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プログラミング言語の難易度を解説。初心者はどの言語から学ぶべき?

作成: 2018.05.01 更新: 2020.06.16

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今回はオススメのプログラミング言語や種類、習得難易度を紹介していきます。

これからプログラミングのスキルを身につけたいと思う人は、「できれば簡単に習得できて、仕事も多い言語を学びたい」と思うでしょう。この記事を、プログラミング言語選びの参考にしていただけらと思います。

この記事は現役エンジニアによって監修済みです。

習得難易度から考えるおすすめのプログラミング言語

プログラミング言語を調べてみたけどどれを選んだらいいのか分からない人も多いはず。まずはおすすめのプログラミング言語を6つご紹介しましょう。

あなたがどんな用途でプログラミングを学びたいかも踏まえ、目を通してみてくだい。ただし、難易度は低いものから高いものまであります。

PHP

PHPは1996年ごろに登場しました。サーバーサイドのスクリプト言語です。

人間が分かる言語からコンピュータが分かる言語へ翻訳しながら動かすため、初心者にも学びやすいです。

文法も比較的分かりやすく、覚えてしまえばすぐに簡単なプログラムを書くことができます。

世界中で人気の言語で、日本にはPHPを扱える人は10万人以上いると言われています。

普段見慣れているブログやSNS、ECサイトなどさまざまなwebサービスを作ることが可能です。FacebookやWord Pressの開発で使われていることで有名です。

サーバー側にあるデータベースと簡単に連携でき、HTMLに埋め込んで使う事ができるため、初心者でも簡単に動作確認できます。

JavaScript

1995年に開発され、現在ではwebサイトやアプリを開発する上では必須の存在になっています。

webサイトの視覚的な部分であるフロントエンドの言語です。

Google Chromeなどのブラウザと、テキストファイルを編集するテキストエディタさえあればすぐに実行することができます。webページのポップアップ表示や入力金額の自動計算やブラウザゲームなどを作ることができます。

JavaScriptを利用して様々なサービスを作り出してきた企業として著名なのはグーグル社です。アップルやマイクロソフトなども利用しており、非常に使いやすい言語と位置づけられます。スマホやスマートスピーカーにも対応しています。

デスクトップアプリやスマホアプリ、ゲームやIoTやAI開発などでも利用が可能になっておいることから、今後さらに用途が広がると予想されます。

Python

組み込み開発、webアプリ、デスクトップアプリなどで利用される言語がpythonです。1991年に開発されました。

文法がとてもシンプルで、誰でもコードが読みやすいという特徴があります。

人間の言語に近く、初心者にも扱いやすいです。もともとプログラマーの作業効率を踏まえて開発された経緯があります。近年ではAIや機械学習の分野で使われているケースが多く、注目を集めています。

豊富なライブラリも公開されているため、必要なプログラムを簡単に作成することも可能です。数万個以上のライブラリが公開されています。

C言語

C言語は1972年に登場したプログラミング言語です。今回紹介する中では、難易度は最も高いものです。

メモリの管理が必要ですし「ポインタ」の概念を理解するのが難しく、挫折する人も大変多い言語です。しかもコンパイラ型言語で、オブジェクト指向ではありません。

ただし、OSの開発や組み込み式の機械などのプログラムを作るのに必要な言語です。これからのIoT時代には、開発スキルを持っていると大変重宝されます。さらにはデスクトップアプリ(例えばオフィスソフトや画像処理ソフトなど)を作成するには、C言語の発展系であるC++などが使われることも多く、一定のニーズがあります。

逆に言うと、案件が無くなることはないプログラミング言語です。

また場合によってはWebサイトやシステムを構築する際にも、一部のプログラムで特殊なことをしなければいけない場合があり、その際には必要になることもあります。

Java

C言語やC++言語の不便な点を解消するべく開発され、1995年に発表されたプログラミング言語です。

オブジェクト指向言語の、コンパイラ言語です。

難易度はC言語よりは易しいですが、高めです。ただ、メモリ管理などはガベージ・コレクションがやってくれます。

Webシステムの開発で重宝されています。様々な企業の電子取引(EC)サイトの開発で使われています。また、銀行などのシステムでも使われていることが多く、汎用性の広さや堅牢性の面から、大規模システムの開発に向いている言語です。それこそWebシステムを中心に案件も多く、お勧めの言語です。
またJavaを習得していれば、他の言語にも比較的乗換がしやすいため、「真っ先に学習するべき言語」に挙げる人もいます。Javaでは開発期間を短くしたり、大人数での作業を効率化するためにSpring frameworkやPlay frameworkなどのフレームワークを利用することがよくあります。

ですので、Javaを学習するのであれば、いくつかのフレームワークも一緒に学習すると良いでしょう。

Ruby

1995年にインターネット上に公開された、日本製のプログラミング言語です。

オブジェクト指向言語で、スクリプト言語です。書いたプログラムを試しやすいことから、習得がしやすい言語だと言われています。

実践的な開発にも使うことができます。実際に、CookpadやGunosy、Airbnbなどの開発で使われています。

Webアプリ開発には「Ruby on Rails」というフレームワークが使われている事も多いです。Ruby on Railsが使われている例としては、システム開発の際によく使われる「GitHub」があります。

