「口下手ってどういう意味?」
「人と話すのが苦手」
「口下手を直したい」
仕事やプライベートで人と話すのが苦手で悩む方も多いでしょう。しかし、口下手の自分とうまく向き合えば、それは個性に変わります。
そこで本記事では、口下手の意味や原因、口下手であることの長所などを紹介。「口下手を直したい」人向けに改善方法も紹介するので、ぜひご参考ください。
この記事の目次
口下手の意味とは?
ここではまず「口下手」という言葉の意味や類語・対義語などを紹介します。
「人と話すのが苦手な人」という意味
口下手(くちべた)とは、一般的に人と話すのが苦手な人を指します。
話すことが不得意で、思うことをうまく人に言えないこと。また、そのさま。口不調法 (くちぶちょうほう) 。
引用元:口下手(くちべた)の意味 – goo国語辞書
口下手になってしまうおもな理由は、以下の通り。
- 人に意見を言うのが苦手
- 嫌われるのが不安
- 頭の回転に言葉が追いつかない
- 相手の気持ちを考えすぎて何も言えない
口下手な人は人見知りである場合も多く、周りの人についつい気を使ってしまう繊細な性格ともいえるでしょう。
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コミュニケーションに対する苦手意識が要因に
性格と育ってきた環境によって、口下手な人は会話に苦手意識が生まれている場合も。
性格を変えるのは簡単ではありませんが、環境要因は取り組み次第で改善が可能です。
あまり過去に囚われすぎず、伸び伸びと会話し、少しずつ成功体験を積み重ねていくことが会話上手への第一歩となります。
口下手の類語
口下手の類語として、以下のような言葉があげられます。
- 話し下手(はなしべた)
- 訥弁(とつべん)
- 口重(くちおも)
無口も類語のように思えますが、やや意味が異なります。
無口な人は口数が少ないだけで、話すタイミングになれば饒舌になる方もいるでしょう。無口だからといって話すのが苦手とは限らないのです。
口下手の対義語
口下手の対義語は、口上手です。
言葉で相手を納得させたり喜ばせたりするのがうまいこと。また、そういう人や、そのさま。口巧者 (くちごうしゃ) 。
引用元:口上手(くちじょうず)の意味 – goo国語辞書
口下手な人の性格・特徴
自分が口下手かどうかの自覚がない人もいるかもしれません。そこで本章では、口下手な人の性格や特徴を5つ紹介します。
- 人見知り
- 繊細
- マイナス思考
- 慎重
- 協調性がある
人見知り
口下手な人は、初めて会う人・過去にあった人・目上の人など、見慣れない人と話すことに抵抗してしまう傾向があります。
また人と打ち解けるタイミングを逃してしまい、いつまでも敬語で話したり、自分からなかなか話しかけられなかったりすることも。
会話を広げるのも苦手で、人と話す機会を避けるケースも多いです。
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繊細
自分の発言が周囲の人へどう影響するのかに対して敏感な分、自分が受け取る言葉に対してもとにかく敏感です。
相手がそんなつもりはなくても、言葉の裏にある本心を読み取ろうとしてしまい、1人で傷つくことも。その結果暗い性格だと思われることもあります。
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マイナス思考
「この人にこんなことを言ったら嫌われるかも」「これ今伝えたら傷つけてしまうかな」など、人と会話している際もマイナスなことを考えてしまう傾向があります。
そのため発言数が少なくなることもしばしば。
慎重
心配性で慎重なタイプのため、物事を始める前は入念に調査し、成功する確率が高いと確信できないと行動できないことも多いです。
人から遊びに誘われたときも、すぐに予定を確認できないととりあえず断ることも。そのため「付き合いが悪い人」という印象を持たれることもあるでしょう。
相手に対しても「これを言ったら嫌われるだろうか?」とまず考えてしまうため、口数が少なくなり、口下手と思われてしまいます。
協調性がある
比較的穏やかな性格で、自己主張を強くするタイプでないことが多いです。
どちらかというと協調性を重んじるため、自分の意見より周囲の意見に賛同します。
これは「自分の意見を言って否定されたり、嫌われたりしたらどうしよう」という気持ちの現れでもあるでしょう。
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口下手になってしまうのはナゼ?5つの原因
そもそもどうして口下手になってしまうのでしょう。本章では、口下手になってしまう原因を5つ紹介します。当てはまるものがあるかどうか、確認してみてください。
- 人と会話する機会が少ない
- 1人でいるのが好き
- 自分に自信がない
- 周囲の人が何を考えているのか気になる
