「あの人はなぜあんなに初対面の人と打ち解けるのが上手いのだろうか?」
「コミュ力を高めて、話を広げるのが上手い人になりたい」
「仕事で人とのコミュニケーションをもっとスムーズに行いたい」
このような悩みを解決するためには、コミュニケーション能力が高い人についてしっかり理解することが大切です。
そこで本記事では、これからコミュ力を鍛えたい方向けに、コミュニケーション能力が高い人の共通点や鍛える方法などを解説します。
ちなみに、コミュニケーション能力とは何かを知りたいという方は、「コミュニケーション能力とは?コミュ力が高い人・低い人の特徴も」をご参考ください。
この記事の目次
コミュニケーション能力が高い人の共通点7つ
コミュニケーション能力が高い人の共通点は、以下の7つです。
- 人に対する興味や関心が高い
- 気持ちや心理を読み取れる
- 安心感がある
- 一体感が作れる
- 聞き上手
- 話がわかりやすい
- 例えがうまい
これらの共通点について解説します。
人に対する興味や関心が高い
コミュニケーションでは、まず相手を理解することが大切。コミュニケーションを取る相手のことを「知りたい」と思う気持ちが重要になります。
なぜならその「知りたい」という気持ちは、表情や態度に表れるからです。
例えば相手の話に頷いたり、「そうだったのですね」「それは大変でしたね」「それからどうされたのですか」といった適切な相槌も、「知りたい」気持ちがあれば自然と出てくるでしょう。表情は態度も言葉に合わせて変化します。
そのようなアクションが取れると、相手が話しやすい環境を構築できます。
気持ちや心理を読み取れる
洞察力が鋭いことは、良質なコミュニケーションを生み出します。なぜなら洞察力が高いと、相手の変化に素早く気付けるからです。
つまり「洞察力が高い=非言語コミュニケーション(ノンバーバルコミュニケーション)から感情などの情報を読み取る力が高い」と言い換えられます。
例えば以下のような読み取りができる人は、洞察力が高く、コミュニケーション能力も高いと言えるでしょう。
- 相手の表情がいつもより暗いことに気づき、「何か心配事でもあるのですか」と質問する
- 相手の話すスピードが落ちて慎重になったため、ここに不安なポイントがあるのかもしれないと考える
- 相手の声が力強くなったので、この部分が相手の強み・自信を持っているポイントなのだろうと感じる
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安心感がある
相手に安心感を与えられる人も、コミュニケーション能力が高いといえます。安心感がある人とは、例えば以下のような人です。
- 目を見て話す人
- 話し終わるまで耳を傾けてくれる人
- 共感を示してくれる人
- 問題解決ばかりにとらわれない人
特にビジネスシーンであると、最後の項目に引っかかる人がいるかもしれません。
例えば後輩や同僚の悩みに対して、気持ちを無視して解決方法をすぐに提示してしまいがちな人もいるでしょう。
しかし悩みを打ち明けてくれた人は、本当に悩みをすぐに解決することを求めているのでしょうか。まずは自分の話を聞いてもらい、現状に共感してくれる人を求めているのかもしれません。
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一体感が作れる
一体感が作れる人は、相手との共通項を見い出すことが得意な人です。
例えば相手が自己紹介で「〇〇出身です」と教えてくれたとします。
そこで「〇〇は以前旅行で訪れたことがあります。いいところですよね。」「また行きたいと思うのですが、おすすめのスポットとかありますか」といった流れで話を広げられるのは、コミュニケーション能力が高いと言えます。
このような会話ができると、相手と打ち解けて親近感を抱かせるきっかけになります。
そしてコミュニケーションに一体感を生み出せるのです。
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聞き上手
「コミュニケーションが上手=話し上手」のイメージが強いかもしれませんが、「聞き上手」もコミュニケーション能力が高い人です。
「聞き上手」とは、単に相手の話を聞くのではなく、聞き出すのが上手(質問のバリエーションが豊富)な人、そして相手の話を正確に理解できる人です。
その上で話を広げていけるので、会話が途切れにくくなります。
例えば相手が何か悩みを相談してきたとします。
相手:「△△さんから『○日までにこれを仕上げてきてくれ』って頼まれたんだけど、ちょっと厳しんだよな…」
聞き上手な人:「そうなんだ。これって●●の企画書だよね。確かに3日間でこれを仕上げるのは厳しいかもしれないね」
この場合、聞き上手な人が相手の言いたいことを代弁しているのが分かると思います。
相手の言いたいことを上手くまとめて聞き返し、「あなたの話を聞いている」というサインを送っているのです。
そうすると相手は安心感を覚えられ、「また話したい」と思えるようになります。
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話がわかりやすい
コミュニケーション能力が高い人は、話がわかりやすいです。
わかりやすい話は、以下のような要素を含んでいます。
- 話の5W1Hが明確
- 疑問を投げかけて話に参加させる
- 相手の反応を見て表現を変える
