「自分の勉強法は正しいのだろうか?」
「もっと効率のいい勉強法はないのだろうか?」
資格や受験の勉強をしていて、自分の勉強のやり方が効率のいい勉強法なのかどうか不安で心配な方も多いでしょう。
そこで本記事では、効率のいい勉強法のおすすめや教科別の勉強法などを紹介します。
勉強法を選ぶときの注意点やさらに効率的に学習するコツなども紹介するので、自分の勉強の仕方が不安な方はぜひ参考にして下さい。
この記事の目次
効率のいいおすすめの勉強法9選
効率のいい勉強法には以下のようなものが挙げられます。
- 時間帯別勉強法
- 音読勉強法
- 文章録音勉強法
- 隙間時間勉強法
- 教科書7回読み勉強法
- 逆算して勉強計画を立てる
- チームメイキング勉強法
- ストップウォッチ勉強法
- ミニマム勉強法
学習する場所や内容によって、それぞれの勉強法をカスタマイズするのもおすすめです。
時間帯別勉強法
1つ目は、脳科学的な観点を活用した勉強法で、復習やインプットに最適な時間に学習をしようという勉強法です。
起床から3時間は、脳の集中力が高まる時間と言われています。脳の記憶がリセットされるため、記憶力・想像力・発想力が高まる勉強のゴールデンタイムなのです。
そして、英単語などを暗記をするのであれば、朝よりも寝る前の夜の時間が最適。眠っている間に記憶は整理されるため、直前に覚えたことは定着しやすくなります。
ガリガリと寝る間を惜しんで勉強しなければならないと考える人も多いでしょう。しかし、しっかりと睡眠を取ることは勉強の効率を欠かせません。
逆に睡眠の質が下がれば、知識の定着も悪くなります。
参考元:「寝る直前10分の勉強」が効果絶大なワケ | 東洋経済オンライン
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音読勉強法
どれだけ普段は意欲がある人でも疲れが溜まるなどして「どうしても今日は勉強のやる気が起こらない」という日もあるでしょう。
そんな日に試してほしい勉強法が、「音読勉強法」です。
やる気が起こらなくても、とりあえず学習内容を声に出して音読してみるのです。声を発することで脳が刺激され、やる気が引き出されて「よし、勉強しよう」という気持ちになれます。
テキストをただ黙読するよりも音読する方が長期記憶に残りやすく、英語の場合は正しい発音で音読することでリスニング力向上にも役立つでしょう。
文章録音勉強法
音読勉強法をさらなる効率的な勉強法に変えられるのが、「文章録音勉強法」。音読勉強法の延長線上にある勉強法と言えるでしょう。
テキストの内容をまず音読してそれを録音し、隙間時間に録音した内容を聞いて学習するものです。詳しい手順は以下の通り。
- やる気の出ない日の勉強のスタートとして、テキスト1ページ分を音読し、それを録音する(5分程度)
- その録音内容を、通勤通学の移動時間などを利用して、ヘッドフォンなどで聞いて学習する
もし理解力が上がってきたら、自分の言葉で解説した内容を録音するのもおすすめです。
つまり、自分専用のオーディオテキストを作成するようなイメージです。声に出すことでアウトプットの場にもなるので、さらなる理解力向上につながります。
隙間時間勉強法
忙しい現代人にとって隙間時間を活用して勉強することも大切です。
パナソニック株式会社が行った調査によると、日本人の無駄な隙間時間は1日1時間9分あるそう。1週間だと無駄な時間が約8時間あります。
隙間時間はいつ来るか中々予測はできません。常にテキストを持ち歩くことが大切。5分、10分の隙間時間ならじっくりと読む時間はないので、ざっと目を通すくらいにしましょう。
隙間時間に何度も繰り返してテキストを読んでいると、少しずつ理解は深まります。気をつけるべきことはテキストを読む際に悩んだり、考えすぎたりしないということです。
参考元:PR TIMES
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教科書7回読み勉強法
東京大学法学部を首席で卒業し、現在は弁護士として活動する山口真由さんの勉強法です。この勉強法の基本はその名の通り、「教科書を7回読む」もの。
1〜3回目は、教科書の内容を読み、出題範囲を把握する作業。そして4〜7回目は、「教科書のここにこの内容が書かれている」のを確認する作業です。
