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コミュニケーション能力とは?コミュ力が高い人・低い人の特徴も

更新: 2020.01.31

ビジネスシーンやプライベートでも耳にする機会が多い「コミュニケーション能力」。

しかし、普段何気なく口にする「コミュニケーション能力」とは何なのでしょうか。

もし、あなたが「コミュニケーション能力が高い=話し上手」と思っているのであれば、それは「コミュニケーション能力」の意味をきちんと理解できていない可能性があります。

そこでこの記事では、コミュニケーション能力とは何か?や、コミュニケーションの基礎知識について詳しく解説します。

コミュニケーション能力がアップする方法を知りたい方は、こちらの記事を読んで実践してみてください。
普段の生活の中でできるコミュニケーション能力アップのコツを解説

コミュニケーション能力とは

そもそも「コミュニケーション能力」とは何でしょうか。

コトバンクによると、

社会生活において、他者と円滑に意思の疎通が行える能力。

出典:コミュニケーション能力とは|コトバンク

とあります。

頻繁に使われる言葉だからこそ、以下でさらに理解を深めていきましょう。

相手と自分を深く理解する力

コミュニケーション(communication)の語源は、ラテン語で「分かち合うこと」を指す「communicare」とされています。

人と物事や感情を「分かち合う」ためには、相手に理解できるように工夫しなければならないでしょう。

つまりコミュニケーションにおいては、その相手のことを理解し、物事や感情を分かち合うためにはどうすればいいのかを考える必要があります。

またコミュニケーションでは、相手だけでなく、自分も深く理解することも大切。

現在あなたが人とのコミュニケーション上で何か悩みがあるのであれば、自分が相手の言葉を聞くときにどのような態度をとっているのか、自分の気持ちを押し付けてはいないかを振り返る必要があります。

つまりコミュニケーション能力とは、「相手と自分を深く理解する力」とも言い換えられるでしょう。

内面深くまで理解することで、人との関わり合いスムーズにしたり、より親密に交流することができます。コミュニケーション能力が高ければ、よい信頼関係を構築できるのです。

参照:コミュニケーションとは|コトバンク

ビジネスにおいては問題や不明点を明確にすることも大切

「ナビゲートビジネス基本用語集」に掲載されている「コミュニケーション」の意味は、以下の通りです。

意思の伝達を図ること。各人がもっている情報、意見、感情などを、言葉や文字などを媒介として第三者に伝えることをいう。また、通信という意味もあり、情報を受け渡す行為や通信を行う機関をさすこともある。

出典:コミュニケーションとは|コトバンク

ビジネスシーンで求められるコミュニケーションでは、問題や不明点を明確にして、お互いの認識のズレをなくすことも大切です。

ビジネスシーンでは頻繁に「報連相(報告・連絡・相談)が大事」と言われますが、これはコミュニケーションを円滑にするためと言えるのです。

そしてコミュニケーションをとる中で何か不明点があれば、的確な質問をすることも重要となります。

このようなコミュニケーションを心がければ、「伝えたはずなのに伝わっていなかった」といった事態を避けることができます。

職場でのコミュニケーションに困っているなら、以下のSTEPに沿って克服していきましょう。ごく簡単にできるコミュニケーション能力アップの方法を紹介しています。

コミュニケーション能力の基本要素は「伝える」「受け取る」

コミュニケーションの意味を調べると、以下のような記述があります。

コミュニケーションの過程は,精神的内容を物質的に表現する送り出しの段階,受け手によって受容される段階の2段階から成る。

出典:コミュニケーションとは|コトバンク

つまりコミュニケーション能力を考える上でも、このような相手に「伝える」段階と、「受け取る」段階の2つの力に目を向ける必要があるのです。

伝える力

人に何かを伝える際、以下のような要素が関わってきます。

・使う言葉
・態度(表情・ジェスチャーなど)
・声の調子(強弱・ペース・高低)

これらのコミュニケーション要素は、言語コミュニケーション・非言語コミュニケーションとに分かれます。

例えば「使う言葉」や「話す内容」は言語コミュニケーション、「態度」や「声の調子」は非言語コミュニケーション。言語/非言語コミュニケーションについては、後ほどさらに詳しく解説します。

伝える力を養う際は、このような言語/非言語コミュニケーションをうまく組み合わせて、相手に気持ちや情報を伝える必要があるのです。

例えば「使う言葉」で考えると、相手が初めて行なう作業を教える場合、専門的な用語を使うと混乱が生じるケースもあるでしょう。ですから相手の理解度を推し量り、相手でもわかるような言葉を使う必要があります。

