「エンジニア職に興味があるけど、『どんなエンジニアになりたいか』といわれるとうまく答えられない…」
「エンジニアになりたい理由や理想のエンジニア像に関してぼんやりとしている…」
「就活の参考までに、『どんなエンジニアになりたいか』の回答例や面接でうまく伝えるコツを教えて!」
エンジニア職を目指すならば、就職面接で「どんなエンジニアになりたいか」と聞かれたときに、明確な回答を用意しておくべきです。
そこで本記事では、就活生向けに、「どんなエンジニア(SE)になりたいか」の回答例や面接で聞かれたときの対策などを紹介します。
「どんなエンジニアになりたいか」を面接で聞かれる理由
「どんなエンジニアになりたいか」を面接で聞かれる理由は、以下の4つです。
- 企業が求める人物像とのマッチ度を測る
- 業界・企業に対する理解度を測る
- エンジニア向きかどうか判断する
- 就職に対する本気度を測る
これらの内容について解説します。
企業が求める人物像とのマッチ度を測る
企業が求める人物像とのマッチ度を測る上で、「どんなエンジニアになりたいか」は重要。
例えば、行動力のある人材を求めているならば、面接官は「目的意識を持って動けるエンジニア」「新規事業の開発に携わるエンジニア」といった将来像を描く人に注目するでしょう。
また、企業理念や職場環境などに適応できず、短期間で離職してしまうのを防ぐ上でも、マッチ度は重要といえます。
業界・企業に対する理解度を測る
「どんなエンジニアになりたいか」に対する明確な回答を出すには、その業界・企業に対する理解が十分でないと難しいでしょう。
抽象的に答えてしまうと、面接官に「当社は第1希望じゃないのかな」「当社の事業内容をよく知らないのかな」といったマイナスイメージを与えてしまうかもしれません。
そのため、就職活動する上で業界研究・企業研究は必須です。
エンジニア向きかどうか判断する
エンジニアには向き不向きがあり、向いている人は天職になり得ますし、向いていない人は毎日がストレスに感じてしまうでしょう。
また、ひとくちに「エンジニア」といっても、企業によって職種や働き方はさまざまです。
そのため、面接官は「どんなエンジニアになりたいか」を通して、その就活生を雇ったとき、エンジニアとしてうまくやっていけそうか、どのような配置がよさそうかをイメージします。
就職に対する本気度を測る
「どんなエンジニアになりたいか」に対する回答は、業界研究・企業研究・自己分析などの事前準備を行った上で設定するものです。
十分な事前準備を行った上で面接に臨めば、面接官に本気度が伝わるはずです。
実際、ポテンシャル採用が多い新卒採用では、いかに面接に対する熱意や努力を見せられるかも、内定を勝ち取る重要なポイントといえるでしょう。
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「どんなエンジニアになりたいか」を決める要素
「どんなエンジニアになりたいか」を決める要素は、以下の4つです。
- 理想のエンジニア像を見つける
- エンジニアになりたい理由を深掘りする
- 理想のエンジニア像を実現できるかを知る
- 会社にどのように貢献できるか知る
これらの内容について解説します。
理想のエンジニア像を見つける
1つ目は、理想のエンジニア像を見つけることです。
現時点で理想のエンジニア像が見つからない人は、以下のような方法がおすすめ。
- ロールモデルを見つける
- 自己分析
- やりたいことリストに書き出す
「ロールモデルを見つける」は、尊敬する人のまねしたい部分をまとめてみるとよいでしょう。
「やりたいことリストに書き出す」は、エンジニアになってやってみたいことを実現可能性に関わらず大量に書き出して、その中から特にやりたいことをピックアップします。
エンジニアになりたい理由を深掘りする
2つ目は、エンジニアになりたい理由を深掘りすることです。
エンジニアになりたい理由は、以下のように人によってさまざま。
- アプリ開発に興味があるから
- 一生使えるスキルがほしいから
- AIやブロックチェーンなどの先端技術に触れてみたいから
- IT業界は成長産業だから
これらの理由を思いつく限り書き出してみて、その中で特に自分にとって強い理由は何かを考えてみましょう。
理想のエンジニア像を実現できるかを知る
3つ目は、理想のエンジニア像を実現できるかを知ることです。
自分の強み・過去の体験・学生時代で得た経験などを踏まえて、理想のエンジニア像に実現性はあるのかどうか考えてみましょう。
また、理想のエンジニア像がその企業で達成できるかどうかも重要な視点です。
そのため、企業研究を通して、企業理念・事業内容・企業が求める人物像と照らし合わせて考えることも必要になるでしょう。
会社にどのように貢献できるか知る
4つ目は、会社にどのように貢献できるかを知ることです。
理想のエンジニア像を目指すことで、会社にどのような利益や社会貢献を果たせるかも重要。
