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正社員のエンジニアになるメリットは?派遣やフリーランスと徹底比較

更新: 2024.01.17

現在、IT技術の発展は目まぐるしく、様々な技術が誕生し、成長を続けています。

そして、成長著しいIT業界でシステムの開発や運用に携わる「システムエンジニア(SE)」を目指す方も増えてきています。

こうした中で、システムエンジニアにはなりたいが、正社員・派遣・フリーランスなど、どの雇用形態をとるか迷っている方もいるでしょう

そこでこの記事では、正社員のシステムエンジニアになる方法や、正社員で働くメリット・デメリットについて紹介します。

また派遣やフリーランスのエンジニアの特徴、正社員との違いについても比較解説します。正社員エンジニアに興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

この記事の目次

正社員のエンジニアになる3つの方法

システムエンジニアとしてITや製造を事業とする企業の正社員になるためには、どういった方法があるのでしょう。本章では、正社員エンジニアになるための具体的な方法を3つ紹介します。

  • 正社員採用面接試験を受ける
  • アルバイトやインターンから正社員登用される
  • 紹介してもらう(ヘッドハンティングなど)

正社員採用面接試験を受ける

正社員になるためのもっとも一般的な方法は、エンジニアの正社員採用試験を受けることです。

新卒採用、中途採用に関わらず多くの求人が出されています。こういった求人情報は、就職・転職サイトや求人誌などで検索できます。

サイトでは条件を絞り込んで、理想に近い求人を探すことができます。例えば、「東京都 エンジニア」などと働く地域で絞ったり、「株式会社〇〇」というように特定の会社で絞り込み可能。

採用試験内容はおもに筆記と面接になり、エンジニアとしての適性を審査されます。

新卒採用の場合はプログラミングスキルよりも、質問に対するしっかりとした受け答えができるか、志を持ち会社で働く中で役立ってくれそうか、といったヒューマンスキルを中心に評価されます。

一方、中途採用の場合はビジネスマナーはもちろん、過去の仕事で身につけてきたプログラミングスキルや経験、実績といった点が評価されることになります。

アルバイトやインターンから正社員登用される

元々、企業のエンジニアやプログラマーのアルバイトとして働いていた方が、それをきっかけに勤め先で正社員登用されることも。また大学生のインターンシップでも同様のことがありえます。

正社員として働くだけの高いスキルを持っていて、実績を残していると評価されたならば、正社員登用のチャンスが巡ってくるでしょう

ただし、どの会社でもこういった形で正社員登用をしてくれるわけではありません。そもそも、アルバイトやインターンからの正社員登用制度がない会社も多いのです。

以下の記事では、正社員登用されるためのコツについてまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

「正社員登用制度」とは?受かる人・落ちる人の特徴や登用されるコツも紹介

紹介してもらう(ヘッドハンティングなど)

自分の人脈の中で、正社員のエンジニアを求めている人がいた場合、働き口を紹介してもらえる可能性があります。また、あなたの実績や能力を評価してヘッドハンティングされる場合も。

新卒でヘッドハンティングされることは非常に稀なケースですので、対象は基本的に中途社員となるでしょう。

一方で現在はヘッドハンティング専用のサイトもあり、より優秀な人材確保に力を入れている企業も多いのが実情です。

紹介やヘッドハンティングの場合、就職試験を一部あるいはすべて免除になるケースもあります。こういった試験の実施については、会社ごとの制度による部分が大きいです。

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正社員エンジニアとして働く5つのメリット

ここでは、システムエンジニアが正社員として働くメリットについて、詳しく見ていきましょう。正社員になることのメリットは、以下のようなものが挙げられます。

  1. 給与面で安定している
  2. 社会保険に加入できる
  3. 会社の福利厚生のほとんどが適用される
  4. 昇進や昇給のチャンスが多い
  5. 同じ職場で働く仲間がいる

