- 業界全体が成長している
- 転職しても役立つスキルが身につく
- 一定額以上の給料が安定して支給される
- コロナ禍でも需要が安定している
- リストラや企業が倒産するリスクが少ない
- 適切なワークライフバランスが実現できる
「コロナ禍の影響が大きい業界で働いているので、将来が不安…」
「不況の影響を受けにくい安定した職業に転職したい」
コロナ禍の影響で働き方が大きく変わる業界・企業が増加。そのため、将来の不安から、安定した仕事に転職したいと考える人も多いでしょう。
そこでこの記事では、安定して働ける仕事・職業のおすすめを紹介。安定しにくい職業や転職する時のポイントなども解説します。
転職を考えている方は、仕事選びの参考にしてください。
※記事内の情報は2024年3月時点の内容です。最新情報は公式サイト等でご確認ください。
この記事の目次
安定した職業の選定基準
まずは、本記事で紹介する職業・職種を選んだ基準を解説します。
次の6つのポイントから「安定して働ける」と判断したものを選びました。
業界全体が成長している
市場規模が右肩上がりで成長している業界は、安定的に働きやすいでしょう。
業界の成長に伴い人材のニーズも高まっていき、将来的に長く働ける可能性も上がります。
本記事で紹介する職業も、成長している業界に該当するものをピックアップしています。
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転職しても役立つスキルが身につく
仮に再度転職することになっても、どの企業でも役立つスキルが身につく仕事であれば、食いっぱぐれる可能性を下げられます。
同じ企業で働き続けるというわけではありませんが、仕事を継続するという面で言えば、手に職をつけられることは安定的な働き方につながります。
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一定額以上の給料が安定して支給される
生活に支障をきたさない水準の給料が、安定して支払われるというのも欠かせない条件です。仕事のニーズ自体は高くても、収入が安定しないと働き続けることはできません。
コロナ禍でも需要が安定している
2020年から突如として、世界中で蔓延した新型コロナウイルス。その影響は多くの業界・企業に及び、仕事を失ってしまった人も少なくありません。
一方で、このような社会全体が不安定になるタイミングでも、影響を受けにくい業界・業種があるのも事実です。
「危機的状況でもニーズが安定している」という点が、2024年以降も安定した仕事を選ぶ上で重要な指針となるでしょう。
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リストラや企業が倒産するリスクが少ない
不況になるとリストラや倒産する企業が増加します。そのようなリスクが少ない企業で働くことが、安定して仕事をすることにつながるでしょう。
一般的に、大手と呼ばれる会社はリストラや倒産のリスクが少ないとされています。
本記事で紹介する職業には、比較的リストラの可能性が低い大手企業も含めました。
適切なワークライフバランスが実現できる
安定した職業にはワークライフバランスの充実が必要です。生活のほとんどが仕事になってしまうと心身に影響をきたし、働き続けることが難しくなってしまいます。
仕事だけでなく、プライベートも重視した労働環境で働ける職業を紹介します。
【2024年版】安定した職業・仕事・企業10選
ここからは具体的に、安定した職業・職種・企業を紹介。
以下の10の職業は、一般的にニーズが途絶えにくく仕事が安定しているといわれています。
- 公務員
- インフラ系企業
- 電気工事士
- ITエンジニア
- プログラマー
- 大手メーカー(自動車、食品、医療機器など)
- 旧財閥系企業
- 医療系職種(医師、看護師、薬剤師など)
- 製薬会社
- 銀行員(政府系金融機関)
それぞれ解説します。
公務員
安定した職業と聞いてまず思い浮かべるのが公務員ではないでしょうか。
事実、公務員はリストラのリスクが非常に低く、倒産する可能性も低い(会社=国のため)ことから、安定した働きを実現しやすいという強みがあります。
公務員の職種は、具体的には以下の通りです。
- 公立学校の先生
- 警察官
- 消防士
- 役所勤務
年齢が上がるにつれて給与が上がること、他の職種に比べて退職金も多くもらえるなど、先のことを見ても安定性の高い仕事と言えるでしょう。
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インフラ系企業