企業には、それぞれ経営ビジョンや果たすべきミッションがあるので、これらに付随する利益があることを伝えられれば、面接官に好印象を与えられるでしょう。
「どんなエンジニアになりたいか」の回答例
本章では、「どんなエンジニアになりたいか」の回答例を職種別に5つ紹介します。
回答例は、以下のような構成で作成しました。
- 理想のエンジニア像(どんなエンジニアになりたいか)
- 1を設定した理由
- 1の実現可能性(自分の強みや過去の実績を用いて説明)
- 会社にもたらす利益・社会貢献
上記を踏まえて、参考にしてみてください。
システムエンジニアの例
システムエンジニアの就職面接における回答例を紹介します。
私は、クライアントに付加価値を提供できるシステムエンジニアになりたいと考えています。
その理由は、要求に答えるだけではAIやロボットに代替される可能性が高く、その先の感動や驚きを与えることこそが、将来のエンジニアにとって必要と考えているからです。
このように考えたきっかけは、大学1年生から4年生まで続けた居酒屋チェーンでのアルバイト経験にあります。
私は、客単価を上げるために、お客様の世代・職業・注文内容から好きな飲食の傾向をつかみ、注文時にお客様の好みに合いそうな品目を提案する工夫を行いました。
これにより、客単価が実施前と比較して5%程度上昇し、リピート率の上昇にもつながりました。
こうした付加価値の提供は、御社が実践している「顧客に寄り添うサービス」にもつながると考えております。
インフラエンジニアの例
インフラエンジニアの就職面接における回答例を紹介します。
私は、ITインフラを通して企業課題の解決をサポートできるインフラエンジニアになりたいと考えています。
その理由は、コロナ禍で経済が停滞する中、いち早くITインフラの整備に踏み切った企業が生き残っていると実感しているからです。
私は、学生時代に文化祭の実行委員会に所属し、それまで紙で配っていた資料を電子化してスマホで見られるように変更しました。
これにより、コスト削減や会議時間の短縮などにつながり、円滑な運営ができるようになりました。
こうした経験は、御社が大切にしている「顧客の期待を超えるサービス作り」にも活かせると考えています。
Webエンジニアの例
Webエンジニアの就職面接における回答例を紹介します。
私は、リーダーシップのあるWebエンジニアになりたいと考えています。
その理由は、Webシステムをチームで開発するときに、まとめ役になれるリーダーがいることで、円滑に開発が進められると考えているからです。
実際、私は大学でサッカー部に所属し、3年から部長を経験したことで、リーダーに必要なコミュニケーション能力や臨機応変な行動力が身についたと自負しております。
御社においても、システム開発ではチームワークを重視していることから、これまでの経験が活かせるのではないかと考えております。
組み込み系エンジニアの例
組み込み系エンジニアの就職面接における回答例を紹介します。
私は、コミュニケーション能力の高い組み込み系エンジニアになりたいです。
その理由は、御社ではハードウェア・ソフトウェアでそれぞれ開発チームが分かれており、円滑なコミュニケーションが重要だと考えているからです。
私は、学生時代に塾講師のアルバイトをしており、相手に分かりやすく伝える力や聞く力といったコミュニケーションに必要な能力を養いました。
これにより、御社ではチーム間の調整役やクライアントとの打ち合わせなどの場面で、コミュニケーション能力を活かせると考えています。
社内SEの例
社内SEの就職面接における回答例を紹介します。
私は、臨機応変に動ける社内SEになりたいです。
なぜなら、社内SEは業務内容が幅広く、突発的に発生するトラブルにも冷静に対処しなければならないと考えているからです。
私は、学生時代にシステム開発の案件を受注した経験があり、クライアントとの交渉や開発中のエラー問題の解決などを通して、柔軟な対応力を養いました。
この経験は、御社の情報システム部門でも、日々発生する問い合わせや開発プロジェクトにて、臨機応変に立ち回る力となるはずです。
「どんなエンジニアになりたいか」をうまく伝えるコツ【面接対策】
「どんなエンジニアになりたいか」を面接でうまく伝えるコツは、以下の3つです。
- 結論から伝える
- 体験談や数字を使って具体的に伝える
- 短く簡潔に伝える
これらの内容について解説します。
結論から伝える
「どんなエンジニアになりたいか」に対する回答は、最初に「〇〇のようなエンジニアになりたい」という結論から述べましょう。
結論から伝えることで、論理的に話を展開できるので、面接官にも伝わりやすいです。
論理的に伝えるには、「Point(結論)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(結論)」の順番で話を組み立てる「PREP法」を用いるのがおすすめ。
