毎日働いていると、ふと「仕事に飽きた」「辞めたい」「めんどくさい」と思ってしまうことは誰にでもあるもの。仕事そのものに不満はなくても、毎日同じ時間に同じ場所に行き、同じようなことをする生活の中で、モチベーションを保つのが難しいという人も多いでしょう。
この記事では、仕事に飽きた・辞めたいと思った時にすぐにできる5つの対処法や、転職をおすすめするケースについて解説します。
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「仕事に飽きた」「辞めたい」「めんどくさい」と感じてしまう時とは
日々に仕事に対して、昔のような情熱やモチベーションを失っていることに気づいた場合、まずはなぜ自分がそのように感じているのかを考えることが大切。
「飽きた」「辞めたい」「めんどくさい」という感情の元を探ることで、対処法が見えてきます。まずは、仕事に飽きを感じてしまう主な原因について解説しましょう。
- 同じ作業の繰り返し
- 成長が実感できない
- 頑張りが評価されない
- 他にやりたいことがある
- やりがいや働く意義を見失っている
- もともと飽き性な性格である
同じ作業の繰り返し
毎朝9時に出社して、メールのチェック、資料作成、顧客訪問、ミーティング…など同じ作業を繰り返していると、だんだんと飽きてきます。
特に事務作業や工場などでのライン作業は、1日や1週間でやるべきことが決まっているため、日々の作業がどうしても繰り返しになりがち。最初は「業務が固定されていて楽」と感じますが、だんだんとその「慣れ」が「飽き」になってしまうのです。
さらに、次の「成長が実感できない」も重なると、一層「辞めたい」という気持ちが強くなるでしょう。
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成長が実感できない
「1年前と同じ作業をやっている」「いつになっても新しい仕事を任せてもらえない」といったように、仕事を通した成長を実感できない時に仕事や職場を変えたくなる人も多いです。
また、今いる職場で一通りの知識や経験を身に着け「学びきった」状態になった人も、新しい刺激やさらなる成長を求めるようになります。
この傾向は決してマイナスではなく、自己成長を求める前向きな傾向ともいえるでしょう。
頑張りが評価されない
毎日一生懸命頑張っているのに、上司や先輩がその頑張りに気づいてくれない時、成果が報酬やボーナスに反映されない時にも、仕事へのやる気を失ってしまいがち。
このような場合には、アピールの方法を変えてみたり、頑張り方が正しいかどうかを考えてみたりする必要があるでしょう。
他にやりたいことがある
今の仕事がもともとやりたかった仕事ではない人や、他にやりたいことがある人も仕事に飽きを感じやすいです。
他には、同じ業界の別の企業で生き生きと仕事をしている人や、同期入社で自分より早く出世している人を見ることで、やる気が低下して「仕事がつまらない」と思ってしまうケースも。
やりがいや働く意義を見失っている
仕事へのやりがいや働く意義を見失っている人も、仕事を辞めたい・飽きたという言葉を口にすることが多いです。
例えば「こんな社会人になりたい」「この会社で◯◯を成し遂げたい」など、新入社員の時に抱いていた夢や目標がなくなる、あるいは達成された時に、これから何のために働けば良いのかわからなくなってしまうのです。
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もともと飽き性な性格である
もともとの性格が飽き性で、どうしても1つのことを長く続けるのが苦手な人もいます。
例えば、趣味を始めても3日坊主になってしまう、学生時代のアルバイトも数ヶ月ごとに変えていた、など思い当たることはありませんか?
