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Webエンジニアの平均年収は低い?高い?未経験から転職する方法も解説

更新: 2023.12.21

Webエンジニアの年収はどのくらいなのだろう」と考えていませんか?

Webサービスが人々の生活に身近になった昨今、Webサービスを開発するWebエンジニアの需要はますます高まっています。

Webエンジニアの仕事が気になっている
Webエンジニアへの転職を検討している
未経験からWebエンジニアになれるのだろうか

という方に向けて、本記事では、気になるWebエンジニアの年収について紹介。また仕事内容や未経験からWebエンジニアに転職する方法なども解説します。

※記事内の年収等は2023年12月執筆時の内容です。最新情報は公式サイト等でご確認ください。

Webエンジニアとは

Webエンジニアは、Webサイト、ECサイト、Webサービス使われるシステムの設計・開発・運用・保守を行う職種です。

Webエンジニアは、複数のプロジェクトを同時並行で進めることが多く、Webディレクター、Webデザイナーなどの職種と連携して業務を行います。

プログラミングやシステムの知識だけでなく、コミュニケーション能力も必要です。

Webエンジニアの詳細は、「【Webエンジニアとは?】仕事内容・働き方を解説!効率的な勉強法やWeb業界についても解説」を参考にしてください。

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Webエンジニアの年収

お金

求人ボックス 給料ナビによると、2023年2月時点のWebエンジニアの平均年収は、約547万円という結果でした。

内訳をみると、正社員の給料分布のうちボリュームが大きいのが、492〜564万円の水準。

年収は勤務する企業や求められる能力などで、大きく異なります。メガベンチャーと呼ばれる企業では、新卒でも年収400万円超えることは珍しくありません。

Web業界は歴史が浅く、さらなる成長が予測される業界です。CtoCサービスの普及などに伴って、業界全体の給与水準も底上げされていくことも期待できるでしょう。

ここでは、Webエンジニア・IT業界全体・ほかのITエンジニアの平均年収を見ていきます。

IT業界全体の平均年収

転職サイトDODAの「平均年収ランキング(2022年版)」によると、「IT/通信」業界の平均年収は、約436万円という結果でした。

これは他の業種と比較しても高めの結果。調査対象のビジネスパーソン全体の平均年収が約403万円なので、平均よりも30万円以上の年収が見込める業界なのです。

Web業界に限らずIT業界は、業界そのものの給与水準が高いといえます。

年代別のWebエンジニアの年収

同じく、求人ボックス 給料ナビによると、Webエンジニアの年代別の平均年収は以下の通り。

  • 20代前半(20〜24歳):約339万円
  • 20代後半(25〜29歳):約445万円
  • 30代前半(30〜34歳):約533万円
  • 30代後半(35〜39歳):約573万円

こうして見ると、年齢を重ねるとともに上昇しているように思えます。

しかし、IT業界は全体を通して実力・成果主義の風潮が強い業界です。そのため、年齢を重ねたからというよりは、経験を積みスキルが高くなったゆえの昇給であると考えられます。

他のITエンジニアとの年収を比較

求人ボックス 給料ナビを参考に、他のIT系職種の平均年収も見てみましょう。

職種 平均年収
プログラマー 約433万円
Webデザイナー 約458万円
システムエンジニア 約517万円
インフラエンジニア 約539万円
セキュリティエンジニア 約596万円
Androidエンジニア 約597万円
AIエンジニア 約600万円
プロジェクトマネージャー 約635万円
ITコンサルタント 約643万円
データサイエンティスト 約696万円