体験談や数字を使って具体的に伝える
「どんなエンジニアになりたいか」を伝える際は、過去の体験談や数字などを使って具体的に伝えることも意識しましょう。
話に具体性があると、理想のエンジニア像がイメージしやすく、説得力も増します。
そのため、普段の会話でも数字やデータを使って話すクセをつけるのがおすすめです。
短く簡潔に伝える
面接では、1つの質問に対して短く簡潔に伝えるのも重要です。
回答が長すぎると、本当に伝えたいことが面接官に届かず、グループ面接では他の就活生の迷惑にもなりかねません。
質問内容によって誤差はあるものの、「どんなエンジニアになりたいか」に対する回答は、長くても1分程度にまとめましょう。
「どんなエンジニアになりたいか」以外でよく聞かれる質問【面接対策】
本章では、「どんなエンジニアになりたいか」以外で、面接でよく聞かれる質問をまとめました。
- 志望動機
- 学生時代に最も打ち込んだこと
- 自己PR
- 最近あったニュース
- 逆質問
これらの質問内容について簡単に紹介します。
志望動機
志望動機は、「なぜその企業に応募したのか」を問うための質問です。
ありきたりな志望動機だと、他社との差別化がいまいちなので、熱意が伝わりません。
そのため、「その企業でなければならない理由」を明確化し、入社後どのような貢献ができるのか伝えるのもポイント。
学生時代に最も打ち込んだこと
「学生時代に最も打ち込んだこと」は、エピソード自体を聞きたいわけではありません。
面接官は、行動の根本にある、原動力や大切にしていることを見たいのです。
そのため、エピソードを通して自分がどのような人間だとアピールしたいのか考えながら組み立てましょう。
自己PR
自己PRは、自分という商品を企業に売り込む営業のようなものです。
商品の営業では、購入することで企業にどんなメリットがあるのかを伝えるのが重要。
そのため、自己PRでは自分の強みを一方的にアピールするのではなく、自分を採用して企業にどんなメリットがあるのか伝えましょう。
最近あったニュース
最近あったニュースを聞く理由は、おもに以下の通り。
- 経済や社会情勢に対する情報感度を測るため
- 問題意識の高さを測るため
- その人の性格・個性を見るため
また、ニュースを説明するときは時間が長くなりがちなので、1分程度でニュースの概要と自分の考えを伝えるのもポイントです。
逆質問
「何か質問はありますか?」と聞かれたときは、シンプルに面接官に聞いてみたいことを質問しましょう。
例えば、求人情報や企業のHPには出てこないパーソナルな質問(「〇〇さんにとって御社はどのような会社ですか?」など)、業務内容に関する具体的な質問などでもよいでしょう。
プログラミング未経験でもエンジニアになれる?
本章では、そもそもプログラミング未経験でもエンジニアになれるかどうかを考察します。
完全未経験は難しい
新卒採用はポテンシャル採用が一般的で、入社後の研修やOJTを通してスキルを身につけるので、特別なスキルが要求されるケースは少ないかもしれません。
しかし、エンジニア採用では、プログラミング経験がある方が有利なのも事実です。
実際、小学校でのプログラミング必修化や将来性などの観点から、プログラミングを学ぶ人は増えており、完全未経験からエンジニアを目指すのは難しくなるかもしれません。
そのため、事前にプログラミング独学で基本スキルを身につけた方が無難です。
IT系資格は未経験でも取得できる
「ITパスポート試験」や「基本情報技術者試験」は、プログラミング未経験の学生でも取得しやすい資格です。
これらの資格は、IT知識の習得につながるので、取得しておいて損はありません。
IT系資格の詳細は、関連記事で紹介しているので、合わせてご参考ください。
独学が厳しそうならスクールもおすすめ
プログラミングを独学で習得するのは厳しいと感じた場合は、スクールに通うのもおすすめ。
スクールでは、カリキュラムに沿って効率的に学習でき、質問できる環境も整っているので、挫折する可能性も少ないです。
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その他スクールのおすすめは、関連記事をご参考ください。
どんなエンジニアになりたいかを明確にして就活に挑もう
「どんなエンジニア(SE)になりたいか」の回答例や面接対策などを紹介しました。
理想のエンジニア像が明確ならば、就職後の働き方やキャリアパスも描きやすいはずです。
エンジニアは需要のある職種の1つであり、プログラミングや先端技術を駆使してシステム開発やアプリ開発に携わる、魅力のある仕事です。
自分が「どんなエンジニアになりたいか」を明確にして就活に挑み、エンジニア人生のスタートラインに立ちましょう。
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