- 基礎コース
- アソシエイト
- プロフェッショナル
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「キャリアアップのためにAWSの資格を取得したい。どんな資格なのか、勉強方法と合わせて知りたい。」
このような方に向けて、本記事ではAWS認定資格についてと、その勉強方法を解説します。
AWSを導入する企業が増えていることで、資格のニーズも高まっています。
この記事をAWS認定資格に挑戦するきっかけとしてください。
※2021年2月時点の情報です。内容が変更になる場合があります。詳細は公式サイトをご確認ください。
この記事の目次
AWS認定資格とは
出典:AWS認定資格
AWSを利用したクラウドの専門知識・技術を問う資格のことです。
AWSを導入する企業が増えたことで、近年注目が集まっています。
レベル、役割、専門知識ごとに11種類の資格が提供されており、取得することでAWSの知識を証明することが可能です。
参照:AWS認定資格
AWSとは
AWSとはAmazon Web Services(アマゾンウェブサービス)の略称で、Amazonが提供しているクラウドコンピューティング(インターネット上でアプリケーションを動作させたりデータを保存する仕組み)のことです。
AWS にはコンピューティング、ストレージ、データベース、機械学習、人工知能(AI)、IoTなど200以上のサービスが提供されています。
これらを扱う技術や知識を証明するのがAWS認定資格です。
AWSアカウントの取得について
AWS認定資格の受験および試験勉強にあたって、AWSのアカウントを作成しておきましょう。
アカウントを作成することで受験の予約ができたり、AWS無料オンライン講座の受講ができたりします。
アカウントがない方は、こちらページを参考に作成してください。
参照:AWSアカウント取得方法

AWS認定資格の種類とレベル別の難易度
AWS認定資格はレベルごとに
の3つに分かれています。
また、上記3つとは別に専門知識を問う5つの分野の資格があります。
レベルごとの概要と難易度を解説します。
基礎コース(クラウドプラクティショナー)
基礎コースに分類されるのがAWS認定クラウドプラクティショナーです。
AWSを数ヶ月ほど扱ったことがある技術者や、これからAWSを学びたい方に向いています。
AWSが提供しているテキストなどを使って学習すれば、初学者でも合格可能です。
試験では下記4つのテーマについて問われます。
- クラウドの概念
- セキュリティ
- テクノロジー
- 請求と料金
取得することで、AWSの主要サービスやクラウド、セキュリティなどに関する基本的な知識を証明できます。
試験時間 | 90分 |
問題数 | 65問 |
合格ライン | 720点以上(1000点満点) |
出題形式 | 複数の選択肢と複数の答えがある問題 |
実施形式 | テストセンターでの受験/オンライン受験 |
受験料 | 15,000円(税別)/模擬試験2,000円(税別) |
言語 | 英語、インドネシア語 (バハサ)、日本語、韓国語、中国語 (簡体字) |
アソシエイト
中級者向けの資格で、AWSを利用したクラウド構築などを1年程度経験した技術者が目指すレベルとされています。
しかし、AWSやクラウドコンピューティングに関する知識がある方であれば、未経験でも合格可能です。
基礎コースよりもレベルは上がるので、しっかりとした対策が必要となるでしょう。
アソシエイトコースは、下記の3つの資格があります。
- ソリューションアーキテクト-アソシエイト(Solutions Architect associate)
- SysOpsアドミニストレーター-アソシエイト(SysOps Administrator)
- デベロッパー-アソシエイト(Developer)
それぞれ解説します。
ソリューションアーキテクト-アソシエイト(Solutions Architect associate)
クラウドプラクティショナーの上位に当たる資格です。
AWSを扱った経験がなくても合格可能ではありますが、試験レベルは高いためまずは基礎コースから受験を始めるのがおすすめです。
試験ではシステム設計や運用、AWSの最適な活用方法などに関する問題が出題され、ネットワークやクラウドに関する基本的な知識が必要となります。
ソリューションアーキテクトを取得することで、AWSを使用した安全なアプリケーションの構築およびデプロイや、顧客の要件に基づきアーキテクチャ設計原則に沿ったソリューションを定義する能力などが認定されます。
試験時間 | 130分 |