給与面で安定している

正社員として働く場合、月々の給料や、賞与が決められている場合が多いです。このため、給与の面で安定した働き方ができます。

収入が浮き沈みしてしまうと精神的な不安も大きくなり、余分なストレスを抱えてしまうかもしれません。

また、収入は就業に対する意欲にも影響します。働いても収入が安い案件では、モチベーションが下がってしまうかもしれません。しかし、正社員ではそういった危険は少なく、メリットの一つといえるでしょう。

社会保険に加入できる

正社員として働く場合、原則としてその会社の社会保険に加入することになります。

病院を利用するときは、保険に加入していると自己負担額が安く抑えられるのです。

保険に支払う費用も会社との折半になるので、国民健康保険よりも安くなります。

こういった恩恵を受けることができるのも、正社員として企業に属するメリットといえます。

会社の福利厚生のほとんどが適用される

社員には働いている会社の福利厚生がほとんど適用されます。

長期休暇を取れる制度や外部の研修を受ける費用の支援など、仕事とプライベートの両立を図る上で、福利厚生は役に立つものも多く揃っています。

特に女性の場合は産休など、結婚や出産で長期の休みを必要とする場合もあることから、こういった制度を利用できるのは非常に助かるでしょう。

福利厚生が適用されることで、いざという時でも安心できるのは、大きなメリットです。

昇進や昇給のチャンスが多い

正社員は大人数が関わるプロジェクトの責任者になったり、大口のクライアントが絡む仕事にたずさわれたりといった機会が多いです。

一つ一つは困難ですが、その分どれも昇進や昇給につながるチャンスとなります。

エンジニアは営業職と違い、インセンティブの付与などが期待できない場合が多いため、こういった昇進や昇給のチャンスは活用していきたいところです。

このようなビジネス面でのチャンスに恵まれているのも、正社員として働くメリットになります。

同じ職場で働く仲間がいる

会社の規模が大きくなると、それに比例して働いている社員の数も多くなっていきます。このため、必然的に同じ職場で一緒に働く仲間の数も増えていくのです。

一般的に、エンジニアの仕事は一人でプログラムを組むといった「個人作業」が多いです。

しかしながら、正社員の場合、仕事で行き詰まったり悩み事があった時にも共有できる人達が周りにいることで、支えにもなってくれます。

ここぞという時に連携を図れ、頼ることのできる仲間がいるということは正社員エンジニアのメリットの一つです。

正社員エンジニアとして働く4つのデメリット

ここからは、正社員エンジニアとして働く上でのデメリットをご紹介していきます。正社員エンジニアのデメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

  1. 就業時間が決まっている
  2. 残業が多い
  3. 責任の伴う仕事を任せられる
  4. 上司や部下との人間関係に苦労する場合がある

就業時間が決まっている

多くの会社で、正社員の就業時間は決められています。企業によって差はあれど、「週5日、9時〜18時」の勤務といった形が多くみられます。

就業時間が決められていると、自由に休みを取ることが困難になりがちです。家族や友人との時間を楽しむ時や、あるいは体調不良で体調不良など、どうしても休みが必要な時はあるものです。

ですが、このような時に休みを確保することが難しく、一週間のうちで仕事に拘束される時間がかなりを占めるようになります。

企業によっては有給休暇が取れたり、長期休暇が取れる制度があったりもします。しかし、そういった企業でも取得数には上限があるため、限界は出てきます。

近年では、フレックスタイム制で働ける会社も増えました。特にシステムエンジニアは出社しなくても作業ができることもあり、出社時間や退社時間、休みを変更できるフレックスタイム制が認められていることも多いです。

フレックスタイム制については以下の記事でまとめているので参考にしてみてください。

コアタイムとは?フレックスタイム制度で働くにはどの職種につけばいい?

