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ゲームをするのが好きな人の中には、ゲームエンジニアに憧れを持つ人もいるのではないでしょうか。
しかし、実際の仕事内容はあまり想像できないという方も多いかと思います。
そこで、この記事ではゲームエンジニアの仕事内容・年収・キャリアパスなどについて詳しく解説します。
この記事は現役エンジニアによって監修済みです。
ゲームエンジニアとは
ゲームエンジニアとは、ゲーム開発を専門に行うITエンジニアのことです。
ゲームエンジニアの種類
「ゲームエンジニア」と一口に言ってもゲームの種類によって開発内容が異なります。
例えば以下のようなものに分類されます。
- 家庭用ゲーム(据え置き・オフライン)
- オンラインゲーム
- 3D・VR・ARなどの先端テクノロジー搭載ゲーム
家庭用(据え置き・オフライン)ゲーム
主にインターネットに接続せずに遊ぶゲームです。
インターネットが普及する前の主流で、オフラインの据え置き型家庭用ゲーム機や携帯型ゲーム機を使用します。
オンラインゲーム
インターネット接続を前提としたゲームです。
インターネットを通じて複数人が交流しながらゲームを進めるものや、1人向けのゲームまで。
パソコン・家庭用ゲーム機・スマートフォン向け・Webブラウザで操作するものなど、さまざまな種類があります。
3D・VR・ARなどの先端テクノロジー搭載ゲーム
IT技術の進歩により、ゲームも先端テクノロジーが搭載されたものが登場しています。
例えば3Dグラフィックスによってリアルなアニメーション映像を提供するものや、VR・AR技術によって没入感を高めたゲームなどがあります。
VRゲームに関しては多くの作品が発売されており、以下の記事で詳しく解説しています。
▶ゲームエンジニアとは?仕事内容・年収・キャリアパスなどを解説

ゲームエンジニアの年収
ゲームエンジニアの年収は、平均すると450〜550万円ほどとされています。
IT系職種全体の平均年収とほぼ変わらない
リクナビNEXT Tech総研が30代エンジニア2,180人を対象にしたアンケートによると、ソフト系業種のうち「家電・AV機器・ゲーム機器メーカー」の平均年収は564 万円。
また平均年収.jpによると、ゲームプログラマの平均年収は460万円で、その範囲は440万円~480万円とされています。
一方転職サイトdodaの平均年収ランキング2019によると、技術系(IT/通信)全体の平均年収は457 万円。つまりゲームエンジニアの平均年収はIT系職種全体の平均年収とほぼ変わらないことがわかります。
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収入には個人差がある
一方、ゲームエンジニアの収入には個人差があることもわかります。
先出のアンケート結果によると「家電・AV機器・ゲーム機器メーカー」の年収は最低350 万円、最高800 万円とその差は450万円。ソフト系業種全体としても、最低150万円・最高1,350万円という大きな差があります。
この原因としては、IT業界全体として、売上などへの貢献度が収入に反映されやすいことが考えられます。
また、一般的に家庭用ゲームよりもソーシャルゲームを扱う職種のほうが平均年収が高い傾向があります。ここに関係するのは、一旦リリースしてからのアップデートがあるかどうか。
ソーシャルゲームの場合アップデートによってさらなる利益も上げられるため、その結果年収が上がることもあります。
稼ぎたいなら海外も視野に
「ゲームエンジニアになってとにかく稼ぎたい」と考えるなら、海外も視野に入れたほうがいいでしょう。
ITの本場アメリカのエンジニアの年間賃金の中央値は、Michigan Techによると約975万円(※1、2020年3月末換算)とされています。一方で国内のシステムエンジニア(SE)/プログラマの平均年収は、dodaによると422万円(※2)です。
なぜアメリカのエンジニアの平均年収がここまで高いのかというと、大きく2つのことが考えられます。
まず1つ目は、そもそもアメリカでエンジニアになるには、コンピューターサイエンスの学士が必要だから。ある程度限られた人しかエンジニアになれません。
2つ目は、アメリカ社会全体として成果主義であるため。エンジニアになった後もスキルさえあれば、若くても稼ぎやすい環境です。
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ゲーム業界の将来性は?
