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大学生起業の成功例11選!学生起業のアイデアやメリットも紹介

更新: 2023.04.06

大学生のうちに起業したいけど、どんなサービスがよいだろう?
学生起業におすすめのアイデアはないだろうか?
失敗したくないから、大学生で起業した成功例を参考にしたい!

「大学生のうちに起業したい!」と考えている学生の方は多いかもしれません。

しかし、起業するからにはなるべく失敗したくないはずです。

そこで本記事では、学生起業を考えている大学生を対象に、大学生起業の成功例や学生起業のアイデア・メリットなどを解説します。

大学生起業の成功例11選

大学生で起業したおもな成功例は、以下の通りです。

  • タダコピ
  • AGESTOCK
  • PARTNER
  • すごい時間割
  • クラシル
  • Progate
  • タイミー
  • root C
  • Sucle
  • TimeLeap Academy
  • Smolt

これらの成功例について解説します。

タダコピ

タダコピ

出典元:Smart Campus

「タダコピ」は、2006年4月に開始した、学生向けの無料コピーサービスです。

設置大学数は158大学・197キャンパスで、約90万人の学生が利用しています。

本サービスは、慶応大・中央大らの学生5人による「株式会社オーシャナイズ」が立ち上げ、現在はオーシャナイズグループの「Smart Campus」が運営しています。

また、2019年秋にはタダコピをリニューアルし、スキャン・プリントアウト・フルカラー出力も無料の「タダコピSP」を開始しました。

AGESTOCK

AGESTOCK

出典元:AGESTOCK実行委員会

「AGESTOCK」(旧:AGE)は、日本最大級の学生イベント「AGESTOCK」をはじめとする、イベントを多数手がける学生団体です。

2006年3月に慶應義塾大学の光井 勇人(みつい はやと)氏が団体を発足し、2009年に武道館でのイベント開催で8000人の集客に成功しました。

また、年2回発行されるフリーペーパーの年間発行部数は、学生団体の中で最多の約10万部で、AGESTOCKは名実ともに、大学生なら知らない人はいない団体です。

現在のAGESTOCK運営は、全国50大学のメンバーから構成される「AGESTOCK実行委員会」が行っており、メンバー数は数百人規模に上ります。

PARTNER

PARTNER

出典元:PARTNER

フリーペーパー「PARTNER」は、現役美大生が制作する美大生向けメディアです。

現役美大生が運営の中心となり2007年4月に創刊、2015年には美大・芸大向け情報サイトの「PARTNER WEB」がリリースされました。

PARTNERの強みは、「制作力」と「美大生特化」で、代表の加藤 晃央(かとう あきおう)氏は、武蔵野美術大学在学中の4年次に株式会社モーフィングを創業しました。

モーフィングにはPARTNERのOBも在籍しており。持ち前の制作力を活かし、企業のプロダクトサイト制作やロゴ制作、アートディレクションなども行っています。

すごい時間割

すごい時間割

出典元:Recruit

「すごい時間割」は2011年6月にリリースされた、大学生向けの時間割共有サービスです。

2021年5月時点では、66万人以上が利用し100万件以上の授業データが提供されています。

「すごい時間割」を開発したのは、株式会社Labitで、代表の鶴田 浩之(つるだ ひろゆき)氏は慶応義塾大学に通う現役大学生でした。

鶴田氏はその後、本に特化したフリマアプリ「ブクマ!」や1万冊蔵書のコーヒースタンド「BOOK LAB TOKYO」などの事業を展開したのち、2017年にメルカリに参画しました。

