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あなたは仕事で上司から「目標を立てなさい」と言われたことはありませんか?
もしかすると、その目標設定が面倒に感じたことがある方もいらっしゃるかもしれません。しかし、この記事を読めば目標の大切さや最適な設定方法まで詳しく理解できます。あなたの成長につながる目標設定が前向きに行えるようになるでしょう。
今回は、正しい目標設定に重要な「SMARTの法則」と、それを利用した目標設定のコツと具体例について解説します。
2018年5月31日追記:目標の効果についてと目標設定に役立つアプリについて追記。
この記事の目次
なぜ仕事の成功や自己成長に目標設定が欠かせないのか
なぜ、仕事や自分の成長のために目標設定は欠かせないのでしょうか?それは、目標を設定することで計画が成功したか判断する指標になるからです。
「この目標をクリアしたから、今回の仕事は成功だ」「去年の自分より成長するためには、この目標のクリアが欠かせない」などの指標を立てることで、目標をクリアするためのロードマップを作成できます。
これにより基準となる現状の自分を把握して、目標に向けた着実な努力が重ねやすくなります。目標設定は、自分がやりたいと思う項目を実現する可能性を高めることにもつながるのです。目標を達成するための項目を1つずつクリアしていけば、あなたの人生は豊かになっていくでしょう。

目標設定が必要な人と、目標設定が不要な人とは?
目標設定が必要な理由はお分かりいただけたと思います。次に、目標設定が必要な人と不要な人の違いについてご説明します。
目標設定が必要な人
努力が結果に結びついていない人
努力を続けているのに、思うように結果に結びつかないと感じることはありませんか?それは、闇雲に努力を続けていることが原因かもしれません。目標設定をすることで、よりスムーズに成果や結果を出すことができるようになります。
あるいは、結果が出ない原因として目標そのものがきちんと設定されていない可能性も考えられます。そのような場合には基準となる現状の自分の能力や状況をよく分析して、現実的な目標を再設定すると良いでしょう。
上司や周囲の人が実績を把握できない、不透明な働き方をしている人
目標設定は自分自身のためだけでなく、上司などの周囲の人から認められるためにも重要です。目標が定まっていなければ、自分が何を目指して仕事をしているのかわからなくなります。
また、あなたがどれだけの成果を上げているのか周囲の人も把握できません。言葉で伝えたとしても、それだけで理解してもらうのはやはり難しいです。
そのため、目標設定を行わずに仕事をしていると、「あの人は本当に成果を上げているのだろうか」と上司などに不信感を与える原因にもなりかねないでしょう。
周囲の人が実績を把握できない不透明な働き方をしている人は、しっかりと目標設定を行う必要があります。それにより、信頼関係の構築やあなたの成果や実績をしっかりアピールすることにつながるでしょう。
目標設定が不要な人
目標設定が不要な人とはどのような方でしょうか?結論から言うと、目標設定が不要な人はいないです。今の自分に100%満足していて成長を追い求めていないとしても、「現状を維持する」ために目標設定は必要になります。
「現状」は、今までにあなたが努力してきた成果が積み重なってできています。それを維持するためには、同様の成果が周囲から求められるでしょう。つまり、すべての方に目標設定は重要なのです。
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目標設定を行うことの効果とは?
目標設定を行うことで得られる具体的な効果や目標の最適な高さについてご説明します。
正しい目標設定は、仕事の効率をアップする
正しい目標設定を行うと、仕事の効率がアップします。明確なゴールを目指すことができ、やるべきことがわかるので行動力も上がるためです。人間は行動の基準となる項目がはっきりしていれば、行動に移しやすくなります。
目標が設定されていないと、取り組んでいる仕事が本来の事業目的と合っているのか迷うこともあるでしょう。また、現在の仕事の進捗状況がどれくらいの達成度なのか判断できなくなります。そのような不安ややりがいを感じない状態では「がんばろう」という気持ちにもなれず、仕事の効率も下がってしまいます。
しかし、目標が正しく設定されていれば、基準があるため現状がどの位の達成度なのか測ることができます。そして、自分の努力によって高い達成度を実感できれば、「達成感」が生まれます。
また、その情報をチームでも共有できるため、自分だけでなく周囲の人とのチームワークも向上するでしょう。チームのモチベーションの向上に正しい目標設定はとても有効です。また、目標の達成は会社の業績に関わる重要な要素ですので、個人やチームの評価にもつながるでしょう。
もしも、達成度が低い状態でも、指標となる「目標」があります。そこから、何が原因なのか検証を行えば、最小限のダメージで抑えることが可能です。効率的でより良い成果をあげるために目標はとても役立ちます。
目標は高ければ高いほどいい?