他にも複雑な作業内容を伝える際には話すペースを落とすなど、相手の立場を考えて「伝える力」を磨くべきです。

受け取る力

相手の気持ちや情報を受け取る際に重要となるのが、「傾聴力」をはじめとしたスキルです。特に話すのが苦手な人は、この傾聴力を鍛えることから始めると、コミュニケーション能力を鍛えるハードルを低くできるでしょう。

「傾聴力」については、以下の記事でも解説しているので合わせて参考にしてください。

関連記事:「傾聴力」はコミュニケーションの基本!高めるメリットやトレーニング方法を紹介

傾聴力では、まず相手の気持ちに寄り添うことが重要になります。そして相手を深く理解しながら、丁寧に耳を傾けるのです。ただ相手の話に頷くだけでは、傾聴しているとは言えません。

傾聴力を磨くためには、以下のような要素を押さえておきましょう。

・適切なタイミングで相槌を打つ
・柔らかい表情を心がける
・まず相手が話終わるのを待つ
・相手の言葉をオウム返しする

また、このような傾聴力だけでなく、「相手の気持ちを汲み取る力」も大切。これは「相手の言語/非言語コミュニケーションから気持ちを読み取る」ということです。

声色や相手の表情、話すペースなどから、相手がいまどのような感情なのかを理解し、相手の気持ちを受け取る力を磨く必要があります。

コミュニケーション能力は採用においても重視される

コミュニケーション能力は、採用面でも重視されます。

ADKホールディングスの人事企画部人材開発室が行なった「新卒採用に関する意識・実態調査」によると、採用担当経験者の56%が「コミュニケーション能力が高い学生」を採用したいと回答。

つまり就職や転職でコミュニケーション能力の高さを求める採用担当は多いのです。

これからキャリアアップや転職を考えている人は、コミュニケーション能力について理解して、高めていくことが重要となります。

参照:新卒採用選考官経験者が採用したいと考える学生のタイプは?|マイナビニュース

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コミュニケーションについて

ここまでは、コミュニケーション能力の要素について解説しました。しかしコミュニケーションはなぜ必要なのでしょうか。

ここではそのような、「コミュニケーションの目的」を解説しましょう。

コミュニケーションを取る目的

コトバンクによると、コミュニケーションの意味として以下のような記載があります。

その内容は分析的に知的理解のためのものと,情緒的な伝播を目指すものとに分けられる。人間社会を成立させる基礎的な条件であり,特に今日ではマス・コミュニケーションが高度に発達して大きな影響力をもっている。

出典:コミュニケーションとは|コトバンク

つまりコミュニケーションは、単純な情報交換としての役割だけでなく、情緒面の共有、人間関係の構築においても重要であることがわかります。

また、前述したビジネスシーンにおける目的も合わせて考えると、コミュニケーションの目的は、主に以下の3つにまとめられるでしょう。

・人間関係の構築
・情報の共有
・相手の協力を得る

人間関係の構築

人間関係の構築は、基本的なあいさつや雑談といった、日常的な会話から始まります。初対面の人に、いきなりビジネスの本質をつくような話を持ちかけることは滅多にないでしょう。

誰もが話の本題に入る前に、「初めまして」「こんにちは」といった簡単なあいさつをするものです。そのようなステップを踏み、より深いコミュニケーションに発展させていきます。

情報の交換・共有

情報の交換・共有を円滑に行うこともコミュニケーションの目的の1つです。

情報の共有とは、例えば「自己紹介」です。

「株式会社〇〇の△△です」
「実は前職は□□をしておりまして、……」

といった内容も、あなたの基本情報を共有するコミュニケーションと言えます。

逆に相手からこのような話を聞くことも、「情報の共有」でしょう。そしてそこからお互いの情報を交換して共通点などを見つけられると、より親密な人間関係構築に役立ちます。

相手の協力を得る

相手の協力を得るためのコミュニケーションとは、相手に何か働きかける行為のことです。

例えば、上司に確認を取らなければ前に進めない作業があるとしましょう。ですが上司は忙しく電話をかけています。

そのような時、相手の協力を得るためにはどうすればいいのでしょうか。

これにはさまざまな方法がありますが、例えば付箋などに「お手すきの際に確認していただきたい書類があります。〇〇の件です」といったメモ書きをして、電話している上司に見せるのも一つの方法でしょう。