問題数 | 65問 |
合格ライン | 720点以上(1000点満点) |
出題形式 | 複数の選択肢と複数の答えがある問題 |
実施形式 | テストセンターでの受験/オンライン受験 |
受験料 | 15,000円(税別)/模擬試験2,000円(税別) |
言語 | 英語、日本語、韓国語、中国語 (簡体字) |
SysOpsアドミニストレーター-アソシエイト(SysOps Administrator)
出典:AWS認定SysOpsアドミニストレーター-アソシエイト
AWSでの運用(セキュリティ、ネットワーク)の知識を問う資格です。
試験ではより堅牢なシステムの開発、管理、運用をするためにどのAWSサービスを利用するべきかが問われます。
出題される内容は主に、
- セキュリティ
- ネットワーキング
- モニタリング
- 高可用性
- 分析
- デプロイ
- データ管理
などです。
SysOpsアドミニストレーターも中級者向けの資格のため、クラウドプラクティショナーやソリューションアーキテクトを認定された上で受験するのがおすすめです。
参照:AWS認定SysOpsアドミニストレーター-アソシエイト
試験時間 | 130分 |
問題数 | 65問 |
合格ライン | 720点以上(1000点満点) |
出題形式 | 複数の選択肢と複数の答えがある問題 |
実施形式 | テストセンターでの受験/オンライン受験 |
受験料 | 15,000円(税別)/模擬試験2,000円(税別) |
言語 | 英語、日本語、韓国語、中国語 (簡体字) |
デベロッパー-アソシエイト(Developer)
AWSを利用したアプリケーションの開発、デプロイ、デバッグやAWSの基本的な使用方法などの知識を証明できる資格です。
出題内容としては主に、
- AWSの主要サービスに関する知識
- AWSを利用したアプリケーションの開発、保守
- トラブルシューティング
- リファクタリング
など。
開発に関する知識が問われるため、実際にAWSを使ったアプリケーションの開発・運用などの経験があることが望ましいです。
初心者が受験する場合、後半で紹介する「無料枠」を利用し、AWSを使った上での受験をおすすめします。
試験時間 | 130分 |
問題数 | 65問 |
合格ライン | 720点以上(1000点満点) |
出題形式 | 複数の選択肢と複数の答えがある問題 |
実施形式 | テストセンターでの受験/オンライン受験 |
受験料 | 15,000円(税別)/模擬試験2,000円(税別) |
言語 | 英語、日本語、韓国語、中国語 (簡体字) |
プロフェッショナル
AWSの中ではもっとも難しいレベルの資格です。
初心者がいきなり挑戦するにはハードルが高いと思われます。
AWSを使っての開発やトラブルシューティングなどの経験が2年程度ある技術者向けです。
プロフェッショナルには次の2つの資格があります。
- ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル(Solutions Architect professional)
- DevOpsエンジニア-プロフェッショナル(DevOps Engineer)
それぞれ解説します。
ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル(Solutions Architect professional)
ソリューションアーキテクト-アソシエイトの上位に当たる資格です。
試験のレベルはもっとも難しいとされています。
合格することで動的なスケーラビリティ、高可用性、耐障害性、信頼性を備えたアプリケーションの設計などの知識が認定されます。
試験範囲が広く、難易度の高い試験であるため事前の対策をしっかり行った上での受験をおすすめします。
可能であれば、AWSでの実務経験を積んだ上で受験する方がよいでしょう。
試験時間 | 180分 |
問題数 | 75問 |
合格ライン | 75%以上 |
出題形式 | 複数の選択肢と複数の答えがある問題 |
実施形式 | テストセンターでの受験/オンライン受験 |
受験料 | 30,000円(税別)/模擬試験4,000円(税別) |
言語 | 英語、日本語、韓国語、中国語 (簡体字) |
DevOpsエンジニア-プロフェッショナル(DevOps Engineer)
運用担当者、開発者向けの資格です。
DevOpsエンジニア-プロフェッショナルも試験範囲が広く、難易度の高い資格とされています。