目標設定は「最適」であることが重要です。あなたは目標は高ければ高いほど良いと思っていませんか?高い目標を掲げると、そこを目指して一時的にやる気は出るかもしれません。
しかし、高すぎるレベルの目標は現実味がなく、やる気や士気を高める要素にはならないのです。逆に低すぎるレベルの目標を設定しても仕方がありません。できることばかりでは目標設定する意味がなくなってしまいます。現状の自分がその目標に対して、どのように感じるかよく考えましょう。
具体的には、どのくらいの目標の高さの度合いが丁度良いのでしょうか。基準としては、前向きにな気持ちになりやる気が上がり、行動につながる目標の高さがベストです。イメージとしては、今の自分よりも「ちょっと背伸びする」位です。今の自分の能力よりも上の目標が達成できれば、主観的・客観的にレベルアップしていると実感できるでしょう。
自分の仕事や実績を可視化する
目標設定を行い、それをドキュメントにすれば仕事や実績を可視化できます。
事務職・営業職・デザイナー・SE・プログラマーなど、様々な職種において目標設定シートや目標管理シートの作成を企業から依頼される場合もあります。
これは自分で目標に対する進捗を管理できるだけでなく、周囲の人間や上司があなたの仕事や実績をわかりやすく目に見える形で伝えられるというメリットもあります。査定などに大きく変わる人事評価においても、重要な判断材料になるでしょう。
また、自分でも客観的に現在のスキルや状況が把握できるので、スキルアップが必要な項目についても理解できます。これにより、必要となるスキルのスムーズな取得が可能になるでしょう。
目標設定シートのフォーマットはbizoceanなど、様々なWebサイトでダウンロードできます。記入する項目が用意されたテンプレートを利用して、自分は目標設定に注力するのも手段の1つです。
しかし、そもそも目標設定シートの書き方がわからないという方も多いでしょう。後ほど、具体的な目標の設定に役立つ法則を紹介しますので参考にしてみてください。
夢の実現に近づける
現状の自分の能力のレベルに満足しているという方はあまり多くないでしょう。理想としてイメージする姿になかなか到達できないと感じている方も少なくないはずです。
その中で、自分の成長を実感するためには、周りに左右されない主体的な目標を立てることが大切です。主体的な目標を立てることで、確実にレベルアップしているという達成感が得られます。
また、「仕事ができない」「貧乏が嫌だ」といったネガティブなスタートではなく、「お金を稼いで好きなことがしたい」などの肯定的な感情から目標を設定した方が良いでしょう。このように主体的でポジティブな目標達成を積み重ねれば、あなたの夢が実現する可能性は大きく高まります。
目標達成のための「SMART」の法則とは?
達成できる目標設定に役立つSMARTの法則をご存知でしょうか?目標設定のための方法は数多くあります。基本的なメソッドであるベーシック法・三点セット法。その応用としてベンチマーク法・ランクアップ法などがあげられます。
あくまでも目標設定を行うための手段ですので、成果がしっかりとあげられる自分にあった方法がベストです。その中で、今回紹介するおすすめの目標設定の方法がSMARTの法則です。
このSMARTの法則をしっかりと理解して活用すれば、レベルアップや達成感が得られる効果的な目標設定ができるでしょう。以下で、SMARTの法則について詳しく解説していきます。
Specific(明確な)
specificには、「明確な、具体的な」といった意味があります。「努力します」「一生懸命がんばります」などの曖昧な表現ではなく、具体的に何をするのか考えましょう。
自分だけでなく、誰から見てもわかりやすい明確な目標を立てることが大切です。
Measurable(測定可能な)
measurableには、「測定可能な、計測できる」といった意味があります。目標の達成度が確認できる測定基準を設けます。「売上を増やす」ではなく、「売上を〇〇円増やす」という明確な目標にしましょう。
Achievable(達成可能な)
achievableには、「成し遂げられる、達成可能な」といった意味があります。現実的で達成できる目標とは、現状のあなたが努力すれば達成できる目標のことです。
単なる願望や理想ではなく、しっかりと達成できる目標にしましょう。
Relevant (関連性がある)
relevantには、「関係のある、関連性がある」といった意味があります。会社のミッション・自分の夢・大きな願いなどと関係のある目標を設定しましょう。
