「会社の上司が怖いので、上司への報連相で萎縮したり息苦しい気分になる」
「職場の特定の人が怖い心理とは何だろう?」
「職場にいる苦手な人や怖い人への対処法が知りたい」
現在のあなたはこう考えていませんか?上司や先輩社員など、職場の人との関係に悩む方は非常に多いでしょう。
中には、ストレスを溜め込みすぎて体調や仕事のパフォーマンスに悪影響が出る場合も。怖い上司への対策法があれば講じたいところです。
そこで本記事では会社の上司が怖いと感じる原因・心理・対処法について解説します。
職場で上司を前にするとどうしても萎縮してしまう人や、職場の特定の人が怖いのが原因で出社するのも難しくなってきている人は、ぜひ参考にしてください。
会社の上司が怖くて萎縮してしまう原因
職場の人間関係にストレスや恐怖を感じている人の中には「以前はそのように感じることはなかった(普通だった)」という方もいらっしゃるでしょう。
会社の上司が怖くて萎縮してしまう背景にはどのような理由があるのでしょうか。まず、きっかけとなりやすい主なケースを紹介します。
- 激しく怒られた
- セクハラ・パワハラ
- いじめ・悪口を言われている
激しく怒られた
職場の上司が怖くなってしまう原因としてありがちなのが、「激しく怒られた経験」です。
仮に上司や先輩から怒られたとしても、その人との信頼関係が出来上がっているのであれば、叱られた経験を糧に成長できるかもしれません。
しかし、日々の業務ではあまり関わりがない上司や先輩から仕事のミスなどを怒鳴られたり、温厚だと思っていた上司に激昂されたり、長々と説教されたり。
このような予期せぬ怒られた経験が、後にトラウマになることも。
こうした経験が一度でもあると、「もう怒られたくない」という気持ちから、その人に対して萎縮したり、不安や恐怖感を抱いてしまうのです。
たとえ自分に落ち度がありそれを自覚していたとしても、怒られれば誰しもが萎縮してしまうものです。
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セクハラ・パワハラ
セクハラ・パワハラがきっかけとなるケースもあります。例えば、以下の通り。
- 残業を強要される
- 雑用ばかりを押し付けられる
- 処理できないほどの仕事を任される
- 「男なのに」「女なのに」といったセクハラ発言をしてくる
- 毎日飲みに付き合わされる
もっともパラハラ・セクハラは、それをやっている本人はそれがハラスメントにあたることを認識していないケースもあるそうです。
また受けた本人も我慢してしまうことで問題が顕在化せず、いつまで経っても解決されないという難しさがあります。
いじめ・悪口を言われている
パワハラやセクハラと同じく、いじめや悪口も直接仕事とは関係のない部分であることから本人が我慢をしてしまういがち。
そのような状況が続けば、疲れてしまうことも仕方がありません。
- 自分にだけ口を聞いてくれない
- 質問しても教えてくれない
- 「あの人は仕事ができない」と陰口を叩かれている
上記のように、ビジネスの場においても子供レベルの嫌がらせをしてくる人がいます。
そういった人に対しては、「気にしない」「スルーする」「距離を取る」といった対応が取れれば良いでしょう。
しかし、職場の規模が小さいと、否が応でも悪口や噂が耳に入ってきてしまいます。
周囲に助けてくれる人がいないような状況にある場合には、その職場で働き続ける以上は黙って我慢せざるをえないケースもあります。
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会社の上司が怖いと感じる心理
怖い上司・意地悪な先輩・同僚からのいじめなどは、言ってしまえば学校や職場などでは起きやすい事象。ドラマや映画でも題材にされることが多いです。
決してあなただけの特殊な問題ではなく、さまざまな職場にありがちなことで、少なからず怖い上司に悩む人は多いということでしょう。
このストレスや恐怖心と対抗するためには、まずは「なぜ怖いと感じてしまうのか」と自分の感情を冷静に分析してみることが重要です。
ここでは、具体的にどのような心理が働いているのか解説していきます。
- いつ起きるかわからないトラブルへの不安
- 相手の気持ちがわからないことも恐怖の原因
- 強い責任感の原因が人間関係の恐れ
いつ起きるかわからないトラブルへの不安
人は「いつ起きるかわからないこと」に対して不安を持ちます。怒ると怖い上司を例に考えてみましょう。
あなたの職場の隣の部署に怒ると怖い上司がいたとします。その上司の怒鳴り声はほぼ毎日のように、隣の部署にいるあなたにまで聞こえてきます。
しかし、その上司は直属の上司ではなく、業務上その上司と関わることはありません。
この場合、あなたはその上司に対して恐怖心を抱くでしょうか。この場合は、多くの方は恐怖心を抱かないでしょう。
理由としては「業務上関わりのないその上司に怒られる可能性はない」からです。
一方で、その怒ると怖い上司があなたの直属の上司である場合、実際に怒られたことがなかったとしても「自分も他の人のようにいつ怒られるかわからない」と不安になるでしょう。
つまり、恐怖心の原因は「怒られること」だけでなく「怒られるかもしれない」という不安も含まれているのです。
いつ自分に火の粉が降りかかるかわからないことが、恐怖心を助長させます。
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相手の気持ちがわからないことも恐怖の原因
