「自分に今の仕事は向いていないのではないか?」
「どこか仕事に対して前向きな気持ちになれない…」
「いっそのこと仕事を辞めてしまおうか」
このようにお悩みの方も多いでしょう。
実際、仕事に向いてないという理由から、転職・離職をする方もいます。
しかし転職はチャンスであると同時にリスクでもあるため、その場の感情ですぐに会社を辞めてしまうのは避けるべきでしょう。
そのため、仕事に向いてないのかどうかは慎重に判断しなければなりません。
そこで本記事では、「仕事に向いてない」とお悩みの方に向けて、仕事の向き不向きを判断する9つの方法を解説します。
この記事の目次
「仕事に向いてない」と思う8つのサイン・きっかけ
順調に仕事をやっていても、ミスやちょっとしたきっかけで「この仕事は自分に向いていない」と感じてしまうことがあります。
そこで本章では、「仕事に向いてない」と思ってしまうサインやきっかけを8つ紹介。
- 些細なミスばかりしてしまう
- 上司から「向いてない」と言われる
- 達成感を感じない
- 同僚や部下に追い越されていると感じる
- 他にやりたいこと・向いてると思うことがある
- 毎朝「仕事に行きたくない」と思う
- 周囲の足を引っ張っている気がする
- 愚痴や不満や責任転嫁する気持ちがある
些細なミスばかりしてしまう
書類の誤字脱字、上司への報告を忘れたり、メールで宛先を間違えたりと小さなミスを日々繰り返していくと、それらが積み重なって自己否定に陥ることがあります。
こういったミスは、多かれ少なかれ誰でもあるはずです。しかし、些細なミスが積み重なることで「仕事に向いていない」という考えに至ってしまうでしょう。
些細なミスに原因がある人は、ミスを徹底的に防ぐ方法を考えて実践してみることで、仕事へのモチベーションも変えられるかもしれません。
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上司から「向いてない」と言われる
自分自身では特に問題なく仕事をこなしていたはずなのに、突然上司から「向いていない」と言われて、その言葉が頭から離れないというケースも。
特に自分を教育・評価する立場である上司から言われるその言葉は、あなた自身が自分の頭で考えるよりも重く心にのしかかります。
その言葉に反論もできずに黙り込んでしまった、という方もいるかもしれません。
しかし上司には教育上、ときには厳しい言葉をかける必要もあります。上司に言葉の意味を真意を確認し、自分に具体的に何を求めているのか聞いてみましょう。
もし上司が感情的にそのような言葉をかけているのであれば、それは気にしなくても良い言葉なので、聞き流しましょう。
達成感を感じない
「仕事で達成感を感じられない」
「何に対してもやる気が出ない」
こうした感情が湧き上がり、そこから「自分にはもっと難しい・楽しい仕事があっている」「この仕事は自分には向いてない」と考えることも。
上昇志向が強い人ほど、このように考える人が多くいる傾向があります。
しかし、その場合も「では、どのようなことであれば達成感を感じることができるのか」を考える必要があるでしょう。
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同僚や部下に追い越されていると感じる
「仕事を始めて時間が経つのに、いまだに慣れない」
「後輩のほうが上手く仕事をこなしているように見える」
こうした気持ちから「向いていない」と感じることもあります。
しかし、人にはそれぞれ向き不向きがあると同時に、同じ仕事であってもそれに慣れるまでの期間は人によってそれぞれです。
そのような時こそ落ち着いて、どうすれば今よりも上手く仕事ができるのか、仕事に慣れるためにはどうすればよいか、など問題を積極的に解決できる方法を考えてみましょう。
他にやりたいこと・向いてると思うことがある
「本当は◯◯業界に就職したかった」
「本当は◯◯の仕事に就きたかった」
こうした不満から、「今の仕事は自分に向いていない」と否定的な考えに至ることも。
このような場合は、自分が「本当はしたいこと・他にやりたいこと」について真剣に考え、今の仕事を続けるのか転職するのかを考える必要があります。
転職やキャリアチェンジには当然リスクも伴います。転職先で、理想と現実のギャップに悩む可能性もあるでしょう。
そのため、転職も視野に入れて考えている人は、自己分析・現状分析をしっかりと行った上で判断するべきです。
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毎朝「仕事に行きたくない」と思う
毎朝「仕事に行きたくない」と感じる人は、今の仕事に対してネガティブな思いが強くなっているのかもしれません。
この場合、「仕事が嫌=この仕事は自分に向いてない」と感じてしまいます。
上司との人間関係が上手くいっていない、来週のプレゼンがプレッシャーだ、など仕事に行きたくないと感じる理由は人それぞれ。