- 過去のトラウマ
人と会話する機会が少ない
そもそも人と会話する機会が少ないと、会話を続けることが難しくなるでしょう。
人からどのようなリアクションが返されて、それに自分がどのように反応するかは、人と会話する機会が多ければ多いほど経験値として蓄積されていくもの。
しかし、そもそも会話する機会が少ないと、話題の提供の方法やリアクションの取り方が分からず、黙り込んだり人と接するのを避けるようになります。
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1人でいるのが好き
普段から1人で黙々と作業するのが好きだったり、1人でどこかに外出するのが好きだったりする場合、なかなか人と接する機会を積極的に持とうとは思わないもの。
このようなタイプの場合、仕事でも人とは必要最低限のやりとりをするのにとどめ、あとは黙々と仕事に取り組むことが多いでしょう。
また人から話しかけられても意識的に話が広がらないようにするなど、とにかく1人で過ごす時間が増やせるような習慣が身についています。
このような状況が当たり前になっていると、人と会話する機会が少ないため、口下手と言えるような状況にも陥りやすいでしょう。
自分に自信がない
自分に自信がないと、人と会話しようと思っても「この人私の話聞いてて楽しいのかな?」「今の私の発言大丈夫かな?」などと気にしてしまいがち。
その結果会話を楽しめず、発言を控えるようになってしまいます。
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周囲の人が何を考えているのか気になる
自分の発言内容はもちろん、話しているときの顔や笑い方が気になったり。
とにかく自分がどう思われているのが気になると、人と接すること自体を嫌う原因に。
その結果人を避けるようになり、口下手になってしまうでしょう。
過去のトラウマ
- 信頼していた人なのに、悩み事をバラされ噂が広がってしまった
- 突然仲間外れにされ、全く口を聞いてもらえなくなった
- 自分から話しかけたけれど、相手の反応が薄く思ったような関係性を構築できなかった
上記のように、過去に人間関係に関するトラウマのようなものを抱えていると、なかなか人に対しての警戒心を解くことができず、口下手になってしまいます。
口下手な人が仕事で困ること
口下手で話すのが苦手だと仕事で困る事例を3つ紹介します。
- 同僚や取引先との会話が盛り上がらない
- 自信が持てずまわりの目が気になる
- 仕事をリードすることが苦手
同僚や取引先との会話が盛り上がらない
口下手な人は、いわゆる雑談が苦手。同僚との何気ない会話も今ひとつ盛り上がらず、取引先の方とも打ち解けづらいです。
話しやすい関係は仕事をスムーズに進める上でとても重要。しかし、「口は災いのもと」とも言いますので、おしゃべりな人よりも信頼できると感じる人もいるでしょう。
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自信が持てずまわりの目が気になる
発言に自信が持てないので、口下手な人はまわりのリアクションが気になります。
まわりを気にしすぎて緊張し、さらに話しづらくなるというスパイラルに陥りがち。
話すのが苦手な人はそのような自分を自覚しているので、相手からすれば何気ない会話であっても「不快にさせたのでは?」と心配しているケースもあります。
仕事をリードすることが苦手
十分な能力を持っていたとしても、口下手な人は仕事をリードすることに苦手意識があります。うまく話せないので、指示やアドバイスが的確に行えないためです。
経験やスキルはあるにも関わらず、仕事でリーダーシップを今ひとつ発揮できないことも、話すのが苦手な人が悩みやすい問題と言えるでしょう。
時にはマネジメント能力が足りないと判断され、キャリアアップや転職に響くことも。
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口下手な人がプライベートで悩むこと
ここでは、口下手な人がプライベートで悩みがちなことを4つ紹介します。
- 「怒っているの?」と勘違いされやすい
- まわりの会話に自然に参加できない
- そもそも何を話したかったのか忘れてしまう
- 恋愛が苦手
「怒っているの?」と勘違いされやすい
緊張して言葉が出てこないという状況とは裏腹に、話すのが苦手な人は相手からは無愛想や怒っていると思われやすいです。
おしゃべりが好きな人からすると、「この人は私とあまり喋りたくないのだろうか?」と心配な気持ちになることも。
どちらかと言えば、話を楽しく聞いていることが多く、まったく逆の状態なのが口下手な人にとって悲しいところでしょう。
まわりの会話に自然に参加できない
話すのが苦手な人は、興味がある話題でも会話に自然に入っていけません。話すべきことを検討している間に、会話が進んでしまうためです。
