「よりよい商品提案をするには『情報収集』が大事だと上司にいわれた」
「情報収集なんて普段から意識していないし、どうすればいいか分からない…」
「ビジネスの基本ともいうし、情報収集能力を高めるコツが知りたい!」
情報収集能力は、業界・職種に関わらずビジネスパーソンならば養うべきスキルです。
加えて、インターネットやSNSが発達した現代のIT社会では、大量で雑多な情報の中から必要な情報だけをより速く正確に収集する力が求められるでしょう。
そのため、仕事で情報収集を求められると、苦手意識が働く方も多いかもしれません。
そこで本記事では、仕事に役立つ情報収集能力を高める方法を紹介します。
情報収集の手段や便利ツールも紹介するので、情報収集が苦手な方は参考にしてください。
情報収集能力とは
情報収集能力とは、その名の通り「情報を集める能力」で、言い換えれば「大量の情報の中から、必要な情報を整理してまとめる力」のこと。
現在は、スマホやインターネットの普及により、大量の情報が行き交う情報社会です。
このような社会では、有益な情報以上に、信頼性のない情報が大量に存在しています。選択肢の多い今だからこそ、正しい情報を収集する能力が求められるのです。
デキるビジネスパーソンは情報収集を欠かさない
情報収集能力は、現在のビジネスパーソンに求められる能力の1つです。
例えば、「アフターコロナで売れる商品の企画案」をまとめる場合、仕事ができる人とそうでない人とでは、以下のような違いが生まれます。
- 仕事ができない人:いきなり考え始める
- 仕事ができる人:考える前にテレビ・Web・書籍などで情報収集をする
上記の通りで、仕事ができるビジネスパーソンは、考えるための土壌を作るために、まず情報収集から始めます。
したがって、「情報を制するものはビジネスを制す」といっても過言ではありません。
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情報収集能力を高める5つの方法
情報収集能力を高める方法をまとめると、おもに以下の5つです。
- 情報収集の基本を身につける
- 情報収集のタイミングを決めて習慣化する
- ツールで情報収集を自動化する
- 情報収集自体が目的にならないように意識する
- 発信すると新しい情報が入りやすくなる
これらの方法について解説するので、苦手意識のある方は実践してみてください。
情報収集の基本を身につける
1つ目は、情報収集の基本を身につけること。
情報収集が苦手な方は、まずは基本を理解して習得することに注力しましょう。
情報収集の基本は、以下の3つの手順です。
- 情報収集の軸となるテーマ・目的を決める
- 情報収集のツールを選ぶ
- 情報の信頼性を検討する
これらの手順について深掘りします。
情報収集の軸となるテーマ・目的を決める
情報収集の軸となるテーマや目的を決める理由は、情報収集の効率性を高めるため。
情報収集というのは、あくまでビジネス上の課題や問題を解決するための手段に過ぎません。
つまり、最も時間を割くべきは情報収集の先にある「アウトプット(行動)」です。
あれもこれもと目的を定めずに情報収集するのは、単なる時間の浪費に過ぎません。
情報は多く集まるかもしれませんが、それを選り分ける手間が生まれます。結果として深度の浅い雑多な情報ばかりになり、ビジネスに活かせない可能性が高くなるでしょう。
したがって、テーマや目的を設定してそれに沿った情報収集を行うことが大切です。
情報収集のツールを選ぶ
目的やテーマが定まった後は、情報収集に使うツールの選択です。
例えば、一般動向に関する情報ならば、テレビなどの大きい情報源が参考になります。
また、特定のジャンルの知識をキャッチアップするなら、Webサイトや書籍などで細かくアンテナを貼るとよいでしょう。
あるいは、商品の口コミやレビューを調査するならば、SNSを活用すべきです。
どのような情報を集めたいか、どのくらい情報収集に時間をかけられるかといった観点から、自分の状況に合った適切なツールを選びましょう。
情報の信頼性を検討する
「この情報は正しいだろうか」「この情報源は信用できるか」といった、情報の信頼性を検討することも非常に重要です。
ブログやSNSの情報を何も考えずに鵜呑みにした場合、間違った情報によってビジネス上の不利益を被る可能性もあります。
例えば、「薬の副作用」に関する情報収集を行う際に、以下の選択肢があるとします。
- インフルエンサーの個人ブログ
- 厚生労働省の公式サイト
この場合、明らかに後者の方が信頼性が高いはずです。
もちろん、個人ブログをすべて否定するわけではありません。
ただし、医療などの専門性の高いジャンルや正確な数値・データが求められるものについては、企業・国・専門機関の公式サイトの方が信頼性を証明できます。
情報収集のタイミングを決めて習慣化する
2つ目は、情報収集のタイミングを決めて習慣化すること。
例えば、1日の中で気になったニュースや言葉をメモしておきます。その後、昼休みの30分を使ってWebサイトや新聞で調べて自分なりに情報をまとめます。
