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「仕事がない」と悩むあなたへ!仕事の探し方や面接の対策を解説

更新: 2020.06.16

「求人サイトや雑誌などを探してもやりたい仕事が見つからない」
「面接を受けても採用にならない」
「このままでは就職できないのではないか」

このように悩んではいませんか。

求人サイトなどやフリーペーパーなどを見てみると求人募集はたくさんあるものの、自分がやりたい仕事やできるような仕事がなくて困っているという方もいらっしゃることでしょう。

この記事では、仕事がない・見つからないという方のために仕事の探し方や面接対策を解説します。

仕事が全くないわけではない

出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構

まず、「仕事がない」と悩んでいる方でも本当に全く仕事がないという状況である方は少ないはずです。

総務省の「労働力調査」 、厚生労働省の「職業安定業務統計」に基づいたデータによると、2018年の有効求人倍率は1.61倍となっています。

この数値はもちろん地域によって差はありますが、全国的に見ると仕事を探している人(求職者)の人数よりも求人数が多いという状況であり、「仕事がない」という方は厳密には「仕事はあるが自分のやりたい・できる仕事がない」という状態であることが言えます。

有効求人倍率とは

有効求人倍率とは求職者数に対する有効求人数の比率のことです。例えば、有効求人倍率が1の場合、仕事を探している人(求職者)と実際に求人募集をしている案件数の数が同じという状況です。

数値が1より大きくなるほど求人数が多いことを指し、求職者はそれだけ多くの選択肢の中から仕事を選べることを意味します。

日本の有効求人倍率はリーマンショックのあった2008年から2010年ごろにかけて0.5%前後にまで落ち込みましたが、その後回復しています。

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仕事が見つからなくても諦めない

履歴書を複数の会社に送っているが書類選考で落ちてしまう、面接をやっても採用にまで至らないなど、求職活動をしていると心が落ち込んでしまうこともあるでしょう。しかし、仕事が見つからない場合でも諦めてはいけません。

まずは「仕事が見つからない」という気持ちを立て直すことから始めましょう。

気持ちを前向きに保とう

たとえ状況が良くない場合でも、気持ちだけは前向きに保たなければいけません。まずは「仕事が見つからない」という気持ちを「まだ理想の企業・職場に巡り合っていない」のだと考えを改めます。

仕事探しが上手くいかないことに焦ったり不安になると、本来であれば上手くいくことであっても失敗してしまう可能性もあります。どのような状況であってもまずは気持ちを切り替えることが大切です。

不採用が続いても「人格否定」だとは思わない

書類選考は通過するが面接が苦手、という方もいらっしゃることでしょう。面接で不採用が続くと、自分を否定されている気分になってしまうかもしれませんが、そのようなことは全くありません。

そもそも、就職とは企業と求職者とのマッチングです。面接は企業が求める人物像(スキル、経験)とあなたがマッチしているかどうかを見極める場です。たとえ面接の結果よい返事が得られなかったとしても、それはただマッチングに失敗しただけであり、あなたが悪いというわけではありません。

とはいえ、あなたのアピール方法が適切ではないことが原因で、企業があなたのことを正しく理解できず、不採用となってしまっているケースもあります。本記事の後半では採用のために気をつけるべきポイントを解説するので参考にしてみましょう。

関連記事:就職面接での落選は人格否定ではない!落ちても気にしない考え方を解説

仕事の探し方を見直そう

気持ちを前向きに保つと同時に、それまでのあなたの求職活動のやり方に問題はなかったか見直してみましょう。

例えばあなたの理想が高い、探し方が限定的すぎるなどの原因であなたにマッチする企業や職に巡り会えていない可能性があります。

ただ求人サイトやフリー雑誌を眺め、「面白そう」「楽そう」といったイメージで応募先を決めるのではなく、「自分がどのような仕事をして、どのようなビジネスパーソンになりたいか」を明確にしてから探しましょう。

仕事が見つからない不安を解消するには

「仕事が見つからない=無職になるかもしれない」という状況は、それが短期間であっても人を不安にさせます。

しかし、そのような「無職になりたくない」というネガティブな気持ちのまま就職・転職活動を行っても、焦っていち早く内定が出た企業に入社してしまったり、給与や条件などを妥協してしまう可能性もあります。

