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パソコンのOSと聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか? おそらくWindowsやMacを挙げる人がほとんどでしょう。
しかし、最近ではChrome OSにも注目が集まっているのです。
ITmediaによると、アメリカのK-12教育機関(日本の幼稚園〜高校3年生に該当)では、Chrome OSを搭載したChromebookのシェアが58%(2016年時点)であるという調査結果も発表されています。
なぜここまで注目が集まっているのでしょうか。
本記事では、実際にChromebookを利用している筆者が、Windows・Macとの違いに焦点を当てて解説します。
この記事の目次

Chromebookとは
Chromebookとは、Googleが開発したノートパソコンのこと。特徴はなんと言っても「安さ」です。
実際、価格.comで「Chromebook」を検索すると、以下のような価格帯の商品が並びます。
出典:価格.com
およそ3万円〜6万円の商品がほとんどです。一般的なノートパソコンは10万円ほどするので驚きですよね。
Chrome OSを搭載
ChromebookはChrome OSを搭載しています。
「そもそもChrome OSって何?」と気になる人もいるでしょう。
Chrome OSとは、Google社が開発したOS(オペレーティング・システム)のことを指します。
OSとは、簡単に言うと「パソコンを操作するシステム」のこと。Chrome OSは、基本的にウェブブラウザであるGoogle Chrome上で作業を行うことを前提に設計されています。
OSについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
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Windows・Macとの違い
しかし、Chromebookはストレージ(データを保存するところ)が非常に小さい設計となっているため、主にGoogle Driveというクラウド上にデータを保存することになります。
また、WordやExcelなど、従来はアプリケーションをインストールして利用するのが一般的でした。しかし、近年では「Google ドキュメント」や「Google スプレッドシート」のように、ブラウザ上である程度の操作ができるようになっています。
作業をブラウザで、保存をクラウドで行うことを前提に作られている点が最も大きな違いでしょう。
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ChromebookでWindowsアプリを使う方法
今回は2つのツールを紹介します。
Ericom AccessNow
「Ericom AccessNow」は、アシストが提供する製品。WindowsアプリをWeb化できるツールです。
AccessNowモジュールをアクセス先にインストールするだけでOK。これまで動かせなかったWindowsアプリをChromebookで動かせるようになるため、Chromebookの活用の幅が広がるでしょう。
CrossOver Chrome OS
CrossOverはアメリカ企業が開発したツールで、そもそもMacやLinuxでWindowsアプリを動かすために開発されたもの。そのChrome OS版が「CrossOver Chrome OS」です。
このツールを使えば、ChromebookでもWindowsアプリを動かすことができます。一方でARM系CPUには非対応なので注意が必要です。
Chromebookはこんな人におすすめ
パソコン初心者
安価ながらも最低限のスペックはあるChromebook。
大学生やパソコン初心者の方には十分なスペックを備えているため、一般的なノートパソコンを購入するよりもChromebookのほうがお得です。
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小・中学生
海外では学校でもChromebookが導入されています。
比較的セキュリティが強固なことや、筐体が上部な製品が多いこと、壊れても安価だから心配がないなど、保護者にとっては嬉しいポイントばかりです。
2020年からは小学校でもプログラミングの授業がスタートしたため、子供のためにパソコンを購入するか迷っている方もいるでしょう。購入する際にはChromebookも選択肢に入れてみてください。
Androidユーザー
Googleが開発しているということもあり、ChromebookはAndroidスマホとの相性がいいです。Androidスマホを使ってChromebookのロックを解除できたり、アプリの互換性があったりなど。
普段Androidを使っている方は、Chromebookの購入を検討してみてはいかがでしょうか。
