「Web業界に興味がある」
「WebエンジニアとWebデザイナーって具体的に何が違うのだろう?」
「未経験からWeb業界で活躍するには何が必要なのだろう?」
あなたはWebエンジニアとWebデザイナーの違いを、きちんと説明できますか?
Web業界に興味があるなら、両者の違いを最低限おさえておくべきです。
そこで本記事では、「Webエンジニア」と「Webデザイナー」の違い、WebデザインとWeb制作の違い、未経験から目指すのに必要なスキルなどを紹介します。
※記事内の情報は2022年9月執筆時の内容です。最新情報は公式サイト等でご確認ください。
この記事の目次

Webエンジニアとは
Webエンジニアとはその名の通り、Web上で利用するアプリケーションやサービスを開発するエンジニアのことです。
現在はスマホの普及により、SNSやオンラインショッピングなどの需要が増加中。
そのため、Web業界は急速に市場を拡大し進化し続けています。そして、Web業界の開発現場で必要とされるWebエンジニアは、存在感を強めていくでしょう。
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仕事内容
まず顧客の抱える不安や問題などを、コミュニケーションをとりながら抽出。そして細分化された問題を様々な角度から判断し、解決策を提案。
その後、顧客の要望やサイトの目的を踏まえた上で、ユーザーにとって使いやすいようにサービス設計・開発を行います。
おもにRubyやPHPなどのプログラミング言語などを利用したプログラミングを行い、Webアプリケーションの作成を設計・開発から行います。
このようにWebエンジニアは開発などの技術的な内容だけでなく、顧客企業の業務分析からマーケティングやコンサルティングまでカバーするのです。
基本的には、プロジェクト単位で複数人で役割分担して行うのが一般的。
WebエンジニアとWebプログラマーの違い
Webエンジニア | Webプログラマー | |
おもな仕事 | 要件定義、設計、(コーディング)、テストなど | コーディング(プログラミング)、テストなど |
必要なスキル | プログラミングスキル、コミュニケーションスキル、マネジメントスキルなど | プログラミングスキルなど |
WebエンジニアとWebプログラマの違いを表にすると上記の通りです。
担当領域は企業ごとに変わるものの、Webエンジニアの範囲は広いことが分かります。
Webエンジニアに向いている人
Webエンジニアに向いている人の特徴を挙げると、以下の3つです。
- 論理的思考ができる人
- 物事を追求することができる人
- コミュニケーション能力が高い人
論理的思考ができる人
Webエンジニアは問題解決をするのが基本となります。なので論理的に問題を考えて、1つ1つ地道に解決してしていく必要があります。
例えばエンジニアが書くコードは、一文字でも間違っていれば正しく作動しません。
論理的に問題を考え、その解消に向けた地道な努力ができる人が向いています。逆に問題に直面すると、すぐ投げ出してしまうような人には向いていないでしょう。
物事を追求することができる人
Webエンジニアは新しいものを開発するため、スキルを更新し続けることが必要。技術の発展のスピードは早く、1年前の参考書は役に立たないというのが当たり前です。
サービス向上に努力を惜しまない、常に新しいものに挑戦できる姿勢が必要不可欠です。
コミュニケーション能力が高い人
Webエンジニアは技術力だけでなく、コミュニケーション能力も要求されます。
例えば顧客の要望を正確にヒアリングし、問題解決の策を練るのもエンジニアの仕事。顧客と確かな信頼関係を築くには、コミュニケーション力が必要です。
また、チーム開発では役割分担や他のメンバーのサポートも必要になるでしょう。
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Webデザイナーとは
Webエンジニアがシステムなどの「目に見えない部分」を開発するのに対し、Webデザイナーはサイトの画面や、Webアプリケーションの入力画面などの「目に見える部分」を作成します。
仕事内容
Webデザイナーの仕事はチーム作業で行われることが多いです。
細かく分類すると「デザイナー」というサイトデザインを行う人と、「コーダー」というHTMLやCSSを用いてコーディングを行う人に分かれます。
またWebサイトのデザイン制作は、以下のような流れで行います。
- 企画とWebサイトの設計
- サイトの構成を決める
- デザインを行う
- コーディングを行う
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企画とWebサイトの設計
まずは顧客からどのようなサイトを作成したいのかを聞き取り、サイトの大まかなレイアウトを決めます。
ユーザーにとって使いやすく、意図した通りに動いてくれるデザインを考えながら基本的な構成やキーとなるビジュアルや全体のイメージを考えます。
サイトの構成を決める
どのようなサイトを作りたいか決まると次にワイヤーフレームの作成に取り掛かります。ワイヤーフレームとは部屋の間取り図のようなもので、ページ内でどこになにを設置していくか決めます。