またプロジェクト管理のRedmineもRuby on Railsで開発されています。RubyとRuby on RailsはWebアプリ開発を行うなら、セットで学ぶのがおすすめです。

ではどれから学ぶのか

これらの3つのプログラミング言語は、どれから学ぶべきなのでしょうか。

実は、あなたがどういう企業で働きたいかによって、最初に学ぶべき言語は変わってきます。

プログラミング未経験でまずはどんな感じが触れてみたいのであれば、PHPやPythonです。比較的コードが読みやすいので挫折する懸念は減ります。

これからIoTを使ったサービスを展開しようとしている企業を目指すなら、まずはC言語、Python、Javaでしょう。C言語は難易度の高い言語ではありますが、これを習得すれば、他の言語がいかに楽かもわかるようになります。

大手のITベンダーや、大手企業の情報システム部を目指すなら、Javaです。

一方「こんなサービスが受け入れられるかを試してみたい」というスタートアップ企業の場合は、まずはスモールスタートが鉄則です。スピーディーな開発が可能な言語で、まずは実装。市場にサービスを「出してみる」ことが重要です。よって、開発がしやすいRubyがおすすめです。

先に紹介したCookpad、Gunosy、Airbnbはいずれもスタートアップから始まった企業であることがわかるでしょう。

プログラミング言語別求人ランキング

ITエンジニア専門エージェントの「レバテック」が求人率の高いプログラミング言語をランキング形式で発表しています。以下TOP5を紹介していきます。

1位 Java 31.10%

2位 PHP 14.96%

3位 Ruby  8.24%

4位 C#/C#.net 6.61%

5位 Java Script 6.55%

Javaが求人の30%を占めており、圧倒的に有利です。続いてPHPが15%と続き、JavaとPHPが市場で求められていることがうかがえます。

Rubyは、最近扱うプログラミングスクールが増えているので、今後若手エンジニアを積極的に採用するために取り入れる企業が増えていくと予想されます。

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そもそもプログラミング言語とは

では、そもそもプログラミング言語とは一体何でしょうか。

プログラミングとは何か?を世界一わかりやすく解説

スクリプト言語かコンパイラ言語か

プログラミング言語の特徴による種類分けと、その特徴による学習難易度の基準を幾つか示してみましょう。

まず、プログラミング言語には大きく分けて「スクリプト言語」と「コンパイラ言語」の2種類があります。どう違うかを説明しましょう。

パソコンやスマートフォンなど、コンピューターは「0」と「1」の組合せでしか情報を処理できません。

ですので本来であれば「0」と「1」の組合せだけ、もしくはそれに近い形でプログラムを書くのが最も良いです。コンピュータからすれば、そうした形式でなくては情報処理ができないのです。

ですが、それは人間が読んだり書いたりしようとしても、よほど訓練しない限り読み書きできるようにはなりません。

ちなみにこのような人間が苦労する、コンピューターが解釈しやすいプログラミング言語を「低水準(または低級)言語」と呼びます。

そこでプログラミング言語では人間が読めるような形で書きます。こういう言語を高水準言語、または高級言語と呼びます。

そして、それをコンピューターが処理できるように変換する作業が必要になるのです。

この変換のことを「コンパイル」と呼びます。

コンパイラ言語

「コンパイラ言語」はプログラムが書き上がったら、コンピューターが実行できる形に変換してから実行させる言語です。

ソースコードにエラーがあった場合は、コンパイル実行時にエラーとして表示されます。コンパイルによって生成されたソースコードは、安全性が高く、品質が高いものになります。

その代わり、必ずコンパイルが成功しない限り動かすこともできないという点が面倒な点です。

スクリプト言語

一方「スクリプト言語」はプログラム実行時に、逐次コンパイルが行われ実行される言語です。「ちょっと試しに書いてみた」というレベルのプログラムをすぐに動かす事ができるという点で、初心者が学習するには扱いやすいプログラミング言語です。

一方「正しく動くかどうかは別」なのが弱点。文法エラーが含まれているコードでも、見た目上は正しく動くことがあります。よってエラーが発見しづらく、安全性が求められるシステム開発には必ずしも向いてはいません。

ただ、とにもかくにも実行はされます。ですので、習得難易度で言うと、スクリプト言語の方がコンパイラ言語よりも難易度は低いと言えます。

メモリやCPUの扱いに対する知識

2つ目は、ハードウェアとも関連した部分の知識が必要かどうかです。

例えばIoT(Internet of Things:モノのインターネット化)に必要なセンサー類のプログラムですと、どうしてもハードウェアの知識と切っても切り離せない部分があります。

そしてこのようなジャンルで良く使われるC言語やC++言語というプログラミング言語では、「どの程度の量のメモリを使うのか」「それはいつ確保して、どのタイミングで解放するのか」などを明示的にプログラムする必要があります。