残業が多い

正社員は就業時間が決まっており、その決まった時間以内に仕事が終わらない場合は残業という形となります。残業代は出ますが、その分いつも以上にプライベートの時間は少なくなってしまいます。

特にシステムエンジニアは残業時間が長い職業の一つで、エンジニア=残業といったイメージを未だに抱いている方も多いかもしれません。

システム開発の納期ギリギリになると終電近くまで残業が連日続く事もあるほどです。

とはいえ、近年では職場の環境改善を図る会社は増えており、以前よりシステムエンジニアの残業時間は短くなってきているのが現状です。

責任の伴う仕事を任せられる

出世や昇級につながる大きな仕事はチャンスですが、同時に責任の伴う仕事である場合も多いです。

乗り越えることで収入のアップなどが見込める反面、失敗して関係者に迷惑をかけてしまった場合、謝罪しなければならない事態も考えられます。

そういった責任によるプレッシャーを感じやすい人にとっては精神的な負担になるかもしれません。

仕事による重圧がストレスとなり、ひどい場合は体調不良に繋がってしまうような方も中にはおられるのです。

上司や部下との人間関係に苦労する場合がある

メリットの一つに職場の仲間がいる、ということを挙げましたが同僚や上司がいるということは、必ずしも良い方向に作用するばかりではありません。

企業に勤める正社員は、毎日の仕事の中で発生する上司や部下との関係に苦労している人も多いです。

上司に気を遣ったり、部下の面倒を見たりと、エンジニアとしての仕事以上に人間関係にも労力を使う場面がしばしばです。

これらのことから人間関係を煩わしく感じたり、あるいは人間関係が原因で仕事に行くことすら嫌気がさしてしまうという人も多いです。

正社員エンジニアに向いているのはこんな方

正社員エンジニアに向いているのは、やはりまず「安定した収入」が欲しいという方でしょう。

正社員は拘束時間が長いことはデメリットの一つですが、その分、毎月安定したお給料が支払われます。

よほどのことがない限り月々の収入が激減するということもないので、収入を安定させたい方にとって正社員は向いています。

また、保険や福利厚生などの労働環境を重視する方にとっても、正社員はおすすめでしょう

万が一、病気にかかったり家庭の事情などで働けなくなったときも、企業の保険や福利厚生を利用することで無理なく働き続けることができます。

加えて、企業では多くの人と一緒に働く環境が出来上がるため、周りの人たちと協力し合いながら仕事をしたい方にとってはうってつけの環境といえるでしょう。

こういった特徴を持つ方々にとって、正社員エンジニアの働き方は向いているといえます。

【比較】派遣エンジニアになる方法

派遣エンジニアになる方法としては、派遣会社に登録し、派遣社員として派遣先となる企業と契約を結ぶ方法が一般的です。IT業界全体を見ても、技術者の数は不足しています。

そのため、派遣社員でもエンジニアを雇用したいというニーズは高まっているのです。

派遣社員には大きく分けて「一般派遣(登録型派遣)」と「特定派遣(常用型派遣)」の二種類があります。

一般派遣は、登録している派遣会社から仕事が紹介され、派遣先となる企業と1〜3年ほど契約を結ぶ形態です。対して特定派遣は、派遣先となる企業に正社員として働く形態になります。

ただし、労働法の改正で2015年9月に廃止が決定され、2018年9月29日には特定派遣は全て一般派遣へと移行、完全廃止となりました。

以下の記事で、派遣エンジニアの働き方について詳しく解説しています。合わせてお読みください。

エンジニア派遣の働き方について、メリット・デメリットを解説

派遣エンジニアとして働く3つのメリット

正社員とは違い、企業に属さず働く派遣エンジニアにも様々なメリットがあります。以下は、その派遣エンジニアのメリットの一覧です。

  1. ライフスタイルに合わせて働きやすい
  2. 多様な職場で働ける
  3. エンジニア未経験でも働ける案件も多い

ライフスタイルに合わせて働きやすい

正社員と違い、やはり自分のライフスタイルに合った仕事を選べる点が大きなメリットとなります。

正社員のように拘束時間も長くなく、自身のスタイルを主体として職場を選ぶことができます。

エンジニアは売り手市場ということもあり、案件も多いのが現状です。加えて、派遣社員は契約で労働時間が決められていることが多いため、残業が少ない職場が多いのもメリットといえるでしょう。

