仕事を辞めたいと感じながらも、どうすれば正解なのか悩んでいませんか?
「自分がわがままで、みんなは耐えられることなのか」「人間関係で辞めたいと思うのはよくあることなのか」など、退職という大きな決断をする場合には不安に感じる方も多いでしょう。
そこで本記事では、仕事を辞めたいと考えるおもな理由や対処法について紹介します。また辞める前にすべきことや辞める決心がついたら取るべき行動なども解説。
ぜひ、あなたがより良い働き方を実現するための参考にしてください。
この記事の目次
「仕事を辞めたい」と感じる8つの理由
人はどのようなことが理由で「仕事辞めたい」と感じるのでしょうか。以下で、お金・人間関係・仕事内容といった悩む人が多い仕事を辞めたいと感じる8つの理由を紹介します。
- お金に不満がある
- 人間関係がつらい
- 仕事内容が合わない
- 労働時間が長すぎる
- 社風が合わない
- 理不尽な評価をされる
- 仕事にやりがいを感じない
- もはや働く気が起きない
お金に不満がある
「給与を10%カットされた」「ボーナスが出ない」「残業代が支給されない」など、会社の給与や福利厚生に関することで退職を考える人は多いです。
やはり、仕事を続ける上で働きに見合った報酬は与えられるべきと感じるもの。
長い間働いていて、一通りの仕事ができるけれど、入ったばかりの人と同じくらいの給料であれば、モチベーションも下がっていくでしょう。好きな気持ちや夢があっても、お金が見合わなければ仕事はつらくなります。
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人間関係がつらい
お金と同じように人間関係も代表的な辞めたい理由の1つ。明らかな悪意のある態度はもちろん不快ですが、少し合わないと感じる人でも毎日のイライラが積もれば大きなストレスに感じるでしょう。
仕事の人とは、職場で毎日を顔を合わせなければなりません。人間関係がうまくいかなければ辞めたい理由につながることは想像に難しくないでしょう。
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仕事内容が合わない
「毎日が同じことの繰り返し」「人の命を預かるプレッシャーに耐えられない」「そもそも会社の商品やサービスに興味が持てない」など、仕事内容が合わないことも仕事を辞めたい理由となります。
仕事内容に興味や楽しさを見出だせなければ、時間をムダにしているように感じるかもしれません。「お金を稼ぐ=働く」と割り切れれば良いです。また、仕事のつらさ以上に給与がもらえてれば耐えられる可能性もあります。
それでも、人生の多くを費やして取り組む仕事の内容が自分に合わなければ、辞めたいという気持ちは膨らんでいくでしょう。
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労働時間が長すぎる
「毎日終電まで仕事をして、休みの日はただ寝ているだけ…」といった労働時間が長すぎる状況に陥ったことから、退職を考える人も少なくありません。
上記は極端な例ですが、仕事をして家には寝に帰るだけという人もいらっしゃるのではないでしょうか。ワークライフバランスの実現は難しく、それどころか自分の心休まる時間が取れないことはつらいものです。
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社風が合わない
会社の社風は、個人ではどうすることもできません。また、社風は会社の労働環境・経営方針・将来性にも関わってきます。そのため、社風が自分に合わない場合には、辞めたいと感じるでしょう。
また、実際に働いたことで会社の悪い慣習や環境を知り、不安に感じることも考えられます。
理不尽な評価をされる
精一杯取り組んだ仕事に対して、理不尽な評価を受ければ会社に対する不満につながります。また、他の社員との露骨な比較や嫌味を言われれば、自分を否定されたように感じるでしょう。
上司や社長にゴマをすったり、パワハラ・セクハラまがいの扱いに耐えたりしなければ評価されない会社で働いていてはやりきれない気持ちになります。
仕事にやりがいを感じない
「仕事をこなしていく中で、自分にできることはすべてやってしまった」「これ以上この会社で学べることはなさそう」といった思いを抱くと、仕事に対するやりがいがなくなります。
また今の仕事に対する意味や価値を見いだせないことも、やりがいを失う原因の1つ。やりがいを感じなくなると、仕事を辞めて別の会社に転職したいと感じるでしょう。
