「入社したての頃は仕事に対する熱い思いがあった」
「でも今は仕事に対してやりがいを感じられない…」
「やりがいを感じないせいか、仕事に行くのがつらい…」
やりがいは業務内容・給与・職場の雰囲気などと並んで、日々の仕事へのモチベーションのために大切な要素の一つです。
しかし上記のように仕事にやりがいを見いだせず、毎日会社に行って仕事をするのがつらいと感じてしまう方も多いかもしれません。
そこで本記事では、「仕事にやりがいを感じない…」とお悩みの方に向けて、やりがいを見出すための9つの解決方法を紹介します。
この記事の目次
やりがいのある仕事とは
「やりがいのある仕事」とは、一般的には以下のような仕事です。
- 充実感のある仕事
- 自分にしかできない仕事
- 達成感のある仕事
それぞれ解説します。
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充実感のある仕事
「充実感」という言葉は少しあいまいです。
噛み砕いて説明すると、その仕事に対する報酬(給与)に満足をしており、加えて仕事を通して社会貢献や自己成長ができるかどうか、ということです。
例えば以下のような仕事は、充実感を感じないでしょう。
- 給与額には満足しているけど毎日同じことの繰り返し
- 社会のためになる仕事ではあるが、報酬が低い
充実感を得るには、報酬・社会貢献・自己成長が一つでも欠けると成り立ちません。
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自分にしかできない仕事
誰にでもできる仕事は、楽でもありつらいものです。やりがいを感じるには、他の誰でもない「自分」しかできない仕事であることがポイントの一つ。
「◯◯さん、ありがとう」「◯◯さんだからこそお願いしたい」といったように、自分だけの価値を提供できていると実感できた瞬間、喜びと大きなやりがいを感じられるでしょう。
達成感のある仕事
やりがいを感じられない仕事の一つに「毎日同じことの繰り返し」があり、これは新鮮味・達成感を感じにくいためです。
逆に多少つらい仕事であっても、その後で大きな達成感や喜びがある場合は、モチベーションを高く保ったまま頑張れます。
仕事にやりがいを感じない6つの原因
仕事に対してやりがいを感じなくなる原因は、以下の6つが考えられます。
- 現在の仕事に慣れてしまった
- 仕事で失敗が続いている
- 将来的な目標がない
- 仕事があなたに合っていない
- 人の役に立っている感じがしない
- 昇進・昇給のペースが遅い
これらの原因について解説するので、自分に当てはめて考えてみてください。
現在の仕事に慣れてしまった
仕事に慣れることは良いことで、作業効率も上がった証拠といえます。一方で日々の業務が単純作業のようになってしまう、といった悪い面も。
いつも同じ作業、簡単な作業の繰り返しで新しいことにチャレンジする機会がない・減った、という方は、それが原因かもしれません。
仕事で失敗が続いている
仕事が上手くいかない、失敗ばかりしてしまうといった状態が続くと、自己肯定感が失われ「なぜこの仕事を自分がしなければならないんだ」という感情に陥りがちです。
失敗を許容し、次の成功へとつなげられれば良いのですが、気持ちの切り替えは難しいもの。真面目な人ほど失敗がモチベーション低下につながりがちです。
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将来的な目標がない
「ゴールのないマラソンはつらい」のと同じように、仕事のする上での目標やゴールを失っていることも考えられます。
新人の頃にはモチベーション高く、意識的に目標設定ができたのに、長く仕事を続けていく中で新しい目標設定ができていないかもしれません。
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仕事があなたに合っていない
やりがいを失う原因の一つに、そもそも仕事とあなたのスキル、性格がマッチしていない可能性があります。
苦手をなかなか克服できず、ミスが続き、やりがいもモチベーションも感じられなくなっているかもしれません。
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人の役に立っている感じがしない
仕事のやりがいの一つに「他者貢献」があります。自分の仕事が誰かの役に立っている実感を感じられない場合、やりがいも失いやすいです。
お金や働き方に不満はないものの、誰からも注目されることなく感謝されることもない仕事では、続けていくのに限界を感じてしまうかもしれません。
昇進・昇給のペースが遅い
昇進や給料アップは、仕事へのやりがいを感じさせる重要な要素。
「上司が正当に評価してくれない」「なかなか昇進・昇給できない」というネガティブな感情は、仕事に対する意欲の低減にも繋がります。
さらに、昇進・昇給しないのに仕事量だけが増えていくなどの状況だと、なおさらモチベーションは下がってしまうでしょう。
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仕事にやりがいを感じなくなるサインの例