派遣先の会社によってその就業スタイルはさまざまで、なかには週休3日で働けるような職場も存在しています。

正社員ではなかなか実現できないようなスタイルで働くことができるのは、派遣エンジニア独自のメリットです。

多様な職場で働ける

基本的に正社員は入社した企業に最後まで勤め続けますが、派遣社員は1〜3年で雇用契約が切れて職場も変わることがほとんどです。

派遣社員は契約社員とも呼ばれ、契約期間のみ、その会社に在籍してエンジニアとして開発業務に携わります。

職場が変わるスパンも早く、一箇所に長期間留まるということは少ないです。このため、正社員に比べて多彩な職場で働けるのは、派遣エンジニア独自のメリットでしょう。

多様な職場を経験することでスキルアップしたり、様々な人達と出会うことができるため、働きながら自身の成長や人脈を広げていけるのは大きな魅力でしょう。

エンジニア未経験でも働ける案件も多い

正社員としてエンジニアで働くためには、スクールなどで身につけたある程度の技能を求められます。

中にはプログラミングができなくても可能な、エンジニアのサポートをする職種を正社員採用している場合もあるでしょう。

ただ、そういった職種は、アルバイトや準社員扱いとしている企業が多いのが現状です。これに対し、派遣の場合はプログラミングやエンジニア未経験でも働ける案件が多いのが特徴です。

システムエンジニアとしてプログラミングを組むことはできませんが、ヘルプデスクとしてITの知識を使って業務をサポートすることから始め、キャリアを積むこともできます。

派遣エンジニアとして働く5つのデメリット

派遣エンジニアとして働く上では、企業に属さないことによって発生するデメリットもあります。以下は、そのデメリットの一覧になります。

  1. 正社員より収入は低め
  2. 雇用契約期間が決まっており職場環境の変化が激しい
  3. 仕事内容が派遣先によって様々
  4. 非正規社員という不安定な働き方
  5. 出世や昇給につながる仕事と任されにくい

正社員より収入は低め

やはりどうしても、派遣エンジニアの収入は正社員エンジニアよりも低い傾向にあります。残業の有無や基本給の低さ、賞与の低さなどが主な要因となってきます。

このため、どうしても正社員の方に比べると月々の収入は見劣りしてしまうかもしれません。

しかし、派遣エンジニアは他の職種と比較すると収入は高めですので、そういった点から派遣エンジニアの収入に納得する方ならば問題はないでしょう。

雇用契約期間が決まっており職場環境の変化が激しい

派遣系やの期間は、だいたい1〜3年ほどの場合が多いです。雇用期間が満期になれば雇用契約は切れるため、新たな職場・現場で新しく仕事を行う必要が出てきます。

職場が変わることで、新しい環境や仕事に慣れるのに時間がかかるかもしれません。携わる仕事の分野も変わる可能性もありますので、業界の基礎知識を改めて勉強し直すことも考えられます。

次の職場が以前の職場と同じ条件とも限らず、新たな仕事の依頼が来るまで期間が空いてしまう可能性もありえます。

職場環境の変化が激しいという点は、人によってはデメリットと捉えられるでしょう。

仕事内容が派遣先によって様々

派遣エンジニアの仕事は派遣先となる企業の事業によって様々です。

自社のサービスや製品の開発を行っている会社ならば、クライアントとの要件定義やシステムの設計を考えるなどの上流工程を担当することが多いでしょう。

自分でプログラミングを行う場合もあるでしょうが、エンジニアとして他社でも行っている作業ができ、スキルアップが見込めます。

しかし、企業によっては下請け、孫請けとして稼働していることも。その場合、回ってくる仕事はテスト作業ばかり。エンジニアとして働いている意味を見出せない、といった状況になってしまうかもしれません。