では、仕事が見つからない不安を少しでも解消するためにはどのような手段が取れるのでしょうか。

一時的な収入源を作る

「お金」は、年齢や仕事がある・ないに関わらず大きな不安や悩みの種です。特に仕事がない状態で求職活動をしている人にとっては、仕事が見つからない=収入がないという状況になるため、不安が一層高まります。

この対策として、在宅ワークやアルバイトをして収入源を作ることを検討しましょう。つなぎとして行う仕事は、短期間ででき、かつ就職ができたタイミングで辞められる仕事がおすすめです。「短期バイト」「データ入力」「単発」などのキーワードで仕事を探してみると良いでしょう。

関連記事:在宅ワーク初心者が知っておきたい自宅でできる仕事の種類や働き方

スキルを習得する

仕事が見つからない不安は、言い換えると「このままずっと見つからないかもしれない」という感情でもあります。この不安に対しては、面接でアピールできるようなスキルを身につけるのが有効な解消方法です。

身につけるべきスキルは希望の業界・職種によって異なります。例えばIT業界への就職を希望しているのであれば、「基本情報技術者試験」「ITパスポート」などがあります。これらのスキルはアピールポイントになるだけでなく、面接時の自信にも繋がるでしょう。

経験者・第三者からアドバイスをもらう

あなた自身、何が悪くて採用されないのかわからない場合は、経験者や第三者の意見を聞いてみることも方法の一つです。家族や友人など身近な方で構いません。

実際の履歴書を見てもらったり、面接での受け答え方・不安や悩みを相談してみましょう。よいアドバイスがもらえたり、不安な気持ちが軽くなる可能性があります。

面接では受け答えの内容だけでなく、姿勢や目線、話し方なども印象に関わってくるため、第三者の意見を聞くことで自分では気づかなかったマイナスポイントに気づけるかもしれません。

就職・転職エージェントを利用する

一人で求職活動をやっているが上手くいかない、という方は就職・転職エージェントを利用も検討してみましょう。

エージェントは就職・転職のプロとして数多くの実績から得た様々なノウハウを持っているほか、一般の求人サイトには公開されていないような非公開求人や企業の採用担当者との独自のコネクションなども持っています。

利用する際には担当者との面談などを行う必要はありますが、一人での活動に限界を感じている場合にはエージェントのサポートを受ける価値ありです。

関連記事:転職エージェントとは?サービス内容や利用するメリット・デメリットを解説

仕事が見つからない・採用にならない原因を考える

強く志望していた企業ではなかったとしても、不採用通知には誰もが落ち込むもの。しかし裏を返せば、不採用通知は「なぜ不採用になったのか」を考え、仕事の探し方や採用試験の対策を見直すきっかけにもできるのです。

仕事が見つからない・採用にならない原因としてよくある例を紹介します。

業界・企業を絞りすぎている

自動車メーカーだけ、大企業だけ、外資系金融だけ、といったように業界や企業を絞りすぎてはいないでしょうか。希望の業界・企業に就職したいという気持ちはもちろん大切ですが、それだけに限定してしまうことは自ら選択肢を狭めていることと同じです。

企業にはそれぞれ特色・強みがあり、実はあなたが知らないだけで魅力的な業界・企業は他にもあるかもしれません。これまでの募集企業に偏りがある場合には、少し視野を広げてみましょう。

地域を絞りすぎている

業界・企業を限定していることと同じく、例えば実家から1時間以内で通える職場や◯◯市内、転勤のない職種など地域や勤務地を絞りすぎていることが原因である可能性もあります。

もちろん、これらの希望は仕事を続ける上では重要な要素ではあります。しかし、この限定した範囲内での仕事探しが上手くいっていない場合には、どれくらいであれば許容できるかをもう一度考え、少し範囲を広げることを検討した方がいいでしょう。

自分のやりたい仕事がわからない

自分のやりたいことや将来のキャリアプランが描けないまま、なんとなく求職活動をしてはいないでしょうか。「こういった仕事がしたい」「将来はこんな風に働きたい」というビジョンがないまま仕事探しを行っても、仮に仕事が見つかったとしても長続きしない可能性があります。

まずはどのように働きたいか、どのような仕事に携わりたいのかなどを具体的にイメージしてみることから始めてみましょう。

自信が持てずに諦めている

例えば「数学が苦手だからIT業界は無理」「人見知りの性格だから営業職種はできない」と、やってみる前に「自分にできるわけがない」と諦めて、選択の幅を狭めてはいないでしょうか。