まずはなぜそのように感じるのか、自分の感情を整理してみることが大切です。
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周囲の足を引っ張っている気がする
自分の仕事のスピードやミスで、周囲に迷惑をかけているのではないか、という気持ちから「仕事が向いていない」と感じるケースもあります。
あなた自身は仕事に対して不満や不安がないが、周囲に対して申し訳ない気持ちがあるのであれば、実際に何か問題があるのかを上司や同僚に相談してみましょう。
こういったケースは、自分の思い込みによって起きていることもあるため、周囲との話し合いによって解決することがあります。
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愚痴や不満や責任転嫁する気持ちがある
仕事でミスをして怒られた、昇給・昇格がない、という仕事への愚痴・不満が仕事への投げやりの気持ちに変わり、「この仕事は自分に向いてない」という考えになることも。
これは、仕事に対してしっかりと向き合えていない証拠でもあり、不満が解消された時に自然とその気持ちも消える可能性もあります。
仕事の向き不向きを判断する9つの方法
本章では、仕事の向き不向きを判断する9つの方法を紹介します。
- 今の仕事にやりがいや楽しさがあるか考える
- 5年後の自分をイメージしてみる
- 仕事の進め方に改善の余地があるか考える
- プライベートが充実しているか振り返る
- 職場環境を客観的に見てみる
- 職場に尊敬できる先輩はいるか
- 「向いてない」と言われた時の感情を見つめてみる
- やりたくない仕事と比べてみる
- 仕事の中で楽しい作業と楽しくない作業を分類する
今の仕事にやりがいや楽しさがあるか考える
人から感謝・褒められて嬉しかったという経験、誰かや何かのために頑張ろうと仕事のモチベーションを高められるものがあるかについて考えてみましょう。
楽しそうに仕事をやっている人であっても、日々の仕事の時間すべてが楽しいというわけではなく、中には辛い時期やストレスを抱える時期もあります。
そのようなことを踏まえて、まずはマイナスなことは考えず、自分が仕事に対してポジティブになれることを思い浮かべてみましょう。
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5年後の自分をイメージしてみる
今、自分の面倒を見てくれている先輩のように後輩に指導をしている自分の姿や、チームリーダーとして部下をまとめている自分など、5年後の自分を具体的に想像してみましょう。
もし、上手くイメージができない、また今と同じ仕事を同じように続けている姿しかイメージできないのであれば、その仕事はあなたにとって向いてない可能性があります。
仕事の進め方に改善の余地があるか考える
いつも同じミスを上司に怒られていて、「怒られるのがつらい」と落ち込んでしまう。だから「この仕事は向いていない」と考えてしまっているかもしれません。
このような場合は、ミスを防ぐように仕事の進め方を変えることで、状況やモチベーションが改善する可能性があります。
あるいは、いつもなんとなく手を抜いてしまうため、やる気が出ずに「仕事が面白くない」と思ってしまう。だから「この仕事は向いていない」と考えている人も。
その場合は、目の前の仕事に一生懸命取り組んでみることで他者の評価が得られたり、より挑戦できる仕事を与えられたりするでしょう。
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プライベートが充実しているか振り返る
仕事だけでなく、プライベートについて考えてみることも重要です。
- 休日も仕事のことばかり考えている
- ミスや失敗のことをつい思い出してみてプライベートの時間を楽しめない
- 休日も持ち帰った仕事を家でやっている
このような場合は、仕事があなたの大切なプライベートの時間を奪っています。
反対に、趣味や友人との時間でプライベートを充実させている人は、仕事がある程度忙しくても頑張れるということもあるでしょう。
プライベートの時間に上手くストレス発散や気分転換ができないと、仕事に対しても前向きな気持ちが持てないことにつながります。
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職場環境を客観的に見てみる
あなたが仕事に対してネガティブに考えているのは、あなた自身の問題でなく職場環境による可能性もあります。
例えば上司のパワハラ、教育制度が不十分、残業が長いなど。
仕事に集中できる環境でないことで、仕事が上手くいかず、その結果「この仕事は自分に向いていない」と自己解決してしまっているかもしれません。
「職場が自分に合っていない」と感じているならば、具体的にどのような点が自分に合っていないのかを書き出してみましょう。
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職場に尊敬できる先輩はいるか