性格的なものなのでそう簡単に直すことは難しいかもしれませんが「どうすれば飽きないか」を考え、対策を取ることはできます。
飽き性な人の特徴
飽き性な性格な人には、次のような特徴があると言われています。これらに当てはまる人は、意識してその特徴と逆の行動をすることで、飽きることなく物事を続けられる可能性があります。
- 目標設定をしない
- 好奇心旺盛で常に刺激を求めてしまう
- 責任ある立場になるのを避けてしまう
- 他人とのコミュニケーションに消極的
- 結果をすぐに求めてしまう
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仕事に飽きたらまずやるべきこと5つ
飽きたからといって、仕事をサボったり勢いで辞めたりすることは、社会人としてあるべき姿ではありませんよね。
「明日仕事に行くのも面倒」「仕事の時間が苦痛で時計ばかり見ている」となってしまった場合に、まずやるべき5つのことを解説します。
- 3ヶ月、半年、1年後の目標を考える
- 目標を低く持ち、小さな成功を重ねる
- 今の仕事のメリットを考える
- 休日・休憩時間はしっかり休む
- 新しいことを始めてみる
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3ヶ月、半年、1年後の目標を考える
やりがいや働く意義を失っている人は、3ヶ月、半年、1年といった短~長期的な目標を考えてみましょう。飽きたとは言え、その職場であなたがやるべきことや学ぶべきことはまだあるはずです。
業務に直接関係する目標ではなく、将来のキャリアのための目標を立てるのも効果的。例えば、将来海外赴任や海外企業と関わる部署に異動するために、ビジネス英会話を習得する、といった目標も立てられます。
目標を低く持ち、小さな成功を重ねる
成長を実感できないことで仕事に飽きを感じている人は、自身の目標設定の方法を見直してみましょう。
例えば、20代のあなたが、30代、40代の先輩・上司のように責任ある立場で仕事をバリバリこなせるようになるまでには何年もかかります。
高すぎる目標は逆にやる気を低下させる原因になるため、小さな成功を積み重ねながら自己肯定感を高めていくほうが、成長をより実感できます。
普段は何気なくやっている仕事に目標を設定するのもおすすめ。例えば、いつも30分程度で作成している資料作成を「今日は20分で作成する!」と決めれば、ゲーム感覚で取り組めるでしょう。
目標達成した自分に小さなご褒美をあげるのも、モチベーションアップに効果的です。
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今の仕事のメリットを考える
今の仕事を続けることで、自分の人生やキャリアにどのようなメリットがあるか考えてみましょう。例えば「ITや金融などの専門知識がつく」「給料が良い」「職場が家から近い」「定時で帰れる」などがあります。
仕事をする理由は人様々。業務内容がつまらなくても「仕事は仕事」「稼いだお金でプライベートを満喫する」と割り切っている人もいるので、必ずしも仕事そのものに意義ややりがいを見つける必要はないのです。
休日・休憩時間はしっかり休む
働きすぎによる疲れから仕事に飽きや嫌気を感じていることもあるので、休日や休憩時間はしっかり休むようにするのが大切です。
ランチを食べながらメールチェックしたり、テレワークになったことで平日の就業時間外や休日につい仕事をしてしまったりすることはありませんか。
オンオフをしっかりと切り替え、仕事とプライベートのメリハリをつけることで、仕事へのモチベーションも回復してくるはずです。
新しいことを始めてみる
仕事やプライベートでのルーチンを少し変えてみるのも効果的。例えば、業務効率化のために新しいツールを導入する、将来のために資格を習得する、健康のために毎朝ジョギングを始めるなど。
日々の生活に少し刺激を入れることで気持ちがリフレッシュして、いつもとは違った気分で仕事に取り組めることでしょう。
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【勤続年数別】モチベーションアップ方法
仕事のモチベーションアップの方法を探していても「これでは自分のやる気は上がらないよ…」とがっかりした経験がある人もいるでしょう。
働く人の悩みは、業界、職種、企業、勤続年数によって異なるため、自分の状況に合わせて対策を取ることが必要です。
今回は、勤続年数別のモチベーションアップ方法について解説します。
勤続1~3年
入社して1~3年と言えば、一通りの仕事を覚えた頃。会社やチームの一員として仕事ができるようになってきてはいるが、まだ責任のある仕事は任せてもらえないという状況でしょう。
新入社員のように右も左もわからないわけではないが、先輩のようにバリバリと仕事をするほどのスキルや経験もないこの世代は、次のような悩みを抱えているケースが多いです。
- 人間関係がうまくいかない
- 仕事で失敗・ミスをしてしまう
- 成長している実感が持てない
これらのケースに当てはまる場合、次のような対策を取ってみましょう。
- 目標となる上司や先輩を見つける