このように、習慣化して情報収集する癖を身に付けることが、克服への第一歩です。
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ツールで情報収集を自動化する
3つ目は、ツールを使って情報収集を自動化すること。
世の中には、情報収集の効率性を上げるツールが多くあります。
例えば、RSSリーダーは登録したWebサイトの最新情報をいち早くキャッチでき、Googleアラートは登録したキーワードでヒットした最新ニュースを定期的に通知してくれます。
あるいは、プログラミングが得意な人は「Webスクレイピング」という手法を使って、Webページの情報を効率よく収集することも可能です。
このように、ツールを活用して情報収集の負担を減らすのも継続するためのポイント。
情報収集ツールのおすすめは、後述する「情報収集ツール・アプリのおすすめ6選」を参考にしてみてください。
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情報収集自体が目的にならないように意識する
4つ目は、情報収集自体が目的化しないように意識すること。
情報収集はあくまで手段に過ぎません。情報収集自体が目的化してしまうと、それは単なる時間の浪費であり、テレビをだらだらと見るのと同じです。
つまり、インプットがアウトプットにつながらず、情報をエンターテインメントとして消費しているような状態になってしまいます。
そうならないために、情報収集の先にあるアウトプットを意識しましょう。
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発信すると新しい情報が入りやすくなる
5つ目は、情報収集した内容を外部に発信してみること。
発信先は社内でもよいですし、個人ブログやSNSで発信するのも効果的でしょう。
発信のメリットとしては、以下の3つです。
- アウトプットを増やすことで、知識として定着しやすくなる
- フィードバックをもらうことで、中身が洗練されたり、新しい情報がもらえる
- 情報を相手に伝える力や情報を拡散する力が身につく
自分の中に止めるよりも積極的に発信した方が、メリットは大きいです。
情報収集の手段と選び方
情報収集の具体的な手段は、以下の5つです。
- SNS・Webサイト・アプリ
- テレビ・ラジオ
- 新聞
- 本・雑誌
- コミュニケーション
これらの情報収集手段の選び方についてポイントを解説します。
SNS・Webサイト・アプリ:情報の鮮度が高い
「SNS・Webサイト・アプリ」は、日ごとに更新される情報や鮮度の高い情報がほしいときにおすすめの手段です。
鮮度が求められる情報の具体例としては、以下の通り。
- 株価
- 原油価格
- 天気予報
- スポーツの試合結果
- 漫画の最新話
上記の通りで、リアルタイムに更新されるSNS・Webサイト・アプリのオンラインの特性をうまく活用しましょう。
また近年は、文章を入力して入力内容に応じた回答をAIが自動生成する「ChatGPT」が注目を浴びており、回答の精度も日々進化しています。
こうした新たな情報収集ツールの登場にも注目です。
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テレビ・ラジオ:影響力が強い
世間や社会への影響力の強さで選ぶなら、「テレビ・ラジオ」がよいです。
テレビやラジオで情報収集をするメリットは、以下の通りです。
- 映像による情報収集の効率性が高い
- 世間が注目するニュースを収集できる
- 政治・経済などの難しい話題をかみ砕いて説明している
一方で、テレビ・ラジオ局の意向により一部の情報が編集されるため、信頼性という点で不安があります。
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新聞:信頼性とスピードのバランスがよい
情報の信頼性とスピードの両面でバランスがよいのは「新聞」です。
信頼性とスピードが求められる情報の具体例としては、以下の通りです。
- 日本や諸外国の政治・経済
- エンタメ情報
- スポーツの試合結果
新聞はインターネットに次ぐ速報性と取材を元にした信頼性の高さがポイント。
ただし、取り上げるジャンルやスタンスは各誌で異なるため、情報収集の目的に応じて使い分けてください。
本・雑誌:信頼性と専門性が高い
情報の信頼性や専門性の高さで選ぶなら、「本・雑誌」がよいです。
信頼性や専門性が求められる情報の例としては、以下の通りです。
- 科学技術や医学などの専門性の高いジャンル
- 商品の比較・使い方・ノウハウ
上記の通りで、特定のジャンルにおける深い知識を得られるでしょう。
ただし、本当に知りたい情報や知識にたどりつくまでに、インターネットなどと比較すると時間がかかるというデメリットもあります。
コミュニケーション:情報の質が高い
情報の質を重視するならば、特定のジャンルに精通した方に直接聞いてみるのがおすすめです。人とのコミュニケーションも立派な情報収集と言えるでしょう。
質が求められる情報の例としては、以下の通りです。