もちろん、きちんとした自己分析を行った上で業界や業種を絞り込むことは有効です。しかし、なんとなくの気持ちや自信のなさから「できそうなこと」にだけ挑戦しようとしている場合は、知らず知らずのうちにあなたの選択肢を狭めていることになります。

もし自信が持てないのであれば、勉強をし、スキルや資格を身につけるのもおすすめの方法です。目に見えたスキルがあると、あなたの自信を強めることもできます。

試験・面接対策が不十分

「就職は企業と求職者のマッチングである」と上述しましたが、もし採用プロセスの中であなたのスキル・人柄が相手に誤解されてしまっていることがあれば、それはとても勿体無いことです。

業界・企業を志望する理由を的確な言葉で言い表わすことができない、筆記試験が苦手など、採用試験の対策が不十分で採用に至っていない場合があります。

特に、人気の企業、給料が高い職業には多くの人が応募するため、その高い倍率の中を通過するためには相応の対策が必要であることを覚えておきましょう。

仕事の探す時の心がけるべきこと

仕事探しが上手くいっていないと「そもそもどうやって応募する企業を決めたら良いのか」という基本的なことがわからなくなってしまうことがあります。

求職活動は、応募する企業を探すところからがスタートです。仕事探しの際に心がけるべきことについて解説します。

自分の目標を整理する

あなたがどのような仕事をしたいのかを冷静に考えてみましょう。働き始めた直後だけでなく、5年後・10年後にどのような人たちとどのような仕事をして、どのような成果を達成したいのか、具体的にイメージをしてみます。

その結果、ある人は大勢の部下を束ねて大きなプロジェクトを統括している自分の姿をイメージし、またある人は一人で大きな成果を上げている姿をイメージすることでしょう。

自分の目標・なりたい姿をイメージし、そのためにはどのようなキャリアを踏むべきなのか逆算して考えることで、仕事を選ぶ指標にします。

業界・業種の幅を広げる

業界に特化した経験やスキルを持っている場合を除き、初めから業界・業種を限定して求職活動を行うことはおすすめできません。

仮にある企業から内定が出たとしても、その企業に必ず行かなければいけないということはないため、初めのうちはあまり興味がない業界・業種であっても勉強の意味も込めて応募してみましょう。

後ほど解説する業界・業種の研究を行っているうちに、興味が湧いてくる可能性もあります。例えば金融業界の営業をやりたい、と思っている方であれば他業界の営業職種も見てみると良いでしょう。

仕事を探す地域を広げる

勤務地は仕事を探す上での重要な条件の一つですが、絞りすぎるのもよくありません。東京や大阪などの中心部であれば地域を限定しても一定数の求人はありますが、地方の場合では限定することで求人数が極端に減ってしまう可能性もあります。

最近では、自宅などの離れた場所からのリモートワークの制度を取り入れている企業もあります。まずは幅広い地域で求人を見てみた上で、採用されてから無理せず働きつづけることができるかなどを検討しましょう。

自分のスキルありきで仕事を選ぶ

やりたい仕事、好きな仕事だけでなく、自分のスキルや経験からできる仕事を探しましょう。中途採用の場合、特に企業はその人物が即戦力であるかどうかを見て判断します。そのため、スキル・実績がある分野についてはあなたの採用率は上がることになります。
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もし未経験から他業界・業種への転職を考える場合は、まずスキルを身につけることを考えた方がいいでしょう。

いくらの給料が必要か考える

就職・転職活動において給料は最も重要な要素の一つです。どれだけ好きな仕事であっても、給料が低すぎて続けられないという方もいます。逆に、多少辛い仕事であっても給料がよければ耐えられる、といったように給与は働く人の感情に大きな影響を及ぼします。

就職・転職で失敗しないためには、あなたにどれくらいの給料が必要なのか考えましょう。もちろん、給料は多いに越したことはないでしょうが、条件のよい求人はその分倍率も高くなり、採用条件も厳しくなります。

現在の希望年収が高すぎることが原因で仕事が見つかっていない人は、必要な額を改めて考えつつ、その理想を少し下げる必要があるでしょう。

採用に向けてやるべきこと

「就職・転職活動を長く続けているが未だよい結果が得られていない」
「何かが悪いのだとは思うが具体的に何が悪いのかはわからない」

このような方は、就職・転職活動のポイントを改めて確認してみましょう。

自己分析をもう一度行う

自己分析でわかることは、あなたのその時点での考えや性格です。求職活動を通して企業の採用担当者やエージェントなどと会話したり、多くの企業を見てくるなかであなたの考えは変化することでしょう。

