「いまひとつ仕事に身が入らない」
「そもそも今の仕事は本当に自分に合っているのだろうか」
「このまま今の仕事を続けるべきか、それとも転職するべきか悩む…」
このような悩みを抱えたまま仕事を続けるのは、精神的につらいです。
人には向き不向きがあるので、もしかしたらあなたにとっての天職がほかにあるかもしれません。といっても、辞めるべきかどうか判断するのは難しいでしょう。
そこで本記事では、「仕事が合わない」と感じてしまう原因、今の仕事を辞めるべきかどうかの判断基準について解説します。
この記事の目次
「仕事が合わない」と感じてしまう7つの原因
本章では、「仕事が合わない」と思ってしまうおもな原因を7つ紹介します。
- 苦手な仕事である
- どれだけ頑張っても結果が出ない
- 職場の雰囲気が合わない
- 人間関係で悩んでいる
- 会社の理念や価値観が自分と合わない
- 成長できているという実感がない
- 本当はやりたいことがある
自分がどれに当てはまるのか、確認してみてください。
苦手な仕事である
仕事そのものが自分に向いておらず、苦手意識を持っている場合。仕事は、性格や特性などによって向き不向きがあります。
営業職や接客などは人と話すのが好きな人にとっては適職かもしれません。しかし人見知りな性格やすぐに緊張してしまう人にとっては、向いてる仕事とは言えないでしょう。
自分にとって苦手なことを毎日行っていれば「この仕事は自分に合ってない」と感じるのは無理もありません。
苦手な会話を克服したとしても、会話が得意な人に追いつくのは難しいでしょう。「苦手を克服する」よりも「得意を伸ばす」ことに注力するのが効果的です。
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どれだけ頑張っても結果が出ない
仕事そのものは苦ではないけど、どれだけ頑張っても成果に反映されない。同期や後輩の方が良い成績を出している。
そんな時は誰しも「自分に合ってない」と感じるでしょう。
結果が出ない原因は、以下のように人それぞれです。
- 業務に関するインプットが不足している
- アウトプットがうまくできていない
- 適性がない
インプットとアウトプットの精度に関しては、仕事のやり方や勉強の仕方を変えることで改善の余地があります。
例えば営業の成績が出なくて悩んでいる場合、「営業トークの本や心理学の本を読み、ノウハウをインプットする」「好成績を上げている社員にアドバイスをもらう」など。
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職場の雰囲気が合わない
一般的な会社員は、1日8時間・週5日を職場で過ごすことになります。
職場環境や雰囲気が自分の性格に合わない場合、仕事が苦痛に感じることでしょう。
この場合は仕事ではなく職場が合わないだけなのですが、日々ストレスに晒されていると「この仕事自体が合ってない」と思ってしまうこともあります。
職場環境の問題は、以下のようなもの。
- 周囲とのコミュニケーションが全くない
- サービス残業が慢性化している
- セクハラやパワハラが横行している
環境だけでなく、雰囲気の相性も重要です。例えば物静かな人が、断れない飲み会や接待などが頻繁に開催される体育会系の職場で働いてしまうなど。
仕事そのものが合っていたとしても、その職場で働き続けることは難しいでしょう。
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人間関係で悩んでいる
どんな仕事でも多かれ少なかれ、他者とのコミュニケーションは欠かせません。
人間関係がギスギスしている、もしくは特定の人物との関係がうまくいっていない。こうした状況の場合、仕事を円滑に進めることができず、モチベーションが低下。
やがてこの仕事は自分に合っていない、と感じるようになります。
こじれてしまった人間関係を修復することは簡単ではありません。性格的にどうしても相性が悪いという人もいるでしょう。
人間関係で悩んでしまい、仕事へのモチベーションが低下している場合は、環境を変えるための行動も必要かもしれません。
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会社の理念や価値観が自分と合わない
あらゆる企業は、理念やビジョンのもと経済活動を行っています。
理念やビジョンは、会社が組織として従業員の意識を統一し、社員全員が同じ方向を向いて働くための重要な要素。
