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いま身につけたい「質問力」。仕事を変える。人生を変える。

更新: 2020.07.03

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近年、多くの企業で求められている「質問力」というスキルをご存知でしょうか。

質問力とは、「物事における不明点の答えを問いただす力」のことです。

人は、仕事やプライベートを問わず、日々数え切れない程の質問の中で生活しています。

その問い1つひとつの質、投げかけ方を向上させることで様々な問題を解決し、毎日の仕事はもちろん、自分の人生をも大きく変えることができるのです。

よりよい人生を願うすべての人に身につけてほしい、この重要スキルについて解説します。

営業などの様々なビジネスシーンで求められる、質問する力

様々な人が在籍する企業で働く上で、ビジネスコミュニケーションは避けられません。
職種によって、同僚などとコミュニケーションをとる頻度は変わりますが、全くないというケースは珍しいでしょう。

ビジネスでのコミュニーケーションを成立させるためには、身に付けたい力がいくつかあります。その一つが「質問力」なのです。

ビジネスパーソンに欠かせない質問力

一見「質問することに、力量なんて関係あるの?」と思ってしまいがちです。

しかし、質問力の高い人は、質問の仕方を工夫することで、スムーズかつ適切なコミュニケーションを可能としています。

質問の仕方にも、善し悪しがあるのです。

特にビジネスの場面では、相手と頻繁に連絡を取り合う上、少しの伝達ミスが大きな過失をうむ可能性もゼロではありません。

そのような事態を防ぎ、一緒に働く人たちがストレスなくやりとりするためにも、質問力が重視されています。

質問力の研修講座が盛況

近年、日経ビジネススクールやNHK放送研修センターなど数々のスクールで、質問力をテーマにした講座が開催されています。

今や質問力は、社会人に欠かせないスキルとして広く認知されているといえるでしょう。

営業、会議、指導…様々な場面で活かせる質問力

仕事では、上司、部下、取引先など、社内外で多くの人と様々な場面でのコミュニケーションが発生します。

例えば、部署内で重要事項を決定する会議の場面、上司が部下に指導をする場面、部下が上司に仕事の疑問点を確認する場面、取引先に営業・提案をする場面など。

こうした各シーンで、質の高い質問力を活用できれば、よりよい関係構築や、スムーズな業務遂行が図れるようになります。

企業を支える、質問力のエキスパートたち

円滑な企業経営には、客観的な視点から組織をサポートするコンサルタントやカウンセラーの存在が欠かせません。

世界的な起業家にも頼られる彼らは、一流のコミュニケーション能力に加えて、高い質問力を備えています。

様々な角度の質問を通して、企業や社員自身が気づいていなかった潜在的な課題や強みまでもを明らかにし、掘り下げ、そして問題解決へと導いていきます。

このような仕事に就く人たちは、他のビジネスパーソン以上に高い質問力が求められるでしょう。

質問力を習得するメリット

では、質問力を習得するメリットについて、さらに深掘りしていきましょう。
主に以下のような点が考えられます。

より深い関係構築が可能になる

人とのコミュニケーションにおいて、雑談などを通して関係性を深めることは大切です。

質問力を身につけることで、相手が興味のある事柄や考え方などについて、より深く効果的に話を引き出せるようになります。

お互いの理解が深まって、距離感をグッと近づけることができるでしょう。

仕事上の問題解決に役立つ

仕事では主に、取引先の抱える困りごとや、自社の課題点の解決が求められます。

質問力を高めることで、物事の疑問点や障害に対して的確に問い続け、深堀りすることができます。

その結果、問題の原因を究明・分析して、解決へと導くことができるのです。

日常生活でのミスを減らせる

質問力の高い人は、普段から疑問点や不明点を質問で明確にする習慣が身についているため、仕事でもプライベートでもミスなく作業を進めることができます。

分からないことをそのままにしていると、後々大きなトラブルを招く可能性もありますので、常に「これで大丈夫なのか?」と自問し、解消するようにしましょう。

自身で答えを導き出し、未来を切り拓ける

「何が重要か」「何をするべきか」「どうやってするべきか」といった自問を繰り返し質問力を養うことで、問題解決力が向上します。

すると、人生の進路や仕事における問題点の解決法など、決まった答えのない問題に対しても、自分自身で考え明確な答えを出せるようになるのです。

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質問にはどんな種類があるか

次に、質問の種類についても説明していきます。


質問は大きく2種類に分かれます。「クローズドクエスチョン」「オープンクエスチョン」です。

それぞれ見ていきましょう。

クローズドクエスチョン

はい・いいえで答えられるような、回答範囲が限定された質問のことをクローズドクエスチョンと呼びます。

