「最近転職を考え始めたけど自分に合った仕事が見つからない」
「業界研究からやり直して視野を広げて転職活動がしたい」
「各業界について理解を深めたいけど今更人に聞けない」
こう考えていませんか?
この記事では転職活動で使える業界一覧表を紹介します。また、より深く業界一覧を理解する方法や業界研究とやるべきことも合わせて紹介。
転職活動における業界研究の参考にしてみてください。
※記事内の情報は2023年5月執筆時の内容です。最新情報は公式サイト等でご確認ください。
この記事の目次
そもそも業界とは
業界とは、企業を産業・商業で分類したものです。
業界は、以下のようなポイントで分類されます。
- どのようなサービスを提供しているか
- どのような方法で収益を出しているのか
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業界を知るメリット
業界を知ると、以下のようなメリットがあります。
- 就職・転職活動において視野を広げられる
- 業界同士の関わり合い方が理解できる
- 社会の成り立ちや経済活動全体の理解に役立つ
転職・就職活動において視野を広げられることは、自分の可能性を広げることにつながります。
これまでは企業ベースで求人を探していた人にとって、業界全体や業界間のつながりを知ることで、他の業界への興味も広がるでしょう。
また業界の種類を知ると、他の業界とどう関わっているのかを可視化できます。
例えば「メーカーがモノを作り、そのモノを小売が販売し、メーカーと小売の仲介役となるのが商社」など。
業界同士の関係性を知っていくと、社会全体の成り立ちや経済活動のしくみが理解できます。
その結果就職・転職面接での質問に対しても、包括的な答え方ができるようになるでしょう。
転職活動に役立つ業界一覧表
業界一覧表を以下の表にまとめました。各業界の中分類や、利益を得る方法もまとめていますので、参考にしてみてください。
ちなみに、経済産業省が定める業種分類表もあります。
業界分類 | 利益を得る方法 | 中分類 |
メーカー | モノを作る |
|
小売 | モノを消費者に提供する |
|
商社 | モノを動かす |
|
金融 | お金を動かす |
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サービス・インフラ | 形のないものを提供する |
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IT・ソフトウェア | 情報に付加価値をつける |
|
広告・出版・マスコミ | 情報を多くの人に提供する |
|
官公庁・公社・団体 | 民間企業ではできない事業を行う |
|
各業界の概要・特徴
ここでは各業界の概要・特徴を紹介していきます。あなたが興味のある業界からチェックしてみてください。
- メーカー
- 小売
- 商社
- 金融
- サービス・インフラ
- IT・ソフトウェア
- 広告・出版・マスコミ
- 官公庁・公社・団体
メーカー
メーカーは原材料を加工し製品を開発・生産・提供する業界。
簡単にいえばモノの製造を担います。ただし「メーカー」と一口で言っても種類はさまざま。以下で一部紹介します。
- 耐久消費財メーカー:自動車・家電などを製造
- 原料・部品メーカー:鉄鋼・繊維・半導体などを製造
- 機器・機械メーカー:OA機器・医療機器などを製造
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小売
小売は、モノの販売を担う業界です。メーカー・卸売業者から仕入れた商品を消費者に販売し、利益を得ます。
あらゆる商品を取り扱う百貨店・スーパーマーケット・コンビニと、特定の分野の商品を取り扱う専門店も。専門店で代表的なものはドラッグストアや家電量販店などです。
商社
メーカーと小売の仲介役となるのが商社です。メーカーから仕入れた製品を小売店などに販売し、その仲介料で収益を得ます。
商社が社会に提供するのは、モノを動かす効果。大きく以下の2種類あります。
- 総合商社:あらゆる分野の製品を取り扱う
- 専門商社:特定分野の製品を取り扱う
金融
全ての業界と関わり、経済を支える金融。金融なくしては社会全体の経済活動が回りません。主に以下のようなものがあります。
- 銀行:預金の取扱、資金の貸し出しなどを行う