会社の理念と自分の価値観が合わない場合、仕事をするのは精神的につらいでしょう。
会社はあくまで組織ですので、自分の意見は封じなければなりません。自分が納得していない商品を売ったり、開発しなければならないということもあり得ます。
会社の価値観が「営利至上主義」な場合、世の中をよくしたいという純粋な思いで働く人にとっては、仕事が苦痛に思えるかもしれません。
会社の理念やビジョンは、応募や面接の際に確認しておくもの。しかし入社してみなければ見えてこない部分もあるのが実情です。
成長できているという実感がない
将来性やスキルアップのある仕事であれば、やりがいを感じられます。
しかし毎日の仕事が単調な作業の繰り返しなど、自分の将来にとってなにもプラスにならないものであったら、次第にモチベーションも下がるでしょう。
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本当はやりたいことがある
「本当は別にやりたいことがある」という思いを抱えながら働いている場合、目の前の仕事を合わないと感じるでしょう。
具体的には、以下のような事例が考えられます。
- 明確にやりたいことがあるが、それで生活はできない
- 営業職を志望して入社したのに、事務に配属された
- 楽しかった職場から、ある日突然部署異動になった
仕事が合わないと感じたらすぐ辞めるべき?3つの判断基準
「仕事が合わない」と感じたら、以下の3つの判断基準をもとに、仕事を辞めるかどうかを考えてみてください。
- 自分で改善できるかどうかで判断する
- 将来につながるかどうかで判断する
- 自分の能力に見合った収入かどうかで判断する
それぞれ解説します。
自分で改善できるかどうかで判断する
判断基準の1つ目は「自分で改善できるかどうか」です。
自分の行動や考え方、捉え方次第で改善の余地がある場合、今の仕事を続けるべきです。むやみに転職を繰り返しても、同じような状況になることも考えられます。
一方で、自分の力ではどうにもならない原因の場合は、転職をして環境や仕事を変えたほうが良いかもしれません。
仕事はもちろんプライベートでも、あらゆる問題や課題が発生します。それらを解決する際は、「自分の力でどうにかなるものなのかどうか」を考えることが重要です。
将来につながるかどうかで判断する
2つ目は、「今の仕事が将来につながるかどうか」です。
仕事が合わないと感じつつも、その仕事が将来につながるならば、もう少し続けてみることをおすすめします。
一方、将来に影響を与えない場合は、転職を考えた方がよいでしょう。
仕事は1日の大半を占めるもの。その仕事にやりがいを感じられず、惰性で毎日過ごすよりも、自分に合っている仕事をするほうが充実した人生を送れるはずです。
自分の能力に見合った収入かどうかで判断する
3つ目は、「自分の能力に見合った収入かどうか」です。
例えば、ほかの同期よりも売上を明らかに上げている、あるいはスキルアップしてできる業務の幅を増やした。にも関わらず、収入はほとんど変わらない。
こうした状況の場合は、自分の能力と収入が合っていないと判断すべきです。
自分の市場価値が一体どれくらいなのか測るには、転職エージェントに登録して適性に合う求人を紹介してもらうことがおすすめ。
すると、提示された年収が今までよりも高い場合、今までの職場は自分の能力に見合った報酬を支払っていなかったと判断できるでしょう。
仕事を続けた方が良い人・転職すべき人
仕事を辞めるべきかどうかの判断基準をもとに、「仕事を続けた方が良い人」「転職すべき人」それぞれのパターンについて解説します。
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仕事を続けた方が良い人の特徴
「仕事が合わない」と感じる原因が以下の場合は、今の仕事を続けるべきです。
- どれだけ頑張っても結果が出ない
- 人間関係で悩んでいる
- 苦手な仕事である
頑張っても成果がでない場合は、以下のような改善方法があります。
- 自分の仕事のやり方を変える
- アドバイスを受け、それを100%実行する
- 読書やセミナーなどでインプットを増やす
人間関係に悩んでいる場合も、自分の接し方や捉え方を変えてみることで、関係がよくなることも。「苦手な人には極力関わらない」行動も選択できるはずです。
「今の仕事が苦手だ」というだけで転職を考えるのはおすすめできません。