- 今の仕事が自分にとってどのように将来的にプラスになるのかを考える
- 職場の人間関係はドライに保ち、苦手な人とはなるべく関わらない
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勤続5~10年
業務の幅が広がり、後輩の世話をしたり、プロジェクトのリーダーを任されたりなど責任も大きくなってくる頃です。
新人のようなうっかりや初歩ミスをするようなことはなくなった一方、将来のことを考えて、キャリアアップやスキルアップを考え始める人も多いです。他には「他にやりたい事がある」「自分が想像している人生と違う」など現実と理想のギャップに悩む人も。
これらのケースに当てはまる場合、次のような対策を取ってみましょう。
- 「なぜこの仕事を始めたのか」「将来やりたい事は何だったか」など初心を思い出してみる
- これまでに学んだこと、これから学びたいことを整理する
- 他人と比べるのではなく、自分自身の人生プランを考える
勤続10年~
勤続年数が10年を超える頃には、その会社で働くことがすっかり日常になっているはず。異動や転勤などの様々なことを経験し、働くことの酸いも甘いも経験したこの年代に多いのが、次のような悩みです。
- 中間管理職として上司と部下に板挟みにされるストレス
- 会社が成長していないことによる将来の不安
- 「自分はこのままでいいのか」という漠然とした気持ち
これらのケースに当てはまる場合、次のような対策を取ってみましょう。
- 「働く意味」を改めて考えてみる(例:家庭のため、自分のため)
- 若い世代から学べることがないか考えてみる
- プライベートを充実させる
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こんな時は転職しよう
転職は収入ダウンなどのリスクでもあるため、「飽きた」という感情だけで今の職場を辞めるのはあまり賢い判断とは言えません。
次のようなケースに当てはまる場合は転職を検討するようにしましょう。
- 明確な転職目的がある
- ブラック企業・パワハラ企業である
- 今の会社では人生プランを実現できない
- 会社の方針が自分に合わない
- 正当に評価されていない
明確な転職目的がある
「◯◯に携わりたい」「XXのスキルを身に着けたい」「家庭や健康上の事情」など、明確に転職をする理由・目的がある場合は、転職について前向きに検討して良いケースです。
こういった理由は転職活動の軸になるので、企業選びや面接の際にも役立ちます。反対に「なんとなく今の仕事が嫌」といった曖昧な理由では、転職しても満足できない可能性が高いです。
ブラック企業・パワハラ企業である
企業自体がブラック企業やパワハラ企業の場合は、できるだけ早く転職することをおすすめします。そのまま働き続けても、あなたの人生やキャリアにプラスに働くことはないからです。
難しいのが、実際に中で働いていると、自分の会社がブラック企業かどうかに気づきにくいこと。「やりがい搾取」という言葉がある通り、ブラック企業は従業員に言葉巧みに自社で働くことのメリットを説いてきます。
「何かおかしい」と思った場合には、家族や別の会社で働いている友人や、厚生労働省の「労働条件相談 ほっとライン」に相談することをおすすめします。
今の会社では人生プランを実現できない
人生プランやキャリアプランをしっかりと考えた上で、今の会社や仕事ではそれを実現できないことがわかった場合も、転職した方がよいケースです。
実際に「手に職をつけたい」「将来も安定した働きたい」といった理由で、スクールなどでプログラミングを習得し、未経験からエンジニアに転職する人も多くいます。今の生活や仕事ももちろん大切ですが、5年後10年後を見据えて転職するのも選択肢の1つです。
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会社の方針が自分に合わない
会社の方針や風土が合わない、または経営陣の考えに賛同できないなどの理由も、転職理由の1つになります。
例えば、会社の方針転換で事業内容や業務内容が変わることもあります。中小企業やベンチャー企業であれば、経営者との意見の食い違いで一緒に働くことが難しくなることもあるでしょう。
正当に評価されていない
評価されるべき成果を出しているのに、上司などによって意図的に評価がされていないケースや評価制度に納得ができないケースも、転職を検討すべきでしょう。
ただし、本人は頑張っているつもりでも上司など評価する側にとっては不十分だと判断されている可能性もあります。上述した通り転職は時間と手間がかかり、リスクでもあるので、まずは自分に何が足りないのか、どのようなことが求められているのかを上司や人事と話すことが必要でしょう。
まとめ
「仕事に飽きた」「辞めたい」と感じた時は、そのまま放置せずにそう感じる原因や対策を積極的に考えることが大切。
人生やキャリアのために転職をした方がよいケースもありますが、転職以外にも異動や転勤などで環境を変える方法もあるので、色々な選択肢を考慮して検討していくと良いですね。
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