尊敬できる上司・先輩がいることも、仕事のモチベーションを高めるという意味で重要。
また、上司や先輩はあなたよりも長く働いている人になるため、長く働き続けることでどのようなポジション、仕事を得られるのかも判断できます。
もし尊敬できる先輩がいない、逆に上司のようにはなりたくない、と感じるのであれば、その職場はあなたのキャリアにとってプラスにならない可能性が高いです。
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「向いてない」と言われた時の感情を見つめてみる
自分自身で「向いていない」と考えるよりも、人から「向いていない」と言われる時の方が、より素直な感情が湧いてくるものです。
先輩や上司から「向いていない」と言われ、「そんなことはない」と反抗したくなった場合、それは仕事に対して向上心を持っており、続けたいと心のどこかで思っている証拠。
一方で、「やっぱり向いていないんだ」と言われたことを素直に認めた場合は、あなたの心の中に仕事への諦めがある証拠かもしれません。
やりたくない仕事と比べてみる
仕事が向いていない・辞めたいと感じているのは、自分の求める理想の仕事と現実にギャップがあることを表しています。
例えば「残業がなくて、給料が高くて、楽で楽しい仕事」といった理想を描いているのであれは、それは仕事に対して理想を求めすぎです。
理想と現実のギャップから仕事のモチベーションが湧かない場合は、飛び込み営業と単純作業など、やりたくない仕事と今の仕事を比べてみましょう。
そうすると今の仕事の良いところ、恵まれているところに気づくかもしれません。
仕事の中で楽しい作業と楽しくない作業を分類する
あなたが感じている「向いていない仕事」を、別の角度で見てみる方法もあります。
具体的には、日々の仕事で楽しいことと楽しくないことを分類してみて、それぞれどれくらいの割合であるかを見てみましょう。
楽しいことの比率が大きい場合、その仕事は「比較的向いている」仕事になります。
楽しい・やりがいがある仕事の中で「向いてない」と感じることがある場合、それは仕事に対する熱意が強く、上手く仕事ができない自分への失望の気持ちの表れでしょう。
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「仕事に向いてない」と感じた時の5つの対処法
本章では、「仕事が向いてない」と感じたときの対処法を5つ紹介します。
- 人事に相談し異動の希望を伝える
- 同僚や友人に相談する
- 少しの間仕事を休んでみる
- 向いてないと思う理由を紙に書き出してみる
- まずは「成果を出す」ことに集中する
人事に相談し異動の希望を伝える
仕事が向いていない、と感じる原因が仕事の内容や上司などとの人間関係にある場合、部署異動によって状況が改善する可能性があります。
今の仕事で抱えている悩みや不満、やりたい仕事や望むべき職場環境などを人事に相談し、人事異動が可能かどうか相談してみましょう。
すぐの異動が叶わなかったとしても、半年後や一年後に異動ができる可能性もあるため、希望は伝えておくべきです。
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同僚や友人に相談する
同僚や友人など、身近な人に相談してみるのもおすすめ。
もしかすると、相手もあなたと同じような悩みを抱えているかもしれませんし、アドバイスや対処方法を一緒に考えてくれるかもしれません。
また、悩みや考えを人に話すことであなた自身の気持ちの整理もつきます。
誰かに悩みを聞いてもらうだけで、本当は自分がどうしたいかがわかったり、問題に対する解決策を思いつくかもしれません。
少しの間仕事を休んでみる
仕事に向いてないという気持ちと同時に、仕事に行きたくないと感じているときは、思い切って少しの間仕事を休んでみることも一つの方法。
一定期間仕事と離れ、どこか旅行して非日常を感じてみたり、趣味や好きなことに没頭する時間にしても良いでしょう。
リラックスした状態で改めて仕事に対する悩みや考えと向き合うと、また新しい考えも浮かんでくるかもしれません。
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向いてないと思う理由を紙に書き出してみる
この仕事は自分にあっていない、自分はこのまま仕事を続けていても意味がないと頭の中で漠然と考えていても、余計ネガティブな方向へ悩んでしまうだけです。
自分を客観視するためにも、一度紙に書き出してみることをおすすめします。
言葉にすることで、自分の考えが整理され、状況を客観的に見ることもできます。
書き出した後は、その原因が自分にあるのか、職場や環境にあるのか、対処法はあるのか、改善策はあるのかなどを考えてみましょう。
まずは「成果を出す」ことに集中する
仕事に対して前向きな気持ちを持てない人の中には、すでに退職や転職の意思を固めている方もいらっしゃることでしょう。