「5W1H」とは、「Who(だれが)」「When(いつ)」「Where(どこで)」「What(なにを)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」を表す言葉です。
これらの要素を話に盛り込んでおくと、相手に正確に情報が伝わりやすくなります。
また相手に疑問を投げかけて会話に参加させると、当事者意識を持たせるきっかけになります。その結果、相手は話を理解しやすくなるのです。
そして、話の途中で相手の頷きが急に止まってしまった場合など、相手の反応から理解できていないことを読み取り表現を変えられるのも、コミュニケーション能力が高い証拠と言えるでしょう。
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例えが上手い
例え話が上手いのも、コミュニケーション能力が高い人の特徴です。
特に専門的な知識を要する話の場合、相手がその分野に精通していないと理解が難しいケースがあるでしょう。
そのような時に、相手の立場からシーンを想定して、それに応じた例え話ができると、相手の理解を得やすくなります。
コミュニケーション能力が高い人におすすめの仕事
コミュニケーション能力が高い人におすすめの仕事は、以下の通りです。
- 営業職:メーカー・代理店・商社営業など
- 接客業:アパレル・小売店・飲食店などの店舗スタッフなど
- 教育関連の仕事:教師・保育士・塾講師など
- 医療関連の仕事:看護師・薬剤師など
- 福祉関連の仕事:介護福祉士・ケアマネージャーなど
- その他の仕事:美容師・警察官・オペレーターなど
そのほか、コミュニケーション能力が活かせる仕事は「コミュニケーション能力が生かせるビジネスシーンと職種8選を解説」で紹介しているので、ご参考ください。
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コミュニケーション能力が低い人の共通点5つ
反対に、コミュニケーション能力が低い人の共通点は、以下の5つです。
- 積極性が低い
- まわりに対する関心が薄い
- 不安を感じさせる
- 論理を優先している
- 心づかいが足りない
これらの共通点について解説します。
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積極性が低い
コミュニケーション能力が低い人の特徴として、積極性が低いことが挙げられます。これは「自らコミュニケーションを取ろうとする姿勢が感じられない」ことを指します。
ここで注意なのが、「積極性が高い=コミュニケーション能力が高い」とは限らない点。
例えば自ら積極的に相手に話しかけたとしても、自分の話を一方的にするのでは、コミュニケーション能力が高いとはいえません。
ここで言う積極性とは、適度に相槌を売ったり、何か疑問に思うことがあれば自ら尋ねたりして、相手の話を聞き出すことも含まれます。
例えばどこか元気のない同僚に対して、「何かあったの」と話しかけ、そのあとは相手の悩みに対して相槌を打って聞くだけでも、十分なコミュニケーションになります。
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まわりに対する関心が薄い
まわりに対する関心が薄いと、コミュニケーションが淡白になりやすいです。
例えば相槌ひとつ取っても、「ふーん」「それで?」といったリアクションになってしまいます。これでは相手への敬意を表せません。
また、自分が何か伝える側になった時も「相手からの興味・関心を引こう」と言う意思があまりないため、相手がリアクションに困りがちになります。
見たい・知りたいといった欲求を感じさせられないため、なかなか相手の「また話したい」という気持ちを引き出せないでしょう。
不安を感じさせる
コミュニケーション上で不安を感じさせる人の特徴とは、例えば「目を見ない」「落ち着きがない」などが該当します。
ノンバーバルコミュニケーション(非言語コミュニケーション)の面で、相手に不信感や不快感を与えてしまうのです。
これは、相手が「自分の話を聞いてくれているのかな」と不安に思うきっかけになります。
論理を優先している
相手の感情の変化などを無視して、論理のみでコミュニケーションを取ろうとするのも、コミュニケーション能力が低い人の特徴です。
まず、正論が正解とは限りません。なぜなら相手の立場やタイミングによって物事の見方は変わるからです。
それにも関わらず、自分の意見を一方的に押し付けるようなコミュニケーションを取ってしまうと、相手の共感を得られません。
心づかいが足りない
自分ばかりが一方的に話してしまうのも、コミュニケーション能力が低い人の特徴です。
コミュニケーションは「伝える」「受け取る」の2つの要素があり、双方向で行われることが大前提。ただ伝えるのではなく、受け取る側の気持ちを慮ることが大切です。
相手が理解しているのか、疑問を感じていないかなどを確認せずにコミュニケーションを取ってしまうと、結果的に伝えたいことが上手く伝わらず、悪循環に陥る可能性があります。
コミュニケーション能力が低い人におすすめの仕事
コミュニケーション能力に自信のない方におすすめの仕事は、以下の通りです。
- 事務職:バックオフィス担当・経理・医療事務など
- エンジニア職:プログラマー・テスターなど
- 研究職:化学・医薬品・機器の開発研究など
- ライター業:Webライター・コピーライターなど
- 運送業:トラック・タクシー・電車の運転手など
- 職人系の仕事:料理人・大工・伝統工芸職人など