- 証券:株券売買・企業買収・合併の仲介などを行う
- 保険:個人・企業の保険料を運用する
サービス・インフラ
サービス・インフラは、社会に目に見えない価値を提供。提供する相手は個人だけでなく、企業も含まれます、
近年は、時代に合わせたサービスの出現が多い特徴があります。またサービス形態によって「BtoC」「BtoB」「BtoBtoC」などに分類可能。
Bは「Business」Cは「Customer」を指し、例えばBtoCは「Business to Consumer」の略で、企業が消費者に対してサービスを提供するビジネスモデルのことです。
BtoC・BtoB・BtoBtoCなどについては、「BtoBの意味とは?BtoC・CtoCとの違い・特徴・企業例を紹介」を参考にしてください。
IT・ソフトウェア
IT・ソフトウェア業界は、情報伝達・処理・加工に関わるサービスを提供。専門知識が問われる業界で、常に最新のテクノロジーに触れられる特徴があります。
以下、おもなジャンルです。
- ソフトウェア:システム開発など
- インターネット:有益なコンテンツ発信
- 通信:通信ツール開発など
IT業界に関しては、後述の「IT業界を理解するのに役立つ関連記事」で関連記事をまとめて紹介していますので参考にしてください。
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広告・出版・マスコミ
世の中のあらゆる情報を多くの人に伝える広告・出版・マスコミ業界。情報の伝え方や伝える媒体によって、以下のようなジャンルに分けられます。
- 放送:音声・映像・文字で伝える
- 新聞:紙面で伝える
- 出版:書籍・雑誌などで伝える
- 広告:メディアを通して伝える
官公庁・公社・団体
地方公共団体・学校・病院などが属する業界で、民間ではできない公的な事業を担います。個人や企業が国の支援を受けたり制度を利用できたりします。
各業界に属する代表的な企業一覧
業界の概要とあわせて、それぞれの業界に属する代表的な企業を知ると、さらに業界のイメージを把握しやすいです。
あなたが現時点で興味を持っている企業がどこに属しているかも確認してみましょう。
業界分類 | 代表的な企業 |
メーカー |
|
小売 |
|
商社 |
|
金融 |
|
サービス・インフラ |
|
IT・ソフトウェア |
|
広告・出版・マスコミ |
|
官公庁・公社・団体 |
|
より深く業界一覧を理解する方法
ここでは、業界一覧と合わせてより深く業界を理解する方法を3つ紹介します。
- 業界地図を活用する
- 各就職・転職サイトの業界マップを活用する
- IT業界を理解するのに役立つ関連記事
業界地図を活用する
業界一覧表とあわせて参考にしてほしいのが業界地図です。業界地図では主要な業界ごとに、以下のようなデータがまとめられています。
- 各業界の規模
- 各業界に属する企業
- 各企業の売上・業績
- 企業同士の業務提携関係
- 各業界の今後
以上の情報が図や表を使って視覚的に分かりやすくまとめられているため、就職・転職活動において役立つ資料となるはずです。
業界地図として代表的なものは、「会社四季報」と「日経業界地図」の2つ。
「会社四季報」業界地図
「会社四季報」は東洋経済新報社から出版されています。
「今注目したい業界」や「四季報記者のチェックポイント」などもまとめられており、あらゆる視点から業界を分析するのに役立つでしょう。
「業界天気予報」など、業界の今後について分かりやすく解説した指標もあり、視覚的に理解しやすい内容となっています。
日経業界地図
「日経業界地図」は、日本経済新聞出版から出版されている業界地図です。業界の勢力関係・企業間の提携・出資関係などが図表でまとめられています。
各企業の直近の売上高や利益、従業員数や平均年齢など、企業研究時に知りたい情報が一眼で分かるのもうれしいポイント。
日本経済新聞の記者による業界の基礎知識と最近の動向についての解説も盛り込まれています。
各就職・転職サイトの業界マップを活用する
出典元:キャリタス就活
業界地図は各種就職・転職サイトでも見られます。例えば「マイナビ」や「キャリタス就活」に会員登録すれば、業界地図を参照可能。
また、最新のテクノロジーやスタートアップ企業の情報が得られる「TechCrunch」では、業界別カオスマップが紹介されています。
