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「OS」とは何か、ご存知ですか?あなたがパソコンを日常的に利用しているならば、一度は「OS」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
そんな誰もが一度は聞いたことのあるパソコン用語「OS」。
しかしながら、OSとは何なのか?パソコンでどのような機能を果たしているのか?
実際のところ、理解している方は少ないかもしれません。
パソコンだけでなく、AndroidやiPhoneといったスマートフォンにもOSは搭載されています。
パソコンやスマートフォン初心者の方や、OSのことがよくわからない方も心配はいりません。当記事では、OSとはなんだろうという疑問についてわかりやすく解説していきます。
この記事の目次
OSの定義
出典:人気パソコン購入比較ナビ~HP(ヒューレット・パッカード)のパソコンを中心に解説~
OSとは、「オペレーティングシステム」の略です。
パソコン全てのハードとソフトを管理し、ユーザーが利用しやすいようにサービスしてくれるソフトであると言えます。
出典:OSの役割
OSは「Operating System」の略であることは知っている方も多いと思います。直訳すると「操作するためのシステム」 となります。
OSの仕事は端末全体を管理、そして、制御することです。ユーザーがパソコンやスマートフォンをわかりやすく簡単で操作できるように、OSは重要な役割を果たしています。

基本ソフトウェアOSと応用ソフトウェア
「パソコンは、ソフトが無ければただの箱」
宮永好道(みやなが よしみち 1930-1999)
出典:宮永好道 – Wikipedia
もし端末にOSがなかったら、どうなってしまうのでしょうか?
例えば、あなたがOSを搭載していないパソコンを買ってきたとしたら。電源を入れると、真っ暗な画面が表示され続けます。もちろん、キーボードから文字を打ち込むことも出来ません。
なぜ、このようなことになるのでしょうか?これはキーボードから入力された文字を、画面に映し出す機能(ソフト)がパソコンには入っていないからです。
当然マウスを動かしてもカーソルが出てくることはありませんし、その他一切の機能が使えません。
OSとは基本ソフトウェア
ユーザーが当たり前のように使用しているパソコンやスマートフォンといった端末は、OSが入っていなければ、ただの空の箱と同じです。
パソコンやスマートフォンといった端末は、OSがインストールされて初めて使えるようになり、自由に操作することができます。
ここでいう操作というのは例えば、キーボードやマウスからの入力を受け付けて、画面に出力したり、メモリの使用状況を管理したり、PUと呼ばれる中央処理装置を効率的に使用できるように制御することを指します。
このようにOSは端末の基本操作に関わるソフトなので基本ソフトウェアと呼ばれています。実はOSもソフトウェアの一種なのです。
ソフトウェアなので、1台のパソコンに複数のOSを入れることもできます。その場合パソコンの起動時にどのOSで起動するか選択することができます。OSもソフトウェアの一種だと考えると理解しやすいです。
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応用ソフトウェアはアプリケーション
一方でユーザーが普段よく使っている、WordやExcel、InternetExplorerなどは応用ソフトウェア、またはアプリケーションと呼びます。OSはアプリケーションを利用するためのベースとなるソフトウェアです。
応用ソフトウェアは、基本ソフトウェアの機能を使って作られています。
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OSの主な機能
次にOSの具体的な機能について説明していきます。
OSの主な機能は5つです。
タスク管理
タスクは直訳すると「仕事」です。端末にとっての仕事とは、例えばアプリケーションの実行や、キーボードやマウスからの入力の処理が挙げられます。
OSは端末が行う仕事の管理を行う役目があります。タスクを行う順番を決定したり、タスクをこなすのに必要なメモリ、CPUなどを割り当てます。
マルチタスク
最近のOSはマルチタスクをこなすものが主流となっています。パソコンやスマートフォンを使っていると普段意識しないのですが、Wordで文章を書きながら、インターネットブラウザで検索をすることができます。
これはWordとインターネットブラウザという2つのタスクを実行できるような機能がOSに備わっているためです。
その機能のことをマルチタスクと呼びます。
メモリの管理
端末はよく机に例えられます。CPU(中央処理装置)は机で仕事をする人、ハードディスクとは机の引き出し、メモリとは机の広さです。
机が広ければ広いほどその上で仕事もしやすくなりますし、同時に出来る仕事も多くなります。
タスク(ジョブ)管理の内容と被ると思う人がいるかもしれません。
しかし、OSの役割であるメモリ管理というのは、ただタスクにメモリを割り当てるだけではなく、タスクが終わった後のメモリの開放、すなわち仕事が終わった後の後片付けも含んでいます。
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ファイルの管理
Windowsではフォルダ、MacではFinderを使うと端末の中にあるファイルを見ることが出来ます。