上記の仕事は、ほかの仕事と比較して人と関わる機会は少なめ。
しかし、仕事は人と人とのつながりで成り立つ以上、コミュニケーションは避けられませんから、どんな仕事にも人付き合いは重要だといえます。
そのほか、コミュニケーションが苦手な方におすすめの仕事は「内向型の人に向いている仕事おすすめ8選!辛い・辞めたいを回避しよう」でも紹介しているので、ご参考ください。
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コミュニケーション能力を鍛える方法
「コミュニケーション能力が低い人の共通点」に当てはまる人は、以下の方法でコミュニケーション能力を鍛えましょう。
- コミュニケーションを取る機会を増やす
- 相手の話をしっかりと聞く
- 伝える時は目的や結論から
- 鍛えたいポイントを1つずつクリアする
- コミュニケーション能力が高い人のマネをする
- 本で学ぶ
コミュニケーション能力を鍛えると、ビジネスだけでなく、日常生活など、あらゆるシーンで生きやすくなるスキルを身につけられます。
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コミュニケーションを取る機会を増やす
情報ソースから得た知識は、実際の現場で実践することが大切です。
ここで注意してほしいのが「そう簡単に、理想通りに物事は運ばない」ということ。コミュニケーション能力を高める方法を実際に試しても、最初からうまくはいきません。
まずは「自然にできるまでトライする」こと。それでもうまくいかないときは、「いろんな人がいる」「全ての人と分かり合えることは不可能」と割り切ることも大事です。
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相手の話をしっかりと聞く
「相手に気持ちよく話をしてもらう状況を作る」ことを心がけましょう。
そのためには、「私はあなたの話を聞いています」というサインを送る必要があります。
相手の話をしっかり聞く上で心がけることは、以下の通り。
- 体ごと相手の方に向ける
- 相手と視線を合わせる
- 相槌を打つ
- 話を遮らない
- 表情で共感を表す
- 要点をメモしながら聞く
- 不明点は質問する
上記を意識することで、話している相手に安心感を与えられ、「また話したい」と思われるきっかけになります。
伝える時は目的や結論から
話をする際、結論から述べるとわかりやすくなります。
例えば文章構成を考える際に使うPREP法は、コミュニケーションにも応用できます。以下の記事でも解説していますので、合わせて参考にしてください。
PREP法の要素は、以下の通りです。
- Point(結論)
- Reason(理由)
- Example(具体例)
- Point(結論)
この順番で話を進めていくと、相手が話を理解しやすく、正確に情報が伝えられます。
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鍛えたいポイントを1つずつクリアする
コミュニケーション能力には様々な要素が絡んでいます。一気に手を付けようとすると、混乱してしまう可能性があります。
ですから、まずは鍛えたいポイントを明確にして、1つずつ取り組むのがおすすめ。
その際は自分の性格を理解し、取り組みやすいものから手を付けると、成果が現れやすく次のステップに繋がりやすいです。
特に、自ら話しかけるのが苦手であったり、「自分は話し下手だ」と感じているのであれば、まずは聞き上手になることからはじめましょう。
具体的には、話す相手の方に向き直す、相槌をうつ、といった簡単なことから。そして自然にできるようになったら、新しいことに取り組みましょう。
大事なのは、今の自分の個性も大切にしつつ、自分なりの会話術を見つけることです。
コミュニケーション能力が高い人のマネをする
あなたの周りのコミュニケーション能力が高い人のマネをするのもおすすめ。
例えば、誰かの相談役になることが多い人や、あなたにとって話しかけやすい人は、コミュニケーション能力が高い人です。
そこで、「なぜ話しかけやすいのか」を考察すると、何かヒントを得られるかもしれません。
あなたがその人と話していて安心や信頼などを感じる覚えるポイントをチェックしていき、自分でも実践できそうなことからはじめるのがおすすめです。
本で学ぶ
コミュニケーション能力を鍛える方法をまとめた本を参考にするのもおすすめ。
本で学ぶときは、インプットだけで終わらず、取引先の担当者との打ち合わせや友人との雑談などでアウトプットするクセをつけましょう。
コミュニケーション能力を鍛えるのにおすすめな本は、こちらの「これだけは読むべき!コミュニケーション能力を高めるのに役立つ本7選」で紹介しています。
コミュニケーション能力を高めて仕事に活かそう
コミュニケーション能力は、相手と自分を深く理解することで鍛えられます。
まずは、普段の自分のコミュニケーション方法を見直すために、今回紹介した「コミュニケーション能力の低い人の特徴」に当てはまるかをチェック。
もし当てはまる部分があれば、実践しやすい方法から少しずつ改善を図りましょう。
コミュニケーション能力を高めると、職場や取引先との会話が弾み、仕事が楽しくなったり充実したものになるはずですから、ぜひ鍛えてみてください。
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