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「職種とは何かわからない」
「希望職種に何を書けばいいのかわからない」
「職種・業種・業界・業態・職業ってどう違うの?」
職種という言葉はよく耳にするけど、改めて言葉の意味を聞かれるとわからない、という方は多いでしょう。実際、似たような言葉が多いこともあり、混乱しやすいです。
そこで本記事では、職種とは何なのかや、職業や業種などとの違いを解説。職業一覧やそれぞれの職業例、自分に合う職種の探し方も紹介します。
職種の意味を知り、これからの転職活動に生かしたい方は必見です。
※記事内の情報は2024年4月執筆時の内容です。最新情報は公式サイト等でご確認ください。
この記事の目次
職種とは?
「職種」とは、「どんな種類の仕事をしているか」を表すもの。「営業職」「専門職」「企画職」「事務職」「販売職」など、聞いただけでおおよその仕事内容がわかるものが職種です。
ここでは、職種の基本情報について以下の流れで解説します。
- 職種は業務内容で分類される
- 職種と業種の違い
- 業界・業態との違い
- 総合職と一般職は何が違うの?
職種は業務内容で分類される
求人情報などで見る「職種」は、主に業務内容で分類されています。
転職の際に自分の職種が何かわからなくなった場合には、自分が普段どのような業務を行なっているかから考えるとよいでしょう。
企業で働いている場合は、所属する部署の担当している業務から考えるとわかりやすいです。
迷った時には後ほど紹介するハローワークの職種分類一覧がとても参考になります。
職種と業種の違い
「業種」とは、その企業が携わっている分野を指します。
職種との違いは、個人ではなく、企業がどのような分野の事業を展開しているのか明確に表しているという点です。たとえば「情報通信業」「小売業」「製造業」「医療・福祉業」などです。
「製造業(業種)の営業職(職種)」「医療・福祉業(業種)の介護職(職種)」など、業種と職種を組み合わせると携わっている分野と仕事内容がとてもわかりやすくなります。
職業との違いは?
「職業」とは「何をして生計を立てているか」がわかる働き方のことです。主には「会社員」「自営業」「公務員」などが職業です。
たとえば「会社員(職業)です。金融業(業種)の営業(職種)をしています。」とすれば、職業・業種・職種のすべてがわかります。
他にも「主婦」「学生」など、家庭内や社会的な役割も「職業」と表します。
業界・業態との違い
職種や業種と似たものに「業界」「業態」などもあります。以下では、「業界」「業態」について解説します。
業界について
「業界」とは、取り扱う商品やサービスが同じ人たちや会社のこと。「不動産業界」「金融業界」など、どのような商品やサービスを扱っているかでひとくくりにします。
「業界」と「業種」はほぼ同じです。「不動産業を営んでいる会社の世界」「金融業界で働く人の世界」という意味で、業界という言葉は使われます。
「業界」は職種や業種とは違い、公的な求人情報などではあまり使用されない言葉です。主には個人間での会話などで使います。
業態について
「業界」と似た「業態」とは、営業形態の違いを指します。意味としてはまったく異なりますので、しっかり覚えておきましょう。
その企業で取り扱っている商品やサービスが「実際にどのような方法で消費者やユーザーに提供されているか」が業態です。業態は主に小売業やサービス業で使う言葉です。
たとえばお菓子や日用品物などを販売する「小売業(業種)」ひとつを取っても、消費者への提供方法は「店頭販売」「通信販売」「ネット販売」など、複数の業態があります。
総合職と一般職は何が違うの?
