「パソコンを初めて購入したが使い方がいまいちわからない」「スマホ、タブレットはすでに持っているがパソコンは初心者」とお悩みですか?
パソコンは基本的に直感的に利用できるデザインになっていますが、初めての場合にはいくつか注意すべきことがあります。
この記事ではパソコンの基本の操作方法と用語を初心者の方向けにわかりやすく解説します。仕事や授業でパソコンを使うことになった方はぜひご参考ください。
この記事の目次

パソコンの基本の使い方
パソコン(ノートパソコン)はたくさんの部品と機器で構成される精密機械です。電源を入れ方・切り方にも正しい操作があり、誤った操作は機器の故障やデータの損失、寿命の短縮などに繋がる可能性もあります。
まずはパソコンを使い始める前に知っておくべき基本の使い方を解説します。
電源の入れ方
パソコンを新しく使い始める際はまず電源プラグを差し込み、以下の方法で電源を入れます。
- 電源ボタンを1回軽く押す(押し続ける必要はない)
- 画面にログイン画面が表示されるまで待つ
- ログインパスワードを入力して「Enter」ボタンか「→」をクリック
- デスクトップ画面が表示される
ここまででパソコン本体が起動されました。なおパソコンにはセキュリティチェック、文字入力、インターネット接続などを行う様々なソフトウェアが入っており、本体の起動後はこれらのソフトの開始処理が内部で行われています。
このため古いパソコンやスペック(性能)の低いパソコンの場合、画面が表示された後もしばらくは画面をクリックしても反応しなかったり、動作が遅かったりします。
電源の切り方
パソコンを使い終わったら、画面右上のXボタンを押して起動しているアプリやフォルダをすべて終了した後、次の手順でパソコンの電源を切り(シャットダウン)ます。
(Windowsの場合)
- 画面上のWindowsボタンをクリックするか、キーボードのWindowsキーを押してスタート画面を開く
- 「電源」>「シャットダウン」を選択する
(Macの場合)
- アップルメニューを開き「システム終了」を選択する
- Macの再起動時に開いているアプリケーションウインドウを再度開きたくない場合は、「再ログイン時にウインドウを再度開く」の選択を解除する
ノートパソコンの場合は電源が完全に切れてからディスプレイを閉じます。
パソコンはスマートフォンやタブレットと違い、シャットダウン時は電源ボタンを押しません。電源ボタンを使うのはオンにする時だけなので、スマホを使っているクセで電源を長押しないように注意しましょう。
パソコンの電源が切れると画面が黒くなり、パソコン内部からの機械音も止まります。機器によってはシャットダウンするまでに少し時間がかかる可能性もあるので、焦らずに待ちましょう。
電源が入らない・切れない時は
パソコンの電源が入らない、切れない時はどうすれば良いでしょうか。冒頭で述べた通りパソコンは精密機器なので、日によっては動作が少しおかしいこともあります。
「壊れた!」と判断せず、落ち着いて次の方法を試してみてください。
電源が入らない時の対処法
電源ボタンを押しても起動しない場合、まずは電源ケーブルとパソコンが正しく接続しているか確認します。不安であれば一度抜いて入れ直すと良いでしょう。
それでも起動しない場合は以下の方法で放電作業を実施します。
- パソコンに接続されている機器を取り外す(電源ケーブル、マウス、キーボードなど)
- 5分ほど放置する → 放電状態になる
- 機器を接続し直し、起動する
電源が切れない時の対処法
使用中にパソコンの画面が突然固まって動かなくなった(フリーズした)場合、まずは触らずに再度動くまで少し待ちましょう。
それでも画面が動かない場合は、電源ボタンを4秒以上長押しすると強制終了されます。正しい方法でシャットダウンする方法と違い、強制終了では画面がプツっと切れます。
1点注意点したいのが、強制終了では未保存のデータが失われてしまうことです。つまりExcelやWordなどで資料作成をしている途中に画面が固まって強制終了した場合、最後に保存してから変更した内容は消えてしまいます。
また強制終了した後に再度起動する時には、通常よりも時間がかかります。これはシステムが前回正しく終了しなかったことで、次の起動時に自動的にデータの修復(リカバリ)を行っているためです。正しい動作なので起動するまで待ちましょう。
スリープとは
パソコンには電源のオン・オフの他に「スリープ」と呼ばれる状態もあります。スリープとは低電力状態のことで、スマホやタブレットで電源ボタンを一度軽く押して画面を暗くするのと同じです。
スリープ(低電力状態)では、インターネットブラウザやアプリなどは起動したままなので、スリープ解除後にすぐに作業を始められます。
