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アプリケーションエンジニアとは?仕事内容・年収・役立つ資格も解説

更新: 2023.09.01

業務アプリ・Webアプリ・スマホアプリなど、さまざまな場面で活躍するアプリケーションエンジニア。

この記事ではアプリケーションエンジニアが携わる仕事内容・年収・キャリアパスについて解説します。

また、アプリケーションエンジニアに魅力を感じている人に向けて「アプリケーションエンジニアは未経験から目指せるのか」といった点も紹介。

アプリケーションエンジニアになるために、勉強して身に付けるべきスキルも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事は現役エンジニアによって監修済みです。

アプリケーションエンジニアとは

アプリケーションエンジニアとは、アプリケーション開発に携わるエンジニアです。

一口に「アプリケーション」と言っても以下のような種類があります。

  • 業務系アプリ
  • Webアプリ
  • スマホアプリ

それぞれ詳しく解説しましょう。

業務系アプリ開発

主に企業の業務効率化をはかる際に導入されるアプリケーションのこと。勤怠管理システムや給与システムなどを指します。

Webアプリ開発

Webブラウザ上で利用するアプリケーションのこと。YouTube・Gmail・食べログなど、主に私たちがスマートフォンやパソコンなどで日常的に利用するサービスのことを指します。

スマホアプリ開発

スマートフォン上で使用するアプリケーションのこと。ゲーム・健康管理・家計簿など、最近では多くの人がスマホアプリに時間を費やしているため、需要が高まっています。

このほかにも自動車・銀行ATM・自動改札機といった機械のアプリ開発もあり、アプリケーションエンジニアの活躍の場は幅広いです。

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アプリケーションエンジニアの仕事内容

企業によって差はありますが、アプリケーションエンジニアが携わる仕事内容は非常に広いです。

  • 企画:どのようなアプリケーションを開発するか企画を考える
  • 設計:どういった見た目にするか、どういった機能を持たせるかなどを設計する
  • 開発:設計に沿ってプログラムを組む
  • テスト:動作を確認する
  • 運用:アプリケーションを日々動かす
  • 保守:アプリケーションを改善・変更する

携わる工程が幅広いため、その分知識も広く身につける必要があります。

アプリケーションエンジニアの年収

アプリケーションエンジニアを含むエンジニアの年収には個人差があります。

平均年収は456.6万円

転職サイトdodaの職種図鑑によると、アプリケーションエンジニアの平均年収は456.6万円となっています。これは技術系(IT/通信)全体の平均年収457 万円とほぼ変わらない金額です。

一方で、そもそもエンジニアは全体として平均年収に差が出やすい職種と言われています。

同年代で1,000万円以上の年収差も

リクナビNEXTTech総研が30代前半エンジニア2,180人に対して行ったアンケートによると、35歳時点の最低年収は150万円で最高年収は1,500万円。その差額は1,350万円にも上ります。

勤める企業が日系企業か外資系企業か、あるいは業務委託か自社開発かなど、さまざまな要素によって収入に差が出るのが現状です。

また日本ではまだ年功序列が根強い企業もありますが、海外、とくにアメリカなどは成果主義であり、エンジニアもスキルさえあれば年齢関係なく年収を上げやすいでしょう。

アプリケーションエンジニアのキャリアパス

アプリケーションエンジニアの主なキャリアパスは、以下の3つあります。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャー(PM)は、アプリケーションエンジニアを含むエンジニア全体のキャリアアップとして代表的なものです。開発プロジェクト全体を指揮する役割を担います。

プロジェクトマネージャーの主な業務は、チームメンバーの選定 ・進捗状況を管理・クライアントとの打ち合わせなど。外注スタッフと共に仕事をするケースもあり、高いマネジメント力が求められます。

詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。

プロジェクトマネージャーとは?役割・必要なスキル・資格・年収などを徹底解説

ITコンサルタント

より経営に近い仕事をしたいならITコンサルタントを目指す道も。

企業の経営戦略や経営課題をヒアリングし、最適なITシステムを企画・提案するのが主な仕事です。ITに関する幅広い知識と、経営や業務についての知識も求められます。

ITコンサルタントについては以下の記事でも解説しているので、こちらも合わせてご確認ください。

ITコンサルタントとは何をする仕事?平均年収・必要なスキル・有利な資格などを解説

フリーランスとして独立

アプリケーションエンジニアとしてのスキルを磨き、独立する選択肢もあります。

その場合は個人でも信用を集められるような実績と、案件を継続して獲得するための営業力も必要。さらに基本的には一人で業務をしていくため、高い自己管理能力も求められます。

フリーランスとして独立する方法を知りたい方は以下の記事も見てください。

エンジニアがフリーランスとして独立するには

アプリケーションエンジニアを目指すには

未経験からアプリケーションエンジニを目指すには、まず土台となるIT知識を身につけ、プログラミングスキルを習得する必要があります。

ITに関する知識を身につける

未経験からアプリケーションエンジニアを目指す場合、真っ先にプログラミングスキルの習得を目指す人もいるでしょう。

しかし、まずはITに関する基礎知識を身につけたほうがスムーズに勉強が進む場合も。

例えば以下のような記事を読んで、大まかな知識を得るのも良いでしょう。

IT系資格取得で知識を身につける

また、資格を取得して、IT知識全般を理解することも可能です。

その場合は、比較的難易度が低い「ITパスポート(IP)」や「基本情報技術者試験(FE)」などから取得を目指すとよいでしょう。

こういった資格は就職・転職活動の際のアピールにつながります。

プログラミングスキルを身につける

プログラミングスキルを身につける方法は大きく「独学」「大学・専門学校通学」「プログラミングスクール」があります。

独学

プログラミングの独学はコストを抑えられるメリットがあります。書籍を購入して学習するほか、近年は無料のプログラミング学習サービスも利用できます。

一方で挫折率の高い習得方法ですので、はじめに作りたいアプリケーションなどをしっかり考えておくことや、隙間時間をうまく活用することなどが求められます。

大学・専門学校通学

情報システムに関する学科・コースがある大学や専門学校でプログラミングを学び、アプリケーションエンジニアを目指す道もあります。

大学はある程度自由に授業が選択できるため、大学の授業の他に自主的にプログラミングを学ぶ時間を確保しやすいメリットがあります。

一方で、大学はあくまでも学問としてプログラミングを学ぶ場。職業に活かすためのプログラミングスキルを得る場としては不充分な側面があります。

専門学校の場合は職業訓練としての側面が大きく、実戦で使えるプログラミングスキルを得やすいメリットがあります。またプログラマが講師をしているケースもあり、実際の現場の視点でのスキルを学びやすいでしょう。就職保証が設けられている専門学校もあります。

しかし、専門学校卒業は大学卒業にならないため、大卒者との収入差が発生することも。

プログラミングスクール

プログラミングスクールでプログラミングを学ぶ選択肢もあります。

これは現在社会人で未経験からアプリケーションエンジニアを目指す人や、過去に独学で挫折した人に特におすすめしたい習得方法です。

プログラミングスクールには仕事をしながらプログラミングスキル習得を目指す人も多く通っており、意識を高く保ちやすい環境。スクールの中には転職活動のサポートを受けられるところもあります。

また、以下の記事ではアプリケーションエンジニアになるためにするべきことを詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

アプリケーションエンジニアとは?仕事内容・年収・役立つ資格も解説

未経験でもアプリケーションエンジニアになれる?

IT業界未経験からアプリケーションエンジニアを目指そうとしている人もいるでしょう。

結論から言うと、未経験からアプリケーションエンジニアになるのは不可能ではありません。

しかし決して容易ではないことを理解してください。

7割以上がIT業界からの転職

出典元:転職ならdoda(デューダ)