「今の仕事にやりがいを感じているかどうか」は、たとえ自分自身のことであっても、よくわからないかもしれません。
そこで本章では、やりがいを失っているかもしれない「サイン」を6つ紹介します。
- 朝会社にいくのがつらい
- 仕事中に関係ないことを考えてしまう
- 労働時間が長く感じる
- 社内でのコミュニケーションが面倒だと感じる
- 仕事で成果をあげようとする意欲が出ない
- 友人・知人の仕事の方が魅力的に感じる
当てはまるものが多いほど、仕事のやりがいを失い始めている可能性が高いです。
ご自身の状態と照らし合わせてチェックしてみましょう。
朝会社にいくのがつらい
朝起きてその日の予定が楽しいこと・嬉しいことなら、ワクワクするものです。
逆に、朝目覚めて「体がなんとなく重い」「気分が乗らない」という場合は、仕事に対するやりがいややる気を失っている可能性があります。
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仕事中に関係ないことを考えてしまう
仕事中にふと業務と関係のないことを考えてしまったり、なんとなくスマホをみてしまったり、業務に集中できない、といったことはありませんか。
業務に集中できない場合、やりがいを失い始めている兆候かもしれません。
労働時間が長く感じる
集中して物事に取り組むと、一日もあっという間に過ぎてしまうもの。
一方で、つまらないことや嫌なことはなかなか時間が経たない、ということは誰もが一度は経験していることでしょう。
一日が長く感じられる、早く帰りたくてつい時計を見てしまう、という場合は要注意です。仕事に対するモチベーションが下がっているかもしれません。
社内でのコミュニケーションが面倒だと感じる
職場を選ぶ上で「社内や同僚の雰囲気」を重視する人も多く、会社はただ仕事をするだけでなくコミュニケーションの場でもあります。
また、チームで仕事をする場合、同僚はあなたの仕事を支え・助けてくれる存在です。
そういった職場でのコミュニケーションが面倒に感じるということは、仕事そのものを大切にできていないことの表れといえるでしょう。
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仕事で成果をあげようとする意欲が出ない
仕事で成果を出して昇給・昇格をしたいと考えるのはよいことです。
しかし、そういった意欲が持てず、ただなんとなく働いている、といった感情になっている場合、それは仕事に対してやりがいを失っていることとほぼ同じことでしょう。
友人・知人の仕事の方が魅力的に感じる
「隣の芝生は青い」という慣用句があります。
友人や知人と仕事の話を聞いて魅力的に感じたり、羨ましいと感じている場合、自分自身の仕事に対してのやる気・やりがいを失っていることが考えられます。
「仕事にやりがいを感じない…」を解決する9つの方法
仕事にやりがいを感じない原因を分析したら、次はやりがいを取り戻すあるいは見出すための行動に出ましょう。本章では、解決方法を9つ紹介します。
- あなたにとってやりがいとは何か考える
- 目標設定を変える
- 上司に相談する
- 仕事を休んでみる
- 仕事以外の楽しみや趣味を持つ
- あなたにしかできないこと・得意なことを考える
- 部署異動の希望を出す
- 転職を考える
- 「仕事にやりがいは必要ない」という考えもある
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あなたにとってやりがいとは何か考える
「やりがい」を実感するには、充実感のある仕事・自分にしかできない仕事・達成感のある仕事のいずれかであるべきです。
では、あなたにとってのやりがいとは何か考えてみてください。
例えば、誰かに感謝されたとき、褒められたとき、これまで誰も達成できなかった目標を達成したときなど。
これまでの経験を振り返り、どんなときにやりがいを感じたか考えてみましょう。
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目標設定を変える
今の仕事が簡単でやりがいがないという方は、今より高い目標を設定してみましょう。1年後・5年後・10年後と段階的な目標設定を行ってみるのも有効な手段の一つです。
高い目標を設定することで、それを達成するために必要な手段が見えてくるはず。
あまり高くしすぎず、それでいて現状では達成できない目標設定ができるとモチベーションを維持しやすいでしょう。
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上司に相談する
仕事のやりがいが感じないことを、素直に上司に相談してみるのもおすすめ。
もしあなたの上司に同じ経験があるならば、その対処法をアドバイスしてくれたり、一緒に解決策を考えてくれるかもしれません。
同じ社内の人たちは、やっている仕事は違えどもあなたの仲間です。特に直近の上司の仕事には、部下を支えることも含まれています。