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もはや働く気が起きない
毎日が月曜日に感じて、もはや働く気が起きないという率直な気持ちを辞めたい理由としてあげる方もいます。「働かずにお金がほしい」「好きなことだけして暮らしたい」「とにかく寝たい」など、誰しも一度は考えたことがあるはずです。
それだけではなく、失恋などの悲しいできごとで頭が一杯で、仕事どころではないという場合もあるでしょう。中には上記であげた「仕事辞めたい」という理由に耐え続けて疲れ果ててしまった方もいるかもしれません。
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仕事を辞めたい理由の本音と建前は違う
さまざまな退職の理由を知ると、仕事を辞めたいと感じているのは自分だけではないとわかるでしょう。しかし、退職理由の本音と建前は違うという方が多くいらっしゃいます。
どのような違いがあるのかリクナビNEXTのアンケート(2007年調査)をもとに以下で紹介します。
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仕事を辞めたい理由の本音
退職理由の本音を見てみると、以下の通りでした。
出典元:リクナビNEXT
- 上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
- 労働時間・環境が不満だった(14%)
- 同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
- 給与が低かった(12%)
- 仕事内容が面白くなかった(9%)
- 社長がワンマンだった(7%)
- 社風が合わなかった(6%)
- 会社の経営方針・経営状況が変化した(6%)
- キャリアアップしたかった(6%)
- 昇進・評価が不満だった(4%)
本音の退職理由では、人間関係や労働環境が上位を占めています。1位と3位を合わせると36%にのぼります。仕事の人間関係で悩む人がどれだけ多いのかがよくわかるでしょう。
仕事を辞めたい理由の建前
一方で退職理由の建前を見てみると、以下の通りでした。
出典元:リクナビNEXT
- キャリアアップしたかった(38%)
- 仕事内容が面白くなかった(17%)
- 労働時間・環境が不満だった(11%)
- 会社の経営方針・経営状況が変化した(11%)
- 給与が低かった(7%)
- 雇用形態に満足できなかった(4%)
- 勤務地が遠かった(4%)
- 仕事に対する責任がなく物足りなかった(4%)
- 上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(2%)
- 同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(2%)
面接で伝える建前の退職理由ではキャリアアップ・仕事内容・労働環境が上位にランクインしています。上司・経営者への不満や同僚とうまくいかないといった本音の理由は低くなっています。
やはり、転職の際には面接官に良い印象を与えられる理由を選ぶことがよくわかります。あなたが仕事が辞めたいと感じている理由について悩んでいるのであれば、建前よりも本音を参考にしましょう。
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「仕事を辞めたい」と感じた時の7つの対処法
会社に不満を感じていたとしても、仕事を辞めることは大きな決断なため迷う方も多いでしょう。まずは、今の会社で状況の改善に取り組むことをおすすめします。
以下で、仕事を辞めないで済ませる対処法について紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
- 待遇の改善を相談する
- 仕事の成果にフォーカスする
- 自分が成長する場所と捉える
- どのような相手にも敬意を持つ
- 会社に入社した気持ちを思い出す
- 同じ境遇の人と気持ちを分かち合う
- 休息を取る
待遇の改善を相談する
評価・給与・福利厚生に不満を感じているのであれば、待遇の改善を素直に上司や人事に相談するという方法もあります。気が引けるかもしれませんが、勇気を出しましょう。
大幅に変わらなかったとしても、状況が改善する可能性は高いです。社員にやめてほしいと考えている会社はありません。
仕事の成果にフォーカスする
人間関係がつらい場合には、自分の仕事の成果にフォーカスしましょう。イヤなことに目を向けず黙々と仕事に集中。