職種と調べる時に耳にする機会が多い総合職と一般職。
この2つは職種ではなく、働き方の違いを表したコース。雇用による男女差別をなくすために生まれた制度です。
簡単にいうと総合職は幹部候補を目指す働き方、一般職は総合職の補佐のような働き方です。
「総合職・一般職・専門職の違いとは?コース別となった背景についても解説」で総合職と一般職について詳しく解説していますので、参考にしてください。
代表的な職種一覧
「職種」は表示の仕方が決まっているものではありません。そのため求人情報によっては表示が異なります。
以下では、代表的な職種分類として、厚生労働省が分類する職種とIT系職種の具体例を紹介。
この基本を押さえておけば、他のサービスを利用する際にもイメージがつきやすいはずです。
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厚生労働省の職業分類
ハローワーク インターネットサービスの厚生労働省編職業分類(令和4年度改定)を参照すると、以下の15種類に分類されています。
職業と表記されていますが、上記で解説した職種の意味で理解していただいて差し支えはありません。各項目をクリックするとどのような職種か確認できます。
職種の分類 | 職業の例 |
01 管理的職業 |
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02 研究・技術の職業 |
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03 法務・経営・文化芸術等の専門的職業 |
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04 医療・看護・保健の職業 |
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05 保育・教育の職業 |
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06 事務的職業 |
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07 販売・営業の職業 |
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08 福祉・介護の職業 |
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09 サービスの職業 |
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10 警備・保安の職業 |
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11 農林漁業の職業 |
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12 製造・修理・塗装・製図等の職業 |
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13 配送・輸送・機械運転の職業 |
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14 建設・土木・電気工事の職業 |
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15 運搬・清掃・包装・選別等の職業 |
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以上は職種の「大分類」です。この大分類の中で、中分類・小分類・細分類とさらに細かく分類されます。
職種についての細かい分類は「厚生労働省職業分類(令和4年改定)」を参照してください。
「管理的職業」の例
「管理的職業」とは、国や会社の管理者・役員などを指します。
国や企業、その他団体で管理するのが「管理的職業」です。国や企業・その他団体を管理している、という点がポイントです。
また工場・支店・営業所などの長や部課長、ホテル支配人なども含まれます。
「研究・技術の職業」の例
「研究・技術の職業」とは、専門的な知識や技術を使った職種です。おもに、以下のような職種が当てはまります。
- 医学研究者
- 水産技術者
- 建築・土木・測量技術者
- プログラマー
- ITコンサルタント
専門的・技術的職業はたくさんありますが、「その技術を持った人にしかできない仕事」と考えるとわかりやすくなります。
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「法務・経営・文化芸術等の専門的職業」の例
「法務・経営・文化芸術等の専門的職業」とは、高度で専門的な法律・経営・美術・デザインなどを扱う職種です。おもに以下のような職種があてはまります。
- 弁護士・検察官
- 公認会計士・税理士