このような方法でスムーズに相手の協力を得ることも、コミュニケーションの一種です。

コミュニケーションには2種類がある

先で少し触れた通り、コミュニケーションには「言語コミュニケーション」と「非言語コミュニケーション」の2種類があります。

言語コミュニケーションは「バーバルコミュニケーション」、非言語コミュニケーションは「ノンバーバルコミュニケーション」と呼ばれることもあります。

以下の記事でも解説していますので、合わせて参考にしてください。

関連記事:ノンバーバルコミュニケーションとは?意味やメリット・デメリット、具体例を解説

言語コミュニケーション

言語コミュニケーションとは、その名の通り、言葉によって行われるコミュニケーションのこと。

例えば以下のようなものも、言語コミュニケーションに当たります。

・情報を正確に伝える
・TPOに合った言葉を使う
・相手が理解しやすい言葉を使う
・敬意を表す言葉を使う

言語コミュニケーションを適切に使うことによって、相手との関係を円滑にできます。

一方で、例えば文章のみでは感情をうまく伝えられないように、言語コミュニケーションで相手に与えられる情報は限られています。

非言語コミュニケーション

あなたは、「旅先で日本語が通じず、ボディランゲージでなんとか相手に話を伝えようとした」といった経験はありませんか。

このようなボディランゲージも、非言語コミュニケーションにあたります。

この他にも、非言語コミュニケーションには以下のようなものがあります。

・声の大小
・声の高低
・話のテンポ
・表情
・姿勢
・ジェスチャー
・目線
・しぐさ
・身だしなみ

これらは、コミュニケーションで相手に何か影響を与えたい場合、非常に重要になります。

1971年にアメリカの心理学者 アルバート・メラビアンが提唱した「メラビアンの法則」によると、話し手が聞き手に与える影響のうち、「言語情報」が占める割合はわずか7%。

一方で非言語コミュニケーションにあたる「視覚情報」「聴覚情報」が占める割合はそれぞれ55%と38%とあり、合計すると93%になります。

つまりコミュニケーションで相手に何か影響を与えたい場合、その93%は非言語コミュニケーションかかっているのです。

コミュニケーションを取る形態

コミュニケーションを取る形態は、シーンによってさまざまでしょう。

1対1だけでなく、複数の人で行われる組織的なコミュニケーションの形態もあります。

組織的にコミュニケーションを取る形態

例えばクライアントへのヒアリングを行う際、複数の担当者を相手にすることもあるでしょう。

そのような場合は、それぞれの担当を挨拶の時点で把握し、どのような質問をどちらの人に投げかければいいのかを考える必要があります。

また何か質問された際は、質問してくれた人の方をしっかり見ながら回答しなければなりません。

1人で複数の人に向けてコミュニケーションを取る形態

プレゼン発表などは、1対多数のコミュニケーション形態です。

このような場合は、言語コミュニケーションだけでなく、非言語コミュニケーションもフル活用する必要があります。

例えば言語面であれば、聴者に質問を投げかける、聴者対象の人が思わず頷きたくなるような課題を提示するなど、聴者が思わずあなたの話を聴きたくなる内容にするのです。

非言語面であれば、スライドに図解を盛り込む、身振り手振りを大きくする、いつもよりも1段階声を高くする、といった工夫をしなければならないでしょう。

「伝わりにくい」と感じられるシーンではあればなおさら、コミュニケーションの要素に思考を凝らす必要があります。

コミュニケーション能力の高い人・低い人

コミュニケーション能力を鍛えたいと考えている方は、まずコミュニケーション能力が高い人と低い人の特徴を理解するとよいでしょう。

コミュニケーション能力の高い人には、おもに以下のような特徴があります。

・人に対する興味や関心が高い
・気持ちや心理を読み取れる
・安心感がある
・一体感が作れる
・聞き上手
・話がわかりやすい
・例えがうまい

一方で、コミュニケーション能力が低い人には、おもに以下のような特徴があります。

・積極性が低い
・まわりに対する関心が薄い
・不安を感じさせる
・論理を優先している
・心づかいが足りない

コミュニケーション能力が高い人と低い人について詳しく理解して、鍛える方法が知りたいという方は「コミュニケーション能力が高い人の共通点7つ!鍛える方法も解説」をご覧ください。

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