理解度は3回目までほぼ横ばいです。しかし4回目から急に理解度が上昇し、7回目に到達する頃には、細かい部分まで理解できるのだといいます。
この勉強法に適しているのは、社会・英語・理科などの、暗記を必要とする教科です。
逆算して勉強計画を立てる
資格試験や受験日から逆算して長期の勉強計画を立てるというのも重要です。
長期的な計画を作ったあとに1ヶ月、1週間、1日に勉強計画を落とし込みましょう。
ポイントは必要最低限の勉強が何かを確認すること。無理をして詰め込もうとすると失敗しやすくなるので注意が必要です。
勉強をしながら計画にズレが出てきたら柔軟に調整していきましょう。全体の計画が頭に入っていると、何をやるべきか明確なのでスムーズに勉強がしやすくなります。
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チームメイキング勉強法
勉強に集中する環境を作るのも、効率のいい勉強法では大切。そこでおすすめなのが、「チームメイキング勉強法」。つまり勉強する仲間を作る方法です。
一緒に勉強する仲間の存在は大きいです。もともと一緒に資格勉強や受験勉強を頑張っている仲間がいるのであれば、その仲間と一緒の空間で勉強するとモチベーションが上がります。
また、リアルで勉強する仲間を作るのが難しければ、SNSを活用するのもいい方法。例えばハッシュタグで資格名を検索すれば、同様に勉強している仲間が見つかります。
学習した内容をSNSやブログで発信すれば、同様に日々勉強に励む人とつながることも。お互いの学習状況を見ながらモチベーションを保てるでしょう。
ストップウォッチ勉強法
東京大学薬学部卒業、タレント活動や、現在は大学で教鞭も振るう木村美希さんが、実際に受験勉強で行なっていた勉強法です。
彼女が自宅での学習中のみならず、学校やリビングでくつろぐ時間、ベットで寝ている時も肌身離さず持っていたのが、「ストップウォッチ」だといいます。
そして記録された勉強時間の分だけ頭脳が進化していると考え、この記録ノートでモチベーションを管理しました。
この勉強法には、以下のようなポイントがあります。
- デジタルのストップウォッチを使う
- 測った時間を記録する
- 生活時間(睡眠時間・合間の時間)も記録する
記録を続けていくうちに勉強がゲーム感覚になるのがわかるでしょう。勉強に対する気持ちを切らさずに続けられる勉強法と言えます。
ミニマム勉強法
「仕事の関係で、急に資格の勉強をしなければならなくなった」「試験まで1ヶ月もない」そんな場合におすすめしたのが、この「ミニマム勉強法」です。
ミニマム勉強法のポイントは以下3つ。
- 使う問題集は1冊のみ
- 問題を解く前に解答を読む
- 必要箇所だけテキストを読む
出題範囲の膨大な資格勉強の場合、問題集1冊でもかなり分厚くなるでしょう。分厚いテキストを見るだけで、「あと1ヶ月で終わるはずない」とモチベーションが下がってしまいます。
そして問題集を解く際は、解答を見ながら問題を解いていきます。そして、以下の3つで問題に印をつけていくのです。
- 問題を読むだけで解けた…●
- 解説を読んだので次から自分で解ける…●
- 解答を見ないと解けなかった…○
上記のように印をつけて繰り返し○の問題を解き、自分で解けるようになったら○を塗りつぶし●にしていきます。
また○(解答を読まないと解けない)と判断した問題は、テキストを読んで理解を深めます。
すると、たとえ試験まで1ヶ月未満でも、効率的に1冊の問題集を網羅できるはずです。
ちなみに、これまで紹介した効率のいい勉強法とは逆に、やってはいけない勉強法もあります。そのような勉強法をしないことも学習の効率を高めるポイント。
NGな勉強法について知りたい方は「やってはいけない勉強法を解説!実際に活用できるおすすめの本も紹介」を参考にしてください。
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【教科別】おすすめの勉強法
効率よく勉強するには、教科によって勉強の仕方を変えることも大切です。ここでは国語・数学・英語・社会・理科の5教科それぞれでおすすめの勉強法を紹介します。
国語のおすすめ勉強法
国語のおすすめ勉強法を、古文・漢文・現代文に分けて紹介します。
古文
古文は現代文と似た部分がありつつ、現代とは意味が異なる単語や文法の使い方があるため、苦手意識を持つ人も多いかもしれません。
