「ITとは何かといわれてもいまいちピンとこない…」
「初心者向けにITの基礎知識を教えてほしい」
ITについての知識がないことに危機感を感じていませんか?
Web・プログラミング・IoT・AI・ビッグデータ・VR・ARなど、ITに関する話題をニュースやネットで聞かない日はないでしょう。
IT業界のニュースやトレンドを理解するには、最低限のIT基礎知識が必要です。
そこで本記事では、IT業界を知る上で押さえておきたいITの基礎知識についてわかりやすく解説。本記事を通して、日々の仕事や就職・転職活動などに役立ててみてください。
この記事は現役エンジニアによって監修済みです。
この記事の目次
ITは生活やビジネスに不可欠な技術
ITは現代社会において、日々の暮らしにおいてなくてはならない技術です。
まずは、ITとは何かを以下の流れでわかりやすく解説します。
- ITとは
- 生活やビジネスに深く浸透しているIT
- IT企業とは
ITとは
ITとは「Information Technology(インフォメーション・テクノロジー)」の略で、直訳すると「情報技術」という意味です。
ITはパソコン・スマートフォンといったコンピュータを使った情報技術の総称で、簡単に言うと情報を「手に入れる」「保存する」「伝える」技術を指します。
情報を処理するのがコンピュータで、情報の通信技術がインターネット、Webはインターネット上でブログやHPなどが閲覧できるように公開するための仕組み。
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生活やビジネスに深く浸透しているIT
ITは私たちの日常生活に深く浸透しています。以下のようなものもIT技術の一部です。
- スマホやパソコンなどの情報端末
- クレジットカードやSuicaなどのICカード
- Word・Excel・PowerPointなどのツール
ITはコンピュータやインターネットだけでなく、セキュリティや情報処理も含む広い意味で使われます。基本的なIT用語の理解は、ITを活用する上で役立つでしょう。
IT用語については「【初心者向け】IT用語40選!基礎知識・プログラミング用語・最新まで」も参考にしてください。
IT企業とは
IT企業とは、わかりやすく言うとインターネットやコンピュータなど、情報技術に関するサービスを提供する企業のこと。
私たちが普段パソコンで使用しているソフトウェアや、スマホで使用するアプリなども、IT企業が生み出した製品・サービスです。
世界的なIT企業といえば、Google・Amazon・Meta(旧Facebook)・Apple・Microsoftの通称「GAFAM」が有名。
また国内のIT企業といえば、富士通・NTTデータ・日立製作所・NEC・日本IBMなどが有名です。テクノロジーの進化に伴い、さらにIT企業の存在感は高まるでしょう。
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ITに欠かせないパソコン
ITに欠かせないデバイスとして真っ先に思いつくのはパソコンでしょう。
本章では、パソコンの仕組みについて以下の流れで解説します。
- パソコンの5つの要素
- ハードウェアとは
- ソフトウェアとは
パソコンの5つの要素
パソコンはおもに5つの要素で構成されています。
- 入力装置
- 記憶装置
- 制御装置
- 演算装置
- 出力装置
入力装置
キーボード・マウスなどが入力装置にあたります。データをコンピュータに入力して、取り込むための装置です。
記憶装置
入力したデータを保存しておくための装置です。ハードディスク・CD-ROM・メモリーが記憶装置にあたります。
記憶装置には、外部記憶装置(補助記憶装置)と主記憶装置があります。
ハードディスクなどは、電源を切ってもデータが消えない外部記憶装置(補助記憶装置)です。電源が入っている間に記憶されるメインメモリーは主記憶装置にあたります。
制御装置
制御装置は、コンピュータの中のシステム全体や一部を制御するための装置。人間の頭脳にあたるプロセッサの構成要素の一部です。プロセッサはCPUとも言います。
演算装置
四則演算・論理演算といった演算を行う装置です。
演算装置もプロセッサの構成要素の一部です。
出力装置
保存されたデータをコンピュータの外部に出力する装置です。ディスプレイ・プリンタなどが出力装置にあたります。
ハードウェアとは
パソコンのハードウェアとは、機械を構成しているパソコン自体やパーツそのものです。
パーツにはプロセッサー(CPU)、HDD・SSDといったストレージ、メモリー、キーボードやディスプレイといった入出力装置などが含まれます。
ハードウェアは、パソコンの土台となる要素です。
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ソフトウェアとは