頻繁に電源をオン・オフすることはパソコンの負担にもなるので、ランチや休憩などで一時的にパソコンを使わない場合には、スリープしておくだけで十分です。また一定時間操作をしなかった場合には自動的にスリープする設定がされています。
スリープは以下の方法で行います。
- (Windowsの場合)スタート画面 >「電源」>「スリープ」を選択する
- (Macの場合)アップルメニュー >「スリープ」を選択する
ロックとは
ロックとはパソコンの電源を入れたまま、一時的にログアウトすることです。スリープとの違いは解除後のログインの有無で、ロックの解除後は再度パスワードを入力してログインする必要があります。
セキュリティ対策として職場などの公共では離席時はロックをしておきましょう。ロックは以下の方法で行います。
- (Windowsの場合)「Windowsボタン + L」を同時に押す
- (Macの場合)「command + control + Q」を同時に押す
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初心者が知っておきたいパソコン用語と基本操作
ここまでパソコンを使い始める前に知っておきたい基本知識を解説しました。ここからは仕事や学習でパソコンを使うために必要な用語や基本的な操作について解説します。
パソコンには様々な便利機能があり、これら使いこなすことで資料作成や情報収集などの作業効率が大幅にアップします。ぜひ実際に自分のパソコンで試しながら読み進めてください。
ドライブ
ドライブとはデータの記録や呼び出しを制御する装置です。パソコン内部にはSSDやハードディスクと呼ばれるドライブが標準搭載されており、この中にパソコンの基本的な情報や写真やドキュメントなどのデータを記録します。
ちなみに写真やドキュメントなどをクラウド上に保存できるようにしたGoogleのサービスが「Googleドライブ」です。
ファイル
ファイルとはパソコンに保存されている写真やドキュメントなどのデータを指します。スマホで撮影してパソコンに取り込んだ写真も、インターネットからダウンロードした書類もファイルです。
ファイルの編集はパソコンでできる最も基本的な操作の1つ。例えば「写真のファイルを開いて画像加工する」「レポートをパソコンにファイルとして保存する」といった言い方ができます。
フォルダ
フォルダとはファイルをまとめて保存するための箱のようなもの。写真ファイルをイベントごとにフォルダにまとめたり、仕事の資料をプロジェクトごとにフォルダにまとめたりできます。
フォルダは自分でいくらでも新規作成でき、さらにフォルダの中にフォルダを作ることも可能。以下のように階層で管理すると、後でどこに何があるのかわかりやすいのでおすすめです。
【写真フォルダの場合】
2021年
∟1~6月
∟7~12月
∟夏休み
∟家族旅行
∟サークル合宿
【仕事の資料の場合】
2021年上半期
∟◯◯プロジェクト
∟XXプロジェクト
∟業務外
アプリ(ソフト)
アプリ(ソフト)とはパソコン内にインストールされているシステムのことです。インターネットブラウザのGoogle Chrome、ドキュメント編集のExcelやWord、ソリティアなどのゲームなどがアプリにあたります。
スマホやタブレットのアプリと同じなので、すでにこれらの機器を使っている人には馴染みのある言葉でしょう。
アプリはインターネットなどから自分でインストールしたり、不要なアプリを削除(アンインストール)したりもできます。ただし世の中には情報収集や端末の乗っ取りなどを目的とした悪意のあるアプリも存在するので、初心者は不用意にインストールをしないようにしましょう。
また仕事でパソコンを使う場合は、業務に必要がないアプリのインストールは禁止されているケースも多いです。作成者が不明確な怪しいアプリをインストールしたことでパソコンがウィルスに感染してしまい、会社の機密情報が流出するといったセキュリティ事故も発生しています。企業のセキュリティガイドラインに従って利用しましょう。
左クリック
左クリックとはマウスの左ボタンを一度押す操作のことです。左クリックをするとほとんどのマウスで「カチッ」という音が鳴ります。
パソコンの操作で「クリック」と書かれている時は、この左クリックを意味しています。
右クリック
右クリックとはマウスの右ボタンを一度押す操作のことです。左クリックよりも利用頻度が少なく、フォルダやファイル上で右クリックをすると、新規フォルダの作成や削除、名前変更などのメニュー画面が表示されます。
左クリックが「クリック」と書かれることが多い一方、右クリックは区別するためにも「右クリック」と省略せずに書かれるのが一般的です。
ダブルクリック
ダブルクリックとは左クリックを2回連続で行うことです。デスクトップにあるファイルやフォルダを開いたり、ソフト(アプリ)を起動するために使います。
