- 一旦フリーターになってやりたいことを探そうと思ったけどアルバイトに追われてそんな時間がない
- アルバイト先をなかなか辞められない
- 就職サイトはなんとなく見ているものの、自分がやりたいこと ・向いていることがわからない
- そもそもあまり深く考えずにフリーターになった。これから就職しようとしても不利なのでは?
- 面接で「なぜ就職しなかったのですか?」と聞かれたときに何て答えたらいいのか分からない
- 一応就職活動はしているつもり。ただ書類選考で通らないので諦めモード
- 資格取得を目指してアルバイトをしながら勉強していたが試験に合格できない
- フリーターで生計はなんとか立っているが、やはりこの先が不安。正社員で就職して生活を安定させたい
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「このままフリーターでいてもいいのか、それとも就職するべきなのか」
このような悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、フリーターでいることのメリット・デメリットを解説します。
この記事の目次
「フリーターのままでいいのかな」と悩んでいませんか?
「大学を卒業してフリーターになったはいいけれど、このままアルバイト生活を続けてもいいのだろうか」
このように悩んでいませんか。
フリーターが直面する問題
アルバイト生活でも、生活に必要な収入が得られているうちは問題ないでしょう。
しかし、体調を崩した時や将来を考えた時に「このままフリーターを続けてもいいのだろうか」と悩みはじめるもの。
このようにフリーターが抱える悩みはいくつかあり、以下に主な悩みを挙げました。
全国にいるフリーターの数
総務省の「労働力調査 2019年」によると、非正規雇用で働く人数は男女合わせて2,165万人。そのうち雇用形態がパート・アルバイトの人数は1519万人(前年比29万人増)となっています。
年齢層別に見ると、65歳以上の割合がもっとも多く77.3%。次いで多いのが15~24歳で50.9%を占めています。
また、非正規雇用で働く理由で最も多いのは「自分の都合のいい時間に働きたいから」でした。

フリーターが「就職すべき」と言われる理由
フリーターの中には「早く就職しなさい」と周囲から言われたことがある人もいるでしょう。
では、フリーターが「就職すべき」と言われるのはなぜなのでしょうか。
日本特有の「正社員」重視の文化
日本は「正社員として会社に入って初めて一人前」といった風潮が根強いです。
これにはさまざまな理由が絡んでいると考えられますが「フリーターに不利なシステム」が1つの理由と考えられます。
例えばフリーターだとローンの審査がおりにくかったり、アパートなどの賃貸契約がしにくかったりします。
こうしたことから、一般的には「正社員にならないとダメだ」という風潮が生まれたと考えられます。
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近年は様々な働き方が許容されるようになっている
しかし、近年は日本国内でもあらゆる働き方が許容されるようになってきました。
これはAIによる業務効率化の流れの影響もあるでしょうし、YouTuberなど従来なかった仕事が出てきたためでもあるでしょう。
また「終身雇用制度」が崩れているのも原因の1つ。「ポテンシャル採用で会社に入りその会社で定年まで…」といったことが難しくなる中、スキルを得てから転職するキャリアアップの風潮が浸透しつつあります。
そのような「働き方」の考えが変わる中で、「フリーター」という選択肢も以前より許容されるようになったのです。
しかし先にも述べたように、フリーターにはデメリットがあるのも事実。次の項目で具体的に、フリーターのデメリットを挙げます。
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フリーターのデメリット
フリーターになると以下7つのデメリットがあります。
収入が安定しない
アルバイトをして得られる収入は働いた分だけ。
正社員のように基本給がないため、どうしても収入が不安定になります。
例えば長期的に休まなくてはならない病気になった場合、その分の収入は減ってしまいます。
社会的信用が低い傾向にある
