「プログラミング資格を取得して就職したいけど、どれがいいか分からない…」
「就職活動を有利に進めたいから、大学生におすすめのプログラミング資格を教えて!」
プログラミング資格があると、就職活動で採用担当者にITスキルをアピールしやすいです。
しかし、いざ資格を取ろうとすると、「資格の種類が多すぎてどれがよいか分からない…」と悩むでしょう。
そこで本記事では、就職したい大学生向けに、プログラミング資格のおすすめを厳選して5つ紹介するので、参考にしてみてください。
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この記事の目次
【厳選5選】プログラミング資格一覧
本記事で紹介するプログラミング資格の一覧です。
資格名 | 難易度 | おすすめ度 |
情報処理技術者試験 |
|
★★★★☆ |
Ruby技術者認定試験 |
|
★★★☆☆ |
PHP技術者認定試験 |
|
★★★☆☆ |
OCJP |
|
★★★☆☆ |
CIW |
|
★★★☆☆ |
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情報処理技術者試験
IT系の資格の中で唯一の国家資格である「情報処理技術者試験」は、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定水準以上を満たしていることを認定する試験です。
情報処理推進機構のサイトでは、資格取得の目的について以下のように紹介されています。
- 情報処理技術者に目標を示し、刺激を与えることによって、その技術の向上に
資すること。- 情報処理技術者として備えるべき能力についての水準を示すことにより、学校教育、職業教育、企業内教育等における教育の水準の確保に資すること。
- 情報技術を利用する企業、官庁などが情報処理技術者の採用を行う際に役立つよう客観的な評価の尺度を提供し、これを通じて情報処理技術者の社会的地位の確立を図ること。
上記の通りで、IT業界で働くプログラマーやシステムエンジニアだけでなく、一般企業のビジネスパーソンに求められる情報処理技術を習得できるとして人気が高いです。
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情報処理技術者試験の概要
情報処理技術者試験は、「ITパスポート試験」「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」のほか、高度な知識を問われる「高度試験」などもあります。
試験内容は、「テクノロジ系(技術的要素)」以外にも、「ストラテジ系(財務や企業経営的要素)」や「マネジメント系(IT管理やシステム開発的要素)」なども出題。
そのため、技術だけでなく、情報技術を扱うものとして知っておくべき背景・ビジネス要素・管理能力についての知識・技能も問われます。
情報処理技術者試験の難易度
おもな情報処理技術者試験の合格率は、以下の通りです。
- ITパスポート試験:58.8%(令和2年度)
- 基本情報技術者試験:41.6%(令和3年度)
- 応用情報技術者試験:24.0(令和3年度)
そのほか、試験区分・年度ごとの合格率は公式HPの統計情報をご確認ください。
合格率から難易度を推測すると、「ITパスポート試験」は一般向け資格で比較的取りやすいので、IT初心者におすすめ。
ITパスポート試験に合格したら、「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」と徐々にステップアップしていくのもよいでしょう。
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情報処理技術者試験の日程
ITパスポート試験は、随時受付・実施中なので、いつでも受験できます。
基本情報技術者試験は、令和2年度よりコンピュータを使用したCBT方式に変更され、年2回(4〜6月頃・9〜11月頃)の一定期間の間に受験します。
応用情報技術者試験は、春期(4月頃)と秋期(10月頃)の2回実施。
このように、試験区分ごとに試験日程が異なるので注意しましょう。
そのほか、試験日程の確認は公式HPのスケジュールからご確認ください。
情報処理技術者試験のおすすめポイント
情報処理技術者資格のおすすめポイントは、以下の3つ。
- IT系資格で唯一の国家試験
- ほかの国家試験などで試験の一部免除がある
- 企業からの高い評価と支援
上記の通りで、まず何よりもIT系で唯一の国家資格であることは大きいです。
また、情報処理技術者試験の合格者は、中小企業診断士・弁理士・ITコーディネータ試験などの一部免除制度が受けられます。
さらに、本試験を推奨資格として採用する企業が多く、受験費用を企業側が負担してくれるケースがあります。
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情報処理技術者試験の活用事例
