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エンジニアのキャリアパスとは?職種別キャリア例やおすすめ本を紹介

更新: 2022.02.25

就職や転職でエンジニアを目指す人が増えています。「将来も食べていけそう」「スキルが身につく」といったイメージを持つ人も多いですが、実際にエンジニアのキャリアパスはどのようなものがあるのでしょうか。

この記事では、職種別のエンジニアのキャリアパス、エンジニアの転職事例、キャリアについて考える際に参考になるおすすめ本などを紹介します。未経験からエンジニア転職を考える人もぜひ参考にしてください。

エンジニアとは

Java開発環境を構築する手順エンジニアとは、エンジニアリング(工学)に関する専門的な知識や技能を持った人のことで、日本語では「技術者」と言います。

具体的に扱う専門技術によって「◯◯エンジニア」と呼び分けられ、ITエンジニアの他にも自動車エンジニアや機械系エンジニアなどがあります。

この記事では、IT技術を取り扱う「ITエンジニア」について解説していきましょう。

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エンジニアの主なキャリアパス

エンジニアとして仕事に就いた人は、その後どのようなキャリアの道を歩んでいくのでしょうか。

エンジニアのキャリアパスは大きく3種類に分けられ、それぞれの道で業務内容や求められるスキルが異なります。1つずつ詳しく解説していきましょう。

スペシャリスト

エンジニアとして総合的な経験やスキルを積み上げた後、ある1つの分野に特化した技術を極めた人を、スペシャリストと呼びます。スペシャリストは日本語で「特定分野の専門家」になるので、いわゆるプログラミングの職人をイメージするとわかりやすいでしょう。

豊富な知識と経験を持つエンジニアとして、複数のエンジニアを束ねるチームリーダーを務めるスペシャリスト。具体的な業務内容としては、部下にあたるエンジニアの教育、品質管理、マネジメントなどがあります。

肩書には「シニアエンジニア」や「テックリード」、さらにキャリアを積み上げると「最高技術責任者(CTO)」があります。

ジェネラリスト

ジェネラリストとは、分野を限定しない広範囲な知識・技術・経験を持つ人のこと。

エンジニア職のジェネラリストとは、技術者として開発工程のみに関わるのではなく、システム開発の上流(企画・設計フェーズ)から下流(導入・運用フェーズ)まで幅広い仕事を担当する人を指します。

ジェネラリストを目指す人は、エンジニアからプロジェクトマネージャー(PM)の道に進むのが一般的。企業によっては「フルスタックエンジニア」と呼ばれることもあります。

マネージャー

マネージャーとは、個々のプロジェクトの管理ではなく開発部門などの部署・チーム全体のマネジメントを行う、いわゆる「管理職」にあたる人を指します。

管理職になると、基本的に現場の最前線に立ってバリバリと開発を進める機会は減少します。一方で、所属部署のエンジニアの人事評価、人員調整、面談や採用、経営会議への参加など、企業経営に関わる仕事が増えるでしょう。

職種別エンジニアのキャリアパス

エンジニアはきついと感じる人の特徴エンジニアの主なキャリアパスは、先程解説した通りスペシャリスト、ジェネラリスト、マネージャーの3種類。

しかし、これはあくまでエンジニア職種全体の話なので、職種別に見ると現状は少し異なります。ここからは、職種別のキャリアパスについて詳しく解説していきましょう。

Webエンジニア

上流工程にあたる要件定義やシステム設計から、コーディング、テストなど、システム開発に関する一連の業務を幅広く行うWebエンジニア。

努力次第でどんどんスキルと経験を身につけることができるWebエンジニアは、将来のキャリアパスの選択肢が豊富にあることも特徴的です。

ジェネラリスト、マネージャー、スペシャリストの基本の3つのキャリアパスの他、経験を活かしてITコンサルタント、IT系キャリアアドバイザー、セールスエンジニアなど別の職種にキャリアチェンジする人もいます。

パソコンとインターネットがあれば仕事ができるため、独立してフリーランスになる人も。最近ではクラウドソーシングサービスやフリーランス専門の求人サイトもあり、フリーランスエンジニアへのハードルは以前に比べて下がっていると言えるでしょう。

インフラ(ネットワーク)エンジニア

サーバー、データベース、セキュリティなどのインフラ面の技術開発を担当するインフラエンジニア。

インフラエンジニアは、すでに構築されている環境の保守・運用といった下流工程から業務を始めるのが一般的。そして、経験・スキルを積みながら要件定義や設計などの上流工程を担当するようになります。