仕事で成果を上げれば、あなたの環境にも変化が起きる可能性があります。異なる部署に配属になったり、新たな仕事を任されることで一緒に仕事をする人が変わる場合もあるでしょう。また、上司があなたに一目置くようになれば、イヤな人もあなたに悪意のある行動を取りづらくなるはずです。
まずは、まわりのことは気にせずに黙々と仕事に打ちこむこと。それからでも、転職を考えるのは遅くありません。
自分が成長する場所と捉える
労働時間が長ければ、それだけスキルや経験を積むチャンスとも考えられます。仕事内容が合わない場合でも、「今の会社でしかできない経験」と捉えればポジティブな気持ちになれるでしょう。
やりたくないことを無理やりやらされている状況では成長は望めません。ただし、心や身体に異常が出るまで我慢することはやめましょう。
文句や不満は少なからず、どのような仕事でもあるもの。自分がその仕事とどう向き合うかを考えることは、すぐにできる対処法です。考えても答えが出ない場合には、自己啓発本などを読むなど、まずは行動することをおすすめします。
どのような相手にも敬意を持つ
人間関係で問題を感じると、苦手な相手の悪い部分が目についてしまいます。それでは、関係は改善されません。相手もあなたのそのような態度を不快に感じていることも考えられます。
まずは、どのような相手に対しても、学ぶべきことがある人として敬意を持ちましょう。パナソニックを一代で築き上げた経営者として知られる松下幸之助も、素直の心で人やモノを見ることの大切さを説いています。
人間は心にとらわれがあると、物事をありのままに見ることができず、その実相、真実の姿を正しくとらえることができない。それでは判断を間違え、行動を過つことになりやすい。それに対して素直な心は、何ものにもとらわれず、物事をありのままに見ることのできる心である。したがって素直な心になれば、物事の実相が見える。
会社に入社した気持ちを思い出す
あなたは、何を求めて今の会社を選びましたか?入社した時の気持ちを思い出してください。日々の仕事のつらさから、会社が持つ魅力を忘れてしまっていませんか。
会社の魅力として、給与・職場環境・事業内容・業務内容・会社の理念など、さまざまな要素が考えられます。
今の会社であなたはどのようになりたかったのか、それを思い返してみましょう。会社を辞めたいという気持ちの奥には、理想と現実のギャップに対するジレンマがあるのかもしれません。
そこから掘り下げて、5年後・10年後の目標を再設定してください。結果として、今の会社を退職するという選択に辿り着けば、迷いはないはずです。
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同じ境遇の人と気持ちを分かち合う
会社では誰にも悩みやつらさを話せないという方もいらっしゃるでしょう。そのような場合には、SNSなどで同じ境遇の人を探すのも対処法の1つです。
同じ境遇の人と気持ちを分かち合うことで、自分だけがこのような状況にいるのではないと感じるでしょう。また、相手の話を聞くことで、自分のことを客観視できるはずです。
同じ境遇の人と話しても、根本的な解決につながらないこともあるでしょう。しかし、誰かに自分が思っていることを話すことで、自分の中の感情や状況の整理につながることは確かです。
休息を取る
理由も特になくただただ仕事をする気が起きないのであれば、しっかりと休息を取りましょう。仕事から離れることで、気持ちがリフレッシュできます。あなたは自分でもわからないくらい疲れているのかもしれません。
もしも、仕事だけでなく生活自体がつらいと感じるのであれば、うつ病などの精神疾患の可能性も考えられます。眠れなかったり、何をしても楽しくなかったりといった状態であれば、病院を受診しましょう。
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仕事を辞める前にやるべき3つのこと
リスクの分析やスキル・経験の棚卸しなど、仕事を辞める前に行うべきことについて解説します。
- 自分の気持ちに問いかけてみる
- 仕事を辞めるリスクを分析する
- スキルや経験の棚卸しをする
自分の気持ちに問いかけてみる
仕事を「辞める」「辞めない」で迷っている自分の気持ちに問いかけてみましょう。「残業代は出ないし給与が安くて不満だけれど、、先輩から学ぶことは多い」「人間関係はつらいが、仕事自体は楽しい」など、プラスとマイナスの気持ちを持っている場合が多いです。
