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AI研究者の父を持つテックエキスパート第1期生が成し遂げた1300時間分の業務自動化「ルーティンワークはプログラムにやらせます」

作成: 2017.11.10 更新: 2019.04.25

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TECH::EXPERT第1期生の鈴木浩一郎さん(仮名)は受講後、就職した転職サイト運営企業でディレクター兼エンジニアとして、プログラミング言語のPythonやJavaScript、PHP、VBA、自動化ツールのiMacrosなどを駆使。

なんと1300時間分の労働に相当する業務を自動化した実績の持ち主です。

そして鈴木さんの父親は、1980年代からAI(人工知能)研究に事業として取り組んできた日本のAI研究の先駆者です。

鈴木さんはプログラミングスキルを身につけたいまだからこそ、父親の影響の大きさを実感しているとのこと。

メディア運営企業にエンジニアとして転職予定だという鈴木さん。1300時間分の業務効率化の裏側や今後の展望、更には父親との関係などについて聞いてみました。

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学生時代に弁護士ドットコムでインターン。その後、TECH::EXPERT第1期を受講

――鈴木さんはTECH::EXPERTの第1期生だったそうですね!受講後は、どのようなキャリアを歩まれているのでしょう。

2016年の6月頃にTECH::EXPERTの受講を始め、その後転職サイトを運営するIT企業に入社しました。

同社ではWEBディレクターとしてサイトの改善に向けた効果計測や企画、取引先との折衝業務を担当しつつ、業務効率化に向け、自分でコードを書いたりもしました。

現在は転職を控えています。次はカルチャー系のWEBマガジンを運営する企業でエンジニアとして働く予定です。

元々、大学時代にインターンとして弁護士ドットコムで働いていて。そのため、WEBメディアの運営には多少なじみがあるんです。

また転職先の企業はフレームワークに、TECH::EXPERTのカリキュラムで扱っているRuby on Railsを使っています。

受講を通じて学んだ技術と、前職でのサイト改善や業務効率化のノウハウがどちらも活かせると思うのでいまから仕事が始まるのが楽しみです。

――TECH::EXPERTの第1期の受講を決めた動機は、何だったのでしょう?

とにかく本格的にプログラミングを学びたかったんです。

1ヶ月という短期でのプログラミング学習を打ち出していた当時のTECH::CAMPに比べ、TECH::EXPERTは学習期間が長く、受講後のキャリアに直結する学びを得られる場所というイメージがあって。

単にプログラミングを学ぶだけでなく、実務に繋がるスキルを得たいと考えていたので「自分にはTECH::CAMPより、TECH::EXPERTが合っているだろう」と思い、申し込みをしました。

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同期はわずか4人!受講者もメンター(講師)も少人数だったからこそ得られたメリットとは?

――既に多くの卒業生を輩出していたTECH::CAMPに比べ、当時のTECH::EXPERTにはまだ実績がありませんでした。第1期生として受講をスタートすることに、不安はありませんでしたか?

もちろん、若干の不安はありましたよ。ただ、実際に受講が始まると楽しかったですね。

特にありがたかったのが、メンター(講師)さんの質の高さです。まさに少数精鋭で、選び抜かれた優秀なメンターさんしかTECH::EXPERTには居ないというのがすぐに分かりました。

受講生同士も仲が良かったです。同期は4人しか居なかったのですが人数が少ない分、1人1人とよく話をしました。

――TECH::EXPERT受講以前に、プログラミングを独学した経験はありましたか?