情報処理技術者試験を得た知識は、IT業界やそれ以外の一般企業、官公庁などで活用できます。
株式会社 野村総合研究所の活用事例を参考にすると、以下の通りです。
「情報処理技術者試験」は、ITエンジニアのキャリアステップに合わせて「基本情報技術者試験」「応用情報技術者試験」を、その後のキャリアフィールドに合わせて「高度試験」を受験させることで能力開発を促し、多様なITエンジニアの育成に活用できます。特に「高度試験」は、社内人材の可視化にも有効です。さらに、会社の技術力の証明にもつながるため、今後も当社は、人材開発におけるツールとして、「情報処理技術者試験」を活用していきたいと考えています。
そのほか、情報処理技術者試験の活用事例については、公式HPをご確認ください。
Ruby技術者認定試験
出典元:Ruby Association
Rubyは、Web開発系のプログラミング言語の中では上位に入る人気言語。
本章では、そのRubyの技術力を証明できる「Ruby技術者認定試験」について紹介します。
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Ruby技術者認定試験の概要
Ruby技術者認定試験制度は、Rubyをベースとした、システムを設計・開発・運用するエンジニア、システムの提案を行うコンサルタント、講師などを対象とした認定試験制度です。
試験の合格者は『Ruby Association Certified Ruby Programmer』として認定され、Rubyアソシエーションが発行する認定証が交付されます。
また、本試験はCBT方式が採用されており、コンピュータを使って受験します。
試験内容の詳細は、公式HPをご確認ください。
Ruby技術者認定試験の種類・難易度
試験の難易度には「Silver」と「Gold」の2つがあります。
Silverは、Rubyの基本的な文法や、組み込みライブラリ・標準ライブラリが出題範囲で、Rubyの基礎を理解し、コードを自力で書ける人であれば、問題なく取得できるでしょう。
Goldは、Silverの出題範囲をさらに掘り下げて出題され、ライブラリ知識やアプリケーション設計のためのクラスやオブジェクトに関する知識も問われます。
各試験の問題数は50問で、合格ラインは75%です。
Ruby技術者認定試験のおすすめポイント
認定者は、Ruby技術者として高い水準のシステム開発能力を持つと認定されます。
また、RubyはJavaなど他言語による開発に比べてかなりコストが安く、ベンチャー企業で開発言語として採用されているケースが多いです。
そのため、ゲーム・Web系のベンチャー企業への就職にも有利です。
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Ruby技術者認定試験の活用事例
Rubyを用いたシステムは、Webアプリでのメイン言語を中心に一般企業から教育機関までさまざまな場面で利用されています。
例えば、料理レシピのまとめサービス「クックパッド」や民泊サービスの「Airbnb」などでRubyの技術が活用されています。
Ruby技術者認定試験の活用事例については、公式HPもご確認ください。
PHP技術者認定試験
出典元:PHP技術者認定機構
PHPは全世界のWebサイトの大多数で使用されている言語であり、Web制作ツールの「WordPress」のメイン言語としても有名です。
本章では、そのPHPの技術力を証明できる「PHP技術者認定試験」について紹介します。
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PHP技術者認定試験の概要
PHP技術者認定試験の目的は、公式HPで以下のように書かれています。
PHPの専門技術取得能力を正当に評価できる技術者認定試験を実施することにより、「認定者の雇用機会」や「認定者が所属する会社のビジネスチャンス」の拡大を図ることを目的とする。
引用元:PHP技術者認定機構
このようなことから、PHPの技術力を証明したい、就職に活用したい大学生なら誰でも受験対象者となり得る試験です。
また、試験はCBT方式を採用し、全国の会場で随時実施中です。
試験内容の詳細は、公式HPをご確認ください。
PHP技術者認定試験の種類・難易度
また、試験の種類には次の4つがあります。
- PHP7 初級試験
- PHP5 初級試験
- PHP5 上級/準上級試験
- PHP5 技術者認定ウィザード
合格率については、初級試験が75%程度、上級試験は10%程度で、初級と上級の難易度に大きな開きがあるようです。
また、PHP7 技術者認定初級試験の合格ラインは、問題数40問中70%の正解率です。
ちなみに、上級試験合格者のみが受験できる「ウィザード」は、論文とそれに沿ったプログラミングコードで審査される最難関の試験となります。
PHP技術者認定試験のおすすめポイント
PHP技術者認定試験を取得することで、高い水準で知識を用いて、PHPによるシステム開発ができる技術力を認められます。