インフラ系企業とは、ガスや電気、水道、公共交通機関といったライフラインを運営する企業です。
このような企業は人間が生活する上で必要なため、いつの時代でも需要が安定いています。倒産のリスクが低い企業です。
ただ、全ての企業がいかなる状況でも安定しているとは限りません。
例えば、新型コロナウイルスの影響で外出自粛やテレワーク(リモートワーク)を導入する企業が増えたことで、2020年〜2021年にかけて鉄道会社の売り上げは軒並み減少。厳しい運営を迫られている企業が多いという状況になりました。
一方で、コロナ禍から回復しつつある2024年以降は、外出需要の増加が期待されます。
安定的に働くためには、より生活に根ざした企業への就職を目指すのが理想的です。
電気工事士
電気工事士とは、電気設備や配線の設計・施工・保守などを担う職業です。
例えば建設現場では、効率的な電力配給のための回路構成・配線ルートなどを設計し、スケジュールに基づいて電気系統や回路を配置します。
また街中に設置されている電柱・街灯などの安全点検やメンテナンスなども行います。
電力需要は年々増加しており、これから先も電気はなくてはならないインフラ。電気のスペシャリストである電気工事士の需要はどんどん高まるでしょう。
ITエンジニア
ITエンジニアは将来的なニーズ、安定性を考えるとおすすめできる職業です。
2030年までにIT人材が79万人不足するというデータがあり、多くの企業で求められています。
プログラミングスキルとITエンジニアとして働いた経験があれば、転職もしやすいでしょう。
プログラミング習得、ITエンジニア転職は未経験からでも可能です。また、IT業界は新型コロナウイルスが影響が比較的小さかった業界でもあります。
パソコンやネット環境があれば場所を選ばず働けるという仕事柄、リモートワークへスムーズに移行できたことが一因です。
ITエンジニアの仕事もパソコンが使える環境さえあれば、自宅でも可能。今後もリモートワークが続くということを考えると、ITエンジニアは働きやすい職業と言えるでしょう。
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プログラマー
プログラマーもITエンジニア同様、ニーズの高いIT系職種です。
IT系人材の不足やニーズの増加を受け、プログラマーを求めている企業は多く存在します。
プログラミングという専門スキルが身につくため、将来的にもキャリアを構築しやすくなるでしょう。
リモートワークがしやすいため、新型コロナウイルス対策ができるというメリットもあります。
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大手メーカー(自動車、食品、医療機器など)
不況でもリストラ・倒産のリスクが少ない大手企業。潤沢な資本があるため、一時的に売り上げが落ちる事態に陥っても耐えられる企業体力があります。
特に大手メーカーは安定的に働きやすいでしょう。自動車、食品、医療機器など、生活に欠かせない商品を生産するメーカーは、さらに不況でも売り上げを保ちやすい傾向があります。
また、AI(人工知能)などの発展で、これらを取り入れた製品(IoT)の開発も盛んに行われています。大手メーカーは最新の技術を用い、時代に合わせて進化している企業であることも見逃せません。
さらに、労働環境の改善に努めている大手企業は多く、ノー残業デーなどを取り入れている場合もあります。ワークライフバランスの面で見ても、プライベートを充実させやすいでしょう。
旧財閥系企業
財閥とは、かつて日本で巨大な経済圏を構築し、政府との関わりを持つほどの影響力を持った企業グループのこと。
明治期に誕生して以降、第二次世界大戦後のGHQによる財閥解体に至るまで、日本の経済成長を支えた立役者といわれています。
日本の四大財閥である「三井財閥」「住友財閥」「三菱財閥」「安田財閥」の影響は、名前からも分かるように、現在も色濃く残っているのです。
こうした、財閥の事業を受け継いでいる「旧財閥系企業」およびそのグループ企業は、依然としてブランド力が高く、業績の高さや信頼性・安定性も十分。
必ずしも倒産しないという保証はないものの、安定しやすい企業といえるでしょう。
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医療系職種(医師、看護師、薬剤師など)
医療系職種は、人間が生きていく上でほぼ必ずお世話になるであろう仕事。それだけニーズが高い職業と言い換えられます。