そして、勇気を出して発言したら、すでに次の話題に移っていたということも。
そんな口下手な人に対して、話を聞いていないという印象を抱く人もいるでしょう。実際は、誰よりもしっかりと聞いています。
そもそも何を話したかったのか忘れてしまう
緊張しながら話し出したものの、会話を続ける中でドキドキしてしまいそもそも何が話したかったか忘れてしまうこともよくあります。
そして、会話が終わってから口下手な人は伝えたかったことを思い出し、「うまくしゃべれなかった…」と落ち込むのです。
恋愛が苦手
口下手な人はコミュニケーションを取るのが苦手だったり、他人と距離を縮めるのが苦手な人が多く、これにより恋愛が苦手な傾向にあるでしょう。
そもそも、恋愛は相手とのコミュニケーションがあって成り立つもの。しかし口下手な人は自分の気持ちや考えをうまく表現できず、相手に自分の魅力や感情を伝えるのが難しいかもしれません。
それだけでなく、相手の気持ちや考えを理解し、適切な反応を示すことも恋愛において重要ですが、口下手な人は相手を理解しつつも反応が薄かったり相手に寄り添うのが苦手なことも。
こうしたことから、恋愛関係の構築や維持に苦労することが多いかもしれません。
口下手な人の長所
ここまでは口下手がもたらすネガティブな側面を見てきました。しかし「話すのが苦手」な性格は、必ずしも欠点ばかりではありません。ポジティブな側面も多くあるのです。
本章では、口下手な人によく見られる長所を4つ紹介します。
- 聞き上手として愛される
- 会話から多くの情報を読み取る
- 選びぬいた言葉で話せる
- 黙々と自分のやるべきことに集中できる
聞き上手として愛される
口下手な人はとりあえず話を聞いてくれるので、聞き上手として愛されやすいです。
話すのがうまい人たちが集まると、会話は活発になって場が盛り上がるもの。
しかし、時にはじっくり話を聞いてほしいという時もあるでしょう。そのような場合に、口下手な人は聞き役に徹してくれます。
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会話から多くの情報を読み取る
口下手な人は人に興味がないのではなく、話が苦手なだけ。話すタイミングや嫌がられない会話の内容をいつも考えているので、相手の話をよく聞いています。
また、言葉だけでなく振る舞いからも情報を得るなど、洞察力もするどいです。
これは、会話から多くの情報を得るスキルに長けていると言えるでしょう。
選びぬいた言葉で話せる
選びぬいた言葉を話す口下手な人は、失言が少ないことも長所です。不用意は発言をして、相手を不快にしたり、怒らせたりということはまずありません。
必要な情報を選び抜く長所は、ビジネスにおいて大きな強みとなることも。
また、話の内容を汲んだ的を得た発言ができるので、信用を得やすい一面もあります。
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黙々と自分のやるべきことに集中できる
ムダな会話がないので、仕事ややるべきことに集中できることも口下手な人の長所。
口下手な人は集中力が高い場合が多く、生産性が高いことも特徴と言えるでしょう。
また、閃きや深い思考が求められるクリエイティブな職種にも多い傾向があります。
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「口下手を直したい」6つの改善方法
ここでは「口下手を直したい」という方に向けて、口下手を改善する方法を6つ紹介します。
- コミュニケーションについて正しく理解する
- 口下手を言い訳にしていないか考える
- 自分にも相手にもわかりやすく話す
- 成功体験を重ねて自信をつける
- 質問力を高める
- 口下手を自分の個性と割り切る
コミュニケーションについて正しく理解する
「話すのが下手」を改善するには、正しいコミュニケーションを理解するのが大切。
コミュニケーションには、言語的コミュニケーション(バーバルコミュニケーション)と非言語的コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)があります。
言語コミュニケーションは言葉やその内容のこと。非言語コミュニケーションは言葉以外の表情・身振り・しぐさ・話し方・声などのこと。
そしてコミュニケーションにおいては、実は非言語コミュニケーションの方がより重要だと言われているのです。
口下手な人は非言語コミュニケーションの改善に取り組みましょう。「うまく話す」ことから「しっかりコミュニケーションを取る」に意識をシフトします。
- できるだけ目を見て話す
- 同意のうなずきを返す
- 相槌を打つ
- 笑顔を見せる
意思疎通が図れると相手は安心しあなたも話をしやすくなります。このように、自信が持てる振る舞いができれば、言語コミュニケーションも改善しやすいのです。