Chromebookを使うメリット
ここでは7つのメリットを紹介します。
起動が早い
Chromebookを使うメリット1つ目は「起動が早い」ことです。
Chromebookerというサイトで、6つのChromebookの平均起動時間が調査されています。なんと平均スピードは約8.4秒。
通常はOSが起動するまでに様々なステップがありますが、ブラウザ上での操作が前提となったChromebookでは、余計な機能が少ないためOSが素早く起動します。
価格が安い
Chromebookを使うメリット2つ目は「価格が安い」ことです。
基本的にブラウザの操作のみなので、性能の高いCPUや大容量のメモリが搭載されていないケースがほとんど。
そのため、Windows製品やMac製品と比べると、非常に安価な販売価格となっています。
初期設定がほぼ不要
Chromebookを使うメリット3つ目は「初期設定がほぼ不要」なことです。
パソコンの操作に慣れていない人は、購入後の初期設定に困ることもありますよね。しかし、ChromebookはGoogleアカウントさえ持っていれば初期設定はほとんどありません。
電源を入れた後は言語を選択して、利用規約に同意して、Googleアカウントでログインするだけで設定完了となります。
バッテリーが比較的長持ち
Chromebookを使うメリット4つ目は「バッテリーが比較的長持ち」なことです。
WindowsやMacのパソコンだと高性能な機能が搭載されているため、バッテリーの減りが激しいです。一方、Chromebookはそこまで機能がないためバッテリーが長持ちすると言われています。
アップデートがすぐに終わる
Chromebookを使うメリット5つ目は「アップデートがすぐに終わる」ことです。
特にWindowsを使っている方は、急にアップデートが始まって困った経験があるのではないでしょうか。非常に長い時間がかかるため、最悪の場合は1時間ほど作業ができないことも。
しかし、Chromebookはすぐにアップデートが終わります。アップデート終了後も、再起動をするだけです。
ウイルス対策が基本的に不要
Chromebookを使うメリット6つ目は「ウイルス対策が基本的に不要」なことです。
Chrome OSには自動更新機能があるため、常に最新のバージョンが備わっています。
また、サンドボックスという環境で動作するため、WebサイトにウイルスがあったとしてもPC自体に影響を与える可能性は非常に少ないです。
紛失時のリスクが少ない
Chromebookを使うメリット7つ目は「紛失時のリスクが少ない」ことです。
Chromebookでは基本的にデータをクラウド上で保存することになるため、端末にデータを残しません。
そのため紛失してしまっても、他の端末を使って自身のアカウントでログインすれば、いつでもデータにアクセスできます。
また故障時も、他の端末で対応できるため安心です。
Chromebookを使うデメリット
メモリへの負荷が高い作業は不向き
Chromebookを使うデメリット1つ目は「メモリへの負荷が高い作業は不向き」なことです。高度な画像・動画の編集作業が代表的な例でしょう。
もちろん、画像編集であれば「Pixlr Editor」、動画編集であれば「WeVideo」を使えばブラウザ上でも作業は可能です。しかし、ローカル環境で動作するソフトに比べると高度な作業には向いていません。
Chromebookは基本的にCPUやメモリの性能が低いので、ローカル環境で重い作業をするのは厳しいでしょう。
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ネットにつながっていないと機能が限られる
Chromebookを使うデメリット2つ目は「ネットにつながっていないと機能が限られる」ことです。
やはりブラウザ上での操作を前提としているため、インターネット環境がないと不便です。
一部「Google ドキュメント」や「Google スプレッドシート」のようにオフラインでも使えるものもありますが、Androidアプリでは対応していないものが多いです。
以下の記事では、Chromebookで何ができて、何ができないのか詳しく解説しています。こちらも参考にしてみてください。
▶「Chromebookは使えない」は本当か?できること・できないことを解説
Chromebookは意外とおすすめ
本記事では、Chromebookのメリット・デメリットについて解説しました。
まだまだ開発途中なパソコンではありますが、ネット環境でブラウザのみを利用するのであれば、何ら問題はありません。
設定も非常にシンプルなので、パソコン初心者には大変うれしい製品です。
新しいパソコンを探している方は、ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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