合格することで、AWSでの継続的デリバリーのシステムと手法の実装・管理や、高可用性・スケーラビリティ・自己修復機能を備えたシステムの実装などを行う知識が認定されます。
試験時間 | 180分 |
問題数 | 80問 |
合格ライン | 75%以上 |
出題形式 | 複数の選択肢と複数の答えがある問題 |
実施形式 | テストセンターでの受験/オンライン受験 |
受験料 | 30,000円(税別)/模擬試験4,000円(税別) |
言語 | 英語、日本語、韓国語、中国語 (簡体字) |
専門知識
専門知識の認定資格として次の5つがあります。
- セキュリティ(Security)
- ビッグデータ(Big Data)
- 高度なネットワーキング(Advanced Networking)
- Alexa スキルビルダー(Alexa Skill Builder)
- 機械学習(Machine Learning)
受験にはクラウドプラクティショナーの認定が必要です。
それぞれ解説します。
セキュリティ(Security)
出典:セキュリティ
AWSでのセキュリティに関する知識を問う試験です。
AWSワークロードでの実務経験が2年以上ある技術者向けの試験とされています。
セキュリティに関する知識や実務経験があると合格しやすいでしょう。
参照:セキュリティ
試験時間 | 170分 |
合格ライン | 750点以上(1000点満点) |
出題形式 | 複数の選択肢と複数の答えがある問題 |
実施形式 | テストセンターでの受験/オンライン受験 |
受験料 | 30,000円(税別)/模擬試験4,000円(税別) |
言語 | 英語、日本語、韓国語、中国語 (簡体字) |
ビッグデータ(Big Data)
出典:ビッグデータ
AWSのビッグデータに関するサービスを使ったデータ分析などの知識を問う試験です。
AWSテクノロジーを2年以上使用した経験があり、複雑なビッグデータ分析の実務に携わっている技術者を対象としています。
参照:ビッグデータ
試験時間 | 170分 |
問題数 | 65問 |
合格ライン | 750点以上(1000点満点) |
出題形式 | 複数の選択肢と複数の答えがある問題 |
実施形式 | テストセンターでの受験/オンライン受験 |
受験料 | 30,000円(税別) |
言語 | 英語、日本語、韓国語、中国語 (簡体字) |
高度なネットワーキング(Advanced Networking)
出典:高度なネットワーキング
AWSを使用したクラウドでのソリューション設計・開発・デプロイや、AWS全てのサービスで使用するネットワークアーキテクチャの設計・管理ができることを証明する資格です。
複雑なネットワークの設計などに携わる技術者に向いています。
参照:高度なネットワーキング
試験時間 | 170分 |
問題数 | 65問 |
合格ライン | 750点以上(1000点満点) |
出題形式 | 複数の選択肢と複数の答えがある問題 |
実施形式 | テストセンターでの受験/オンライン受験 |
受験料 | 30,000円(税別) |
言語 | 英語、日本語、韓国語、中国語 (簡体字) |
Alexa スキルビルダー(Alexa Skill Builder)
2021年3月23日でAlexa スキルビルダーは試験自体が廃止となります。最終受験日は2021年3月22日です。
Amazon Alexaの開発などに関する技術を問う試験です。
Alexaに関する知識があれば合格しやすく、専門試験の中では難易度は比較的低めです。
試験時間 | 170分 |
問題数 | 65問 |
合格ライン | 750点以上(1000点満点) |
出題形式 | 複数の選択肢と複数の答えがある問題 |
実施形式 | テストセンターでの受験/オンライン受験 |
受験料 | 30,000円(税別)/模擬試験4,000円(税別) |
言語 | 英語、日本語 |
機械学習(Machine Learning)
出典:機械学習
ビジネスの課題に対して行う機械学習ソリューションの実装に最適なAWSサービスを選択する知識などが認定される資格です。
機械学習の一般的な知識だけでなく、Amazon SageMakerやAWS Glue、AWS Lexなどの知識も問われます。
機械学習やディープラーニングに携わる技術者であれば合格しやすいでしょう。
参照:機械学習
試験時間 | 180分 |
合格ライン | 750点以上(1000点満点) |
出題形式 | 複数の選択肢と複数の答えがある問題 |
実施形式 | テストセンターでの受験/オンライン受験 |
受験料 | 30,000円(税別)/模擬試験4,000円(税別) |
言語 | 英語、日本語、韓国語、中国語 (簡体字) |