それを一つ一つ考えて、辞めることが正しいと感じればあなたの退職のきっかけとなるでしょう。また、次の仕事に求めるものが見えてきたり、今の会社に対する感謝の気持ちが自然に感じられるというメリットもあります。
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仕事を辞めるリスクを分析する
仕事を辞めて転職をする場合のリスクを冷静に分析しましょう。例として、以下のようなリスクが考えられます。
- 貯蓄がないため生活が不安
- 転職先がすぐに決まらない
- 転職しても同じ状況に陥る
- 年収が下がる
- 今の仕事で築いた人脈を失う
どのような仕事をしているかで、発生するリスクは異なります。また、仕事を辞めるための退職届の提出・社会保障の手続き・取引先への挨拶など、さまざまなタスクも発生。
一時的な感情や覚悟のないままで仕事を辞めるのはおすすめできません。転職を考えるとメリットばかりに目が行きますが、代償やリスクについても理解しましょう。
スキルや経験の棚卸しをする
仕事を辞める前に、以下の2つのポイントを必ず考えましょう。
- 転職でアピールできる実績はあるか
- 希望する仕事にスキルや経験は見合っているか
あなたの希望を叶える仕事に転職が可能なのか、スキルと経験の棚卸しをしっかり行いましょう。希望する仕事に役立つ資格の取得や語学力などのプラスアルファのスキルを身に付ける方法もおすすめです。
もしも、自分のスキルや経験が足りていないのであれば、適切な転職の時期とは言えません。仕事での実績を積み、積極的に学習に取り組みましょう。
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仕事を辞める決心がついたら取るべき3つの行動
仕事を辞めたい場合の対処法や辞める前に考えるべきことを理解しても、仕事を辞めたい・仕事を辞める決心をした場合には、以下の3つの行動を取りましょう。
- すぐに辞める
- 働きながら転職活動を行う
- フリーランスを目指すのもあり
すぐに辞める
まず、何も考えずに今すぐに会社を辞めるという方法があります。心と身体が限界に達している場合には、会社の都合よりも自分を大切にしましょう。
一定期間以上働いていたのであれば、自己都合での退職でも3カ月後に失業手当が支給されます。自分の人生の転換の時期として、どのように働くかをじっくりと考えましょう。
ただし、生活への不安や転職のしやすさを考えると、余程の理由がない限りは転職先を見つけてから退職するべきです。
働きながら転職活動を行う
働きながら転職活動を行い、次の会社が見つかってから転職するという方法です。仕事を失うリスクがなく転職に対するプレッシャーも少ないので、オーソドックスな辞め方と言えます。
ただし、転職活動を仕事と並行して行うため、体力や時間の面でつらさを感じるでしょう。転職活動が長引けば負担が大きくなることでモチベーションが下がり、転職に失敗することもあります。
そのため、転職エージェント・転職サイトを上手く使って、効率的に転職を行う方法がおすすめです。もしも、スキルが足りないのであれば、転職サポート付きのスクールを利用することも選択肢の1つと言えるでしょう。
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フリーランスになる
人間関係や労働環境が理由であなたが何度も転職を繰り返しているのであれば、会社に属して働くことが向いていないのかもしれません。フリーランスという働き方も考えてみましょう。
自分のスキルや経験を生かしてフリーランスは仕事を獲得します。今までの仕事によって培ってきたスキルや人脈があれば、フリーランスとしてスタートしやすいです。
もしも、ツテや実績がないのであれば、クラウドソーシングで仕事を獲得するという方法もあります。仕事や収入が不安がある場合には、まずは副業ではじめてみましょう。
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「仕事を辞めたい」と感じたら理由と対処法を探ろう
仕事を辞めたいと考えるおもな理由や対処法、辞める前にすべきことや辞める決心がついたら取るべき行動などを解説しました。
社会人ならば誰しも「仕事を辞めたい」と感じる瞬間は訪れます。もし辞めたいと思ったら、なぜ辞めたいのかその原因を自分に問いかけてください。
そして原因を突き止めたら、仕事を辞めたい感情を解消する対処法を実践しましょう。現状を分析して辞めるべきと判断したら、転職するのもありです。
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