Time-bound (期限のある)
time-boundには、「期限のある、時間限界」といった意味があります。いつまでに目標を達成するのか期限を明確に決めることが大切です。
Specific(明確な)な目標を定めるためのコツ
可能な限り、目標を数値化する
数値であらわせる目標は、すべて数値化して曖昧な部分は残さない様にします。例えば、「去年よりも事業規模を拡大する」という目標はとても曖昧です。「去年」からどのくらいの事業規模拡大を目標とするかは、それぞれが抱くイメージによって異なるでしょう。
それよりも「昨年比150%の成長を実現する」「部門Aで1億円の利益を出す」「社員数を現在の1.5倍に増やす」など、数値を示した方が明確になります。
また、「努力する」などの漠然とした内容ではなく、具体的に何を行うか考えると良いでしょう。行う項目が具体的でなければ、何をすれば良いか迷ってしまう場合があるからです。
漠然としたイメージを目標とした「ダイエットをする」ではなく、「ダイエットして3kg痩せるために、毎日5km走る」という具体的で数値化された目標設定を行います。
Measurable(測定可能な)な目標を定めるためのコツ
定期的に目標の達成度を測る
具体的かつ、明確に数値化された目標は測定可能になります。誰から見ても、目標に対する達成度がわかりやすいでしょう。また、行動の基準となるため効率的な進行につながります。
また、定期的に目標に対する達成度を測れば、自分やチームの現在の状況を把握できます。「週に1回」「隔週に1回」「月に1回」などのペースで進捗管理を行えば、チームとしてのモチベーションや仕事の効率の向上につながるでしょう。
また、問題点の改善にも役立ちます。達成度が低いのであれば、業務のスピード・量を増やす必要があります。また、手段や施策に再検討が求められる場合もあるでしょう。自分だけでなく、周囲の人にも明確に伝わる数値化された目標を設定がベストです。
Achievable(達成可能な)な目標を定めるためのコツ
抜本的な改革がなくても、達成できる目標を考える
会社の抜本的な体制変更や予算の倍増などは、状況次第ですので実現するかはわかりません。そのような不確定な要素や期待を前提に目標を設定すれば、達成できる可能性はもちろん低くなります。
現状の予算・体制の分析を行い現実的な成長を加味した目標設定が大切です。「どうせ達成できない」と、はじめから諦めてしまう様な目標では意味がありません。それでは、ただ理想のイメージを目標としただけで、指標や基準とはならないからです。状況を判断して、適切な高さの目標設定を行いましょう。
Relevant (関連性がある)な目標を定めるためのコツ
自分の立てた目標が、チームの大きな目標達成に貢献するかを考える
あなたの設定した目標が、「チームの大きな目標のクリアに貢献するか」「チームのためになるか」など会社の目標に関連する内容になっているか考えましょう。
例えば、自分が「1000万円の売上」を目標として設定します。そして、会社の目標が「10億円の売上」だとしましょう。この目標の考え方は会社の規模にもよりますが、もしかすると十分ではなく会社の目標と噛み合っていないかもしれません。
自分の状況だけでなく、会社における仕事の内容やチームの中での役割に合った目標であることも重要です。個人で仕事をしているのではなく、チームに参加していることを念頭に置きましょう。
自分自身の目標を設定する場合には、夢や理想とする姿をイメージしてそれに関連する目標を設定しましょう。他人が行っている項目を目標に設定しても、あなたがその目標に魅力を感じなければ努力を続けることは難しくなります。楽しいという気持ちを感じながら努力を続けるために、関連性はとても重要です。
Time-bound (期限のある)な目標を定めるためのコツ
期限を細かく設定する
目標をいつまでに達成するか期限を決めるための考え方として、その内容に合った期限を考える必要があります。漠然と「1年」などと決めてしまっては、目標を設定する効果が薄れてしまいます。
目標は月単位・週単位など、できるだけ期限は細かく設定すると良いでしょう。それにより、状況や達成度が把握しやすくなります。また、期限を決める時には、具体的に何をするのか合わせて考えると効果的です。
このように、SMARTの法則による目標の考え方はそれぞれの要素がリンクしています。そのため、それぞれの要素をしっかり検討すると、論理的で正しい目標設定が可能になるのです。
良い目標、悪い目標とは?
SMARTの法則はご理解いただけましたでしょうか?