ソフトウェアは、パソコンでさまざまな操作を行うためのプログラムです。
パソコンで重要なプログラムとして、BIOS・OS・アプリケーションの3つがあります。
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BIOSとは
BIOS(バイオス)は、Basic Input Output Sistemの略です。基本入出力システムを指します。パソコンと接続された機器の入出力を制御するプログラムです。
OSとは
OS(Operating System)は、基本ソフトウェアと呼ばれるプログラムです。Windows・macOS・Linuxなどが有名なOSと言えるでしょう。
OSは、ユーザーインターフェイスなど、ユーザーがパソコンを使うための基本となる環境を提供するプログラムです。
スマホにも、iOSやAndroid OSなどのスマホ用のOSが存在します。iPhoneとAndroidのスマホの大きな違いは、このOSが異なる点です。
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アプリケーション
OS上で動作するゲームやプログラムがアプリケーション(応用プログラム)です。
アプリケーションはそれぞれのOSごとに開発されるので、同じ名前のアプリケーションでもOSが異なるパソコンで使うと動作しません。
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IT技術を支えるインターネットの基礎知識
ここでは、普段何気なく使っているインターネットを理解するための基礎知識について、以下の流れで解説します。
- 世界中の情報機器をつなぐ技術のこと
- Webサイトが閲覧できる仕組み
- Webサイトを公開するには
世界中の情報機器をつなぐ技術のこと
インターネットとは、世界中に存在するパソコンやスマートフォンなどの情報機器を接続するための技術のことです。
インターネットを使用する上では、住所に該当する「IP」の存在が重要。そしてIPという住所の上に構築される建物が、いわゆるWebサイトやホームページです。
Webサイトやブログを閲覧するときは、Google ChromeやSafariなどのWebブラウザを使ってアクセスします。
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Webサイトが閲覧できる仕組み
インターネット上の住所であるIPアドレスを通して通信相手を特定します。これにより、世界中のさまざまなデバイスと通信が可能になるのです。
しかし、IPアドレスは数字なので、人間にはとてもわかりづらいという側面も。
そこで重要なのが、ドメインとIPアドレスを紐付ける「DNS(Domain Name System)」という技術です。
DNSの働きにより、ユーザーはIPアドレスを意識せずにインターネットを使えます。
Webサイトを公開するには
Webサイトを不特定多数に見せるには、インターネット上に公開しなければなりません。
この場合に必要な、サーバーとローカル環境の違いについて解説します。
サーバーが必要
サーバーとは、データ・情報を提供する機能を持ったコンピュータです。
サーバーは、企業が自分の会社の資産として用意していたり、サーバーを提供する会社から借りるなどの使う方法があります。
レンタルサーバーを借り、FTPソフトでデータをアップロードするのが一般的な方法。
ブログを開設する場合には、このようなサーバーを意識せずにすぐに使えます。ただ、内部の仕組みを覚えておくと、インターネット上で何が行われているのか理解できるでしょう。
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ローカル環境について
インターネットに接続せずに、会社内や家の中で閲覧できる場所をローカル環境と言います。これは、自分のパソコンのデータも該当。
Webサイトから画像や購入した音楽ををダウンロードするのは、インターネット上からローカル環境にコピーしていると言い換えることができます。
IT業界の種類
IT業界は大きく分けると以下の4つに分類されます。
- インターネット・Web業界
- 通信業界
- ソフトウェア業界
- ハードウェア業界
4つの分類はそれぞれ独立しているわけではなく、IT業界は4つの業界がそれぞれに関連しながら成り立っています。
また、Appleのようにハードウェアとソフトウェアを手がけるケースもありますので、IT業界の企業を理解する際の基本情報と考えると良いでしょう。
インターネット・Web業界
インターネットやWebの技術を使ったサービスやアプリを提供する業界。