「今は西暦何年ですか?」というような明確な正解があるものや、はい・いいえで答えられるものなど、質問力が問われないものを指します。

シンプルに答えを早く知りたい場合や、話を長引かせたくない時などに使います。

オープンクエスチョン

「売上を伸ばすにはどうすればいいか」といった、答えが1つに決まっていない質問のことをオープンクエスチョンと呼びます。

相手に自由に回答してもらう形式のため、自分が答えを出せていない場合や、自由な意見が聞きたい場合に有効です。

社会には正解のない問いの答えを求められることが多く、このオープンクエスチョンを使えるようになることが重要です。

よい質問と悪い質問

本記事の前半で、質問には良し悪しがあることについて少し触れました。
ここからは具体的に、よい質問と悪い質問にはどのような差があるのか見ていきます。

よい質問とは

以下2つのポイントを満たす質問は、よい質問と言えるでしょう。

  • 相手の意見や体験を聞く
  • 生き方について自問する

相手の意見や体験を聞く

相手の意見や体験を聞き、掘り下げるような問いはよい質問といえます。

自分にはない経験や視点からの意見から、多くのヒントを得られるでしょう。

また、質問を受ける側も、自らの行いや思考を改めて振り返ることで、新たな気づきを得られることがあります。

生き方について自問する

誰もが一度は「自分はこのままでよいのだろうか?」と考えたことがあるのではないでしょうか。

就職、転職、結婚など、自分の生き方に関する問いは、とても重要です。

大抵はすぐに解決できることではありませんが、それだけに、日々の意識の積み重ねが行動を変え、将来をよい方向へと変えていきます。

悪い質問とは

続いては、悪い質問に当てはまってしまうポイントについてです。

以下のような方法・考え方で質問してしまった経験はないでしょうか。

  • 答えを聞くことだけが目的
  • 相手を追い詰める
  • 範囲を限定し過ぎてしまう

答えを聞くことだけが目的

自分で思考しようとせず、他人に丸投げして、答えだけを求める質問はよくありません。

思考停止して、他人に委ねて得た答えで、自分が本当に納得し、よい方向に進めるとは考えにくいからです。

相手を追い詰める

例えば、仕事で結果が出せていない部下に対して、「この結果をどう思っているの?」「どうするつもりなの?」というように、相手を追い詰めるような質問は避けた方がよいでしょう。

もし期待の裏返しからの言葉だとしても、部下を萎縮させてしまい、成長にもつながりません。

関係性が悪化することで、その後の仕事にも悪い影響を及ぼしてしまいます。

範囲を限定し過ぎてしまう

「AとBどちらがよいか」のように範囲を限定した質問は、判断が容易になる反面、時として可能性の目を摘んでしまいます。

就職に当てはめてみましょう。以前から憧れていたAという業界と、最近興味を引かれているBという業界があるとします。

すると、無意識の内に「AとBのどちらがよいか」という段階で思考が止まってしまい、選択の幅を狭めてしまうことがあります。

もしかしたら、更に自分に適したCという業界=選択肢もあるかもしれないのです。

常に視野を広く持ち「これでよいのか?」「他に可能性はないか?」と意識するようにしましょう。

よい質問を実践する 3つのポイント

よい質問と悪い質問について理解できたところで、次のステップに進みましょう。
実際によい質問を実践し、質問力を高められる3つのポイントを解説します。

相手との信頼関係を構築する

会話の中で、相手からより深く意義のある情報を聞き出すためには、信頼されることが大切です。

なぜなら、人は「この人は自分に興味を持ってくれているんだな」「この人は信頼できるな」と感じた時に心を開き、本音を話すからです。

会話を通じて相手に信頼してもらうには、いくつかの方法があります。

  • 相手の話に心から興味を持つ
  • 「自分が相手の立場だったら」と相手の心に寄り添う
  • 笑顔で目を見て、時折相槌を入れる

これらの点に気をつけて、相手に安心感や信頼感を持ってもらえるように意識しましょう。

5W1Hを含めた質問を

質問を構築する際には、下記の5W1Hを組み込むように意識すると、より具体的な答えを得ることができます。

  • Who(誰が)
  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • What(何を)
  • Why(なぜ)
  • How(どのように)

相手が答えやすい環境をつくる

相手が答えやすい環境とは、主に以下の点が当てはまります。

  • 相手のペースに合わせた「間」を意識する
  • 抽象的な質問には例をつける
  • 数字など具体性を持たせる
  • 自分の話や意見を適度に織り交ぜる

相手のペースに合わせた「間」を意識する

コミュニケーションの大切な要素に「間」のとり方があります。

人にはそれぞれ、会話をしやすいペースがあるものです。相手の話を遮って自分の話をしたり、間髪入れずに続けて質問を投げかけてしまえば、相手に不快感を与えてしまいます。