- 翻訳家・編集者
- ウェブデザイナー
- スポーツ選手
これらの職種に携わるには、専門的な訓練を受けていたり、芸術的な能力に秀でていることなどが条件になるようです。
「医療・看護・保健の職業」の例
「医療・看護・保健の職業」とは、保健衛生に関連する職種で、医学・保健学などを用いた高度で専門的な業務を遂行する職種です。
おもに、以下のような職種が当てはまります。
- 医師・薬剤師
- 看護師
- 理学療法士
- 管理栄養士
- 心理カウンセラー
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「保育・教育の職業」の例
「保育・教育の職業」とは、おもに幼児・児童・生徒・学生を対象に保育や教育などのサービスを提供、またはその補助に該当する業務を遂行する職種です。
おもに、以下のような職種が当てはまります。
- 保育士・幼稚園教諭
- 学童保育指導員
- 小中高の教員
- スポーツインストラクター
- 学習塾教師
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「事務的職業」の例
「事務的職業」とは、一般事務や専門事務に該当する業務を遂行する職種です。おもに以下のような職種が当てはまります。
- 総務・人事・企画
- 一般事務・秘書
- 医療事務員
- 会計事務
- 郵便事務員
事務的職業は「デスクワークを含む、事務の仕事」を指します。
「販売・営業の職業」の例
「販売・営業の職業」とは、商品やサービスの販売、および販売に伴う勧誘・交渉・契約締結などの営業に該当する職種です。主に以下のような職種が当てはまります。
- 小売店店長
- レジ係・コンビニ店員
- 不動産仲介・売買人
- 旅行営業員
販売の職業の特徴は、「売るものが物であるとは限らない」ことです。通信・システム・証券など形にないものもサービスとして販売しています。
営業も含まれるので、営業職の方はほとんどこちらに該当するでしょう。
「福祉・介護の職業」の例
「福祉・介護の職業」とは、老人福祉・児童福祉・障害者福祉に関連する業務を遂行する職種です。おもに、以下のような職種が当てはまります。
- 社会福祉施設管理者
- ケアマネージャー
- 高齢者入所型施設介護員
- 訪問介護員
高齢社会の日本において、年々介護の需要は増加しています。これからの介護関連の動向には、要注目です。
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「サービスの職業」の例
「サービスの職業」とは、家庭生活を支援するサービス、個人向けのサービス、居住施設向けのサービスを提供する職種です。
おもに以下のような職種が当てはまります。
- ベビーシッター
- 美容師・エステティシャン
- 料理人・バーテンダー
- ウェイター・ウェイトレス
- 客室乗務員
「警備・保安の職業」の例
「警備・保安の職業」とは、国民や県民・市民・町民、または利用者などの安全を守る職種です。おもに以下のような職種が当てはまります。
- 施設警備員
- 自衛官
- 警察官
- 消防員
- ライフガード
保安の職業は場所や雇用元によっては分類されません。「利用する人が安全に利用するための保安を目的とする仕事」を指します。
「農林漁業の職業」の例
「農林漁業の職業」とは、自然から採取されるものを扱う、あるいは自然を管理する職種です。主に以下のような職種が当てはまります。
- 肉牛・乳牛飼育作業員
- 植木職
- 山林監視員
- 漁船乗組員
農業漁業の職業は、「農業・林業・漁業全般」を指します。実際に採取する人だけでなく、農場や漁場などの管理をする人も含まれます。
「製造・修理・塗装・製図等の職業」の例
「製造・修理・塗装・製図等の職業」とは、物ができあがるまでの工程にかかわる職種です。おもに以下のような職種が当てはまります。
- 自動車組立設備オペレーター
- 機械組立工
- 製品検査工
- 建築塗装工
- パタンナー
生産工程の職業は、物の作成工程にかかわるすべての仕事を含みます。そのため、大変多くの仕事があります。
「配送・輸送・機械運転の職業」の例
「配送・輸送・機械運転の職業」とは、輸送のための列車や、さまざまな作業に使う機械運転を行う職種です。おもに以下のような職種が当てはまります。
- 鉄道運転士
- ごみ収集車運転士
- 航空機操縦士
- バスガイド
- ボイラーオペレーター
輸送・機械運転の職業は「専門の免許や資格が必要」なものばかりです。「専門的・技術的職業」と違い、仕事内容に応じた勉強や受験をして行う仕事です。
「建設・土木・電気工事の職業」の例
「建設・土木・電気工事の職業」とは、建物の建設や採掘の作業を行う職種です。おもに以下のような職種が当てはまります。
- とび工・解体工
- 大工・左官・配管工
- 建設・土木作業員
- 採鉱員
- 電気工事作業員
建設・採掘の職業の特徴は、建築現場や採掘現場で直接作業を行うことです。実際の作業を行うための「見習い」であっても、建築・採掘の職業に含まれます。