しかし転職するにも、何かしらの実績や成果やスキルが必要です。スキルがない状態で転職をしても、希望のポジションや会社に就職できないでしょう。
こうした場合は「今の仕事は次の転職までの準備期間」と割り切って、成果を上げたりスキルを身に付けることに注力して働いてみることもひとつの方法です。
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自分に向いている仕事を探す時の6つのコツ
自分の気持ちを客観的に分析したり、悩みを紙に書き出してみたけれど、それでも悩みを解決できない、という場合は、転職に踏み出すのも手です。
そこで本章では、自分に向いている仕事を探す時の6つのコツを紹介。
- 自己分析をする
- 転職エージェントに相談する
- 何が向いてないのか明確にする
- 適職診断をやってみる
- 積極的に情報収集をする
- 会社を基準に探す
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自己分析をする
自分を客観的に分析することで、普段は意識していない自分の考えなどを意識することができ、転職活動時の企業選びの参考になります。
自己分析は大学生の時の就職活動で経験した方も多いでしょう。
社会人経験を経て、仕事観や人生観など学生時代から変わることも多いため、転職前にあらためてやってみることをおすすめします。
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転職エージェントに相談する
自分の意思で色々なことを決定することも重要ですが、転職については転職エージェントをうまく活用した方がよいです。
転職エージェントは、多くの求職者や求人企業の特徴を把握しています。
プロの視点から客観的に自分の適性を見てもらい、それに自分の自己分析結果と合わせて判断することで、より精度が高く失敗しない転職が可能になるでしょう。
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何が向いてないのか明確にする
今の仕事が向いていない、というネガティブな気持ちのまま転職活動を始めても、その気持の原因や背景を理解していないと、また同じような職場に就職してしまう可能性があります。
数カ月後に同じ思いをしないように、転職前には「何が向いてないのか」を明確に。
「仕事に向いてない」と思う8つのサイン・きっかけを参考に、自分がどんな環境にいると仕事に対して前向きになれるのか、どのような仕事・職場は嫌かを明確にさせておきましょう。
適職診断をやってみる
適職診断を行って、自分の性格を客観的に判断してもらうことも効果的です。
もっとも、結果は必ずしも当たっているわけではありません。
しかし診断結果だけでなく、診断途中に質問に答えていく中で気持ちが整理されて、意思が固まってくることもあります。
適職診断の結果、あなたが想像もしなかった職種が適正判断されるかもしれません。
その場合は、とりあえず興味を持ってその仕事について深く調べてみましょう。転職エージェントを使う場合は質問してみてもよいでしょう。
積極的に情報収集をする
自己分析をやっていたとしても、自分の知識や考えの範囲内で転職活動をしてしまうと、また同じような職場に就職してしまう可能性があります。
積極的に情報収集を行い、世の中にはどのような仕事があるか、どのような働き方、会社があるのかなどを出来るだけ多く知っておきましょう。
情報収集には、転職セミナーや転職エージェントを活用すると良いでしょう。
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会社を基準に探す
仕事内容だけでなく、働く環境やどのような人と働くかも重要なポイント。
面接では仕事内容の質問はもちろん、職場の雰囲気なども質問してみましょう。給与面について不安がある人は給与面についても面接段階で聞いてみるべきです。
採用前から給与の質問はしづらい、と遠慮する人もいるかもしれません。
しかし将来あなたが仕事に対してモチベーションを保てるかどうかの重要なポイントになるのであれば、入社前に明確にさせておくべきでしょう。
「仕事に向いてない」は自分を見つめ直すチャンス
仕事の向き不向きを判断する9つの方法を解説しました。
仕事に向いてない、と思いながら仕事を続けることは精神的につらいことです。
しかし、原因を客観的に分析したり、気持ちを前向きに切り替えることで改善できることもあるため、まずは向いていないと諦めるのではなく、自分の気持ちと素直に向き合ってみましょう。
あるいは、上司・先輩・同僚・友人・家族など話を聞いてくれる人に悩みをとりあえず話してみることで、気持ちがすっきりすることも。
自分を見つめ直すチャンスと捉えて、ポジティブに考えてみてください。
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