派遣先となる企業によって担当する仕事も大きく変わるということは理解しておきましょう。

非正規社員という不安定な働き方

派遣エンジニアは非正規の社員であるため、会社の経営が悪化して人員整理が必要になった際、リストラにあってしまう可能性もあります。

エンジニアは人材不足が続いているため、他の職種の派遣社員よりはリストラに合う確率は低いといえます。しかし 、だからといって油断は出来ません。

正社員に比べ、派遣社員はこういったリスクが非常に高い働き方でもあるのです。

出世や昇給につながる仕事と任されにくい

派遣エンジニアの仕事は、正社員のエンジニアに比べると責任の面で重くなるものは少ないです。

しかしながら、その分、出世や昇給に繋がる機会も少ないということでもあります。

仕事をこなす中で、いかに成果をあげたとしてもあらかじめ定められた対価以上のものを支払われることは稀です。この点も正社員エンジニアに収入として劣る面の一つになります。

派遣エンジニアに向いているのはこんな方

派遣エンジニアは正社員に比べて働き方や時間に自由を求めれるため、プライベートを重視したい方にとってはオススメです。

特に子育てや育児、介護と仕事を両立したい方にとっては、仕事に縛られすぎないスタイルは大きなメリットといえるでしょう。

また、様々な職場で多くの仕事に触れたいという方も派遣エンジニアに向いているといえます。

スキルや知識を身につけ、人脈を得ることを望む場合は派遣エンジニアを目指してみると良いでしょう。

【比較】フリーランスエンジニアになる方法

正社員エンジニアや派遣エンジニアとは違い、フリーランスエンジニアになるためには条件や資格は特に必要というわけではありません。

特定の企業に所属していないという意味では、フリーターに近いとも言えます。

しかし、フリーランスの場合は仕事を自身で獲得し、こなしていくためのプログラミングスキルや営業の経験、コミュニケーション能力などが必要となってきます。

このため、いきなりフリーランスエンジニアを目指すのではなく、企業で数年〜十数年勤めてスキルアップした上で、独立してフリーランスになるというケースが多いです。

個人で仕事をしていかなければならず、仕事を継続するハードルは高めです。しかし、フリーランスとして活躍しているエンジニアも大勢います。

フリーランスエンジニアとして働く3つのメリット

企業に全く属することなく働いていくフリーランスエンジニアは、正社員や派遣とは違った独特のメリットを持っています。以下が、フリーランスエンジニアとして働いていくメリットになります。

  1. 働く時間を自由に決められる
  2. 高収入も狙える
  3. 人間関係に悩むことが減る

働く時間を自由に決められる

フリーランスは派遣エンジニア以上に、決まった就業時間などが存在せず、働く時間を自由に決めることができます。

ネットワークが発達した現代では、クラウドソーシングなどを利用することで家にいながら仕事を受託、開発することができるため、会社まで通勤しなくても仕事をこなすことができるのです。