もし上司に相談するのが難しければ、別の先輩社員などでも構いません。自分よりも長い間仕事に打ち込んでいる人たちの、熱意を保つ秘訣を聞いてみましょう。
仕事を休んでみる
やりがいを感じないのは、精神的・肉体的な疲れからきている可能性も。
この場合は数日~1週間の休みを取り、リフレッシュしてみることも解決法の一つです。ストレスを発散することで、新しい目標を見つけたり前向きな気持ちになるかもしれません。
「仕事に対してやる気がある=毎日休まず仕事をする」というわけではありません。適度に休息をとることでやる気を維持していくことが大切です。
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仕事以外の楽しみや趣味を持つ
必ずしも「仕事=人生」ではありません。人によっては、仕事は趣味やプライベートを充実させるためのお金稼ぎと考える場合もあります。
仕事で稼いだお金は休日の楽しみとして使う。こうした目的を持っていると、仕事にも前向きな気持ちで取り組めるでしょう。いわゆる「メリハリ」をつけるということです。
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あなたにしかできないこと・得意なことを考える
やりがいが見つからないのは、あなたがやりがいを積極的に見つけようとしていないからかもしれません。
あなたしかできないことや得意なことを考えて、自分自身のスキルを活かして楽しく仕事ができるように考えてみましょう。
そういった仕事が見つかると、自分にしかできないという責任感からも自然とやる気が出るもの。しかし、自分にしかできない天職を見つけるのは難しいです。
以下の記事を読むと、天職を見つけるヒントになるかもしれません。
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部署異動の希望を出す
今以上の自己成長や達成感が得られない場合、部署異動を検討するのもありです。
異動願いを出す場合は、「◯◯の部署で新しくXXのスキルを得たい」「こういったことに挑戦したい」といったように前向きな理由を伝えるのがコツ。
転職を考える
部署異動と同じく、思い切って会社を変えてみるのも手です。
新しい職場・同僚との出会いで、気持ちも新たに仕事に取り組めるでしょう。
ただし考えなしに仕事をやめて、新しい職を探そうとするとうまく見つかりません。あるいは新しい仕事が見つかっても、またやる気が出ない仕事に就いてしまうかもしれません。
転職を検討する場合は、確実な準備のもとで行動する必要があります。
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「仕事にやりがいは必要ない」という考えもある
2ちゃんねるの開設者で有名なひろゆきさんは、以下のように語っています。
僕は「やりがい」より「休み」のほうが大事
もちろん、仕事にやりがい(楽しさ)がないと続かないという人もいますし、社会的評価を得られる仕事に誇りを持つ方もいるでしょう。
一方で、休日は旅行やショッピングなどで思いっきりお金を使って遊びたい。そのために仕事を頑張るというのもありです。
この場合、必ずしも仕事にやりがいは必要ありません。「仕事にやりがいがなくてもいい」と割り切ってしまうのも、ある意味よいのかもしれません。
あなたに最適な仕事の例
本章では、性格タイプ別で適した仕事の一例を6つ紹介します。
- 人と話すのが好き→営業
- 一人で黙々と作業したい→エンジニア・プログラマー
- 絵や美術品が好き→デザイナー・広報
- 人間観察が得意→人事
- 難しい作業は苦手だが人の役に立ちたい→総務・事務
- 組織ではなく個人で仕事をしたい→フリーランス
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人と話すのが好き→営業
人とのコミュニケーションが楽しいと感じる人は、営業職がおすすめ。
営業はモノやサービスを売る業務であり、友達や家族と話すように気軽におしゃべりをするだけの仕事ではありません。
経験を積むうちに、相手に信頼してもらうための話し方・間のとり方・話題の選択といったスキルが高まり、それはどの業種や職種であっても共通して必要とされるものです。
誰とでも気軽に話せることは才能の一つといえるでしょう。
一人で黙々と作業したい→エンジニア・プログラマー
自分のペースで作業を進めたい、という方はエンジニアやプログラマーがおすすめ。
エンジニア・プログラマーにはプログラミングスキルが必要です。しかし初心者であっても独学やスクールでスキルを習得して就職・転職することは十分可能です。
またエンジニア・プログラマーは自分の開発したシステムが形として残り、お客様先で実際に使ってもらえるため、達成感や充実感を得る機会も多いでしょう。
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絵や美術品が好き→デザイナー・広報
絵を描いたり、像を彫刻するのを仕事にしたいと考えた場合、真っ先に思い浮かぶのは「アーティスト」と呼ばれる職業でしょう。