ITエンジニア職種の中には、平均年収が500万円を超える職種も存在します。

ITコンサルタントなどは、エンジニアとして長く多くの経験を積んだ人であることが一般的。

高いエンジニアリングのスキルに加え、課題解決能力やコミュニケーション能力が必須とされる職種なため、給与水準が高くなることは当然でしょう。

Web業界は、スマホやインターネットの普及で拡大を続けていくと予測されます。

SNSやソーシャルゲームといった分野におけるさらなる発展、それに伴う給与水準の向上も期待されるでしょう。

Webエンジニアの仕事内容

Webエンジニアの仕事内容は、おもに以下の3つです。

  • システムの構築
  • Webサイト・Webサービスの制作
  • サイトの保守・運用・その他

本章で具体的に紹介し、仕事は忙しいのかどうかについても考察します。

システムの構築

Webエンジニアの仕事は大きく分けて、「自社サービスの開発」と「クライアントからの受託」に分けられます。

自社サービスの開発は、自社が提供するWebサービスのシステムの構築。

受託企業の場合、顧客の希望に沿って仕様書を作成しシステムを構築します。

また、仕様書の内容がシステム開発の観点から現実的ではない場合、代案出すのもWebエンジニアの仕事です。

Webサイト・Webサービスの制作

仕様書やクライアントからヒアリングした内容をもとに、実際にWebサイト・Webサービスを制作します。

実際の制作は、Webプログラマーが担当することも。Webプログラマー・Webエンジニアの定義は企業によって異なるので、担当業務の範囲も変わるのです。

Webエンジニアは、大きく分けると「フロントエンドエンジニア」と「バックエンドエンジニア」の2つに分けられます。

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアは、Webサイトの画面を設計します。

フロントエンドとは、ユーザーが情報を入力する画面やトップ画面など、ブラウザで表示される部分のことです。デザインやUI/UXと呼ばれる領域の設計まで担うことも。

HTML/CSSなどのマークアップ言語や、JavaScriptなどを使用します。

他にもCSSをシンプルに記述することができるフレームワーク「Bootstrap」や、サイトの動的な処理を記述するフレームワーク「jQuery」なども使用。

さらに「Vue.js」や「React」など新しい技術も次々と登場しており、新たな情報や技術をキャッチアップしていく姿勢が求められるでしょう。

バックエンドエンジニア

バックエンドエンジニアは、サーバーサイドエンジニアとも呼ばれる職種です。

Webサービス上で入力されるデータとデータベースとの連携や投稿機能など、主にシステムの裏側の処理を担当します。

バックエンドは、PHP/Ruby/Pythonなどのスクリプト言語を使用するのが一般的。

Node.jsなどクライアントサイドの言語をサーバーサイドで用いることもあります。

サイトの保守・運用・その他

企業やプロジェクト内容次第では、Webサービス公開後の保守(メンテナンス)や、SEO(検索順位最適化)など、集客のための施策を担う場合もあります。

検索順位は、ユーザーにとって質の高いコンテンツを持つサイトが上位表示される仕組み。

クローラーと呼ばれるロボットがサイトを巡回し、そのサイトがどのようなコンテンツを持っているのかを判断しています。

クローラーにサイトのコンテンツを正確に伝えるためには、HTMLタグの構造が適切でなければなりません。

Webエンジニアを志す方は、Webサイトやアプリケーション開発だけでなく、幅広い知識を習得しておくことが望ましいでしょう。

Webエンジニアは激務?