では今後、ゲーム業界全体としての将来性はどうなのでしょうか。ここには2通りの意見があります。
1つ目は「衰退する」という考えです。
この原因としては、これまでゲーム業界に携わる人材にハードな働き方を求めていたため、人材が流出してしまったことが挙がります。
また、プレイステーションやニンテンドー DSなどのハード機器や専用ソフトの売上が落ちているのもあるでしょう。
一方、2つ目は「成長する」という考えです。
スマホゲームやソーシャルゲームの人気はいまだ高く、近年は先述したような先端ゲームの盛り上がりもあります。
そのため将来性のあるゲームエンジニアになるには、このような分野の技術を持つエンジニアを目指す必要があるでしょう。
ゲームエンジニアのキャリアパス
ゲームエンジニアのキャリアパスには以下のようなものがあります。
ゲームプランナー
ゲームの企画・制作・集計に携わる職種。
プログラマーやデザイナーはゲームプランナーが作った仕様書を元に開発を行います。明確な仕様書を作成するためには、顧客のニーズを理解し、プロデューサーやディレクターとの意見のすり合わせも必要です。
ゲームディレクター
ゲーム制作現場を統括する職種です。
開発スケジュールの管理や、メンバーのマネジメントにも携わります。ゲーム開発全体の流れを理解し、現場の指揮にあたらなければなりません。
テクニカルサポート
ゲーム開発・エンジン開発に携わるエンジニア・プログラマのサポートを行います。
新しい開発環境改善策を元に、開発で発生した課題に対してアドバイスを行う立場です。複数のゲーム開発を行う企業であれば、各開発チームの架け橋的存在になることも。
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リリースマネージャー
ゲームを問題なくリリースさせるために必要な職種。
ゲームリリースのプラン実現のための段取りを行います。ゲーム仕様の問題点を洗い出し、開発に反映させます。
ゲームエンジニアに必要なもの
ゲームエンジニアの概要が分かったところで、ここからはゲームエンジニアに必要となるものを確認しましょう。
具体的なツールから、マインド面まで幅広く紹介します。
ゲーム制作に必要なツール
ゲーム制作には以下のようなツールも必要です。
- ゲーム制作用PC
- 開発ソフト
- 検証用ヘッドセット
ゲーム制作用PC
ハイクオリティなゲームを制作できるスペックのPCが必要です。例えば以下のようなスペックがおすすめです。
- CPU:Core i5以上
- グラフィックス:GeForce RTX 2060以上
- グラフィックスメモリ:4GB以上
- メモリ:16GB程度
- ストレージ:SSD推奨
またVRゲーム開発を行う場合は「VR対応」「VR READY」といった記載を目安に選びましょう。
開発ソフト
前述したようなゲームゲームエンジンや開発を管理するシステムも必要です。以下のようなものが挙がります。
- Unity(ユニティ)
- Unreal Engine(アンリアル エンジン)
- Git(ギット)
- Visual Studio(ビジュアルスタジオ)
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検証用ヘッドセット
VRゲーム開発を行う場合は動作確認のためのVRヘッドセットが必要です。
プレーヤーと同じ環境でテストしないとバグを見逃す可能性があるためです。
ヘッドセットに関しては以下の記事でおすすめのものを紹介しています。こちらも合わせて
▶VRヘッドマウントディスプレイとは?おすすめのゴーグル(ヘッドセット)と人気のVRゲーム
コミュニケーションスキル
ゲームエンジニアのイメージとして「1人で黙々とプログラムを書く姿」を想像する人もいるでしょう。
しかしゲーム開発はチームで行うため、コミュニケーションスキルは必須です。