新たなサービスが次々と生まれている業界の情報を得るためには、このようなメディアから最新情報を得るのも重要でしょう。
IT業界を理解するのに役立つ記事
IT業界は最新のテクノロジーを生かした事業が展開されています。日々新しいサービスが生み出されている業界のため、構造が複雑に感じられるかもしれません。
テックキャンプブログでは、IT業界を理解するのに役立つの記事を後悔しています。以下にまとめましたのであわせて参考にしてください。
- 【初心者向け】IT基礎知識を解説!IT業界やIT技術の基本をおさえよう
- IT業界がよくわかるIT業界地図を紹介!業種・職種・課題を理解し就職・転職に役立てよう
- 日本のIT業界が抱える問題とは?IT転職の前に知っておきたい現状
テックキャンプでは「IT業界について知りたい」という方に向けて、無料オンラインカウンセリングも実施しています。
「転職するかどうか悩んでいる」という段階でも参加できるので、お気軽にご予約ください。
無料オンラインカウンセリングの流れについては、「【テックキャンプの無料オンラインカウンセリング】内容・やり方・受講開始までの流れを解説」を参考にしてください。
業界研究とあわせて転職活動で行うべきこと
転職活動では、業界研究とあわせて以下の4つの対策も重要です。本章では、これらの中身について簡単に解説します。
- 自己分析
- 企業研究
- 筆記試験対策
- 面接対策
自己分析
「自分はこの業界に向いているか?」を考える上で重要となるのが自己分析です。
転職活動の場合はこれまでのキャリアの棚卸しや転職の目的なども踏まえた上で「自分が今後どのような道を進みたいのか」を考える必要があります。
自己分析をしっかり行えば、実際の転職面接でも回答に迷う事態を避けられるでしょう。
また具体的なエピソードも踏まえて回答しやすくなるため、説得力を高められます。
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企業研究
自己分析によって「この業界が向いているかも」と思ったら、その次はどの企業が自分の志向に合っているかも把握しなければなりません。そこで行うのが企業分析です。
企業分析をしっかり行うと、企業における基本情報や他企業との提携関係を把握できるだけでなく、その企業が求めている人材も見えてきます。
なので面接対策でも、企業が求める人材像をイメージしながら、具体的な対策を練りやすくなるでしょう。
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筆記試験対策
選考で筆記試験が行われるケースもあります。
転職サイトdodaの調査によると、筆記試験を実施する企業は求人全体の51%で、そのうちの約90%が、性格・能力をはかる適性試験を実施していることが分かりました。
筆記試験が行われるかどうか、またどういった試験が行われるかは、採用情報を確認して判断しましょう。そして実施される試験に応じて対策を練る必要があります。
筆記試験の種類や対策方法については、「転職時の筆記試験対策まとめ!筆記試験を課す理由や種類・対策法を紹介」も参考にしてください。
面接対策
転職面接で聞かれやすい質問を想定し、それに答えられる準備をしておきましょう。
自分で本番を想定して練習するのもいいですが、可能であれば協力者に面接官役を頼んで練習するのがベストです。
面接官役をしてくれた人にフィードバックしてもらい、課題を洗い出し、更なる対策に取り組みましょう。
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業界一覧を活用して自分に合った仕事探しをしよう
転職活動で使える業界一覧表やより深く業界一覧を理解する方法などを紹介しました。
業界一覧表で社会全体の仕組みを理解できると、就職・転職活動において視野を広げたり、面接官からの質問に包括的な視点を持って答えられたりする助けになります。
これまで各企業の求人情報を見ても「自分に合った仕事がなかなか見つけられない」と悩んでいたのであれば、業界から企業への理解を深めてみませんか?
以下の記事では、これから初めて転職活動を行う人に向けた情報をまとめています。初めての転職活動を成功に導きたい方はあわせて参考にしてください。
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