しかしアーティストは単に美術が好きでなれる職業ではありません。万人に評価される高いセンスや、不安定な収入でも生き続ける精神力なども必要となります。
しかし、会社に勤めながら美的センスを活かすことも可能です。
具体的には絵を描くことや美術品が好きならデザイナー、印象的なチラシやポスターの企画を行う広報担当などです。
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人間観察が得意→人事
街中で人間観察するのが好き、他人と接しながらその人の性格や個性などを分析してしまう、という方は人事担当者になると能力を活かせるかもしれません。
新卒採用・中途採用・組織や社内のリソース調整などを行う人事部では、人の能力や個性を適切に判断できる必要があります。
難しい作業は苦手だが人の役に立ちたい→総務・事務
総務・事務の仕事は、任される作業の内容は難しくないものの、会社の備品整理や来客対応など、会社という組織の中では非常に重要な任務を持っています。
コツコツと人のために立ちたい、裏方的なポジションで会社や社会を支えたい、という方におすすめです。
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組織ではなく個人で仕事をしたい→フリーランス
組織という環境自体があなたに合っていない場合もあります。誰かに指図されることなく自由に働きたい、という方はフリーランスになることもおすすめです。
会社の後ろ盾がない分大変なことも多い反面、自分の裁量で仕事ができるため、会社員時代より自由な働き方を実現できるでしょう。
こなした仕事の量によっては会社員時代の収入を上回ることも。独立できるほど自信の持てるスキルがあるのであれば、フリーランスの道も考えてみてください。
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「働きがいのある会社」の事例
転職を考えるなら、社員のモチベーションや仕事のやりがいを保つ制度を導入している企業に転職するのがおすすめです。本章では、働きがいのある会社の事例を紹介します。
- ニトリホールディングスのジョブローテーション
- アサヒグループの「武者修行研修」
- 副業解禁が社員のモチベーションアップにつながる例も
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ニトリホールディングスのジョブローテーション
出典元:ニトリ公式企業サイト
ニトリホールディングスでは「5年同じ部署にいれば化石になる」という考えに基づき、積極的にジョブローテーション(配置換え)が行われています。
さまざまな部署や業務を横断的に経験することで、社員個人が成長しそれが会社全体の成長につながると考えられているのです。
アサヒグループの「武者修行研修」
出典元:アサヒグループホールディングス
アサヒグループが行っている研修制度には「武者修行研修」と呼ばれるものがあります。
社員は全く業種の異なるグループ外の会社に出向させられ、そこで異なる仕事内容や職場を経験することで成長していくことを目的とした制度です。
副業解禁が社員のモチベーションアップにつながる例も
副業を解禁している企業も最近では増えてきました。
これまでは本業に集中できないというデメリットが心配されていました。
しかし実際は、本業でのマンネリを打破するきっかけを見つけたり、別の視点で物事を考えられたりと、本業の役に立っていると実感する人も多くいます。
副業の収益化に成功すれば、生活面でも余裕が生まれるでしょう。
以下の記事では、サラリーマンにも始めやすい副業「インターネットビジネス」についてまとめています。少ない資本で始められ、失敗するリスクも少ないビジネスが中心です。
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仕事にやりがいを感じない「中だるみの時期」は必ずくる
仕事の中だるみは30代~40代に起こりやすいとされています。
しかし実際には、新卒入社して数年経って仕事に慣れてきた20代、定年まであと数年というところで目標がなくなりがちな50代にも見られるのです。
高い目標設定をし、モチベーションを高く保ったまま仕事に励んていたとしても、中だるみの時期は誰にでもやってくる、と理解しておくことも大切。
「やりがいがない」「モチベーションが上がらない」という場合は、本記事の中で紹介している原因分析や対処法をぜひ実践してみてください。
まとめ:仕事のやりがいはどうやって取り戻すかが重要
「仕事にやりがいを感じない…」とお悩みの方に向けて、やりがいを見出すための9つの解決方法を紹介しました。
毎日同じ職場で働いていれば、どこかのタイミングでやりがいを感じられなくなってしまう瞬間はやってくるもの。
そこで大切なのは、失ったやりがいをいかにして取り戻し次につなげるかということです。
本記事があなたのやりがいを取り戻し、充実した毎日を送るヒントになれば幸いです。
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