転職サイトdodaの職種図鑑の2020年11月現在の情報によると、アプリケーションエンジニアの転職前の職種上位5つは以下のようになっています。

  • アプリケーションエンジニア
  • Webエンジニア
  • 社内SE
  • テクニカルサポート/ヘルプデスク
  • 組み込みソフトウェア開発

これらはいずれもIT業界の職種であり、合計すると転職する78%の人が業界経験者であることがわかります。

そんな中で未経験者がアプリケーションエンジニアを目指す場合は、しっかりとした対策が必要となります。

アプリケーションエンジニアに必要なスキル

キーボード

アプリケーションエンジニアには以下4つのスキルが必要です。

  • プログラミングスキル
  • ITに関する知識
  • コミュニケーションスキル
  • ロジカルシンキング

プログラミングスキル

アプリケーション開発にはプログラミングが用いられます。なので開発するアプリケーションに用いられる開発言語(プログラミング言語)のスキルは必須です。

以下にアプリケーションの種類と主に使われる言語を表でまとめました。

アプリケーションの種類 主に使われる言語
業務系アプリ Java・C・C++・C#・COBOL
Webアプリ バックエンド:Java・C・Ruby・PHP
フロントエンド:HTML・CSS・JavaScript
スマホアプリ iPhone用アプリ:Swift
Android用アプリ:Java・Kotlin

これら開発言語のほか、開発を効率化させるフレームワークの知識も必要です。例えばRubyであれば「Ruby on Rails」というフレームワークがあります。

【Ruby入門編】プログラミング言語Rubyとは?基礎知識や勉強法を解説

ITに関する知識

エンジニア未経験からアプリケーションエンジニアを目指す場合は、ITに関する知識を身につけておきましょう。

具体的にはデータベースやネットワークに関する幅広い知識です。

まずはこのような土台となる知識が身についていないと、先述したプログラミングスキルを習得する際も、専門用語が理解できずに挫折する可能性も。

IT知識を体系的に身につけるのに役立つ初心者向けの資格もあります。資格については後ほど詳述します。

コミュニケーションスキル

エンジニアの採用条件として、「コミュニケーションスキルが高い人」を掲げる企業もあります。こう言うと、「エンジニアにコミュニケーションスキル?」と疑問に思う人もいるかもしれません。

確かにエンジニアの中には一人で黙々と作業することを好み、コミュニケーションを苦手とする人もいます。さらに近年はあらゆるコミュニケーションツールが普及し、直接的なコミュニケーションが希薄になりがちです。

しかし逆説的に言うと、そんな中でも密度の高いコミュニケーションを得意とするエンジニアは、重宝される傾向にあります。

実際にクライアントの要望を聞いたり、他部署の人にプログラムの中身の説明をしたりと、エンジニアでも要所要所でコミュニケーションスキルが重要になるシーンがあるからです。

ロジカルシンキング

前述したコミュニケーションスキルと合わせて得たいのがロジカルシンキングです。ロジカルシンキングは直訳すると「論理的思考」のこと。

課題を解決したり、物事をわかりやすく伝えたりする際に重要なスキルです。

「なぜこの機能が必要なのか」「なぜこのように実装したのか」といったことを結論からロジカルに説明するスキルを養うことで、一緒に働くメンバーとの意思疎通をスムーズにできるでしょう。

アプリケーションエンジニアを目指すのに役立つ資格

勉強

アプリケーションエンジニアには、必須となる専門資格があるわけではありません。

しかしエンジニアとして客観的なスキルをアピールする際、専門資格が役立つケースがあります。

システムアーキテクト試験(SA)

参照:情報処理推進機構:過去問題

情報処理推進機構(IPA)が年に一度(10月第3日曜)実施している国家資格試験です(旧アプリケーションエンジニア試験)。

情報システム・組込みシステム・IoTを利用したシステムに必要な要件定義・アーキテクチャ設計に必要なスキルが求められます。

令和元年の合格率は15.3%。情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格試験の中でも難易度は高めです。上級エンジニアを目指す人向けの資格と言えます。

Android™ 技術者認定試験

参照:Android™技術者認定試験制度

IT職業能力支援機構が実施する認定試験です。Android™関連のスキルを証明するのに役立ち、世界で通用する資格です。

「アプリケーション技術者認定試験」と「プラットフォーム技術者認定試験」の2つがあり、前者はAndroid™のアプリケーション開発を行う技術者のスキルの証明になります。合格には70%以上正答率が必要。経済産業省が定めた「ITスキル標準」に対応しています。