その後のキャリアパスとしては、より複雑で大規模なシステムも扱える高度や技術力を持つスペシャリストになる人、企業のIT環境構築を診断・サポートするコンサルタントになる人などがいます。

セキュリティエンジニアやCiscoなど特定のメーカーの技術を身に着けた製品系エンジニアという道も。

パソコンやインターネットなどのIT技術が業務に欠かせない存在となった現在、技術と経験が豊富なインフラエンジニアの需要は大きく、年収も高い水準となっています。

組み込みエンジニア

組み込みエンジニアとは、家電製品やIoT機器などに搭載されている制御プログラムの設計や開発を行うエンジニアです。プログラムだけでなく製品そのもの開発を行うケースもあります。

例えば、電子レンジにはタイマーや食品の重さや温度を計るセンサーなどが搭載されていますが、そういったシステムは組み込みエンジニアによって開発されているのです。

組み込みエンジニアのキャリアパスについては、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が定めている「組み込みスキル標準」が参考になります。組み込みソフトウェア開発に必要なスキルが明確化・体系化されており、スキルアップ・キャリアップの際の基準にすることができるでしょう。

組込みソフトウェア開発者の人材育成・活用に有用な「ものさし」(共通基準)として次の3つの要素が定義されています。

  • スキル基準
  • キャリア基準
  • 教育研修基準

キャリア基準では「ソフトウェアエンジニア」や「開発環境エンジニア」など、組込みシステム開発に関する職種を10に分類し、さらに職種ごとに専門分野を設定。各職種・専門分野は、プロフェッショナルとして要求される経済性と責任性の度合いに応じて7段階のキャリアレベルが設定されています。

組み込みエンジニアとしてマネージャーの道に進む人もいます。しかし、このキャリア基準で示されている通り、扱う技術の専門性の高さからスペシャリスト職に進む人が多いのも組み込みエンジニアの特徴です。

エンジニアのキャリアプランの設定方法

目指すポジションや進む道によって求められるスキルは異なるため、キャリアプランは早い段階から立てておくのが重要です。

これからエンジニアとしてのキャリアをスタートさせる人のために、キャリアプランの設定方法について紹介しましょう。

【ステップ1】進みたい方向を決める

まずは自分が進みたい方向、つまりスペシャリストになりたいのか、ジェネラリストになりたいのかを考えてみましょう。

スペシャリストであればスキルをどんどん磨いていくことになりますし、ジェネラリストの場合はプロジェクトマネジメントや交渉力などのスキルなども身につけていく必要があります。

ただし、この時点ではスペシャリストかジェネラリストをはっきり決める必要はありません。「スペシャリスト3割、ジェネラリスト7割」といったように、自分の興味の比率を確認することだけでも、今後のキャリアを考える上での重要な判断基準になります。

【ステップ2】持っているスキル・経験を整理する

今自分ができることやこれまでの業務で経験してきたことを整理しましょう。扱える技術や持っているスキルだけでなく、これまでシステム開発のどの工程(企画立案、設計、開発、導入など)に関わってきたかを明確にします。

どのような経験が豊富で、どのような経験が足りないのかを知ることで、自分に足りないことや伸ばしていくべきことが見えてくるはずです。

【ステップ3】目指すべきポジション(ゴール)の設定する

自身の現状把握が完了したら、これから目指すべきポジション・ゴールについて考えます。現在所属している企業や組織内での役職よりも、ビジネスモデルや業務フェーズでやりたいことを考えてみましょう

例えば、ビジネスモデルは自社開発企業、受託開発企業、SES(システムエンジニアリングサービス)、コンサルティングなどが挙げられます。企業向けシステム(BtoB)と一般消費者向け(BtoC)の違いもあります。

業務フェーズとしては、システム開発の上流から下流のどの工程に関わりたいのか、どの分野に特化したいのかを考えてみましょう。

これらを組み合わせたものが、あなたの目指すべきポジションであり、エンジニアとしての理想の働き方となります。

【ステップ4】ゴールまでの道筋を考える

最後に、設定したゴールまでの道筋を考えましょう。足りないスキルや経験をどこで身につけるか、独学、スクール、勉強会、転職など様々な選択肢を踏まえてキャリアプランを立てます。

もし、すでにゴール到達に必要なスキルを持ち合わせている場合、それらをアピールすることで転職や昇格が可能になるかもしれません。具体的な実績やエピソードを交えて、自信を持って行動していきましょう。