求職活動を始める前に自己分析を行ったきり一度も見直していない、という方は今一度改めて行ってみましょう。過去の自分との違いや新しい価値観を認識することができるかもしれません。

関連記事:転職を成功に導く!自己分析の必要性と具体的な方法を紹介

業界研究・企業研究の幅を広げる

一部の業界や大企業など一定規模の企業に絞って活動を行っていた場合には、その幅を広げてみましょう。これまでは見ていなかった業界や職種・企業にも目を向けてみることで、あらためて希望する業界への熱意を確認できたり、興味のある企業に出会えたりすることもあります。

あなたの身近な人に、どんな業界・職業が向いているか聞いてみることも有効な方法です。客観的な意見を聞くことで、あなたが自分で考えただでは見つからなかった可能性に気づけるでしょう。

エージェントを利用している人は、これまでの志望業界に特徴が近い業界や関連する業種について紹介してもらうのもおすすめです。

関連記事:就職・転職で失敗しないために!業界研究と企業研究のコツを解説

履歴書・職務経歴書の見直し

履歴書・職務経歴書はあなたのこれまでのキャリアやスキルをアピールする大切な書類です。これらの書類が長期間更新されていないという場合には、改めて内容を精査してみましょう。

実際の面接の場で担当者に興味を持ってもらった経験があれば、その内容をより詳細に書いたり、逆にあまり興味を持ってもらえなかった内容については削除したりと、実際の経験を踏まえてより魅力的な書類になるよう工夫しましょう。

関連記事:履歴書と職務経歴書の書き方は?初めて転職するあなたをサポート

面接対策をする

面接はただ企業の担当者と「おしゃべり」をする場ではなく、企業の求める人物像とあなたが一致するかを判断する大切な時間です。これまで対策を行わずに面接に臨んでいたという人は、改めて面接対策を行いましょう。

あなたが絶対に面接の場で話したいエピソードがあるはずです。どのような言葉を使ってどのように説明をすればよりアピールに繋がるのか、文字に起こして確認したり第三者に聞いてもらって意見を聞くなどの手段を取ると効果的に伝えられるでしょう。

面接対策には、受け答えの内容はもちろん服装や話し方、態度などのマナーも含まれます。基本的なマナーは社会人としてできて当たり前であり、逆にできていないことでマイナスの印象を与えてしまう可能性もあるでしょう。余計なところであなたの印象を損ねないようにきちんと理解しておくことが重要です。

関連記事:転職に役立つ面接対策!質問項目や基本マナーを理解して成功に近づこう

スキル・資格の習得

スキル・資格は他者(ライバル)との差をつけることに役立ちます。一部の求人では、職種に関連する資格を保持していることが応募条件であるケースもあるため、希望する業界・職種に関連するスキル・資格を習得することで選択肢が広がる可能性もあります。

実際、スキルや資格を習得してから転職してキャリアアップするケースは多くの業界で見られます。実践的なスキルがあれば就職してからの昇進・昇格にも役立つため、コストや時間を多少かけても取得する価値はあるでしょう。

関連記事:転職して年収アップするために!未経験からでも身につけられるスキルを紹介

関連記事:転職・キャリアアップに役立つ資格を紹介!未経験でも取れるものを厳選

身だしなみを整える

「人は見た目ではなく中身」と言いたいところですが、外見はその人の印象に大きな影響力を持ちます。

特に採用の現場においては、30分といった限られた時間で応募者の人柄やスキルを判断する必要があるため、清潔感はあるか、スーツにシワはないか、メイクは適切かなどの身だしなみには気をつけましょう。

さいごに

就職・転職は人生の中の一大イベントです。妥協すべきことではありません。

その一方で、希望する年収や職種、業務内容などの条件が厳しすぎることで、自ら選択の幅を狭めてしまっている可能性もあります。

求職活動がなかなか上手くいかない、という方は気持ちを前向きに保ちつつ、もう少し広い視野を持って業界や企業を選択してみましょう。

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この記事を書いた人

石田ゆり
元システムエンジニア・コンサルタント。ERPパッケージソフトウェア会社にて設計から開発、品質保証、導入、保守までシステム開発の一通りの業務を経験し、その面白さと大変さを学ぶ。働く人々を支援するバックオフィス系システム・業務効率化ツール等に特に興味あり。趣味は旅行、ヨガ、読書など。

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