Webエンジニアの業務内容はハードというイメージをお持ちの方も多いでしょう。

実際、Webエンジニアの仕事が激務かどうかは、労働条件や業態によって左右されます。

Web系の企業は、比較的柔軟な労働条件を設定している場合が多いです。

例えば、従業員が日々の始業・終業時刻を自身で決定して働く事ができるフレックスタイム制度や、時短勤務制度などが挙げられます。

これらの制度が整った企業は、働きやすい環境が整っていることが多いでしょう。

一方で、格安を売りにする制作会社は激務になりやすい傾向にあります。

なぜなら、格安での制作を売りにする企業の場合、そのしわ寄せは従業員に回ってくるから。残業代が出ない、給与が上がらないということもあるでしょう。

中には、Webに関する知識が全くなく「とりあえず安いから」という理由で依頼してくるクライアントも。無理難題に頭を悩ませることもあるかもしれません。

IT業界の分類

IT業界は大きく4つに分類されます。

  • Web業界
  • 情報処理サービス業界
  • ソフトウェア業界
  • ハードウェア業界

本章では、これらの業界について簡単に紹介。

Web業界

Web業界は、インターネットを利用して情報のやりとりやサービスの提供を行う分野。WebメディアやWebサービス運営がこれにあたります。

おもな職種は、Webサイトをデザインする「Webデザイナー」や、サイトの制作を監督・指揮する「Webディレクター」などです。

情報処理サービス業界

情報処理サービス業界は、システムを構築して企業の課題をヒアリングし、業務の効率化などに寄与するシステムを提供する業界。

企業の課題を解決まで導き、かつシステムの保守業態です。

代表的な例は、社内の在庫管理システムや顧客情報管理システムなどが挙げられます。

システムインテグレータ(SIer)とも呼ばれます。「ITコンサルタント」や「セールスエンジニア」などの職種があります。

SlerとWeb系企業の違い

Web系企業へ転職を考えている方の中には、SIerとして働いている方もいるでしょう。SIerもWebエンジニアもシステム開発が主な業務となります。

大きな違いは、WEB系企業は、Webを利用したサービスを提供している企業で、SIerは 企業向けのシステム構築をしている企業であるという点です。

それに伴って、開発手法も大きく異なります。

Web系の企業が用いる開発の手法は「アジャイル開発」が多いです。アジャイルとは「すばやい」「俊敏」を意味する言葉。

1〜14日でリリースを進める小さな開発を繰り返し進めていきます。計画した要求仕様は変化することを想定した開発手法です。

一方、SIerでは大規模開発(期間・人数)に向いたウォーターフォール開発を多く採用。仕様が確定したら原則として変更は行わず、要求仕様を100%満たすように開発します。

Web系企業の開発は少人数のメンバーで行うことが多いです。SIerのように工程ごとに担当者が入れ替わることがなく、設計書作成の必要性もあまりありません。

そのため、設計書作成などの作業も少なくなります。

ソフトウェア業界

主に、ソフトウェアの開発を行う業界。

ソフトウェアは、ハードウェアの動作を制御するための手順や命令をまとめた、「プログラム」のことを指します。

またソフトウェアは、システム全体を管理するOSと、OS上で特定の作業を実行するアプリケーションに分けられます。

職種は、プログラムを書く「プログラマー」、その上で業務を設計書に落とし込むなどの作業を行う「システムエンジニア(SE)」などです。

ハードウェア業界

主に、ハードウェアの開発を行います。

パソコンやスマートフォンはもちろん、近年ではIoT機器などもトレンドとなっているため、将来性のある業界と言えるでしょう。

年収の高いWebエンジニアになるには

年収の高いWebエンジニアになるには、どのような部分を意識すれば良いのでしょうか。本章では、主な方法を3つ紹介します。

  • スキルアップ
  • 使用言語の選択も重要
  • 将来性の高い優良企業を選ぶ

スキルアップ

Webエンジニアとして年収を上げたい場合、スキルを高める必要があります。

エンジニアというと、PC画面の前でコードを書き続ける、というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。

しかし、エンジニアはチームや他部署、場合によってはクライアントとのコミュニケーションを取る機会も多いです。

プログラミング言語や開発能力だけでなく、多面的にスキルアップしていく必要があります。

IT業界は実力主義の風習がある

多くの日経企業には、年功序列・終身雇用の風習があり、年収を上げるためには、長く勤続することや年齢を重ねることが必要です。

一方、IT業界は実力主義の風潮があります。年齢や勤続年数ではなく、自身のスキルや実績によって高く評価される傾向。

IT業界は日々の学習や仕事の成果が、自らの収入に結びつきやすい業界なのです。

転職をする際も、高いスキルを持っている人ほど、希望する条件で採用される確率が高くなります。そのため、スキルが高いエンジニアほど収入が上がりやすいでしょう。

使用言語の選択も重要

プログラミング言語別年収ランキング2022

出典元:paiza株式会社

エンジニアの年収は、習得した言語・業務で使用する言語によって大きく変わってきます。

言語によって、習得している人の数は異なるため、需要と供給に差が生じるからです。

新しく、かつ需要の高い言語を習得しているエンジニアは、年収が高くなると言えるでしょう。国内でその言語を扱うことができる人が少なければ、市場価値が高くなります。

ちなみに、paizaの「プログラミング言語に関する調査(2022年版)」によると、2022年のプログラミング言語別平均年収ランキングの1位は、「Scala」でした。