クラシル

クラシル

出典元:dely

「クラシル」は、株式会社delyが運営する日本最大級の料理動画サービスです。

料理動画は1分でまとめられており、動画の再生数は月間で1億7,000万回を記録しています。

創業者の堀江 裕介(ほりえ ゆうすけ)氏は、慶應義塾大学に在学中の22歳で起業し、2018年7月にはヤフーがdelyを93億円で買収しました。

Progate

出典元:Progate

「Progate(プロゲート)」は、プログラミング初心者向けの学習プラットフォームです。

環境構築が不要な学習環境と丁寧なスライド解説が特徴で、プログラミングを初めて触る方の基礎固めとしておすすめです。

創業者の加藤 將倫(かとう まさのり)氏は、東京大学に在学中の2014年7月にProgateを学生起業し、創業から4年でユーザー数は60万人を突破しました。

タイミー

タイミー

出典元:Timee

「タイミー」は、スキマ時間を有効活用したい人とすぐに人手が欲しい事業者とを引き合わせる、単発バイトのマッチングサービスです。

利用者数は2021年8月時点で200万人を突破し、導入店舗数も44,000店を突破しています。

創業者の小川 嶺(おがわ りょう)氏は、立教大学在学中の2017年8月にアパレル関連の事業で学生起業し、後に社名を「株式会社タイミー」に変更しました。

また、2021年9月15日には、事業拡大を見込み総額約53億円の資金調達を行いました。

root C

root C

出典元:New Innovations

「root C」は、AIカフェロボットによる淹れたてコーヒーの受け取りサービスです。

注文者は、アプリから受け取り場所を選択し、指定した時間にAIカフェロボットが設置された場所に行くと、専用ロッカーから淹れたてのコーヒーを受け取れます。

創業者の中尾 渓人(なかお けいと)氏は、高校在学中の2018年に「株式会社New Innovations」を学生起業し、大阪大学に在学中ながらも自社の事業を進めています。

Sucle

Sucle

出典元:FinT

「Sucle」は、総合フォロワー数が約65万人以上の女性向けSNSメディアです。

コスメやファッションの最新トレンドを発信しており、10代から20代の女性を中心に注目を集めています。

創業者の大槻祐依(おおつき ゆい)氏は、早稲田大学に在学中の2017年に「株式会社Fint」を学生起業し、Sucleの運営やインスタグラムによるSNSマーケティングなどを展開。

TimeLeap Academy

TimeLeap Academy

出典元:TimeLeap

「TimeLeap Academy」は、2020年6月にリリースした、小学5年生から高校3年生を対象にしたオンラインの起業家教育プログラムです。

ビジネスの最前線で活躍する起業家・経営者がメンターとして携わり、実際にビジネスを立ち上げる経験もできます。

創業者の仁禮 彩香(にれい あやか)氏は、もともと中学2年生のときに学生起業し、慶應義塾大学に在学中の2016年8月に「株式会社TimeLeap」を立ち上げました。

Smolt

Smolt

出典元:株式会社Smolt

「株式会社Smolt」は、幻の魚ともいわれている川魚「サクラマス」の養殖に関する技術開発や生産・販売を行っている学生ベンチャーです。

創業者の上野 賢(うえの けん)氏は、宮崎大学大学院在学中の2019年4月に学生起業。宮崎大学初の学生ベンチャー、そして水産業の発展に挑戦されています。

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大学生で起業するメリット

大学生で起業するメリットは、以下の6つです。

  • 大学の校舎を拠点にしやすい
  • 許可が下りれば校内でテストマーケティング可能
  • 同年代のユーザーにアプローチしやすい
  • 産学連携も可能
  • 大学構内での事業展開も可能
  • 自由な時間が多い

これらの内容について詳しく解説します。

大学の校舎を拠点にしやすい

大学の校舎をミーティングや開発、マーケティングの拠点にしやすいのは大きなメリットです。

また、PCルームの自由利用が可能ならば、アプリ開発・Webサイト更新・ミーティング資料の作成などで学内のパソコンを使えるでしょう。

その場合、「起業アイデアはあるけど、所持金がないからパソコンの買い替えも難しい」という際には、学内のPCが強い味方になるはずです。

許可が下りれば校内でテストマーケティング可能

大学からの許可が下りれば、校内でのテストマーケティングや、アンケートの収集も可能です。

つまり、費用を掛けることなく、ターゲット年代のユーザーの声を集められるのは、大学生ならではの圧倒的な強みといえるでしょう。

ちなみに、キャンパス内での製品配布やヒアリングは学内の担当窓口、授業教室でのアンケート収集は、担当教授の許可がそれぞれ必要となるでしょう。

同年代のユーザーにアプローチしやすい

同年代のユーザーにアプローチしやすいことも、大学生で起業するメリットといえます。

つまり、大学生の場合、学園祭でのブース出展や学生向けイベントやセミナーなど、学生向けに製品やサービスをアプローチできる機会が多いです。

もちろん、学内での宣伝や販売のみで、ビジネスを大きく育てることは難しいです。

ただし、スモールスタートの環境としては非常に適しているでしょう。

産学連携も可能

産学連携も可能で、大学の研究成果を元に事業を立ち上げた「大学発ベンチャー」は、日本国内に約2000社あるといわれています。

また、研究を元にした大学発ベンチャーは、大学の支援を受けられるケースも多いので、気になる方は担当教授や大学の運営事務局と、ビジネスプランについて相談するのもよいでしょう。