ワイヤーフレームはサイトのページ数だけ作る必要があり、サイトのイメージを「見える化」するために行われます。
デザインを行う
先ほどきめたワイヤーフレームをベースにIllustratorやPhotoshop、Fireworksなどを利用してデザインをしていきます。具体的には画像の加工やロゴやアイコンの作成などをしていきます。
コーディングを行う
デザインをHTML・CSS・Javascriptなどのコードに落とし込み、実際にWebサイトで見れるようにすることをコーディングと言います。
HTMLは文章や画像を表示し、CSSは配置、文字サイズ、色などを指定し、JavaScriptで動きを表 現します。
Web制作とWebデザインの違い
Web制作とは、Webサイトの制作に必要な業務全般を指します。
Web制作のおもなフローは、以下の通りです。
- クライアントへのヒアリング
- 市場調査・競合分析
- 要件定義・設計
- デザイン制作
- システム開発
- テスト
Webデザインは、このうち「デザイン設計」に該当する業務を指します。
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Web制作とWeb開発の違い
Web制作がWebサイト制作業務を指すのに対し、Web開発はWebアプリケーション・Webシステム・Webソフトウェアの開発業務のことを指します。
Web制作とWeb開発それぞれに携わる職種で違いは、以下の通りです。
- Web制作:Webディレクター、Webデザイナー、コーダーなど
- Web開発:Webエンジニア、Webプログラマーなど
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Webデザイナーに向いている人
Webデザイナーに向いている人の特徴を挙げると、以下の3つです。
- 細かい部分にこだわることができる人
- 探究心のある人
- コミュニケーション能力が高い人
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細かい部分にこだわることができる人
大きなサイトや複数のページになるほど、膨大かつ緻密な作業が必要。
ウェブサイトが表示される端末はPC・スマートフォン・タブレットなどで、ユーザーによって使うブラウザもバラバラです。
そのためウェブサイトのデザインとコードは、どの端末・ブラウザで見ても見やすく、表示の崩れがない状態でなくてはいけません。
これを実現するには、地道な開発と検証が不可欠でしょう。
よってWebデザイナーにはかなりの根気が必要とされます。「なんでそこまで気にするの?」と言われたことがあるような方は、Webデザイナーとして向いているかもしれません。
探究心のある人
最新のデザインにキャッチアップし続ける姿勢も重要です。毎月必ずWebデザインの参考書は読んだ方がいいでしょう。
また国内外問わずハイレベルなデザインのウェブサイトに出会ったら、そのサイトがどのように作られているか調べ、自分のデザインにもすぐ取り入れるような努力も重要。
日常生活でよく見る広告やパッケージに興味を持てない人は、不向きかもしれません。
コミュニケーション能力が高い人
サイトの規模が大きくなればなるほど、関わるデザイナーの人数も多くなり、メンバーとの連携の重要性が高まります。
そのため、適切な役割分担とコミュニケーション能力が重要です。
クライアントが作成したいものを聞き出し、目的を理解する。これをチーム全体に共有し、開発スケジュールを適切に管理することが優れたデザインを生み出すのに欠かせません。
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WebエンジニアとWebデザイナーの給与
WebエンジニアとWebデザイナーの給与面での違いを見ていきます。
Webエンジニアの給与
給料ナビによると、2022年9月確認時点でのWebエンジニアの平均年収は、約568万円。
正社員の給料分布を見ると、573〜643万円のボリュームが多く、日本の平均年収を超える給与がもらえる職種です。
IT業界は移り変わりが早いので、トレンドの技術や需要の高まっている知識を身につけることでさらに年収アップが可能でしょう。
Webエンジニアの一般的なキャリアパスは、「プログラマ(PG)→システムエンジニア(SE)→プロジェクトリーダー(PL)→プロジェクトマネージャー(PM)」です。
PMになると、平均年収は約645万円にアップします。Web業界で年収アップやキャリアアップを狙うなら、将来的にマネジメント側になることを視野に入れるとよいでしょう。
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Webデザイナーの給与
給料ナビによると、2022年9月確認時点でのWebデザイナーの平均年収は、約450万円。
日本の平均年収と近い数値な一方、正社員の給料分布では330〜398万円と低めです。
より高い質のサイトの提案ができたり、各種CMSやJavaScriptなどのプログラミング言語を使いこなせるようになると、クライアントに高く評価され年収も上がります。
サイトの制作プロジェクトの統括責任者であるWebプロデューサーになると、平均年収が約570万円ほどにアップするようです。