会話中に沈黙があった場合など、沈黙を嫌ってつい言葉を続けてしまいがち。しかしその沈黙は、質問に対して相手が慎重に言葉を選び説明しようと考えている時間かもしれません。

どんな時も相手をよく観察し、間を意識して調節するようにしましょう。

抽象的な質問には例をつけたり数字を用いたりする

時には「あなたは将来どんな人物になりたいですか?」というような、抽象的な質問をすることがあります。

その際には「例えば、5年後までに仕事面で達成していたいことはありますか?」というように、例えを付け加えてみましょう。

そうすることで、相手は質問の意図が理解でき、答えやすくなります。

また、数字を使って話を具体化するのもポイントです。

例えば、あなたは営業部に所属しており、部下に成績アップのアドバイスをしようとしています。

この時、漠然と「営業成績を上げるにはどうしたらよいと思う?」と聞くのではなく「コンペの突破率を現状の2倍にするにはどうしたらよいかな?」と質問する、部下は具体的なアクションプランを考えやすくなるのです。

自分の話や意見を適度に織り交ぜる

どんなに上手な質問でも、あまりに続くと相手も考えて答えることに疲れてしまいます。程度によっては、うんざりされてしまうこともあるでしょう。

合間に適度にこちらのエピソードや意見を織り交ぜると、会話にメリハリが生まれ相手も休めます。

自分のことを話し知ってもらうことで相手はより親近感を抱き、もし似たような経験談があればグッと距離が縮まるでしょう。

質問力を鍛える方法

先ほど紹介した3つのポイントを踏まえ、より質問力を高めるステップへと進みましょう。
日々の仕事や生活の中で質問力をトレーニングするためにも、以下の点を意識してみてください。

常に物事に疑問を感じる

物事について、常に「なぜ?」と疑問を感じるようにしましょう。

例え周りの皆が正しいと思っていることでも、流されずに「本当にそうだろうか」と考える姿勢が大切です。

積極的に質問する機会をつくる

自分への問いかけ、人への問いかけをする癖をつけ、経験を積みましょう。

分からないことを質問することは、恥ずかしいことではありません。

周りからのアドバイスで、新たなアイディアや解決策が生まれることもあります。

自分を客観的に見る

現在の自分を客観視して「本当は何がしたいのか」「どんな点が不満なのか」など、素直な思いを改めて確認してみましょう。

もし現状に満足できていないのであれば「この状況を変えるにはどうすればいいか?」という、具体的なプランを立て課題解決を実践することができます。

質問力を鍛え基本が身に付くおすすめの本6選

質問力を磨きたい方におすすめしたい6冊をご紹介します。
質問力の基礎から日常への取り入れ方まで、詳細に理解することができます。

質問力 話し上手はここがちがう

質問力は誰でもその能力を高め、技化できるもの。

著名人の対談を例に、優れた質問について解説しています。

最高の結果を引き出す質問力 その問い方が、脳を変える!

質問力は、何より現状を大きく変える力。

質問力の基礎的な知識と、誰もが日常生活で実践できる豊富な事例を紹介しています。

聞く力 心をひらく35のヒント

1,000人のインタビューと30回のお見合いを通して学んだ、阿川佐和子流・人の話を聞く極意をまとめた1冊です。

人を動かす質問力

質問力を駆使して法廷で活躍する一流弁護士が伝える、よりよい自分、よりよい人生にするためのテクニックを紹介しています。

人生を変える「質問力」の教え

様々なビジネスシーンで活躍する質問力の養い方・使い方を、小説形式で学べる1冊です。「ビジネス書は堅苦しくて苦手…」という方でも、質問力について手軽に学ぶことができます。

Q思考 シンプルな問いで本質をつかむ思考法

非凡な思考を生むために必要なのは、たった1行の問いである――

最少の時間で最大の効果を生む思考法、その核となる「質問」を扱う上でのフレームワークを紹介しています。

「質問力」こそが答えをもたらす

仕事で直面する様々な難問。そして、自分自身の人生に関わる決断――大切な問題には、得てして決まった答えがないものです。


だからこそ今、どのような問題にも自分で考え対応できる力「質問力」を身につける必要があるのです。

その先にこそ、自分の成長や目指す未来が見えてくるのではないでしょうか。

とはいえ、千里の道も一歩から。まずは「物事に疑問を感じる」ことから、始めてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

篠崎友耶
編集・ライターとして、主に制作会社や編集プロダクションなどで勤務したのち株式会社divに入社。 趣味は、歴史関係(史跡巡りや読書)、御朱印集め、国内外のサッカー観戦など。好きなチームはバレンシアCF。 好きな言葉は『士別れて三日、即ち更に刮目して相待すべし』

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