Scalaの平均年収は約682.9万円で、2020年比較で約70万円も年収がアップしています。

Scalaに次いで、2位が「TypeScript」、3位が「Go」、4位が「Python」という結果。

他にもWeb系の企業であれば、JavaScript/PHP/Rubyは需要が堅く、開発に採用している企業も多いです。

一方、Perlなどの2000年初頭に頻繁に使用されていた言語でも、時代の移り変わりとともに採用する企業は少なくなっています。

需要の低い言語しか扱えないとなると、転職活動の際に好条件で働ける企業を見つけるのは難しくなるかもしれません。

Web系企業で働くのであれば、どの言語を習得するかという視点も重要です。

将来性の高い優良企業を選ぶ

将来性の高い優良企業を選ぶことも、年収をアップさせるためには必要です。企業やサービスの業績次第で給与は変わってきます。

成長が期待できる企業は、年収も上がりやすい傾向。また働きやすい企業は経験が積めるので、自身のスキルも高まるでしょう。

将来性の高い企業を見分けるポイントとしては以下を目安にしてください。

  • 安さを売りにしていない
  • 労働条件が優れている

前述した通り、会社の業務形態や労働条件によって、働きやすさは変わります。

  • 社内勉強会がある
  • 会社が積極的に技術情報の発信をしている

社内で開発者同士がお互いを高め合う風習の根付いた企業は、将来性も望めます。勉強会や、情報発信を積極的に行っているかどうかを調べてみると良いでしょう。

Webエンジニアのキャリアパスについて

Webエンジニアのキャリアパスについても気になると思います。

そこで本章では、Webエンジニアのキャリアパスの代表的な例を3つ紹介。

  • 技術スペシャリスト
  • プロジェクトマネージャー
  • 企画・ディレクター

技術スペシャリスト

現場でとにかく技術を伸ばし、スペシャリストとして活躍できるエンジニアのことです。

開発そのものが好きな方、技術を向上させること・新しい技術を学び、取り入れることが好きな人にとっては、理想的なキャリアと言えるでしょう。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、開発の納期や品質、コストなどプロジェクトのあらゆる要素を統括する仕事です。

技術の知識はもちろん、コミュニケーション能力やマネジメントスキルが求められます。

チームや企業の価値を最大化させることができる、経営的な視点をお持ちの方が向いている職種と言えるでしょう。

企画・ディレクター

企画やディレクションを行う仕事です。エンジニアリング経験を活かして、技術面を考慮した仕様書を書けるなどエンジニア出身であることは大きな強みになります。

技術よりも事業や企画に興味がある方に適したキャリアと言えるでしょう。

未経験からWebエンジニアに転職する方法

最後に、未経験からWebエンジニアに転職する方法を3つ紹介します。

  • Web系のプログラミング言語を学ぶ
  • ポートフォリオを作る
  • プログラミングスクールに通う

未経験エンジニアの年収が気になる方は、「未経験からエンジニアになると年収は上がる?稼ぐために必要なスキルとは」もご覧ください。

Web系のプログラミング言語を学ぶ

ゼロからプログラミングを学ぶ場合は、Web系の言語を習得しましょう。Web系の企業の多くは、初学者に向いているスクリプト言語を採用しています。

全くプログラミングに触れたことがない方は、まずHTML/CSSから学ぶのがおすすめ。

これらはマークアップ言語と呼ばれるもので、Webサイトの画面を作るために記述します。Web業界では必須の知識なので、基本だけでも押さえておくと良いでしょう。

ポートフォリオを作る

未経験からの転職の場合、企業は実務経験のある即戦力の人材を求めています。

しかし、自身のスキルやポテンシャルをうまく伝えることができれば、実務未経験者にも可能性はあります。

そこで、ポートフォリオとしてWebサービスなどを自作すると、客観的に自身のスキルを示し、企業にアピールできるのです。

その際、どういう目的でこの機能を実装したか、どういった技術を用いたかなども簡潔に伝えられるように準備しておくと良いでしょう。

プログラミングスクールに通う

全くの未経験からプログラミングを学習するという人は、プログラミングスクールに通うのがおすすめです。

スクールでは、未経験者にも分かりやすい資料を使い、メンター(講師)の指導のもと、プログラミングを学習することができます。

スクールでは、最短3ヶ月ほどでプログラミング能力を身につけることができます。

プログラミングスクールのおすすめは、以下の関連記事を参考にしてみてください。

まとめ:将来性のあるWebエンジニアになろう

Webエンジニアの年収、仕事内容、年収の高いエンジニアになるコツ、未経験からWebエンジニアに転職する方法などを解説しました。

IT業界は、GAFAに代表されるように市場がますます大きくなる業界です。

これに伴い、Webサービス開発に必要なWebエンジニアの需要もこれからさらに求められるでしょう。興味のある方は、将来性のあるWebエンジニアに挑戦してみてください。

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