ビジネスにおけるコミュニケーションについては以下の記事で重要なポイントを解説しています。ぜひ参考にしてください。
▶ビジネスコミュニケーションにおける大事なポイントと必要なスキルについて解説
ロジカルシンキング
エンジニアでロジカルシンキングができる人は重宝されます。なぜなら専門知識を持たない人に開発側の話をわかりやすく伝えるのはとても難しいからです。
ロジカルに結論から簡潔に専門的な話をするスキルがあれば、そのような壁を超えられるでしょう。
ロジカルシンキングの鍛え方は以下の記事でも紹介していますので、合わせてご確認ください。
▶【ロジカルシンキング入門】具体的なトレーニング方法やおすすめの本を紹介
知的好奇心
ゲームエンジニアとして活躍していくためには、常に最先端の技術に関する情報をキャッチするアンテナの高さが求められます。その原動力となるのが知的好奇心です。
「どうやったらこのような表現ができるのだろう」「このアニメをゲームにしたらきっと面白い」など、普段からあらゆるジャンルから情報収集し、視野を広げるのも大切でしょう。
モチベーションのコントロール
ゲームエンジニアにはモチベーションのコントロールも必要です。
ゲーム開発中はとても忙しい時期があり、残業が続くこともあります。
しかしその分ゲームがリリースされたときの達成感は何ものにも代えがたいのです。ここにやりがいを感じるゲームエンジニアもきっと多いでしょう。
そのため忙しく辛いと感じる時期も「これを乗り越えれば自分が作ったものが世に出せる」というモチベーションを高く持ち、業務にあたる必要があります。
未経験からゲームエンジニアになるには
未経験からゲームエンジニアになるには以下の方法があります。
独学でスキルを習得する
未経験とはいえ、最低限のスキルは身につけないとなかなか採用されません。
もし独学で学ぶなら、以下の方法がおすすめです。
- 書籍で学ぶ
- オンラインセミナーで学ぶ
- オンライン学習サービスで学ぶ
しかし実際、独学でゲーム開発スキルを学ぶのは非常に厳しい道です。
コストが抑えられるメリットはありますが、本当に独学でスキルを獲得できるか、検討する必要があるでしょう。
大学や専門学校に通う
大学や専門学校でゲームエンジニアに必要なスキルを学ぶ方法もあります。
しかし大学は研究機関の側面が大きく、実践的なスキルを獲得する場としては向かないことも。
一方で専門学校は現場で活躍するエンジニアが講師となっていることもあり、実践的なスキルを獲得しやすいメリットがあります。
カリキュラムの修了には一定の時間がかかるため、転職のためにスピーディーにスキルを獲得したい場合は適さない点に注意が必要です。
プログラミングスクールに通う
プログラミングスクールでゲームエンジニアに必要なスキルを獲得する方法もあります。
スクールの中にはIT業界未経験者向けの学習カリキュラム準備されているところも多く、ITの基礎知識から実践的なプログラミングスキルまで学べるメリットがあります。
転職を目指して通う社会人も多いため、モチベーションを保ちやすいのも魅力でしょう。一方で通学には一定のコストがかかるため、お財布と要相談です。
未経験OKの募集を探す
最後の選択肢として、未経験可の求人に応募してしまう方法があります。実際にゲームエンジニアの求人を探すと「業界未経験歓迎」としているものがあります。
しかしこのような求人でも「歓迎条件」としてアプリ開発経験やシステムエンジニア経験を提示していることも。実際にそのような経験者も応募してくることを想定すると、未経験で採用されるのはやはり厳しい道です。
たとえ未経験で採用されたとしても、現場でついていくのがやっとという状態になる可能性もあります。なので、応募する際は、ある程度スキルを身につけておいた方が無難です。
未経験からゲームエンジニアを目指すにあたって、より詳しく必要なスキル・資格について知りたい方は以下の記事を参考にしてください。