そしてよくあるのが「確保はしたけど、解放するのを忘れた」ことによる、メモリを食い潰してOS自体をハングアップさせてしまうというエラーです。

C言語もC++言語もコンパイラ言語ですが、メモリ解放忘れはコンパイル実行時に指摘されないため、OSがハングアップして初めてエラーに気がつくこともあります。

さすがにこれでは使い勝手が悪いということで、メモリの確保も解放も自動的にやってくれるプログラミング言語が多く開発されました。その機能を指す言葉が「ガベージ・コレクション(Garbage Collection)」略してGCです。

JavaなどはGCがメモリを管理してくれるため、C言語やC++言語に比べると、習得する際の難易度が下がっています。

ただパソコン自体の仕組みなど、ハードウェアの知識が無いと習得できないプログラミング言語は難易度の面からは避けた方が良いでしょう。

手続き型かオブジェクト指向か、関数型か

3つ目の基準はプログラミング言語で開発を行う際の、書き方によるものです。Webやスマートフォンアプリの開発で目にするのは、たいていの場合、手続き型言語かオブジェクト指向言語です。

それに対して関数型の言語は「データに何らかの処理を加えていく」ことを連続させ、プログラムを組み立てています。これを理解するのはなかなか難しいですし、関数型言語でWebシステムを組み上げていくのはかなりハードルが高いと言えます。

またWebシステム構築で使われる主要言語としては、関数型言語は採用事例が極めて少ないです。これらのシステム開発には、基本的には手続き型言語やオブジェクト指向言語がよく使われます。

手続き型言語

先ず手続き型言語ですが、これにはBASICやC言語、COBOLなどが含まれています。またPHPやPythonでも、手続き型言語のようなプログラムを作ることができます。

基本的には上から順番に実行される複数のモジュールを組み合わせて、作成されます。

あるモジュールから、別のモジュールを呼び出しながら処理をしていくタイプのプログラミング手法です。自動的に何かを別のものに変換するようなプログラムを書くのに向いています。

身の回りで良く使われるのは、Excelのマクロでしょう。

複数のシートから値を集めてきてグラフを作成するというマクロや、プロジェクトの進行状態を表すガントチャートを作成するマクロなどです。

身近な例で言うとExcelで小遣い表を管理している場合、毎月の支出を登録したシートから、費目別のシートに該当する部分をコピーするようなマクロなどがあります。比較的短いプログラムを書く場合には、この手続き型言語や、手続き型のプログラミング手法が向いています。

オブジェクト指向言語

オブジェクト指向言語は、プログラム全体をオブジェクト同士の相互作用として組み立てていきます。

オブジェクトは「状態」を持っています。

たとえば、銀行の通帳を考えてみます。

「通帳」というのが「オブジェクトのひな形」です。AさんもBさんも同じ銀行の通帳(オブジェクト)を持っていますが、Aさんの通帳とBさんの通帳では残高(状態)が異なっています。そして預け入れや引き出しを行う事で、残高(状態)が変化していきます。これと同様のことをプログラムで行っているのがオブジェクト指向言語だと言えます。

AmazonなどのECサイトを例にすると、まず「商品紹介ページ」「買い物カゴ」などのオブジェクトがあります

たとえば「商品紹介ページ」であれば、どの商品の情報を「状態」として与えるのかを制御します。また「買い物カゴ」というオブジェクトでは、そこにどんな商品が入っているのかという「状態」を制御しているわけです。もちろんAさんの買い物カゴとBさんのものとでは、入っている商品の数も種類も異なるでしょう。

実は人間が生活をしている中で周りを見渡すと、このオブジェクト指向というのは大変理解しやすい考え方です。

初心者が学ぶ場合には、理解がしやすい言語だと言って良いでしょう。またJava、Ruby、Pythonなどでもそうですし、PHPなどでもオブジェクト指向でプログラムを作ることができます。

これらのプログラミング言語は案件も多いため、これからプログラマーを目指すのであれば、このタイプの言語を選択するのが良いと思います。

最後に

プログラミング言語の難易度や、使われるシーンについて紹介をしてきました。

どういう企業で何を開発するのか、どのようなときに使用するかで選ぶべきプログラミング言語が変わってくるということを理解していただけたのではないでしょうか。

世の中のIT環境が進化していくのに従って、プログラミング言語も伸びるもの、衰退するものが出て来ます。新しいプログラミング言語も登場してくるでしょう。一つの言語にこだわるのではなく、最適な言語を模索しながら学習していけば、息の長いプログラマー、技術者として歩んでいくことができます。

もし「一人で学習していて身につくのだろうか」という不安があるのであれば、スクールなどに通うのも一つの手ですので、積極的に活用してみましょう。

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この記事を書いた人

Tatsuya T. Yamada
天文学・宇宙物理学の研究を行い、一般向けの講演会や解説書も書いていた。現在は、1991年から行っている「パソコンを使った教育」を本業とし、eラーニングソフト・コンテンツを開発している。教育ビッグデータ、教育へのAI活用の専門家。日本天文学会、教育システム情報学会、宇宙作家クラブ会員。