ドラッグ・アンド・ドロップ
ドラッグ・アンド・ドロップとはファイルやフォルダを別の場所に移動させる時に使う操作です。具体的には以下の方法で行います。
- 移動したいファイルを左クリックする
- 左クリックをしたままでマウスを動かし、移動先の場所で離す
ちなみにドラッグは「引きずる」、ドロップは「落とす」という意味です。
コピー・アンド・ペースト
コピー・アンド・ペーストとはドキュメント内の文字列や写真などのファイル、フォルダをコピー(複製)し、ペースト(貼り付ける)操作のこと。省略して「コピペ」と呼ばれることも多いです。
ドラッグ・アンド・ドロップではデータは元あった場所からはなくなる(移動する)のに対して、コピー・アンド・ペーストでは元の場所と新しい場所で同じデータが2つ作成(複製)されます。
コピー・アンド・ペーストは次の手順で行います。
(Windowsの場合)
- コピーしたいデータを選択して「Ctrl + C」を同時に押す
- コピー先の場所に移動して(移動先の場所の何もないところを一度クリックする)「Ctrl + V」を同時に押す
(Macの場合)
- コピーしたいデータを選択して「command + C」を同時に押す
- コピー先の場所に移動して(移動先の場所の何もないところを一度クリックする)「command + V」を同時に押す
ファイルを複数選択する方法
コピー・アンド・ペースト、ドラッグ・アンド・ドロップは複数のファイル・フォルダを同時に操作することも可能です。その場合は以下の方法でフォルダを複数選択してから、それぞれの操作を実施しましょう。
- (Windowsの場合)Ctrlを押したまま、項目をクリック
- (Macの場合)commandを押したまま、項目をクリック
選択したいデータが隣接している場合は最初の項目をクリックしてから、Shiftキーを押しながら最後の項目をクリックすると、間にあるすべての項目が自動的に選択されます。
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ゴミ箱
要らないファイルやフォルダ、書類、写真などを削除すると、それらは一時的に「ゴミ箱」に移動します。
削除は以下のいずれかの方法でできます。
- デスクトップにあるゴミ箱にドラッグ・アンド・ドロップする
- 削除するデータを選択し、キーボードの「Delete」ボタンを押す
- 削除するデータを選択し、右クリックしてメニューを表示 > 「削除」(またはゴミ箱のマーク)をクリックする
上述した「ファイルを複数選択する方法」で、複数データを一気にゴミ箱に移動させることも可能です。
ゴミ箱に入っているデータを完全に削除したい場合は、デスクトップのゴミ箱を右クリックしてから「ゴミ箱を空にする」をクリックします。ゴミ箱を空にするとそこにあったデータは復元不可になるので注意しましょう。
文字入力
インターネットの入力フォームやドキュメントなど入力したい箇所をクリックすると、画面右下のタスクバーに「あ」や「A」といった表示が出てきます。そこを右クリックするとひらがな入力やアルファベット入力などを切り替えるメニューが表示されます。
WindowsではMicrosoft IMEと呼ばれる文字入力ソフトが標準搭載されています。他にはGoogle 日本語入力、ATOKなどがあるので、必要に応じてインストールしてください。
なお文字の切り替えはキーボードのみの操作(ショートカットキー)でも可能です。操作方法は今回は省略しますが、慣れてきたらこれらの操作をショートカットで行い、作業を効率化すると良いでしょう。
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Tabキー
Tabキーとはキーボードの左上にあるキーです。Webブラウザ上の入力項目の移動やタブの移動などに使えるキーで、使いこなすことでさらに作業効率化に繋がります。
Tabキーについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひあわせて読んでみてください。
Tabキーとは?使い方と設定方法、効かない時の対応を解説【Windows,Mac】
初心者向けパソコンの使い方 まとめ
パソコン初心者の方は基本的な用語や使い方を確認したら、後は自分の手で動かしてみながら少しずつ覚えていくのがおすすめです。MacとWindowsで多少の違いはありますが、Windowsであればメーカーが違っていても基本的な操作方法は同じです。一度覚えてしまえば後は機種を変更してもすぐに使いこなせるでしょう。
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