たとえフリーターとしての収入が高かったとしても、その収入が安定的でないと判断されると金融関連の信用度は低くなります。
そうなると、以下のようなリスクが高まります。
- ローンの審査がおりない
- クレジットカードが発行されない
- 賃貸契約を結べない
賃貸契約については親に保証人になってもらえば契約できる可能性もありますが、定年退職している場合は厳しくなる傾向にあります。
正社員就職が厳しくなる可能性
大学卒業からの期間が長いことは、就職活動においてマイナスになることも。
実際に転職コンシェルジュ「ワークポート」が行なった「採用担当者のホンネ調査」によると「職務経歴におけるブランク期間があると不利になりますか?」の質問に対し、90%もの採用担当者が「不利になる」と答えています。
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目的が明確にあれば不利にならないことも
一方、フリーター生活が長いからといって必ずしも選考で不利になるというわけではありません。
採用担当者のホンネ調査でも、「離職期間に何をやっていたかによる」と回答する採用担当者がいました。
例えば以下のような目的を持っている場合、面接でアピールできる可能性もあります。
- フリーター生活をしながら専門学校でスキルを獲得した
- 資格取得のためにフリーター生活をしていた
先が見えにくい
現在日本の産業人口は右肩下がりで全体的に人手不足となっています。
そのため、アルバイトやパート職員などの非正規雇用も数多く求められる時代です。
しかし今後もこの状況が続くとも限りません。
日本全体が不況に陥ったり、会社の業績が傾いて人員削減を余儀なくされた場合、解雇の対象となるのは正社員よりも非正規雇用の社員からでしょう。
またAIによる機械化も今後避けられない状況。
職種によっては「アルバイトやパート職員を雇い続けるよりもデジタルツールを導入したほうが効率的」と判断されるケースも考えなくてはなりません。
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スキルが得にくい
アルバイトは正社員よりも大きな責任を取ることが少ない傾向にあります。そのため、必然的にスキルが得にくくなっているのです。
もちろん「アルバイトでは全くスキルが得られない」というわけではありません。
接客業ではお客様とのコミュニケーションスキルが養えますし、事務のパートでは基本的なPCスキルを養うこともできるでしょう。
しかし正社員のように年齢に応じた役職を与えられ、それに必要な研修を受けたり、部下に対してマネジメントをしたりといった機会はなかなかないでしょう。
そのような深い経験や知識が求められる仕事はアルバイトでは少なく、いざ正社員就職を目指そうとしても、正社員として働いてきた人とのギャップを埋めるのが困難になることもあります。
同世代との差に苦しむ
フリーター期間が長ければ長いほど、晴れて正社員として就職できたとしても、入社してから同世代との力の差に苦しむ可能性があります。
このギャップを払拭するためには、客観的なスキルの証明となる資格取得を目指したり、専門スキルを得るためにスクールに通ったりする必要も出てくるでしょう。
年齢が上がるほどに苦しくなる
20代のうちは働いた分だけ稼げるフリーターのほうが正社員よりも収入が高いこともあります。
例えば時間給が上がる深夜にシフトを入れたり、複数のアルバイトを掛け持ちしたりして、収入を上げることもできるでしょう。
しかし、若いうちはそのような「がむしゃらに働いて稼ぐ」ことが可能でも、年齢が上がるごとに勢いを保てなくなるもの。
体力の衰えとともに働ける時間が少なくなり収入も減ると、フリーターとして生計を立てるのが困難になる恐れがあります。
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フリーターのメリット
一方、フリーターでいることにはメリットもあります。
自分の都合に合わせやすい
総務省の「労働力調査 2019年」によると、フリーターになる理由で一番多いのが「自分の都合のいい時間に働きたいから」です。
アルバイトやパートは大半がシフト制。基本的に自分が休みたいタイミングを選べる仕組みです。そのためプライベートを重視した生活を送りやすく、自分の都合に合わせて労働時間を調整することも可能です。
大きな責任を伴わない