あるファイルの中にまた別のファイルがあるように、ファイルは階層構造を作っています。
このような端末のファイル構造を管理するのもOSの機能の一つです。
周辺機器(デバイス)の管理
周辺機器とはキーボード、マウス、プリンタ、ディスプレイ、外付けハードディスクなどの端末本体に接続するハードウェアのことです。
キーボードやマウスからの入力を処理しプリンタやディスプレイに出力したり、外付けハードディスクに書き込んだりする間に発生する細かいたくさんの作業をOSが裏で行ってくれます。
ハードウェアとパソコンをつなぐ役割もOSが担っています。
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APIの提供
APIは「Application Programming Interface」の頭文字をとったもので、OSのソフト(アプリケーション)を作るときに利用できる機能、それにプラスしてその方法をまとめたものと言えます。
ソフトを普段作らない方々にとっては聞き慣れない単語だと思うので具体例を挙げてみましょう。
例えばWindowsでソフトを作ろうとした時、当然ウィンドウを表示させなければなりません。ではウィンドウのデザインはどのようにすればよいでしょうか。
作成者が一から作り上げても良いのですが、アプリを作るたびにそのようなことをするのは毎回手間がかかってあまり好ましくありません。
多くの場合はWindowsの一般的なウィンドウで良いでしょう。そのウィンドウを簡単に使えるようにすることができれば、ソフト開発がとても効率的になります。
以上で挙げた一例のように、様々なソフトにとって共通の機能となるような提供をすることがOSの役割です。
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OSの主な種類
最後に実際に使われているOSを紹介していきます。
パソコンで使われているOS
パソコンで使われている代表的なOSとして、Windows・MacOS・Linuxを紹介します。
Windows
OSの中でも世界中で広く知られて使われているWindows。
ビル・ゲイツによって開発され1985年にMicrosoft社が発表しました。
パソコンのOSではシェア約90%を占めています。
Windows 98、Windows2000、WindowsXP、WindowsVISTA、Windows7、Windows8、Windows10と次から次へと新しいOSを発信しています。
macOS
1984年にApple社が開発したOS。macOSはWindowsの次に世界で広く使われているOSです。当時のOSは画面に文字のみ表示する、テキストベースが主流でした。
Macのデスクトップをテキストベースで表示した場合です。すべての操作をコマンドで行わなければならず、一般のユーザーにとっては使いにくいものでした。
そのようなテキストベースのOSが一般的で合った時代に、MacOSは初めてGUIを搭載したOSとして登場し話題となったのです。
GUIとは「Graphical User Interface」の頭文字をとったもので、ビジュアルベースで操作するUI(ユーザーインターフェース)のこと。
UIは簡単に言うと、ユーザーがパソコンを使う時にデータを入力したり、出力したりする仕組みです。
GUIは、今では当たり前の「マウスを使ってアイコンをクリックして操作ができる」ようにしたUIです。
これは、ガラケー(画面とボタンが別々の携帯)が主流の時代にスマートフォンが登場したように画期的でした。
GUIで表示したデスクトップです。使いやすさが全く違うのがわかると思います。
Linux
このOSは聞いたことがない方が多いかもしれません。じつはWindows、MacOSに次いで、世界で広く使われているOSです。
その大きな特徴は無償で配布されていることと、自由にカスタマイズができることです。自分がカスタマイズしたものを再配布することもできます。
使いこなすには専門的な知識が必要であり、OSの学習のために使う方も多くいます。
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スマートフォンで使われているOS
スマートフォンで使われている代表的なOSとして、iOSとAndroidを紹介します。
iOS
Apple社製のタブレット端末やスマートフォンで使われているOSです。直感的な操作で使いこなすことができるほど扱いやすいのが特徴です。
アプリケーションはSwift、Objective-Cで作成することができます。
Android
検索エンジンで有名なGoogle社が無償で提供しているOSです。
iOS以外のスマートフォンのOSは、ほぼこれだ!!といっても過言ではありません。
こちらのアプリケーションはJavaで開発されています。
まとめ
OSとはユーザーがパソコンを操作するためのソフト!ユーザーが普段良く使うWordやExcel(応用ソフトウェア)はOS(基本ソフトウェア)の機能を使って作られています。
OSの主な機能は以下の5つです。
・タスク(ジョブ)管理
・メモリの管理
・ファイルの管理
・周辺機器(デバイス)の管理
・APIの提供
OSがないとパソコンのすべての機能(キーボードから打った文字をパソコンに表示する、ファイル管理など)を自分で実装しなければなりません。
普段から私たちが何気なく使っているパソコンのOSはこんなふうに動いていたのですね!