エンジニアのキャリアアップ事例

エンジニアとしての様々なキャリアの選択肢を紹介してきましたが、実際に先輩エンジニア達はどのようなキャリアアップを実現させてきたのでしょうか。

今回は、4つのキャリアアップ事例を紹介します。

同じエンジニアでキャリアアップ

エンジニアとしてプライムベンダーに転職し、エンジニアとしてのスキルを磨きながらも、上流工程の業務にも携われるようになった事例です。

ジェネラリストやITコンサルタントなどを目指す場合、上流工程の業務スキルは必須になります。プライムベンダーでエンジニアとして上流工程の業務経験を積むことで、将来の選択肢が広がりました。

システムエンジニアから品質保証にキャリアチェンジ

システムの品質向上に注力したいという気持ちから、システムエンジニアから品質保証を専門に行う企業へコンサルタントとして転職した事例です。

品質保証会社について、当初は一般的なテスターをイメージしていましたが、他社へ品質のコンサルティングが業務内容であることから、興味を持ちました。元々の転職目的である職場環境の改善も達成され、理想とする働き方が実現できたとのことです。

二次請け企業からITコンサルタントへ転職

二次請けのシステムインテグレーターのプロジェクトリーダーから、中堅コンサルティング会社のITコンサルタントに転職した事例です。

二次請け企業でありながら、上流工程の業務に多く関わっていたことを評価されたことが、転職成功の理由。前職での経験は転職時の大きなアピールポイントになるため、早いうちから将来のキャリアのために仕事を選択することが重要であることが分かります。

専門知識と自己研鑽で未経験からデータサイエンティストに

独立系システムインテグレーターのシステムエンジニアから、パッケージベンダ―のデータサイエンティストに転職した事例です。

データサイエンスの業務経験はなかったものの、学生時代に身につけた統計学の専門知識や勉強会参加などの自己研鑽力をアピールし、見事未経験からのキャリアチェンジに成功しました。

エンジニアのキャリアを考えるためのおすすめ本

将来のキャリアプランに迷ったら、どのような選択肢があるのかを本で学ぶのもおすすめ。

キャリアを考える際の参考になる書籍を3冊紹介します。

エンジニアのためのマネジメントキャリアパス

エンジニアのためのマネジメントキャリアパス ―テックリードからCTOまでマネジメントスキル向上ガイド

IT業界の管理職に求められるスキルについて解説した本書。テックリードからCTOになった著者が、インターンのメンターから技術部長、CTOなどの各役職での役割やスキルを解説しています。

技術系マネージャーを目指している人だけでなく、新任マネージャーとしてマネジメント方法を模索している人にもおすすめ。

ITエンジニアのための「人生戦略」の教科書

ITエンジニアのための「人生戦略」の教科書 ~技術を武器に、充実した人生を送るための「ビジネス」と「マインドセット」~

求人情報ポータルサイト「@SOHO」の開発者が、ITエンジニアの人生設計について解説している一冊。会社に依存したいためのマインドセットやお金や営業戦略などのビジネス思考まで、著者自身の経験や知見を元に書かれています。

エンジニアとしてどのような人生が描いていくべきか迷っている人は、きっと何か参考になることが見つかるはず。

エンジニアリング組織論への招待

エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング

エンジニアリングに関する組織論について書かれた本書。経営者との認識のズレやコミュニケーションにおける不確実性など、開発現場によくある課題への対処法を多くの企業の技術組織アドバイザリーを務めた著者が解説しています。

組織設計・運営手法を知りたい人はもちろん、IT業界の構造や課題について知った上でキャリアを考えたい人は読んでみてはいかがでしょうか。

エンジニアとしてのキャリアパス設計を始めよう

エンジニアのキャリアパスは、スペシャリスト、ジェネラリスト、マネージャーと大きく分類されますが、具体的なキャリアプランは人それぞれ異なります。自分がやりたいことや得意なことを考え、キャリアコンサルタントや先輩エンジニアにも相談しながら自分なりのキャリアプランを設計していきましょう。

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この記事を書いた人

石田ゆり
元システムエンジニア・コンサルタント。ERPパッケージソフトウェア会社にて設計から開発、品質保証、導入、保守までシステム開発の一通りの業務を経験し、その面白さと大変さを学ぶ。働く人々を支援するバックオフィス系システム・業務効率化ツール等に特に興味あり。趣味は旅行、ヨガ、読書など。

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