企業のコーポレートサイト制作・インターネット広告・Webメディア・キュレーションサイトの運営・アプリ開発などが、本業界に分類されます。
GAFAはインターネット・Web業界に分類。EC(電子商取引)やSNSなど、今後の市場拡大においても期待される業界といえるでしょう。
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通信業界
通信業界は、インターネット利用に必要な通信インフラを提供する重要な業界です。
Wi-Fiや光回線などの通信網を管理・提供する業界で、近年では5Gが注目されています。日本ではソフトバンク・au・ドコモの3大キャリアが有名です。
通信回線を提供する企業が属する業界と覚えておきましょう。
ソフトウェア業界
OSやアプリケーションなどのソフトウェアを開発する業界です。
OSはコンピュータを動かす基礎を構築する重要なシステム。そしてアプリケーションはOS上で動作します。iOS・AndroidOS・Windows・macOSがOSにあたります。
パソコンでゲームをする、音楽や映画を鑑賞する、表計算ソフトを使うといった動作を行う上で、ソフトウェア業界は重要な役割を果たしているのです。
ハードウェア業界
パソコン・スマホ・タブレットなどのデバイスや、その周辺機器の製造を行う業界です。
IoT技術が浸透し、スマートスピーカーやスマートウォッチなどのデバイスが登場したことで、ハードウェア業界の存在感はより増しています。
IoTについては、後ほど詳しく紹介します。
IT業界の代表的な職種
本章では、IT業界における代表的な職種を4つ紹介します。
- Webデザイナー
- Webディレクター
- システムエンジニア(SE)
- プログラマー(PG)
Webデザイナー
Webデザイナーは、HTML/CSS・JavaScriptといったプログラミング言語を駆使してWebサイトのデザインを行う職種です。
イラスト・画像などのデザインを考えるだけでなく、プログラムのソースコードを記述することもあります。
Webサイトのフロント部分をWebデザイナーが構築するケースもあります。
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Webディレクター
Webディレクターは、Web業界の代表的な管理職です。Webサイトの製作を行う際に、そのプロジェクトの進行を管理します。
開発を依頼するクライアントの要望を汲み取り、Webデザイナーやプログラマーに的確な指示を与えます。納期通りに進行するように、チームの舵取りを行う重要な職種。
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システムエンジニア(SE)
システムエンジニア(SE)は、システム設計を行います。クライアントとの要求を汲み取り、その要求を実現するシステムの設計を行って進行を管理する役割を担う職種です。
システム開発には、要求分析・要件定義・基本設計・詳細設計・コーディング・テスト・納品などの工程があります。
SEが担当するのは、おもに要求分析・要件定義・基本設計・詳細設計に該当する、プロジェクトの上流工程です。
SEには、ITに関する知識だけでなく、クライアントやチームのメンバーと円滑にやりとりを行うコミュニケーション能力も求められます。
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プログラマー(PG)
プログラマー(PG)は、SEの設計した仕様書に基づいて、システムのコーディングや動作テストなどの下流工程を行う職種。
上記のシステム開発の流れで言うと、コーディングを担当します。プログラミングに関する知識をスキルが求められます。
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IT業界でよく耳にする用語
ここでは、IT業界のよく耳にするIoT・AIといった用語について解説します。IT業界で働くことを検討されている方は、知っておきたい内容と言えるでしょう。
- IoTとは
- AI(人工知能)とは
- DX(デジタルトランスフォーメーション)とは
IoTとは
IoTとは、「Internet of Things」の略で「モノのインターネット」と訳されます。
パソコン・スマートフォン・タブレットといった通信機器だけでなく、家電や自動車などありとあらゆる「モノ」がインターネットとつながる仕組みや技術がIoTです。
IoTの分野の中で注目されているのが、機械同士がやりとりを行う「M2M(Machine to Machine)」です。M2Mのやりとりとして、以下の2種類があげられます。
- 機械から情報収集を機械が行う
- 機械を機械がコントロールする
機械による情報収集とビッグデータ
機械からの情報収集を機械が行えば、膨大なデータが蓄積できます。