しかし少しずつ知識を備えていけば、スムーズに読解できるようになります。
古文の学習で有効活用したいのは寝る前の時間や通学中などのスキマ時間です。
10分など短い時間を使って古文単語集などに書かれた単語の意味や例文などを読み、着実に知識を増やせるようにしましょう。
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漢文
漢文の学習方法は英語の学習方法と似た部分があります。
なぜなら漢文は英語と同様外国語だからです。
漢文の勉強ではまず語彙力を高め、句法や常識についての知識もつけていきましょう。
多くの漢字の意味が理解できると漢文の理解も進みます。「漢文を読む」→「分からない単語はその都度調べて意味を確認する」を繰り返していきましょう。
また、漢文は儒教の教えを理解すると読み進めやすくなるものも多いです。そのため勉強の息抜き程度に、儒教を学べる本を読んでみるのもおすすめです。
現代文
現代文の勉強では語彙力をつけるのが重要です。現代文の問題を解いている際、分からない言葉や漢字が出てきた際は意味を調べて理解するようにしましょう。
また、接続詞を理解することも、現代文読解では大切です。ざっと文章を読んで接続詞にチェックを入れるだけでも、問題を解く際の手がかりになります。
数学のおすすめ勉強法
数学がいつの間にか分からなくなってしまう原因の1つに「問題文が何を言っているのか分からない」という状態があります。この状態の一因が読解力不足です。
数学の問題は言い回しが独特で、問題文の意図が掴めないと解くのが難しいです。まずは学校の授業をしっかり聞いて、先生の噛み砕いた説明で理解できるよう努力しましょう。
とはいえ、数学はもともと苦手意識を持っている人も多いので、以下のような本を読んで数学への興味関心を高めるのもおすすめです。
解答をそのままうつすのはNG
数学の問題を解いて分からないと、解答をうつす人も多いでしょう。しかしそのまま解答をうつすだけではもちろん理解は深まりません。
基本的な公式は暗記しなければなりませんが「なぜこの公式をこの問題で使うのか」を理解するようにすると、少し出題方法が変わっても対応できるようになります。
英語のおすすめ勉強法
英語の勉強のコツは、限られた勉強法をとにかく続けることです。いろいろなテキストに手を出したり、日によって勉強することを変えたりすると、あまり効率的に成績を上げられません。
おすすめの英語の勉強法は以下の4つです。
- 英語を繰り返し聞く
- 簡単な英文の丸暗記
- 音読&模写
- 辞書をひかずに英文を読む
英語を繰り返し聞く
英語を繰り返し聞く際におすすめなのは、数分程度で隙間時間にも聞けるボリュームのものです。英語の聞き取りは、以下のようなステップで行いましょう。
- 大体の内容を掴むため繰り返し聞く
- 字幕などを見ながら聞く
- 聞いた内容を書き取る
- 知らない単語の意味を確認する
- 音声に合わせて読む
簡単な英文の丸暗記
出典元:App Store
英語はまとめて聞くと何を言っているか理解できず、パニックになるかもしれません。
しかし実は、1文1文シンプルなフレーズで構成されており、中学生レベルの英語が理解できていれば問題なく聞き取れることも多いです。
そのため1日5文ずつくらいでも、簡単な英文はフレーズ丸ごと覚えてしまうのがおすすめ。または、瞬間英作文アプリを活用するのもいいでしょう。
音読&模写
好きな英文を音読し模写するのも、英語の勉強の仕方としては効果的です。「英語を繰り返し聞く」の部分で活用した教材の中の好きなフレーズを音読、模写してみるのもいいでしょう。
英文を音読しながら模写すると「ここでなぜこの単語・文法を使うのか」「どういう言い回しをすると相手に伝わりやすいのか」などを理解できるようになります。
聞くだけでは分からなかった気づきがあるはずです。
辞書をひかずに英文を読む
英文を読んでいて意味が分からない単語が出てくると、すぐに辞書をひく人もいるのでは? 今日からはぜひ、辞書をひかずに英文を読む方法を試してみてください。
これは「辞書をひくのが面倒だから」やるのではなくで、前後の内容で理解できるスキルを養うために行う勉強法です。
何度か読んで、どうしても意味がわからない場合は辞書で意味を調べてみましょう。