また、PHPはサーバーサイドのシステム開発で採用される言語なので、サーバーサイドのITエンジニアとしての技術力を証明できるのもポイント。
PHP技術者認定試験の合格者の声
受験者の方によると試験時間は60分ですが、解き終わるまで30分程度で終わるため確認などを含めても時間的にはかなり余裕のある試験のようです。
また、きちんと学習をするのならWeb上のPHPマニュアルも熟読するのもおすすめで、マニュアルは全て読む必要はなく、試験範囲の関連する技術だけ確認しましょう。
そのほか、PHP技術者認定試験の合格者の声は、公式HPで参照できます。
OCJP(Oracle Certified Java Programmer)
出典元:Oracle
Javaは、企業の基幹システムや日常生活を支える多種多様なデバイスなどで、欠かすことのできないアプリケーション開発言語です。
本章では、そのJavaの技術力を証明できる「OCJP」について紹介します。
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OCJPの概要
「OCJP(Oracle Certified Java Programmer)」は、Oracle社が主催する、Javaによるオブジェクト指向プログラミングの技法とJavaアプリケーションの作成方法を習熟していることを証明する資格です。
公式サイトには次のように書かれています。
「Java SE 11」は、2017年9月に発表された新しいリリース・モデルへの移行後初の LTS リリースであり、企業システムやクラウド・サービス、スマート・デバイスなどで活用されるアプリケーション開発の生産性向上に重点をおいています。この資格を取得することで、業界標準に準拠した高度なスキルを証明します。
引用元:Oracle
OCJPの種類・難易度
OCJPの種類は、「Bronze」「Silver」「Gold」の3つで、難易度はBronzeからGoldに行くにつれて難しくなります。
Bronzeは、初めてJavaを学ぶ方が対象で、Javaではお馴染みのオブジェクト指向などは含まず、Java言語の基本文法や他言語と共通点の多い演算子や制御文などが中心。
Silverは、Javaアプリ開発に必要な知識を持ち、指導者の下で開発ができる方向け。
Silverの出題範囲は、基本文法とあわせてオブジェクト指向の概念やプログラムが中心です。
Goldは、Javaアプリ開発に必要なプログラミング知識を持ち、設計者の意図を正確に理解して、独力での開発が可能な方向け。
Goldの出題範囲は、BronzeとSilverの範囲に加え 、APIの利用方法が中心です。
また、データベースアクセスなどプログラム作成だけではなく設計に関する内容も問われるので、Javaにおける開発の一通りの知識が必要になるでしょう。
OCJPのおすすめポイント
OCJPのおすすめポイントは、Javaの技術者として、正式として評価されることです。
就職に役立てるには、職場で基本技術があることを証明できるSilverまで取得すべきでしょう。
また、Javaはその汎用性の高さと柔軟性から、あらゆる開発現場で採用されており、ニーズがあるのもポイント。
Androidアプリ開発にもJavaが採用されており、求人数も多く、Javaができるプログラマーが世界的に見ても一番多いです。
CIW (Certified Internet Web Professional)
「CIW(Certified Internet Webprofessional)」は、インターネットやウェブ関連の資格を認定する国際資格です。
そのため、「海外で働きたい」「日本と海外の橋渡しとなるブリッジエンジニアになりたい」と考えている方は、特におすすめです。
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CIWの概要
CIWは、「基礎分野」「Web・モバイルデザイン分野」「デザイン分野」「セキュリティ分野」の5つの分野ごとに試験が分けられています。
インターネットビジネスを始めとして、「HTML & CSS」「JavaScript」「データベース設計」などのスペシャリスト資格などがあります。
ちなみに、公式サイトを一部抜粋すると、CIWの概要は以下の通りです。
CIWは単なる資格ではなく、世界中の学術機関、政府、企業で採用されているWeb技術スキルの教育基準となっています。CIWの特徴は、業界で認められていることです。例えば、Cisco、Raytheon、General Dynamics、Northrop Grumman、HP、BAE Systems、Citibank、さらにはU.S. National Security Administrationなどの企業が、CIWの資格を認識しており、現在募集中のITポジションの求人情報にCIWの資格を要求しています。
CIWの種類・難易度
CIWの種類をまとめると、以下の通りです。
基礎分野 | CIW Web Foundations Associate |