「相手が何を考えているかわからない」ことも恐怖を感じてしまう原因の一つです。
仮に怒ると怖い人がいたとしても、表情や言葉から感情を読み取ることができれば、事前に心の準備や対処ができます。
しかし、怒っていないと思っていたら急に怒り出す上司や優しい言葉でいじめてくる先輩など、表情や言葉に感情が表れていない人もいます。
この場合、その人とのコミュニケーションに苦手意識を持ってしまう傾向があります。
「余計なことを言ったらまた怒らせてしまうのではないか」
「偉そうなことを言うやつだと嫌われたくない」
こうした不安から、その人との関係に恐怖を持ってしまう可能性もあるでしょう。
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強い責任感の原因が人間関係の恐れ
人間関係を怖いと感じてしまう要因には、責任感の強さも関係してくるでしょう。
「仕事でミスをしてはいけない」という心がけは素晴らしいものです。
しかし、この心がけを深掘りしていくと「周りの人に迷惑をかけたくない」「上司に怒られたくない」という動機があることも。
つまりミスを恐れているというよりも、ミスによって発生する人間関係のもつれを恐れていると言い換えられます。
仕事に対して責任感が強いうちはまだいいとしても、この責任感が次第に自分を追い込むようになってしまうと、職場で人間関係を作りたくないと考えてしまいがちです。
会社の上司が怖いと感じる時の対処法9選
職場に嫌いな人や苦手な人がいたとしても、すぐに職場を変えることができません。
あるいは、仕事自体には満足しているため、仕事や業務内容を変えるつもりはない、という方もいることでしょう。
本章では「人間関係が怖い、でも仕事は続けたい」「職場の人間関係で疲れないようにしたい」という場合に取れる対策、またそれでも難しい場合の対策を合わせて9つ紹介します。
- 自分からコミュニケーションは取らない
- 一人でも仕事ができる自分に誇りを持つ
- 相手の気持ちを考えすぎない
- 誰よりも高い成果をあげる
- プライベートの時間を優先する
- ミスから生まれる人間関係のもつれを恐れすぎない
- 人事・労務担当者に相談する
- 対処が難しい場合は転職も検討する
- スキルがあればフリーランスもあり
自分からコミュニケーションは取らない
最もシンプルな方法は、自分からコミュニケーションを取ることを極力減らすことです。
仕事である以上、自分からコミュニケーションを取る際は仕方がありません。
しかし同じ職場であるからといって、仕事以外のプライベートなことまで怖い上司と無理にコミュニケーションをとる必要はないのです。
仕事の連絡はチャットやメールで済むならば最低限にとどめ、トイレや休憩時間は被らないように時間を意図的にずらす。
このように、怖くて苦手な人・嫌いな人とは積極的に距離を取りましょう。
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一人でも仕事ができる自分に誇りを持つ
社内でのグループや派閥が原因でいじめやパワハラなどを受けている場合は、どのグループからも距離を取りましょう。
会社は馴れ合いの場ではありません。グループや派閥に属さないことで、自分が攻撃の対象になったり、誰かから心無い言葉をかけられたとしても、一時的なものです。
無意味な人間関係はあなたのキャリアには必要ないので、「職場は仕事をする場」と割り切って一人で仕事をしましょう。
その結果、職場でひとりぼっちになる可能性もありますが、無意味な人々とのコミュニケーションでストレスを抱えるよりもよほど気が楽になることでしょう。
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相手の気持ちを考えすぎない
他人の気持ちはいくら考えても100%把握することは不可能です。同じように、他人があなたの感情を100%理解するのも不可能。
不可能なことに労力を割いても、それは徒労に終わってしまいます。好きでもないただの怖い上司に対して、神経を注いでも精神をすり減らすだけで、メリットはありません。
「上司だから」「先輩を立てないと」と相手に気を遣いすぎる必要もありません。
自分らしく自然体でいた方が仕事のパフォーマンスを維持できますし、ありのままの自分を受け入れてくれる上司や先輩と関わっていくべきです。
また、社交辞令のようなコミュニケーションも同じく時間を無駄にするだけ。
それよりも、本当にあなたにとって大切な人(業務で困った時に助けてくれる人やあなたの力になってくれる人)との関わりに注力しましょう。
誰よりも高い成果をあげる
どの職場も少なからず実力主義的な風潮はあります。先輩よりも高い成果を出す若手社員や部内で一位の成績を出す人は、妬みや恨みの対象になることはある程度避けられません。
重要なのは、自分がそのような感情の対象になったとしても気にしないことです。会社としては、成果をあげる有能な社員は大切な財産。
仮に業績不振などが原因に人員削減などが行われることになった場合、まず対象となるのは期待する成果を挙げられていない人です。
また、高い成果を上げることで周囲の態度が変わることがあります。
いずれにしても成果を上げることは昇給や昇格にも繋がる可能性もあるため、人間関係に悩む時間があるならばその時間を仕事でより高い成果をあげるために使いましょう。
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プライベートの時間を優先する