インターンを通じて、WordPressとPHPにほんのちょこっと触れたくらいです。

また僕はMacユーザーなのですが、MacBookにはRubyがプリインストールされているんです。そのため空いた時間などにRubyを立ち上げ、簡単なコードを書いてみるといったことは以前からしていました。

ただ、実務レベルのプログラミングスキルを得るには至ってなかったですね。

父親は人工知能研究のパイオニア!エンジニアの息子は、AI研究者の親と何を話すのか

――そもそも、プログラミングに興味を持ったきっかけは何だったのでしょう。弁護士ドットコムでのインターン経験が大きかったのでしょうか。

そうですね。

また、父親から受けた影響もあります。父がAI(人工知能)の研究者なんですよ。だから、小さな頃から人工知能やプログラミングについてあれこれ話を聞いてはいたんです。

当時はプログラミングの話を聞いても「ああ、そういうものがあるんだ。なんか面白そうだなあ」と思うくらいで、学習を始めるには至りませんでしたが。

プログラミングを身につけたいまになり、ようやくその影響の大きさを再認識しました(笑)

――パソコンが非常に高価かつマイナーな存在だった頃から、人工知能研究に取り組んでいたのですね。

そうみたいです。人工知能研究を始めたのは、日本人の中でも相当早い方だったようで。聞いた話だと、父は0と1の組み合わせでプログラミングをしていたらしく・・・。

――マシン語ですね!

そうです!僕はマシン語なんて、読んでも全く意味が分からないのですが・・・(笑)

最近ではプログラミングという共通項が出来た分、父と色々話をすることが増えましたね。「お前、この言語知ってるか?」と父がものすごく昔のプログラミング言語の名前を挙げて、僕が首をかしげるというのがいつものパターンです(笑)

もしかしたら僕がプログラミングを始めたことを、父なりに喜んでくれてるのかもしれないです。

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Excel VBAとPythonで成し遂げた1300時間分の業務効率化!具体的には何をした?

――WEBディレクターとして勤務した転職サイト運営企業では、サイトに掲載されている文言のチェックをExcelVBAによって自動化したそうですね。

前職で運営していた転職サイトでは度々、ユーザーが直接目にするページに表示されている値とデータベースで保管している値の食い違いが問題視されていたんです。

この食い違いがあると、例えばユーザーは年収500万円以上の求人を検索しているにも関わらず検索結果に年収300万円以上の案件が混在するといったことが起きてしまいます。

こういった具合に表に出ている値と裏で持っている値の間に発生している食い違いを、自動で抽出するというプログラムをExcel VBAで組みました。

――スクレイピングによる自動化が行われる以前は、この作業はどのように行われていたのでしょう?

1件1件目視です。作業時間としては、2人のオペレーターで6時間くらいでした。いまは1人で、30分弱で作業が完了します(笑)

――手動でやるには、ものすごく手間がかかりそうな仕事ですね・・・。

このほかにも「決まった時間にメールを送る」というルーティンワークが自動化されないまま、手作業で行われていました。

決まった時間にメールを送るのは、ブラウザ上での同じ作業の繰り返しに過ぎないですよね。そのため、メール送信の作業はiMacrosというツールとJavaScriptを連携させて自動化しました。

前職の企業はどちらかと言えば、アナログな雰囲気が残っているんです。部署によっては、データを紙ベースで管理していたりもします。

電子化への移行に熱心な社員も多いのでより業務効率化が進んでいくとは思いますが、いまはまだ移行期といった感じですね。

――Python、JavaScriptによる業務効率化にも取り組んでいたそうですね。

はい。

前職では社員が業務報告の数値をグラフ化して社内に共有、報告するという作業が毎月行われていたのですが、全て手作業で。正直、その作業に時間を取られる人も多かったんです。

そこで業務報告に使う数値を管理しているデータベースからPythonでスクレイピングを行い、自動でグラフ化まで行うプログラムを書きました。

結果、最長10時間かかっていた業務が5-10分になりました。

また、ヒューマンエラーがないので当たり前ですがミスをなくせたんです。作業依頼を頂いた方には「神様」、「殿」と呼ばれるなど、とても満足してもらえて嬉しかったです。改めてプログラミングってすごいな、と実感しました。

――JavaScriptではどのような作業をしたのですか?