Web上には個人、法人を問わず様々な業務委託の案件が存在するため、こういったものをこなしていくことでフリーランスエンジニアは収入を得ていくのです。

担当者とのやりとりもWeb上で済ませることができるため、より一層、無駄な時間を使うことなく自由に働くことができます。

このため、プライベートの予定などに合わせて働く時間を決めても問題はありません。

働く場所にも決まりがなく、自分のペースとやり方、自分好みの環境の中で仕事に打ち込むことができるのはフリーランスエンジニアならではです。

決まった時間に出社する必要もなく、就業時間に縛られないという意味ではフリーターよりもさらに時間の面では自由であると言えるかもしれません。

ただし、クライアントから依頼された仕事の期日が迫っていたり、スケジュールが決められていたりすることもあります。

仕事を達成できる範囲内で、自身で時間を決めて作業を行なっていく必要はあるのです。

高収入も狙える

フリーランスエンジニアは会社に属さない分、自分が稼いだ報酬は、全て自分の収入となります。

正社員で働くエンジニアの平均年収は一般的には400万〜600万円ほどです。

一方でフリーランスで働くエンジニアの中には、年収が1000万円以上という人もおり、企業を介さないことで非常に高い収入を得ることも可能です。

もちろん、フリーランスになれば必ずしも年収1000万円になるというわけではありません。たくさんの仕事を受注し、期日内に達成し、信頼とつながりを獲得した上で高い収入が見えてくるのです。

人間関係に悩むことが減る

フリーランスエンジニアは仕事のうち大部分が個人での仕事になります。

クライアントのやりとりも発生しますが、メールやチャットツールなどを使えば直接顔を合わせずに行うこともできます。

人間関係が減るので自分の仕事に集中でき、関係の中で発生する悩みを減らすことができます。

仕事は好きでたくさんこなしたいのに、職場での人間関係から仕事が続けられなくなってしまった、という人も多いです。
仕事を選ぶ際に、職場や取引先との人間関係を重視する人も増えてきています。

人間関係を持つことに不安がある、あるいは過去に人間関係がきっかけで仕事に支障が出てしまったという方は、フリーランスを選択する道もあります。

フリーランスエンジニアとして働く4つのデメリット

正社員や派遣に比べ、圧倒的な自由度を誇るフリーランスエンジニアですが、それゆえのデメリットもやはり存在します。以下は、フリーランスエンジニアのデメリットの一覧になります。

  1. 仕事や収入が不安定
  2. 仕事を休めば収入が減る
  3. 各種保険への加入手続きや支払いを自分で行う
  4. 確定申告を自分で行う

仕事や収入が不安定

フリーランスエンジニアの一番のデメリットともいえるのが仕事が不安定だということでしょう。

企業に勤めている場合、仕事は企業の営業などが獲得してくるため、定期的に着手すべき作業が用意されていることがほとんどです。

これに対し、フリーランスエンジニアは必ずしも毎月同じ仕事があるとも限らず、仕事量によっては収入も上下してしまいます。

フリーランスで働く人は、クラウドソーシングサイトを利用したり、自ら営業をしたりして新しい仕事を探していることが多いです。

仮に受託している仕事があったとしても、その仕事が終わり手が空く前に、次の仕事を探す必要があるなど、自身でしっかりと工数管理を行える必要があります。

仕事のかたわら、Webなどで常に新たな仕事を検索し続ける労力が必要となってきます。エンジニアとしての開発業務と営業の仕事を同時並行する場面も出てくるのです。

こういった営業作業や能力の有無に左右される部分も大きく、ほかのエンジニアに比べ不安定さは否めません。

仕事を休めば収入が減る

フリーランスは仕事をこなした分だけ報酬が支払われる「出来高制」で働くことが一般的です。

このため、もし仕事を休み、依頼された仕事ができなければその分収入も減ってしまうのです。

正社員の場合、不意の体調不良などで休みとなったとしても、そこまで大きく収入が下がるということはまずありえません。

会社側でバックアップの体制を整え、同僚や上司と連携することによって穴を埋めることが可能となります。しかし、フリーランスではこういった場面で頼ることができる他者の存在はありません。

全て自己責任として収入の数値に反映されてしまいます。なるべく仕事に穴を開けないよう、体調管理に人一倍気を使わなければならない点もフリーランスのデメリットの一つでしょう。