次に良い目標と悪い目標の例を示し、チェックすべきポイントについてご説明します。
悪い目標の例:先月よりもPV数を増やす
具体的にどれくらいPV数を増やしたいのかが明示されていない
この目標設定では、どれくらいPV数を増やしたいのかという明確な数値があらわされていません。これでは目標が指標にならず、達成度がわからないでしょう。
PV数を増やすための施策が明らかでない
また、この目標にはPV数を増やすための施策が明記されていないです。そのため、目標を実現する具体的な行動に対するビジョンを共有することは難しいでしょう。
良い目標の例:先月よりも2万PV増やすため、公開記事数を20記事増やす
増やすべきPV数が明らかになっている
この目標には、「2万PV」という明確な数値が示されています。これにより、その月の中で現状が目標に対してどの位の達成度にあるのか判断できます。
PVを増やすための施策が明示されている
PVを増やすために公開する記事数を「20記事増やす」という具体的な施策もあらわされています。これにより、目標をクリアすためにどのような行動をすれば良いかすぐにわかり、プランも立てやすいでしょう。
また、定期的に「2万PV」「20記事」という数値に対する達成度を確認することで、課題も明らかになります。
目標設定に役立つアプリ3選

目標設定に役立つおすすめのアプリについて紹介します。あなたの目標設定にぜひ活用してみてください。
72Action
マンダラチャートで自分の思考を整理して、目標の到達に必要なタスクを考えることができるアプリ。マンダラチャートはエンゼルスの大谷選手も利用していた方法です。目標に対するアイディアが思いつかない方や色々考えすぎて頭の中が散らかっている方に最適。
「目標達成表、思考整理やタスク管理にも – 72Action」をApp Storeで
Chaos Control
世界で高い人気を誇るTodoとタスクを管理できるアプリです。目標設定・タイムマネジメント・スケジュール管理など、SMARTの法則を活用するために必要な機能が揃っています。
Chaos Control: personal project management app based on GTD
Dreamscope
あなたの描く理想のイメージを実現することに役立つ管理ツールです。ゴールの設定を行い、そのゴールから逆算したタスクの管理が行なえます。日常のスケジュールやタスクもストレスなく管理できる考えられた美しいUIも魅力です。
目標達成には、コツコツ努力することが大切
正しい目標を設定した後には、それを実現するための努力が欠かせません。継続して努力するためのコツやポイントについてご説明します。
一気に目標をクリアしようとせず、コツコツ努力する
コツコツと努力を続けるのは面倒臭いと感じる方もいらっしゃるでしょう。しかし、目標を一気にクリアしようとすると失敗する可能性は高くなります。目標は、一時的な「やる気」や「勢い」で達成できるものではありません。。日々の地道な努力を積み重ねることで実現できるのものです。
しかし、努力が求められることに対して、少なからず「サボりたい」「休みたい」と感じてしまう方も多いでしょう。だからこそ、成功に対する指標となり、ロートマップとなる目標の設定が大切なのです。
SMARTの法則を利用して正しく目標設定を行えば、達成度から自分の努力を実感できるでしょう。少しずつでも目標を目指して前に進み、自分自身の成長を実感できればモチベーションの維持いにも有効です。
無理な目標は継続が難しく、計画の途中で息切れしてしまうこともあるでしょう。自分の現状を踏まえた目標設定を行い、それに対して努力が続けられる環境づくりも大切です。SMARTの法則を活用して続けられる目標設定を行い、目標は立てたけれど努力を継続できないというパターンから抜け出しましょう。
楽しく続けることを意識する
目標を達成する一番のコツは、楽しく努力を続けることです。計画の途中であっても、想定していた達成度よりも高ければ自分をほめてあげましょう。自分の成長が感じられれば、モチベーションにもつながります。
また、何かに取り組むた時には、最初の行動を起こしやすくすることがとても有効です。はじめの一歩を踏み出すことで、その後の行動力につながっていきます。
例えば、ダイエットのためにランニングをすることを決めたとします。仕事から帰ってきて着替えやすい場所にウェアを用意して、シューズの紐をゆるめておけば行動に移しやすいでしょう。英語の勉強を毎日30分すると決めたら、机の上にテキストを準備しておくのも効果的です。
このように、すぐに行動できる環境づくりはとても重要です。楽しみながら継続して努力を続けることにつながり、目標も達成しやすくなるでしょう。目標に向けて努力が続けられると自分の自信にもつながります。
しかし、目標達成に向けて努力を続けるのを時には辛く感じることもあるでしょう。そのような時には、思い切って休むことも大切です。息抜きをして、モチベーションを回復させましょう。それは目標に対して「サボっている」のではなく、行動するための「力を蓄えている」のです。
毎日を楽しく過ごすことは仕事やプライベートを充実させます。それだけでなく、目標達成においてもとても大事です。