CIW Internet Business Associate | |
CIW Site Development Associate | |
CIW Network Technology Associate | |
Web・モバイルデザイン分野 | Advanced HTML5 and CSS3 Specialist |
CIW User Interface Designer | |
CIW Social Media Strategist | |
CIW Multimedia Specialist | |
CIW Mobile Application Developer | |
CIW E-Commerce Services Specialist | |
CIW Data Analyst | |
デザイン分野 | CIW Web Design Specialist |
CIW E-Commerce Specialist | |
開発分野 | CIW JavaScript Specialist |
CIW Perl Specialist | |
CIW Database Design Specialist | |
セキュリティ分野 | CIW Web Security Associate |
上記の通りで、アソシエイト資格は難易度が低め、スペシャリスト資格は難易度が高めです。
JavaScript Specialistは、PCやスマホ、タブレットのアプリケーション開発など幅広く取り扱われ、基本的な知識は理解してしていることが前提。
Perl Specialistは、ウェブアプリケーションの開発やウェブデータの処理について取り扱われ、こちらも基本的な知識は理解していることが前提。
種類の詳細は、公式サイトもご参考ください。
CIWのおすすめポイント
CIWは、国際的に通用する技術力の証明ができるので、ネットワーク系企業・ISP・ASP・インテグレーション企業などに就職する際に有利といえます。
特に、外資系企業や海外で働くことに興味のある方は、取得しておくとプログラミング技術をアピールできるかもしれません。
一方で、国内ではCIWを認知していない企業もありますので、国内の認知度という観点ではおすすめ度は少し下がります。
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プログラミング資格を取得するメリット
本章では、プログラミング資格を取得するメリットを紹介します。
就職活動のアピールポイントとなる
今の時代、エンジニアでなくてもプログラミングができる人材は重宝されます。
特に、団塊世代の人たちからは、プログラミングができるだけでPCに詳しいと思われるので、とてもお得です。
そのため、客観的な指標となる資格が、自身のスキルを表すものとして有効です。
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プログラミング学習の1つの目標となる
勉強の際に重要なのは「目標設定」です。
プログラミングを勉強しようと思っても、何を目指して具体的にどのような勉強をしたらよいか分からず、気づいたら挫折したという方も多いです。
資格取得を1つのゴールにすれば、目標が明確になることに加えて、参考書に沿って学習を進めることができます。
このように、プログラミングの資格取得は勉強継続のモチベーションとしても機能するのです。
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「プログラミング資格は役に立たない」といわれる理由
プログラミング資格に関して調べると、「資格は役に立たない」といわれることがあります。
役に立たないといわれる理由としては、資格取得よりも実務経験やポートフォリオが重要視されること、資格がなくとも活躍している人の声などが挙げられます。
実際、プログラミング資格がなくとも一流のシステムエンジニアとして現場で活躍する人は大勢いますから、「役に立たない」というのは一理あるかもしれません。
しかし、これから就職活動を控える大学生にとっては、プログラミング資格は自分の技術力をアピールする数少ない手段です。
そのため、実務経験がない大学生の中で1人だけ「基本情報技術者」を持っていたら、採用担当者の目に止まるはずでしょう。
したがって、就職活動を有利に進めたいと考えているならば、プログラミング資格を取っておいて損はありません。
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プログラミング資格を取得して就職活動を有利に進めよう
就職したい大学生向けに、プログラミング資格のおすすめ厳選5つを紹介しました。
資格を所得すると、ITエンジニアとしての採用担当者にスキルの証明ができるとともに、自分自身のスキルアップの機会にもなるでしょう。
そのため、大学生の就職活動に大いに役立ちますから、ぜひ挑戦してみてください。
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