この方法を繰り返していると、少しずつ語彙力とともに文脈から意味を掴む力も身につき、英文を読むスピードを上げられます。
社会のおすすめ勉強法
社会の勉強でもっとも重要なのは、やはり暗記です。効率的な暗記のためにいくつかおすすめの勉強法を紹介します。
- 教科書を音読する
- 解答を見ながら問題を解く
教科書を音読する
教科書を繰り返し読むこと、そして音読することの効果は「教科書7回読み勉強法」「音読勉強法」の部分で紹介した通りです。
これら2つの勉強法は、ただ暗記するのが苦痛に感じる時に特におすすめ。
音読することで脳が刺激され、やる気アップにもつながるため、1日の勉強のスタートに社会の教科書の音読を取り入れるのもいいでしょう。
解説を見ながら問題を解く
社会の問題は暗記していないと解けない問題が多です。なので覚えていない内容の問題でつまずいて時間が経ってしまうよりも、潔く答えを見ながら問題を解いた方が効率的です。
分からなければ問題にチェックを入れて解答を見ましょう。そして全ての問題を解き終わったあとに、チェックが入っている部分の内容を暗記カードにメモしてください。
暗記カードはその日のうちに復習すると、記憶の定着につながりやすいです。
理科のおすすめ勉強法
理科は暗記も大切ですが「なぜそうなるのか」を理解することも大切な科目です。ここでは物理・化学と生物・地学に分けておすすめの勉強の仕方を紹介します。
物理・化学の勉強法
物理・化学は法則・公式・化学式など暗記内容が多いですが、その原理や物質の性質などもセットで理解することが大切です。
そのためには演習問題を繰り返し「どのような問題のときにどの公式や化学式を活用すればいいのか」を掴んでいきましょう。
生物・地学の勉強法
生物・地学も物理・化学同様、暗記することが多いです。それとともに、各器官のはたらきや自然現象のしくみなども理解することが大切な分野です。
生物・地学の勉強の仕方でおすすめなのは「まとめノート」を作ること。
図表が多く出てくるため、教科書に載っている図表をコピーし、それに書き込む形で内容をまとめていくのもいいでしょう。
効率のいい勉強法のポイント
効率よく勉強を進めるためには4つのポイントがあります。ここから詳しく解説しましょう。
学習内容の全体像を把握する
いきなりテキストの最初の章から勉強を始めるのはおすすめできません。例えば資格試験のテキストであれば、まずは目次で全体像を把握しましょう。
中には最初の章に、資格の目的や出題範囲、時間配分の目安や対策方法が書かれたテキストもあります。
そのような全体像を把握してから学習をスタートさせると、各学習内容が資格で得るべき知識のどの部分にあたるのか、そして各項目同士の繋がりを理解しやすくなります。
この準備段階があると、応用問題にも強くなります。
時間を短縮できる方法を考える
効率のいい勉強法の重要なポイントは、「いかに勉強する時間を短縮できるか」です。
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学習を始めるまでの時間を短縮
机に座ったものの、ついついスマホをいじったり友人と話し込んでしまい、結局勉強を始めたのは30分後という人も多いでしょう。
勉強に対する意識を自分で変えるのは中々難しいです。そのため、習慣化アプリを使って勉強をすっと始められる仕組みを作ることも大切です。
もしくは、同じ目標を持つ仲間を作る、集中を切らす原因となるものをそばに置かない・捨てるなどを実践し、勉強を開始するまでの時間を短縮しましょう。
習慣化アプリのおすすめは、「【2024年版】習慣化アプリおすすめ10選!ルーティン化で勉強やダイエットを成功させよう」で紹介しています。
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インプットの時間を短縮する
テキストの選び方にも、時間短縮のポイントがあります。それは、自分がインプットしやすい情報が多いテキストを選ぶこと。
人間の心理とコミュニケーションに関する学問「NLP」では、人の感覚には優位性があり、視覚優位・聴覚優位・身体感覚優位の3つに分かれると考えられています(VAKモデル)。
例えば、人の話を聞いてもなかなか理解できなかったことが、グラフや絵で書きながら説明してもらうとたちまち理解できた経験を持つ人はいないでしょうか。
そのような人は、視覚優位タイプであると考えられます。