特に新型コロナウイルスのような病が流行する時ほど医療系職種のニーズは高まり、多くの人材が必要となります。医療ニーズは増え続けており、慢性的な人材不足も発生している状況。
お医者さんと呼ばれる人たちだけでなく、看護師や鍼灸師などのニーズも増加中です。
もちろん、医療系職種に就職するには専門の国家資格などが必要になる場合があるので、事前に調査した上で、就職・転職可能か判断しましょう。
製薬会社
医療系職種と同様、製薬会社も非常にニーズの高い職種です。
薬も人間の生活には欠かせないもの。それらを作る製薬会社も、将来的に安定した企業と言えるでしょう。また労働環境が整っており、休日が多く、給与の水準が高いという点も特徴です。
製薬会社に入社するには特定の大学、学部出身であることが求められるなど、就職・転職のハードルが高めです。求人の内容をよく確認することをおすすめします。
銀行員(政府系金融機関)
銀行員の中でも、政府系金融機関は安定性の高さが特徴です。
政府系金融機関とは、出資金のほとんどが政府出資であり、経済発展、中小企業の支援などを行なっている機関のこと。政府出資のため、倒産のリスクが低めです。代表的な機関としては、
- 日本政策金融公庫(JFC)
- 日本政策投資銀行(DBJ)
- 商工組合中央金庫(商工中金)
- 国際協力銀行(JBIC)
があります。給与水準はメガバンクと同等かそれ以上ともいわれており、海外でのプロジェクトにより海外赴任などのチャンスもあるようです。
先行き不安?安定しにくい職業・職種5選
安定した職業・職種がある一方で、将来的にニーズが下がってしまったり、働き続けるのが難しい仕事があるのも事実です。
またAI(人工知能)などの発展で、人間が働く必要がなくなる仕事もあります。ここからは安定しにくい職業・職種の事例を解説します。
- 事務職
- 士業(弁護士・税理士・会計士・司法書士・社会保険労務士など)
- 銀行員(政府系金融機関以外)
- 介護士
- 保育士
事務職
事務職は、先行きに不安を感じやすい職業の一つです。
原因は、AI(人工知能)の発展。人間が作業するよりもAI(人工知能)を使った方が何倍も早く、かつ正確に作業ができるケースがほとんど。
特にデータ入力・分析のような単純作業はAI(人工知能)の得意分野であり、大量のデータを一瞬で処理可能です。
AI(人工知能)の利用が当たり前になった場合、事務職の募集は少なくなり、現在よりも人間が働く必要性がなくなってしまう可能性があります。
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士業
「士業」とは、取得が難しい高度な専門資格・スキルを有した職業の総称。弁護士・税理士・会計士・司法書士・社会保険労務士などが該当します。
高給なイメージのある職種を並べましたが、特に個人事業主や自営業の場合、安定して働くのは難しい傾向があります。
いつでも仕事があるというわけではなく、自分から営業をかけて仕事を獲得していく必要があるため、安定性に欠けるという面があるのです。
ある程度、経験を重ねて実績を残せば、待っていても仕事がくるかもしれません。しかし、それまでは地道に営業活動をする必要があり、安定するのには時間がかかります。
生活をするだけの充分なお金を稼げていないという人も珍しくない仕事です。安定という面を考えると、ハードルの高い職種と言えるでしょう。
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銀行員(政府系金融機関以外)
銀行員の中でも、政府系金融機関以外の銀行は安定性に欠ける可能性があります。
特に地方の金融機関は近年、経営難に苦しんでいるケースも多く、長期的・安定的な雇用という面でも心配。大手の銀行でも大量の人員削減を行っているケースもあるため、企業自体が倒産しなくても働き続けられないリスクがあるのです。
また、AI(人工知能)の導入によって仕事が奪われやすいという面も。特に窓口業務は作業内容がある程度決まっているため、AIが得意とする分野です。
銀行が人員削減のためにAIを導入することで、さらに働き口が減る恐れもあります。
介護士
超高齢化社会と呼ばれ、今後も高齢化が進むと予想される日本。介護士の需要はこの先も高まり続けるように思われます。
実際に、介護士は人材不足が続いており、多くの介護施設が絶えず求人を出している状態。
しかし、労働環境の悪さや賃金の低さから就職後の定着率が低く、長く働き続けるのが難しい職種でもあります。
ワークライフバランスを考えると、現状は安定して働くのが難しい仕事といえるでしょう。