会社に所属していれば部署異動や配置換えなども行われますし、昇進などにより立場も変わってきます。一生同じ作業を続けていくことは考えづらいでしょう。
なので苦手な仕事をしている場合は、部署異動を申し出たり、積極的に他のタスクを請け負ったりしてみるとよいです。
転職すべき人の特徴
仕事が合わない原因が以下の場合は、転職を検討してみると良いでしょう。
- 職場の雰囲気が合わない
- 会社の理念や価値観が自分と合わない
- 成長できているという実感がない
- 本当はやりたいことがある
会社では自分の意向や考え方が必ずしも反映されるわけではありません。
そのため職場環境や会社全体の方針が合わないという場合、改善の余地はないかもしれません。その場合は、どういった部分が合わないかを明確にしておきましょう。
これは転職活動する際の判断材料になります。
今の職場や仕事で自分の成長を感じられない場合や、本当にやりたいことがある場合も、転職の検討をおすすめします。
今はなんとか我慢できても、5年、10年と続けていくのは困難。何より自分の本当の気持ちに蓋をしたまま働くというのは精神的にきついです。
将来のビジョンやキャリアプランを明確にし、後悔のない決断をしてください。
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仕事が合わないのに続けてしまう人の3つの心理
合わない仕事と分かっていながら辞める決断ができない人も多いでしょう。
これは、以下のような考え方を持っていることが原因かもしれません。
- 会社に迷惑がかかると思っている
- 会社に貢献できていないと思っている
- 少なくとも3年は勤務すべきと思っている
これらの心理について解説します。
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会社に迷惑がかかると思っている
「自分が辞めたら一緒に働いていた人に迷惑がかかってしまう」
責任感の強い人ほど、こういった考えを持ちやすいです。確かに辞めることで、あなたが担っていた業務は他の人に割り振られることになります。
残業が多かったり、人員の少ない部署で働く場合は、余計に心苦しいでしょう。
ですが、そもそも「迷惑のかからない退職の方法」というのは存在しません。
どういった状況であれ、少なからず退職によって他の社員の負担は増え、新人教育にさらにリソースが割かれることにはなるでしょう。
したがって退職で迷惑をかけるのは仕方がないと割り切るべきです。
退職は働く人の当然の権利。あなた自身の人生を優先してください。
むしろ、ひとりの退職に対応できない会社やチームは、そもそもまともに機能しているとは言えません。将来的な部分を考えても、転職をした方が良いです。
「引き継ぎを徹底する」「正式な手順タイミングで退職届を提出する」などをしっかりと行えば、円満に退職できるでしょう。
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会社に貢献できていないと思っている
「自分は全く会社に貢献できていないから、退職するのは申し訳ない」
このような考えから、転職を思いとどまる方も多いでしょう。
企業は社員の教育に金銭的なリソースを割いています。そのため在籍期間が長くない人ほど、こういった考えに至りやすいです。
しかし「会社へ貢献できた・できていない」という基準は非常に曖昧で、何を持って会社へ貢献というのかを、明確に定義するのは難しいでしょう。
例えば「どれくらい売り上げれば会社に貢献できたと言えるか」は、主観的な問題。同じ会社で100万円売り上げて成果を出したと考える人もいれば、逆もしかりです。
また営業成績が上がらず自己評価が低い人でも、周りからは「職場の雰囲気が明るくなった」「いつもサポートしてくれる」など別の面で感謝されていることも。
「まだ会社に貢献できていないから」という理由で転職を踏みとどまっている場合、いつまでも同じ職場に居続けることになるでしょう。
少なくとも3年は勤務すべきと思っている
世間的には「3年以内の退職は、転職の際不利になる」と言われることも。
これは転職先企業の考え方などに左右されますが、勤務年数は企業にとってそれほど重要な要素ではありません。
多くの企業が重視する点は、「何年居たか」よりも、「前職で何を得てきたのか、どんな成果を残してきたのか」です。
また「3年」という数字に根拠はなく、「世間的にそう思われている」だけです。