このように自分がインプットしやすい情報(図解など)が多く載ったテキストを選ぶと、インプットまでの時間を短縮するのに役立ちます。
また、耳でインプットするのが得意な人(聴覚優位)であれば、スマートフォンの読み上げ機能で移動中にテキストを聴き読みしたり、YouTubeの解説動画を聞くようにしてもいいでしょう。
「会話力を身に付けられるトレーニング方法を解説!おすすめの本も紹介」では、VAKモデルについてより詳しく解説していますので参考にしてください。
アウトプットで学んだ知識を自分のものにする
情報をただインプットするだけでは、効率のいい勉強にはつながりません。
受験勉強中、友達から質問を受けた内容はやけに記憶していた経験はありませんか。
これは、質問によって自分で学び得たことを友達に対して教えた(アウトプットした)ことによって、記憶定着に役立ったからです。
このように、効率のいい勉強には、アウトプットすることが大事なのです。
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アウトプット仮説
では、なぜアウトプットが「効率のいい勉強」に必要なのでしょうか。
ここで「アウトプット仮説」を紹介しましょう。これはトロント大学オンタリオ教育研究所の名誉教授を務める、第二言語習得の専門家メリル・スウェイン氏が提唱したものです。
- 気づき機能:自分が伝えたいことと自分で伝えられることのギャップに気づく
- 仮説検証機能:人からフィードバックを得ることで、仮説を検証できる(学んだ英単語・英文法で誰かに話し、それが正しいのか、上手に伝わるかを検証し、正しい知識を定着できる)
- メタ言語的機能:学んだ内容を意識的に省み、インプットのみでは意識できなかった詳細まで確認できる(メタ:「超える」「高次の」という意味を持つ言葉)
つまりアウトプットは学んだことを、より自分のものにするために重要な過程と言えます。
逆に、うまくアプトプットできない状態は、「きちんとした理解には至っていない」状態と言えるのです。
「勉強する」という気持ちを切らさない
効率的な学習には、もちろんリフレッシュする時間も大事です。しかし、基本的には「常に勉強」という高い意識を持っていた方がよい結果を生みやすいでしょう。
最低限必要な睡眠・仮眠は確保した上で、勉強に対するオンオフの垣根を取り払います。すると、仕事やプライベートで発生する移動時間や暇な時間も勉強に充てられるのです。
例えば、電車移動中の30分、ランチタイム後の10分間、就寝前の10分間、弁当をレンジで温める1分間など。少しの時間も、塵も積もれば山となります。
こう考えると、気持ちを切り替えないのは効率的な勉強法の一つと言えます。
「資格を取得したい」「受験に合格したい」などの期間が限定された達成したい目標があるなら、「勉強する」という気持ちを切らさないことが大切です。
もちろん、休むことも体と心の健康を保つためには重要。しかし、どのような時間が勉強に当てられるかを考えることは、効率よく学ぶ上で必要不可欠と言えるでしょう。
効率のいい勉強法を行う上での注意点
これまで紹介してきた勉強法を行う際、いくつか注意点があります。ここで3つのポイントで解説しましょう。
勉強法が自分に合っているかを判断する
いくら万人ウケする勉強法でも、あなたに合っているかどうかはわかりません。ですから、「自分には合ってない」と感じたら、潔くやめるのも大切。
無理に続けてもよい効果は得られません。その代わり違う方法を試してみましょう。
睡眠時間に気をつける
人の睡眠にはレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)があり、それぞれの睡眠は脳の記憶に関連しています。
中でも記憶とより深く関連しているのは、「レム睡眠」です。
人の脳は、レム睡眠中に起きているうちに得た膨大な量の情報の整理を行います。この間に、記憶の固定や消去も行っているのです。
では、このレム睡眠を記憶学習に活かすにはどう生活するのがよいのか。それは、自分の眠りのパターンを知り、レム睡眠の割合が多くなるような睡眠時間を設定することです。
一般成人の場合、眠りつくとまず一気にノンレム睡眠に至り、そこから約90分サイクルでレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返します。