例えば、2002年に法政大学の池戸恒雄氏が設立した「ディジタルメディアプロフェッショナル」は、低電力GPUに強みを持つ大学発ベンチャーです。

医療機器や航空宇宙産業機器に製品が採用され、2011年にはマザーズに上場しました。

大学構内での事業展開も可能

大学の運営事務局や生協に営業を行った上で、学生にメリットがあると認められたサービスであれば、大学構内で自社製品を展開することも可能です。

実際、学生向けの無料コピーサービスの「タダコピ」は、大学構内の事業展開を足がかりに成功を収めた事例として有名です。

自由な時間が多い

大学生の最大の特権は、「自由な時間の多さ」です。

社会人になると、自由な時間を確保することが難しいため、学生時代はもっとも「トライ&エラー」がしやすい時期だといえます。

大学生起業を成功させるポイント

大学生起業を成功させるポイントは、以下の6つです。

  • スモールスタート
  • 仲間を作る
  • 最初は持ち出しも覚悟する
  • 「学生を対象とするサービス」を考える
  • 人生経験を積む
  • インターンに参加する

これらの内容について解説します。

スモールスタート

1つ目は、スモールスタート(小さく始める)を意識することです。

これにより、事業の立ち上げがスピーディーに行える上、失敗した場合もリスクは最小限に抑えられます。

本分は「学生」ですから、学業をメインにしつつ事業は小さく始めましょう。

仲間を作る

2つ目は、起業の支えとなる「仲間」を作ることです。

各大学へのサービス導入・協賛企業探し・イベント運営・集客といった業務を、すべてワンオペで対応するのは難しいです。

また、1人で事業を展開すると、単位の取得に追われたり、病気になるだけでビジネスが停止しまうかもしれません。

したがって、持続的な成長には、助け合える仲間が不可欠でしょう。

最初は持ち出しも覚悟する

3つ目は、持ち出しも覚悟しておくことです。

近年では、「1円起業」のように超小額の起業も可能な反面、頭金が完全にない状態での起業は、非常に厳しいです。

なぜなら、頭金が一切ない状態だと、人の雇用も初期投資も不可能に近いからです。

そのため、最初は貯金を全て事業に投下するくらいの覚悟が必要であり、自分の所有物をオークションで売ったり、一時的にアルバイトを増やすなどの努力が必要でしょう。

「学生を対象とするサービス」を考える

4つ目は、「学生を対象とするサービス」を考えてみることです。

つまり、身の回りにいる「大学生」が無数にいる環境は、極めて有利なのです。

ただし、必ずしも「学生向けサービスでなければならない」わけではありません。

すでに起業したい分野がある場合は、とことんチャレンジしてみましょう。

人生経験を積む

5つ目は、大学在学中にさまざまな人生経験を積むことです。

大学生は自由な時間が多いので、「ITスキルの習得」「一般教養の習得」「留学」「ボランティア」など、まとまった時間で多くの人生経験が積めるチャンスがあります。

特に、「ITスキル」は重要で、アプリ開発やWeb制作などのほかにも、大学のレポート作成や授業課題にも活かせるでしょう。

インターンに参加する

6つ目は、企業のインターンシップに参加することです。

本格的な起業に入る前に、準備段階としてベンチャー企業の長期インターンに参加し、社員や社長の近くでビジネスのノウハウを学ぶのもよいでしょう。

実際、株式会社サイバーエージェントの藤田晋氏や株式会社freeeの佐々木大輔氏なども、大学生時代に長期インターンを経験し、インターンで得た経験が後の起業に役立ったそうです。

学生起業のアイデア7選

 