参照:ITスキル標準とは?:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

App Development with Swift

アップルが開発したプログラミング言語「Swift」の基礎知識の証明となる資格試験です。

Swiftを利用したIOSアプリケーション作成に必要なスキルが得られます。現在のところ英語試験のみですが、この機会に英語とプログラミングを学ぶのも一つの手でしょう。

参照:App Development with Swift 公式サイト

未経験者はITパスポートなどの資格から取得を目指そう

出典元:転職ならdoda(デューダ)

異業界からIT業界への転職を目指すのであれば、以下のような国家資格からスタートするのがおすすめです。

ITパスポート(IP)
基本情報技術者試験(FE)

これらの資格は、IT業界未経験者がIT知識を体系的に学ぶのに役立ちます。

実際にこれらの資格を持つアプリケーションエンジニアもいます。

転職サイトdodaの職種図鑑の2020年11月現在の情報によると、アプリケーションエンジニアの保有資格としてもっとも多いのは基本情報技術者試験。

次いで応用情報技術者試験(AP)、ITパスポートの順となっています。

資格の勉強方法については以下記事も参考にしてください。

【社会人必見】効率のいい資格勉強のやり方7選!独学のコツや注意点も解説

アプリケーションエンジニアになるための就職・転職活動

アプリケーションエンジニアを目指すには、以下のような就職・転職対策を行いましょう。

企業分析

求人を出している企業が「有名であるか」「大企業であるか」といった部分だけを見るのは避けるべき。

それよりも大切なのは、「やりたいことができるか」「働きやすい環境が整えられているか」などです。例えば各企業の従業員満足(ES)やワークライフバランスを見てみましょう。

以下のような企業の口コミサイトなどを活用するのも良い方法です。

エントリーシート対策

アプリケーションエンジニアに必要なスキルのアピールになるようなエントリーシートを作成しましょう。

例えばロジカルシンキングは、わかりやすいエントリーシートを書けているかどうかでも判断されます。結論→根拠の順番で書くなどの工夫が必要です。

エントリーシートの書き方は以下の記事でも解説しています。

内定を勝ち取るエントリーシート(ES)の書き方11のポイント!履歴書との違いも解説

筆記試験対策

事前に志望企業が実施する筆記試験の種類を把握し、それに応じた対策を行いましょう。

もっとも高いシェア率を誇る「SPI」は、対策本も多数市販されています。スピーディーに回答していくほか、テストの形式別に対策する必要もあります。以下の記事でも解説していますので参考にしてください。

就職活動の適性検査とは?SPIなど内容別の対策やおすすめの問題集も

面接対策

エントリーシートに記載した内容を詳しく説明できるようにしましょう。例えば以下のようなことをよく尋ねられます。

  • 転職理由
  • 志望動機
  • 入社後にしたい仕事
  • 前職までの実績
  • 給与の希望額
  • 他社の選考状況
  • 入社可能日
  • 逆質問

この中でも注意したいのが転職理由。前職に関するネガティブ発言は避けましょう。以下の記事でそれぞれの項目の回答で押さえるべきポイントを解説しています。

IT転職に向けた面接対策は何をすればいい?質問事例やよくある疑問を解説

ポートフォリオを準備しよう

ポートフォリオとは、あなたの実績のアピールするための資料です。例えばプログラミングスクールで作ったWebアプリケーションなどがあれば、ポートフォリオとして提示しましょう。

「プログラミングを習得中です」と言うだけになるよりも、「こういったものを作りました」と提示できたほうが説得力が上がりますし、具体的な話をしやすくなります。

アプリケーションエンジニアを目指すならしっかり対策を

アプリケーションエンジニアはIT業界経験者からの転職が多く、未経験から目指す場合は十分な準備が必要です。

今回紹介した資格やプログラミングの習得、エントリーシートや面接などの対策を行いましょう。プログラミングスクールの中には、企業の紹介や面接対策を行ってくれるところもあります。

興味がある人は以下の記事を参考にしてみてください。

無料プログラミングスクールのおすすめ9選!無料と有料どちらに通うべきかも解説

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フリーランスのWebライターです。小学生の娘と一緒にプログラミングを学習中です。テックキャンプブログではITの最先端を学びつつ記事を書いています。

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