正社員として働くとなると、やはりそれなりの責任を持つ必要が出てきます。
例えば何かトラブルがあれば休日返上で対応しなければならなかったり、会社で長く働けば部下ができてマネジメントを任されることもあるでしょう。
もちろんアルバイトでも一定の責任は伴いますが、一般的には正社員の方が責任が大きくなる傾向にあります。
長く働けば信頼を寄せられるように
一方で長期間アルバイトとして働いていると、社員が行うような仕事を任されることも。
「重い責任を負うのは嫌だ」と感じる人もいるとは思いますが、仕事を任せるというのは信頼関係ができている証拠。
ポジティブに捉えて、積極的に取り組みましょう。
稼ぎたい分働ける
アルバイトは働いた分だけ賃金がもらえます。
例えば「来月は旅行に行きたいから今月はしっかり稼ごう」など、稼ぎたい賃金に合わせてシフト希望を出すことも可能。
一方で正社員は基本給があることに加えて、最近では残業規制の風潮があるので「これだけ働いても給料は変わらないのか…」という思いをすることもあります。
フリーターから正社員就職を目指すには
フリーターから正社員就職を目指すには、以下の3つのポイントを押さえてください。
自己分析を丁寧に行う
フリーターから正社員を目指すには、まず「転職の軸」を明確にしましょう。転職の軸とは「なぜ正社員を目指すのか」「正社員で叶えたいものは何か」といったもの。
自己分析を丁寧に行うことで、このような軸は見えてきます。転職の軸が定まれば、面接で「なぜフリーターだったの?」といった質問をされてもすぐに返答できるでしょう。
具体的な自己分析の方法は以下の記事を参考にしてください。
目標を明確にしてモチベーションを高める
「なぜ正社員就職を目指すのか?」を明確にしましょう。
例えば以下のようなものが挙がるでしょう。
- 安定的に稼ぎたいから
- やりたいことが見つかったから
- 社会的信用を高めたいから
- 3年後には結婚したいから
目標を明確にすることで、モチベーションを高めることができます。
また「◯ヶ月以内に内定をもらう」など、転職活動の目標も明確にすることで、より一層行動に移しやすくなるでしょう。
求人が多くなる時期を狙う
内定獲得までの期間目標を決める際に役立つのが、求人が多くなる時期の把握です。
一般的に3〜4月、9〜10月は求人が増える時期。
これらを目安に内定獲得までの期間を算出するとよいでしょう。
ライバルが増える時期ともいえますが、準備次第で内定は獲得できます。
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業界・企業研究を行う
業界・企業研究とは、興味のある業界・職種・企業について深くリサーチをすること。これにより就職先とのミスマッチを防げます。
また、業界の将来性や競合を知れば長く働ける企業が見つかる可能性も高まるでしょう。
面接の志望動機や自己PRの材料にもなるため、業界・企業分析は念入りに行うことをおすすめします。
具体的な方法は以下記事をご覧ください。
→就職・転職で失敗しないために!業界研究と企業研究のコツを解説
フリーターでも採用されやすい業界・職種を見つける
業界・企業分析とあわせて、フリーターでも採用されやすい職種を調べておくのもおすすめです。
一般的に今後も市場が伸びる業界・職種は人手が不足する傾向にあるため、未経験のフリーターからも採用されやすいです。
伸びる業界については以下の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
→【2020年版】10年先まで伸びる業界と衰退する業界を解説
また、人手不足の業界は以下の記事でまとめています。人手が不足している理由は業界・職種によって異なります。就職後「こんなはずではなかった…」と思わないためにも、必ず確認してから就職活動を行ってください。
→【2020年版】転職するなら知っておきたい人手不足の業界・職種を解説
やりたいことが見つかった場合は就職も検討しよう
記事中でも述べたように、近年では「正社員でなければならない」という風潮はなくなってきています。
しかし、やりたい仕事が見つかった場合は正社員になってやったほうが裁量が大きくなりやすいのも事実。
やりたい仕事が見つかった場合は、早めから選考の対策をしましょう。
フリーターからの就職で気をつけることは以下の記事でも紹介しているので、参考にしてください。