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Web業界での働き方
本章では、WebエンジニアとWebデザイナーが活躍するWeb業界での働き方を「企業」と「フリーランス」の観点から見ていきます。
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企業で働く
Web業界の最もポピュラーの働き方は企業に勤めること。何気なく勤務していても、会社によってサポートされていることが多くあります。一例としては以下です。
- 休暇日数や収入が安定している
- 教育の環境が整っている
- 頼れる仲間が身近にいる
- 本業に集中できる
やはり多くの方が重視するのは、収入の安定ではないでしょうか。安定した収入は生活、心の安定にもつながります。
また企業では研修などが取り入れられているところも多いです。
教育環境が整備されているのは、未経験からIT業界で働く方やスキルアップしたい方には魅力的といえるでしょう。
次に頼れる仲間や上司が近くにいてくれるという点。
エンジニアやデザイナーの業務は多くの工程があり、そこには自分の不得意な分野があるかもしれません。そんな時に身近に同僚がいると相談に乗ってくれるはずです。
また営業や確定申告などは会社側が行い、その分自分の仕事に集中できます。
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フリーランスで働く
フリーランスはだれもが一度は夢見た働き方ではないでしょうか。
- 作業時間や休暇を、自分の好きなように決めることができる
- お金の使いかたや方針を自分で決めることができる
- 作業場所は自分の自由
- 法律や営業などさまざまな知識を身につけることができる
上記のように、フリーランスにはさまざまな魅力があります。
フリーランスとして働く場合、世界一周しながら仕事をすることも可能です。会社勤めでは、電車通勤や人間関係などさまざまなストレスがあるかもしれません。
フリーランスはそのストレスからも解放されます。
しかし、その裏には膨大な努力と作業が必要不可欠。Web業界は移り変わりが激しい業界で、常にスキルアップする必要があります。
会社勤務の場合は他の人に任せていた作業を、全て自分でやらなければなりません。病気になったときに代わりにやってくれる社員もいません。
フリーランスになるには様々な壁があるかもしれません。しかし、その経験は自身の成長に間違いなく繋がるでしょう。
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未経験からWebエンジニア・Webデザイナーになるには
「文系出身だけど、Web業界でエンジニアとして働いてみたい」
「エンジニアやデザイナーに転職するには、どんなスキルが必要なのだろう」
成長著しいWeb業界は魅力的ですが、異業種から転職を考えている方はこのようなお悩みもお持ちではないでしょうか。
そこで本章では、未経験からWebエンジニア・Webデザイナーに転職するのに必要なスキル・経験などを紹介します。
個別に必要なスキルは、以下の記事も参考にしてください。
プログラミングスキル
エンジニアにもデザイナーにも必要なスキル、それはプログラミングスキルです。
エンジニアはRuby、PHP、Pythonをはじめとするサーバーサイドのコーディングに加え、HTML、CSS、JavaScriptによるフロントエンドのスキルも必要。
フロントエンド、サーバーサイド、データベース、インフラを担えるフルスタックエンジニアを目指すのであれば、SQLやLinuxもカバーすべきでしょう。
WebデザイナーはIllustrator、Photoshopなどを用いた画像編集スキルに加え、フロントエンド開発のスキルも身につけると仕事の幅が圧倒的に広がります。
特にJavaScriptは汎用性の高い言語なので、フロント開発を足がかりに将来的にはサーバーサイドにもチャレンジするということも十分可能。
デザインとエンジニアスキルを併せ持つ、貴重な人材になれるかもしれません。
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アプリケーションの開発経験
何らかのアプリケーションの開発にチャレンジした経験もとても重要です。
1つ機能を実装するには、その裏で考えておくべきことが山ほどあります。
実際にアプリ開発を体験すると、設計から実装までを通じて実践的なスキルを養えます。
とはいえ、アプリ開発は初心者にとっては簡単ではありません。独学でアプリ開発する場合は、まずはストップウォッチのように機能がシンプルなアプリを作るといいでしょう。
もし転職を見据えて、本格的なアプリ開発スキルを身に付けたい場合は、転職保証付きのプログラミングスクールに通うのがベストです。
WebエンジニアとWebデザイナーは似ているようで違う
WebエンジニアとWebデザイナーの違いを説明しました。
成長著しいWeb業界にとって、デザイナーとエンジニアはどちらも花形の仕事です。エンジニアとデザイナー、どちらにも必要なスキルはプログラミングです。
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