非言語コミュニケーションについては、「ノンバーバルコミュニケーションとは?意味やメリット・デメリット、具体例を解説」で解説しているので、合わせて参考にしてください。
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口下手を言い訳にしていないか考える
「話すのが下手」を言い訳に、受け身のコミュニケーションになっていないか考えましょう。「自分は口下手だ」という思い込みが苦手意識を増長している場合もあります。
口下手と自分からコミュニケーションを取るという姿勢はまったく別の問題です。うまくしゃべれなくても、誠実な言葉や気持ちは伝わります。
本当に悩んでいるのは「うまくしゃべれない」ことではなく、「コミュニケーションがうまく取れない」ことではないでしょうか。まずは口下手に対する意識をリセットして、一歩を踏み出すことが大切です。
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自分にも相手にもわかりやすく話す
相手に話がうまく伝わらないと、会話に苦手意識が生まれます。話を整理して、自分にも相手にもわかりやすく話すという心がけが肝心です。
とはいっても、それができていれば口下手で悩まないという人もいるはず。
すぐにできる方法としては、「結論を最初に話す」こと。自分も言いたいことを忘れない上に、相手にも言いたいことがわかりやすく伝わるというメリットがあります。
頭の回転が早すぎて、言語化が追いつかない人にもおすすめ。結論から話しはじめて、理由を説明しましょう。
成功体験を重ねて自信をつける
「話すのが下手」を改善するために、小さな成功体験を積み重ねましょう。苦手だからといって話さなければ、さらに苦手意識が強くなります。以下のような、小さなことから挑戦するとよいでしょう。
- 挨拶をかかさない
- こまめに「ありがとう」と伝える
- 会議で一度は発言する
うまくいかない時ももちろんありますが、挑戦した自分を肯定することも大切。
うまくコミュニケーションが取れた経験は自信につながります。口下手は自信のなさによる部分も大きいので、自信がつけば自然と改善していくでしょう。
特に仕事での口下手の悩みは、このアプローチで改善しやすいです。
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質問力を高める
口下手を改善する方法として、質問力を高める方法も効果的です。
会話は自分から話をするだけでなく、相手から話を聞き出すことでも会話は成立します。
自分のことをムリに伝えようとせず、相手から話を聞き出すことに集中しましょう。相手から自分のことを聞かれた際に、自分のことは話せばよいのです。
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口下手を自分の個性と割り切る
積極的に話すのが苦手であることを受け入れて、自分を肯定するというアプローチもあります。「集中力がある」「学習意欲が高い」など、自分の長所にフォーカスしましょう。
ただし、コミュニケーションを雑に扱ってよいというわけではありません。最低限のコミュニケーションを丁寧に行うことは忘れないようにしましょう。
自分の能力に自信が持てるようになれば、自信のなさによって生まれる口下手は改善されます。また、自分に対する肯定感が高まれば、自信を持って生きやすくなることもメリットです。
どうしても口下手が改善しないという時には、自分を受け入れて割り切るという別の角度からのアプローチを試みるとよいでしょう。
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口下手の長所を生かして一人でできる仕事を選ぶ方法もアリ
長所を活かせる働き方を選ぶという方法もあります。一人でできる仕事を選べば、コミュニケーションで悩まされることは少ないでしょう。
口下手な人は黙々と作業することが得意なので、一人でできる仕事の適正は高め。
口下手で仕事に支障が出てしまうことに悩むのであれば、そもそも仕事を変えるという方法もあることを覚えておきましょう。
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「口下手は個性」ポジティブに捉えてみよう
口下手の意味や原因、口下手であることの長所、「口下手を直したい」人向けの改善方法などを紹介しました。
口下手は個性。欠点だと思うから落ち込んでしまいます。口下手と折り合いをつけたいのであれば、自分を受け入れることが大切。
口下手とうまく付き合う方法がわかれば、仕事もプライベートも悩み事が減り、日々をより楽しむことができるでしょう。ご紹介した方法を参考に、あなたにあったやり方で向き合ってみてください。
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