新卒で入った会社が合わないと感じた場合、「まだ3年経ってないから」と転職を踏みとどまるのはあまり意味がありません。
合わない仕事を続けることはリスクにもなる
仕事を辞めることをリスクと考える方もいるでしょう。もちろん、無計画な退職は収入が途絶えるためやめておくべきです。
しかし、自分に合わない仕事を続けることも時にリスクとなります。
将来が見えない仕事を続けるのは自身のキャリアに関係します。もし今勤めている会社が倒産した場合、他の会社ではスキルが通用しないということも。
年齢を重ねるほど、やりたいことに対する実現可能性は低くなりがちです。
合わない仕事を続けていくことは、精神的なストレスにもなります。不本意な態度になってしまい、周囲との関係がさらに悪化することもあるかもしれません。
焦って転職をするのはおすすめできませんが、いつまでも漠然と「合わないな」と思いつつ働くことは、自分の可能性を狭めてしまうことにもなると言えるでしょう。
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「仕事が合わない」と感じたらやるべき4つのこと
本章では、「仕事が合わない」と感じたらやるべき4つのことを解説します。
- 信頼できる人に相談する
- 転職エージェントに登録する
- 自己分析をする
- 新たなスキルを身につける
信頼できる人に相談する
まずは信頼できる上司や先輩に相談するのがベスト。
ひとりだと視野が狭くなり、ネガティブ思考に陥りがちです。
自分以外の信頼できる人に相談してみることで、思ってもなかった道を示してくれたり、アドバイスをしてくれるかもしれません。
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転職エージェントに登録する
転職のプロにアドバイスをもらうことも大切です。
転職エージェントは、人材紹介サービスのひとつ。求職者の悩みや課題をヒアリングし、最適な求人を紹介してくれます。いわば転職のプロフェッショナルです。
応募書類の添削や面接対策など、転職活動の不安もサポートしてくれます。登録は無料なので、在職中でも登録だけしておくこともできます。
どんな求人があるのか確認したり、自分のスキルや職歴だとどういった企業があるのか、を把握しておくと良いでしょう。
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自己分析をする
転職には徹底した自己分析が必須です。これまでの仕事のどんな部分に不満を感じたのか、またはやりがいを感じたのか。一度しっかりと考えてみましょう。
自己分析は学生時代や就活の際に行った方も多いかと思います。ですが実際に働いたことにより、自分の価値観や考え方も変わっているはずです。
「今の仕事が合わない」というのは、自己分析の材料です。
「どういった部分が合わないと感じるのか」「それはなぜか」を深く突き詰めて考えてみることで、自分の価値観を言語化することにつながります。
価値観を明確にできれば、自分に合った仕事や職場を見つけられるでしょう。
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新たなスキルを身につける
仕事そのものが合っていない場合は職種を変える、いわば「キャリアチェンジ」をする方もいるでしょう。
その場合、未経験からの異職種への転職となります。採用の可能性を高めるには、新たなスキルを身につけることが必要です。
例えば未経験からシステムエンジニアに転職する場合、プログラミングスキルやwebの知識、職種によってはインフラ知識が求められます。
もちろんキャリアチェンジをしない場合でも、普段から読書などを通して新たな知識やスキルを身につけておくことで、自分の可能性をさらに広げられるでしょう。
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「仕事が合わない」と感じてしまう原因、今の仕事を辞めるべきかどうかの判断基準、仕事が合わないと感じたらやるべきことなどを解説しました。
合わない仕事をいやいや続けていくことは、あなたのキャリアに良い影響を与えません。
現在「仕事が合わない」とお悩みならば、将来を見つめ直すチャンスと捉えて、続けるか辞めるかの判断を冷静に分析しましょう。
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