7時間睡眠をとったとすると、4回はレム睡眠の時間帯があるという計算。しかし、例えば6時間睡眠だとレム睡眠は3回に、4時間睡眠だとレム睡眠は2回にまで減るのです。
ですから、特に語学など記憶力に関わる学習をしている場合、睡眠時間の理想は、6時間半〜7時間。その頃はちょうど眠りの浅いレム睡眠時なので、気持ちよく目覚めるでしょう。
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音楽を聞く
勉強中に音楽を聴くのが効果的かどうかは人それぞれ。一度聞いてみて、気が散ると思えばやめるようにしましょう。
勉強中に聴くとしたら、歌詞がないものがおすすめです。
勉強のやる気の出ない時、初めの方だけ音楽を聴きながら勉強し、耳障りになってきたら止め、集中モードに切り替えるのもいい方法でしょう。
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さらに効率よく勉強するためのコツ
さらに効率よく勉強するためのコツとしては、4つの点に気をつけると良いでしょう。
- 机周りを整理する
- 携帯電話を近くに置かない
- 勉強する姿勢をつくる
- 眠くなったら15分ほど睡眠を取る
机周りを整理する
勉強机の周りを整理整頓して、集中できる環境を整えましょう。特に娯楽物が机から見える状態にしておくと、気が散る原因になります。
例えばテレビや漫画、ゲームなどは、視界から遠ざけておくとよいです。
スペース的に動かすのが難しいのであれば、勉強時だけでも布などを被せて遮断するのもおすすめ。筆記用具やテキストなど、勉強に関するものだけが目に入るようにしましょう。
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携帯電話を近くに置かない
スマホアプリで学習する方法もありますが、そもそもスマホを開くとSNSやネットサーフィンに走ってしまい、勉強に集中できない人も多々います。
そのような場合、「勉強は紙のテキストで」と決め、携帯電話は近くに置かないのも手。
スマホの通知音で、一気に集中力が下がってしまうことも考えられます。
「今は勉強に集中したい」というときは、目の届くところに携帯電話を置かず、通知オフまたはマナーモードにするのがおすすめです。
勉強する姿勢をつくる
学習効率を上げるためには、姿勢も意識することも大切。以下のようなポイントを押さえた姿勢を意識しましょう。
- 椅子に深く座る
- 机と体の間は握りこぶし一つ分空ける
- ひざ下を床に向かって垂直に下ろす
- 背筋をまっすぐ伸ばす
- お尻と背中は90度
このような正しい姿勢をとると、自然と胸が開きます。肺に空気を取り込みやすくなるため、深い呼吸ができるのです。
また、正しい姿勢を保つことは、集中力アップや、勉強による肩こりや頭痛を防ぐ効果も。教材と目との間が自然に離れるため、眼精疲労軽減にも役立つでしょう。
眠くなったら15分ほど睡眠を取る
勉強中、眠気が襲ってきたら潔く寝るのがおすすめです。
眠くなるのは、脳が十分に働いていない証拠。無理にインプットしようとしても意味がありませんし、眠いのに学習を続けようとすると、脳が「苦痛」と感じる原因になります。
脳は「苦痛」と感じたことを忘れようとするため、逆効果になる可能性もあるのです。
勉強中のおすすめは、「15分ほどの仮眠」です。なぜなら、この「15分」は、深い眠りに入ってしまう手前だからです。
そこで起きてしまえば、「仮眠から起きてもまだ眠くてぼーっとしてしまう」という状態を避けられます。逆に30分以上の仮眠はおすすめできません。
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効率のいい勉強法を受験や資格取得に活用しよう
効率のいい勉強法のおすすめ、教科別の勉強法、勉強法を選ぶときの注意点、さらに効率的に学習するコツなどを一挙に紹介しました。
人生は日々勉強であり、社会人になったからといって勉強は終わりません。資格取得やキャリアアップにおいても、勉強は必要です。
忙しくて勉強時間が足りない、最短距離で目標を達成したいという方は、ぜひ紹介した効率のいい勉強法を参考にしてください。
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