CasperJSを用いたスクレイピングによるメルマガ関連業務の自動化を行いました。

CasperJSはヘッドレスブラウザを操作できるJSのライブラリで、JavaScriptが機能している動的なページのDOMを取得しやすいのが特徴です。

スクレイピングの対象となる担当サイトの管理画面は一部JavaScriptで動的になっていたため、操作しやすいCasperJSを用いました。

結果、チーム全員の毎日の業務時間を削減することができました。スクレイピングは楽しく奥が深いので、ルールを守ってこれからも極めていきたいです。

この間、業務効率化の施策によってどの程度コストカットが実現できたのか、成果をまとめなおしてみたんです。結果、ヒトに換算すると年間で1300時間分に相当する業務の効率化に成功したことが分かりました。

――鈴木さんは、業務効率化に非常に熱心な方という印象を受けます。

人がやらなくてよさそうなルーティンワークに意義を感じないんです・・・(笑)

単調な仕事を繰り返すなら、効率化して削減できた時間で他の作業で生産性を高めた方がチーム・会社にとってプラスです。また個人にとっても残業時間削減につながり、プライベートをより充実させることができます。

やはり、どう考えてもルーティンワークは出来る限り、プログラムに任せたいです。ただその為には当然スキルが必要です。まだまだなのでもっと勉強します。

TECH:EXPERTをこれから受講する方へのアドバイス「知識は後からついてきます。とりあえず、前に進みましょう」

――TECH::EXPERTで学んだ内容が「実務には通用しない」と感じた瞬間は、これまでにありましたか?

通用しないことがあっても、無理やり通用させました(笑)

例えば僕の場合、就職してからは全くRubyを使わなかったですよ。前職で運営していた転職サイトはほとんどがPHPで出来ていましたし、業務効率化にRubyを使うことも無かったです。

――Excel VBA、JavaScript、PHP、Pythonといった新たな言語を次々身につけていますよね。受講後の学習はどのように進めたのでしょう。

ひたすらググるんです。あとデバッグの鬼になります。

プログラミングは楽しいですし、元々それほど勉強を苦と思わないタイプなんです。受講後もプログラミングを続けるうちに自然とスキルが身についていきましたね。

――今後の展望をお聞かせください。

まずは転職先での新たな仕事に早く慣れ、Ruby on Railsでどんどん開発をしていきたいですね。

転職先の企業は、とても個性の強い方が集まっているんです。ヒッピーみたいなルックスのワイルドな方や、日本語があまり分からない、アメリカ人iOSエンジニアも在籍しているんですよ。前職ではシリコンバレーのIT企業で10年以上コードをガリガリ書いていたらしいです。その方と色々話をしてみたいと思ってます(笑)

また個人的には、ヘルスケア関連の情報を検索できるデータベースサイトや超くだらないサイトをRuby on Railsで作ってみたいと考えてます。

個人的にジムでトレーニングをするのが好きですし、Ruby on Railsのスキルアップにもつながると思うので。

――TECH::EXPERTをこれから受講する方や受講検討中の方に向け、アドバイスをお願いします。

プログラミングの勉強をしていると、めげそうになることもあると思いますが、めげずにひたすらググってデバッグしてください。検索・デバッグの仕方はほんと大切だと思ってます。

ググったりデバッグしたりしながら色々試していると、よく分からないうちにいつの間にか問題が解決できていた・・・なんてことは学習初期の頃は日常茶飯事です。

「あのエラーは何だったんだろう」「何故、問題を解決できたのだろう」と後から原因と解決策を検証すると、その時点では意味が分からなかったことでも「なるほど、こういうことだったのか」と理解できたりします。

知識は後から紐づいてくるものです。その時、その時にすべてを理解できている必要はありません。ググってもデバッグしまくってもどうしても分からないことがあればメンターさんに質問し、問題を解決してとりあえず先に進みましょう。

――鈴木さん、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

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音楽ライターとしてエイベックス、ビクター、トイズファクトリー等に所属するアーティストの取材を担当。2016年に開催された『Bjork Digital』の取材経験から、VR×音楽に関心を抱く。2017年よりテクノロジーに関するライティングを開始し、TECH::NOTEにジョイン。猫とウサギを飼っています。