- 起業の失敗談
- 商品の開発秘話
- その人しか知り得ない業界の裏話
上記の通りで、専門家や経営者など、その人しか持ち得ないノウハウや知識はインターネットでは手に入りません。
一方で、人脈や紹介がないと難しい手段のため、質の高い情報を持つ方とコミュニケーションを取るまでのハードルは高いといえます。
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情報収集ツール・アプリのおすすめ6選
本章では、情報収集ツール・アプリのおすすめを6つ紹介します。
- ニュースアプリ
- ニュースサイト
- RSSリーダー
- ラジオアプリ
- SNS
- Google アラート
それぞれのツールの特徴を解説するので、活用して情報収集の効率を上げましょう。
ニュースアプリ
出典元:NewsPicks
ニュースアプリは、主にスマホ向けに政治・経済・金融・テクノロジー・スポーツなどの主要なジャンルの最新情報を配信するアプリ。
ニュースアプリの中で人気の高いものは、以下の3つです。
アプリ限定のオリジナル記事や動画もありますから、気になる方は「おすすめニュースアプリ【22選】ニュースサイト系・ビジネス・動画まで幅広く紹介」をご覧ください。
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ニュースサイト
出典元:CNET Japan
スマホやパソコンで情報収集をするなら、ニュースサイトを活用するのがおすすめです。
ニュースサイトは、あらゆるジャンルを網羅したものから特定のジャンルに特化したものまでバリエーションが豊富。
例えば、IT・Web業界に強いニュースサイトだけでも、以下のように数多くあります。
汎用性の高さに定評がありますから、メインの情報源として活躍するでしょう。
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RSSリーダー
出典元:Feedly
「RSS(Rich Site Summary)」とは、Webコンテンツの最新記事や更新情報を通知するための便利な機能です。
そして、RSSリーダーはWebサイトが公開するRSSフィードを読み込み、一覧化してユーザーに見やすく提供するソフトウェアです。
RSSリーダーは、以下の2つがよく使われています。
頻繁に閲覧するWebサイトと連携することで、いち早く最新情報を確認できます。
RSSについては「【本当にオワコン?】RSSとは何か 基本的な使い方をわかりやすく解説」で解説しているので、合わせて参考にしてみてください。
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ラジオアプリ
出典元:Apple
スキマ時間や仕事中に情報をインプットするなら、ラジオアプリもおすすめです。AirPodsなどのワイヤレスイヤホンと組み合わせると、ハンズフリーで情報が手に入ります。
ラジオアプリで人気の高いものは、以下の3つです。
忙しいビジネスパーソンは、「ながら聴き」で情報収集の効率を上げてみましょう。
SNS
出典元:Instagram
商品の口コミやレビューなどを中心に情報収集するなら、SNSがおすすめです。
よく使われるSNSの例としては、以下の通りです。
必要な情報源だけをフォローすれば、タイムラインには興味関心の高い情報だけを表示させられるでしょう。
一方で、インフルエンサーなどの影響力の強い方の意見に世論が流される可能性もあり、論理的でフラットな情報を取得しにくいという側面もあります。
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Google アラート
Google アラートは、特定のキーワードを登録すると、キーワードと関連性の高いニュースを定期的に配信してくれるサービスです。
RSSリーダーやSlackなどと連携すれば、より情報収集の効率性が上がるでしょう。
使い方は簡単で、Google アカウントさえあれば、キーワードの登録だけですぐに設定可能。
Google アラートの詳細はこちらの「Google アラートの設定方法まとめ!便利な使い方や連携機能も解説」で紹介していますので、ご参考ください。
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情報収集能力を高めてデキるビジネスパーソンになろう
情報収集能力を上げるコツ・情報収集の手段・便利ツールなどを紹介しました。
ソースは1つに絞る必要はなく、むしろ複数のソースを組み合わせて使う方が効果的。
例えば、Webサイトと書籍を組み合わせれば、鮮度が高く、なおかつ信頼性の高い情報を収集できるでしょう。
現代のビジネスパーソンにとって、情報収集能力は非常に重要度の高いスキルです。
苦手意識のある方は、時間とタイミングを決めて習慣的に行い、情報収集能力の高いビジネスパーソンを目指しましょう。
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