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AWS認定資格を取得する利点
AWS認定資格を取得することでどのような利点があるのでしょうか。
考えられる点としては、以下の3つがあります。
- AWSの正しい知識が身につく
- AWSの最新の技術・知識が身に付く
- AWSの技術・知識を持っている証明になる
それぞれ解説します。
AWSの正しい知識が身につく
AWS認定資格のテキストなどに沿って学習を進めれば、AWSの正しい知識を身につけることが可能です。
独学でも学習は可能ですが、テキストに沿って進めた方が効率的かつ漏れなく必要な知識を身につけられるでしょう。
正しい知識を身につけるための目標として認定資格の受験がおすすめです。
AWSの最新の技術・知識が身につく
認定資格も有効期限があるため、一定期間を過ぎると再受験が必要です。
一見大変そうに思えるかもしれませんが、AWSの新しい技術・知識を身につけるためのよい機会となるでしょう。
AWSは日々アップデートされており、昔学んだ情報は古くなってしまうことがあります。
再受験のタイミングで勉強し直せば、最新のAWSについて学ぶ機械になるでしょう。
AWSの技術・知識を持っている公的な証明になる
AWS認定資格を取得することで、AWSの技術・知識を持っている公的な証明になります。
認定資格に合格するとデジタルバッジがもらえ、これが証明として使用可能です。
また、就職・転職活動の際に履歴書に書けば評価の対象になることもあるでしょう。
技術・知識があっても資格がなければスキルの証明は難しく、就職・転職などに活かせない場合があります。
この記事のハッシュタグ
AWS認定資格の受験方法
AWSの試験はテストセンターでの受験と自宅などでのオンライン受験の2つが可能です。
試験によっては対応していない受験方法もあるため、事前に確認しておきましょう。
テストセンターでの受験(オフライン受験)
AWSアカウントを取得し、受験を予約することで候補となる試験会場・試験日時などが提示されます。
その中から希望の会場・日時・支払い方法などを決定し、受験してください。
オンライン受験
新型コロナウイルスの拡大を受けて、PCを使ってのオンライン受験も可能となりました。
カンニング防止のため、Webカメラやマイクなどを使った監視のもとテストを受ける形になります。
AWSの勉強方法
どの試験を受けるか決めたら、勉強を始めていきましょう。
ここからは、AWSの主な勉強方法を紹介します。
あなたにあった勉強方法を選び、実践してください。
無料のオンライン講座を利用する
AWS認定資格を受験予定の人は、無料のオンライン講座が受講可能です。
講座は講師が開催しており、試験問題の確認や質問などが行えます。
まずはオンライン講座を受講してみましょう。
無料の講座だけでなく有料のクラスルームトレーニングもあります。
問題集や参考書を利用する
AWS認定資格の問題集や参考書なども市販されています。
これらを使ってオンライン講座などで足りない知識を補っていきましょう。
参考までに書籍をいくつか紹介します。
サンプル問題を解く
AWSの公式サイトではサンプル問題のダウンロードが可能です。
試験の基本的な内容を学習できたら、サンプル問題を解いてより本番に近い状況で練習を行いましょう。
模擬試験を受ける
有料ですが模擬試験を受けることが可能です。本番の準備が整ってきたら模擬試験を受けてみましょう。
ただ、模擬試験は本番より問題数が少なく、試験時間が短めに設定されているので注意してください。本番を想定した練習の場として利用するのがおすすめです。
模擬試験は購入後1回しか問題を見ることができません。受験の際はスクリーンショットを撮っておき、復習できるようにしてきましょう。
実際にAWSを動作させる
AWSのアカウント登録をすることでAWSの無料枠を利用可能です。
実際にAWSを動作させることで講座や書籍で学ぶよりもわかりやすい場合があります。
AWSの公式サイトでも実際に動作させることを推奨しているので、時間の許す限り取り組んでみましょう。
AWS無料利用枠は85以上のサービスが利用でき、最初にサインアップした日から12ヶ月間無料で利用できます。
参照:AWS無料利用枠
注目の集まるAWS認定資格にチャレンジしよう
AWSは世界でもっとも利用されているクラウドコンピューティングサービスであり、日本でも導入する企業が増えています。
AWS認定資格の注目も高まっていますので、将来IT業界でのキャリアアップや就職・転職をお考えの方はぜひチャレンジしてみてください。