各種保険への加入手続きや支払いを自分で行う

会社では社会保険に入り、会社側が保険料や年金などの支払い手続きをしてくれます。

そのため、社員自身は特に何も手続きする必要はなく、最低限の書類の提出などをおこなうだけで済みます。

しかし、フリーランスになった場合は国民健康保険や国民年金に加入し、自分で支払いをしなければなりません。

他にも仕事で怪我をした場合、会社員のように労災がおりるわけでもないので、必要に応じた保険に加入する必要もあります。

こういった仕事以外のケアが必要になってくるのは、フリーランスのデメリットといえます。

確定申告を自分で行う

フリーランスの場合、事業による年間の収入が36万円以上ある場合、確定申告を自分でしなければなりません。

そのためには普段からレシートなどを集めておき、収支を計算し、間違いがないように書類を作成して税務署へと提出する必要があります。

会社員の場合、確定申告も年末調整として会社側で行ってくれるため、そういった手間がかかることはありません。しかし、フリーランスは年度末に確定申告の作業が発生してしまうのです。

確定申告の作業は税理士に委託できますが、もちろんその分の費用は発生してしまいます。

フリーランスエンジニアに向いているのはこんな方

 

フリーランスエンジニアは他の働き方に比べ、自由度が圧倒的に高いのが特徴です。

このため、自分のペースで働きたいという方はフリーランスエンジニアに向いています。

また、正社員や派遣社員よりも高い収入を狙いたいという方や、人間関係に振り回されたくないという方にとっても、フリーランスエンジニアの働き方はおすすめです。

Webを駆使することによって自由な時間と高い収入を得たいという方は、フリーランスエンジニアを目指してみると良いでしょう。

エンジニアとしての自分のキャリアを決めるポイント

エンジニアとして様々な働き方があり、そこにはそれぞれメリット・デメリットが存在します。

そんな中で、自分に合ったキャリアを見極めるポイントは何になるのでしょうか。ここでは、キャリアを決める際のポイントについてご紹介します。

  • 目標を明確にする
  • 自分のスキルを棚卸しする
  • 他人からの評価をもらう

目標を明確にする

まずはあなた自身がどういった働き方をしたいか、ということを明確にすることが重要です。

どんなエンジニアになるのが理想なのか、その目標をまずは定めましょう。

そして、その目標を達成するためにはどういったキャリアを踏めば良いのかを逆算的に考えていくのです。そうすることで、今後自分が進むべきキャリアが見えてきます。

自分のスキルを棚卸しする

プログラミングの知識もなく、エンジニアとして働いた経験もない状態でフリーランスのエンジニアを目指すのは非常にハードルが高いといえます。

まずは自分の持っているスキルを棚卸しし、客観的に自分の能力を評価してみましょう。それらを踏まえた上で、何が自分に足りないのかをメモすることも重要です。

自分に足りないスキルがあれば、それらを補うことを優先するようにしましょう。

将来のキャリアが明確になっている場合は、そのキャリアについてネットなどで検索することで必要となるスキルをあらかじめ調べ、現在の自分との差異を理解しておくと今後の方針も定まりやすいです。

他人からの評価をもらう

自分の主観的な考えだけでなく、他人からの客観的な評価でキャリアを決める方法もあります。家族や友人、知人に相談するのも非常に効果的です。

また、転職エージェントを利用してどの様なキャリアを歩むべきか、転職の専門家の意見を聞くのも役に立つでしょう。

未経験から正社員エンジニアを目指すならスクールがベスト

未経験の方がこれからシステムエンジニアを目指すのであれば、プログラミングスクールに通うことをおすすめします。

システムエンジニアやプログラマーの求人には、プログラミング未経験者歓迎のものもあります。

しかし、求人に応募する前にプログラミングを身につけておけば、面接の時の自己PRにもなり、実務に入っても作業を覚えやすいというメリットになるのです。

スクールではプログラミング初心者にもわかりやすい教材を使い、基礎から実践まで順を追って身につけていきます。

このため、独学でプログラミングを身につけるよりも圧倒的に挫折しにくという特徴があります。

初心者のうちは、プログラミングを行う環境の構築にも手間取りやすいです。ちょっとしたつまずきが挫折につながりかねないので、そのリスクが少なくなるのは大きなメリットでしょう。

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