「仕事が嫌い」「職場の人間関係が苦手」と言っている人の中には、そう言いながらも長く仕事を続けている人もいます。
そういった人の特徴として、仕事よりもプライベートや趣味の時間、友人・家族との関係を最優先にしていることがあります。
プライベートを大切にすることで、職場で多少ストレスがあったとしても、「仕事=人生」ではないため、悩みや嫌なことを忘れられます。
もし今、仕事や人間関係に大きな悩みやストレスを感じているのであれば、プライベートを充実させてみることを考えてみましょう。
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ミスから生まれる人間関係のもつれを恐れすぎない
仕事のミスから生まれる人間関係のもつれを恐れている方は、考え方を変えましょう。
同僚や上司はあなたと同じ目標に向かって仕事をする仲間です。本来、ミスをした人がいたらその人を支えていく存在とも言えます。
反対に、あなたの周りの人がミスをした時、あなたはどのような行動を取るでしょうか。おそらくミスを責めるのではなく助けようとするはず。
特にそのミスをした人が、普段から一生懸命仕事に取り組んでいる人だとしたら、なおさら助けたくなるでしょう。
上司や同僚からミスを怒られることはあっても、あなたを見放そうとは思って怒っているわけではありません。同じミスを繰り返さないよう強く印象付ける面が大きいです。
あまり後ろ向きに捉えすぎず、少しポジティブすぎるくらいに考えていくことが人間関係を良化させるコツです。
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人事・労務担当者に相談する
パワハラやセクハラ、理不尽な上司などに悩んでいる場合は、一人で悩まずに会社の人事や労務に相談する方法もあります。
人事や労務に相談しづらい場合は、他の部署の先輩や上司などでも良いでしょう。
相談相手を選ぶ注意点としては、その相手があなたにとってよい変化をもたらす可能性や権限を持っているかどうかです。
配置換えや異動などの権限を持たない同僚や後輩に相談しても、相手はあなたの状況を理解し共感してくれる一方で、状況の改善には繋がる可能性は低いです。
問題を解決・改善するためには然るべき相手に相談するようにしましょう。
対処が難しい場合は転職も検討する
「苦手な人とは積極的に関わる必要はない」と解説しましたが、仕事で関わっている以上すべての関係性を避けられるわけではありません。
「仕事上の関係」と割り切り、「気に入られたい」や「嫌われたくない」といった余計な感情は挟まないようにするのです。
しかし、それでも状況が改善せず、いよいよ耐えられない状況になった場合には、我慢せずに「転職」を検討すべきです。
しかし、転職は年収アップなどのチャンスである一方で、リスクでもあります。
実際に退職や転職を考えているのであれば、最終判断は慎重に行うべきでしょう。
「仕事を辞めたい」今すぐ転職すべき人・そうでない人の違いを解説では、「仕事を辞めたい」と感じた時にすぐに転職すべき人とそうでない人のポイントをまとめています。
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スキルがあればフリーランスもあり
職場の人間関係がとにかく煩わしい、という方はフリーランスとして独立する手段も。フリーランスになることで、以下のようなメリットがあります。
- 上司や先輩がいない
- 仕事量やペースを自分で決められる
- 関わる人が少なくなる(=人間関係がシンプルになる)
- 嫌いな人と無理をして仕事をする必要がなくなる
もともと一人で仕事をするのが好き、仕事で培ったスキルを活かして独立したい、という方にとってフリーランスはおすすめの働き方です。
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独立に必要な準備
フリーランスになると、仕事の受注、請求書や契約書などの書類作成、経理・総務関連の事務手続きなどもすべて一人でこなさなければいけません。
またフリーランスとしての収入が一定金額を超えると、確定申告などの手続きも必要。
フリーランスになるための事前準備や独立後の流れについては、フリーランスになるには?事前の準備と独立後にやるべきことを解説で解説しています。
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部下を萎縮させる怖い上司はNG!改善しない場合は転職しよう
本記事では、会社の上司が怖いと感じる原因・心理・対処法について解説しました。
職場での人間関係によるストレスは、割り切って我慢することも少なからず必要でしょう。しかし、悩んでいても状況は改善しません。
「いつかわかってくれる」と相手の変化を期待することも有効な対策とは言えません。
この場合、あなた自身の考え方や行動を変えるか、転職して怖い上司から離れるかの選択しかありません。相手に期待したり時間が解決するものではないのです。
実際、転職を行った人の転職理由の中で、「職場の人間関係」は大きな割合を占めています。
そもそも、部下を萎縮させる上司は、企業活動全体のパフォーマンスを下げる無能な上司である可能性もあります。
転職するかどうかも踏まえて、紹介した状況を変えるための対処法をぜひ参考にしてください。
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