ヘルスケアのさまざまな人のデータが集まれば、それを元にした個人にあった健康管理プランが提供できるようになるでしょう。
このさまざまな形・性格・種類の膨大なデータがよく聞く「ビッグデータ」です。
ビッグデータはマーケットの需要の予測など、どのように活用するかが大切なポイントなので理解しておきましょう。
機械が機械をコントロールすることの身近な例
機械が機械をコントロールすると聞くと難しく感じるかもしれません。
身近な例をあげると、GooogleアシスタントやSiriなどの音声アシスタントがあります。最近では、精度が高くなり、できることも多くなったので使う方も多いでしょう。
その他にも、車の自動運転技術・センサーを使ったビルの温度調節・無人警備システムなど、さまざまな用途があります。
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AI(人工知能)とは
「AI(Artificial Intelligence)」とは人工知能のことで、人間が脳で行う知的作業をコンピューターによって模倣しようという概念や技術を指します。
簡単に言うと、人間の脳と同じような動きをコンピュータに行わせようとする技術です。
AIの歴史は実は古く、1950年頃にブームが訪れました。今回のAIのブームは、「第三次人工知能ブーム」とも呼ばれています。
今回のAIブームを支えているのは、機械学習とディープラーニングです。
機械学習について
機械学習は、コンピューターが大量のデータを学習して、その中に潜んでいるパターンを見つけ出すことを指します。
その学習したデータを元にして、新たなデータからさまざま予測を実施。
これにより、人間が手動のプログラミングによって実装していたアルゴリズムを、自動的に構築できるようになります。
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ディープラーニングについて
ディープラーニングは、機械学習の方法の1つです。
人間が自然に行っている作業をコンピューターに学習させます。コンピューターが猫と犬の画像を見分けられるのも、このディープラーニングのおかげです。
ディープラーニングは、人間のニューロンの仕組みを真似たシステム「ニューラルネットワーク」がベースになっています。
ニューラルネットワークの層を重ね、データの特徴を段階的に深く学習できるのです。
ディープラーニングによって、AIによる高い認識精度が実現しました。実用的なAIの活用においては欠かせない存在です。
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは
「DX(デジタルトランスフォーメーション)」とは、ITによる業務の変化の概念です。
- 第1フェーズ:IT活用による業務効率化
- 第2フェーズ:ITによる業務の置き換え
- 第3フェーズ:業務とITがシームレスに変換される状態
第3フェーズは、わかりやすく言うと人間ではなく、機械が働くことを前提したものへ転換して業務プロセスを改善していくことを意味します。
DXの実現には、IoTやAIといった新たな技術が鍵。
ITトレンドについて詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
IT基礎知識の勉強方法
IT基礎知識の勉強方法をまとめると、以下の通りです。
- IT基礎知識をまとめた本やアプリで学ぶ
- IT系資格の勉強をする
- ITスクールに通う
ビジネスパーソンが教養としてITの基礎知識を学ぶならば、「ITパスポート」や「基本情報技術者」などの資格取得を通して理解を深めるのがおすすめ。
これらの資格勉強では、専用の教材や学習サイトがあるので、上手く活用すれば効率的に合格を目指せるでしょう。
一方でアプリ開発やエンジニア転職を目指すような、実用的な技術を最短で習得する場合には、独学よりもスクールに通う方が効率的です。
IT基礎知識の勉強方法に関連する記事は、以下も参考にしてください。
- 【厳選7冊】IT用語の基礎知識を勉強できるおすすめ本を紹介【初心者向け】
- 【厳選11選】ITリテラシー向上に役立つ資格を紹介
- 【オンライン可】社会人向けのITスクールおすすめ12選!エンジニアを目指せるプログラミングスクール
IT基礎知識はビジネスパーソンならば必須
IT業界を知る上で押さえておきたいITの基礎知識について解説しました。
ITを活用したビジネスはIT業界のみならず、すべての業界で行われています。
つまり、現代のビジネスパーソンにはIT知識は必要不可欠。ITの基礎知識が足りないと感じているなら、必要最低限の知識を身に着けましょう。
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