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保育士
保育士の中でも、「公立保育園」で働く場合は公務員であり、安定した働き方を実現しやすい傾向があります。
しかし現在は、保育園の民営化が進んでおり、将来を見据えると安定しているかは疑問が残るところです。
また、年々少子化が進んでいるのも懸念点。将来は今よりも保育士のニーズが下がってしまう可能性も考えられます。
安定した職業に転職するためのポイント
安定した職業へ転職するためにはどのようなことをすればよいのでしょうか。
2021年以降は、徐々に求人数や求人倍率は回復傾向にある反面、コロナ以前と比較すると求職者にとって未だ厳しい状況にありました。
そして2022年以降は求人倍率に復調傾向が見られ、2024年も引き続き回復傾向にありました。しかしこの先どうなるかは分かりません。
そのため、転職成功には確実な対策が必要です。そこで本章では、安定した職業に転職するためのポイントを4つ紹介します。
- 現在の自分を分析する
- 業界・職種を徹底的に調査する
- 転職に必要なスキルを身につける
- 転職エージェントの利用を検討する
現在の自分を分析する
まずは、あなた自身のことを分析しましょう。自己分析と言われる行程です。
新卒の就職の際にやったことがある人もいることでしょう。転職の場合も改めて自分を見直す機会を設けることをおすすめします。
その方が、あなた自身が理想とする仕事に就きやすいためです。
- どんな仕事をしたいのか
- 自分にはどんなスキルがあるのか
- 現実的にどんな仕事ができるのか
- 転職の上で譲れない条件は何か
- 仕事に求めるものは何か(やりがい、給与、ワークライフバランス)
などを分析しましょう。
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業界・職種を徹底的に調査する
次に業界研究、職種の調査を徹底的に行いましょう。
本記事の冒頭でも紹介したように、業界の成長性、職業のニーズは安定して働くための重要なファクターです。
将来的にどのような成長が予想されるのか、コロナ禍でどのような影響を受けたのかなど、本やインターネットを使って調べましょう。その上で仕事を選ぶことが、安定した職業に就くために欠かせません。
業界研究に役立つ業界一覧は「転職活動に役立つ業界一覧表!各業界の特徴や代表的な企業も紹介」で紹介しています。
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転職に必要なスキルを身につける
希望の職業が見つかったら、転職のために必要なスキルを身につけましょう。条件を満たすスキルが身につけられれば、転職できる可能性も高まります。
職種によっては特定のスキル、資格が必須という場合があるので注意が必要です。また、身につけたスキルは転職のためだけでなく、働き始めてからも、再度転職する際にも役立ちます。
時間的に余裕があるのであれば、スキルアップをしてからの転職がおすすめです。
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転職エージェントの利用を検討する
「転職のために何をすればいいのかイマイチわからない」という方は、転職エージェントの利用がおすすめです。
エージェントに相談することで、プロが調査したデータからあなたに合った職業の紹介を受けたり、その他、転職における不安な点を相談したりできます。
転職エージェントは基本無料で利用できるため、不安な方はまず相談してみるのがいいでしょう。
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将来的な成長性を考えると「IT系職種」がおすすめ
様々な職業、職種を紹介してきましたが、最もおすすめしたいのは「IT系職種」です。今回紹介した職業だと「ITエンジニア」「プログラマー」が当てはまります。
IT業界は年々市場規模が拡大しており、この成長は将来的にも続く見込み。IT系職種に就くことは、安定的に働き続けることにつながりやすいということです。
また以前は労働環境が悪いと言われてきたIT業界。しかし現在では、改善が進みワークライフバランスが実現しやすい環境へと変わってきています。
ただ、IT系職種は専門的なスキルが必要になる場合が多く、採用面接の時点で求められるケースがあります。可能であれば、転職前にスキルを身につけておくのがおすすめです。
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