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「運搬・清掃・包装・選別等の職業」の例
「運搬・清掃・包装・選別等の職業」とは、物の運搬や配送・建物の清掃・施設内での作業などを行う職種です。おもに、以下のような職種が当てはまります。
- 港湾荷役作業員・倉庫作業員
- 清掃・洗浄作業員
- 包装作業員
- 選別作業員
- 用務員
運搬・清掃・包装などの職業は、一見統一性がないようにも見えますが、「人に安心や心地よさを感じてもらうための仕事」であることは共通しています。
IT系職種の具体例
厚生労働省の職業分類とは別に、将来性や人気の高いIT系の職種についても紹介します。
IT系の職種には以下があります。
- エンジニア系(SEやプログラマ)
- 営業・コンサルタント系(ITコンサル・セールスエンジニア)
- マネジメント系(プロジェクトマネージャーなど)
- 開発・研究系(新製品・技術開発)
IT系の職種は人気ですが、求人が多いものとそうでないものがあります。また、就職・転職における難易度や求められる技術も職種によって異なります。
IT系の職種を希望する場合には、それぞれの職種に対してしっかりと理解することが大切。
IT系職種の詳細は「【全24種類】IT系職種・仕事一覧を分野別で紹介!仕事内容・資格・年収も」を参考にしてください。
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自分に合った職種がわからないときの対処法
自分の好きなこと・やりたいことが見つからず、やりたい職種がわからない場合は、以下の4つの対処法を試してみてください。
- やりたくないことをピックアップする
- 過去に自分が評価されたことをピックアップする
- 適職診断を参考にしてみる
- キャリアアドバイザーに相談する
やりたくないことをピックアップする
「やりたいこと」が漠然としているときは、やりたくないことからピックアップするのがおすすめです。例えば、以下のようなことがあるでしょう。
- なるべく土日は仕事をしたくない
- あまり人と関わりたくない
- ルーティン作業だけの仕事はしたくない
やりたくないことがピックアップできたら、そこから職種を絞ってみてください。あまり人と関わりたくないのであれば、サービス系の職種は避けた方がいいかもしれません。
過去に自分が評価されたことをピックアップする
過去に自分が評価されたことから、自分に合った職種を探してみるのもおすすめです。
例えば、以下などがあるでしょう。
- 資料のまとめ方が分かりやすいと言われた
- クライアントから説明が丁寧で信頼できると褒められた
- メンバーから頼りがいがあるとよく言われる
自分が過去に評価されたことは、自分では気づかない長所であることも多いです。
例えばクライアントから説明が丁寧で信頼できると評価されたのであれば、コミュニケーションの高さを生かせる職種を目指してみるのもいいでしょう。
適職診断を参考にしてみる
転職サイトなどでできる適職診断から、自分に合った職種を把握してみるのもおすすめです。例えば以下のようなものがあるので参考にしてみてください。
- 適職診断(無料) | 転職なら【キャリアインデックス】
- 適職探しのヒントが見つかる!転職タイプ診断|転職ならdoda(デューダ)
- 適職診断 ‐適職をディグる!ジョブリシャス診断‐ | 適職診断はマイナビ転職
キャリアアドバイザーに相談する
適職を知るために第三者の意見を求めるのも大切。中でもおすすめなのが、さまざまな転職の事例を見てきたキャリアアドバイザーへの相談です。
キャリアアドバイザーに相談すると、自分では気づかない長所を引き出してくれます。
また、過去の経験を棚卸して、これからどのような仕事をしていくべきかのアドバイスをもらえるので、転職活動を有利に進められるでしょう。
IT職種に興味があるなら
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以下の記事はあらゆる観点から職種を紹介している記事です。自分に合った職種がわからない時は、こちらもあわせて参考にしてみてください。
- 人とあまり関わらない仕事21選!正社員や高収入も目指せる仕事を紹介
- 【2024年版】将来性のある仕事ランキングベスト13!コロナ後の就職・転職事情も解説
- 個人(一人)でできる仕事22選!在宅OK・高収入・副業で始められるおすすめ職種
職種について理解すれば転職活動が進めやすくなる
職種について理解すれば、転職活動が進めやすくなります。それは、職種から知らない仕事がわかり、自分に合った仕事が見つけやすくなるからです。
自分がまだ知らない仕事の中にも、魅力的な仕事があるかもしれませんし、広く知られていないことで採用率が高い職種もあるでしょう。
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