学生起業のアイデアは、おもに以下の7つです。

  • Web制作
  • アプリ開発
  • 宿題代行
  • セミナー・イベント運営
  • シェアハウス運営
  • スキャン代行
  • 動画編集

これらの内容について解説します。

Web制作

Webサイトの作成

Web制作は、企業のコーポレートサイトや飲食店のHPなどを制作する仕事です。

Web制作に必要なスキルは、基本的にはプログラミングスキルとWordPressなどのサイト作成ツールの知識の2つだけなので、1人でも受注できます。

したがって、スモールビジネスとして始めたり1人で起業する大学生におすすめです。

アプリ開発

アプリ開発は、スマホアプリやWebブラウザで動くWebアプリなどを開発する仕事です。

アプリ開発で稼ぐ方法はおもに2つで、クライアントから案件を受注する受託開発か、自前のアプリを作って商品化するかです。

そして、自前のアプリを収益化する方法としては、「有料アプリにする」「サブスク化する」「アプリ内課金を設定する」「無料アプリに広告を貼る」などが挙げられます。

宿題代行

宿題代行

宿題代行は「学生向けビジネス」の王道で、下は小学生、上は大学生から大学院生まで、幅広い利用者が存在します。

参考として、クラウドソーシングの文字単価目安はおおよそ「0.7円〜1円」で、レポート代行の文字単価は専門性が高い分、高額に設定されています。

一方で、宿題代行は悪くいえば、子供や学生が本来自分でやるべき課題をお金の力でなかったことにする行為に等しいです。

したがって、宿題代行を行う際は批判やリスクを承知した上でやるべきでしょう。

セミナー・イベント運営

セミナー講師

学生向けセミナーやイベント運営を行うのも、学生起業の代表的なビジネスです。

学生向けイベントの王道は「ビジネスコンテスト」で、テーマに沿って参加者がビジネスモデルを作成し、各業界に精通したビジネスパーソンや専門家がその優劣を審査します。

学生向けセミナー・イベントの肝は、学生に特化した集客なので、各種学生団体に積極的に営業するなどして、学生ネットワークを作りましょう。

シェアハウス運営

シェアハウス運営

学生向けビジネスとして注目が集まっているのが、シェアハウス運営です。

シェアハウスは、一般的なアパートよりも家賃が低めで、家具家電やネット環境などを自前でそろえる必要はほぼありません。

また、学生寮とは違い門限がないため、生活の自由度がぐっと上がります。

地方から上京する大学生にとっては、東京の高額な家賃は頭を抱える問題なので、シェアハウス運営は学生対象のビジネスとして、非常にニーズが大きいでしょう。

スキャン代行

スキャン代行

スキャン代行とは、授業に用いる教科書の電子書籍化や、プリントのスキャンをまとめて引き受けるビジネスです。

大学の教科書は紙媒体が多く、学生は通学の度に重いカバンを持ち運ぶ必要があります。

また、プリント類も煩雑になりやすいので、スキャン代行によるニーズは高いでしょう。

ただし、著作権者の許諾がない書籍を無断でスキャン代行することは、著作権の侵害に当たる行為として処罰される可能性があるため、十分な注意が必要です。

動画編集

動画編集

動画編集の需要は、YouTubeを筆頭に着実に伸びており、特別なスキルがなくても始めやすいことから、大学生の起業におすすめな分野の1つです。

中には、年収1億円超えのプレイヤーも存在するため、トップで活躍するYouTuberの動画編集を受注できれば、大口の取引先になるでしょう。

動画編集を行うには、編集作業に最適なスペックのパソコンを用意し、「Adobe Premiere Pro」や「Final Cut Pro」などの編集ソフトを使います。

成功例を参考に大学生起業に挑戦しよう

大学生起業の成功例や学生起業のアイデア・メリットなどを解説しました。

大学生のうちから起業して数々の困難や修羅場を経験すれば、社会人生活における人脈作りや就職などで強力なアドバンテージになるはずです。

大学生の自由な時間を有効活用して、ぜひ学生起業にチャレンジしてみてください。

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この記事を書いた人

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音楽ライターとしてエイベックス、ビクター、トイズファクトリー等に所属するアーティストの取材を担当。2016年に開催された『Bjork Digital』の取材経験から、VR×音楽に関心を抱く。2017年よりテクノロジーに関するライティングを開始し、テックキャンプ ブログにジョイン。猫とウサギを飼っています。

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