集中力を上げたい時に音楽を聴くという方は多いでしょう。しかし、集中力を上げるために音楽を聞くことは本当に効果があるのでしょうか?
この記事では、音楽がもたらす集中力を上げるよい効果や聞く際の注意点について解説します。
どのような音楽を聴けばよいかわからないという方向けにおすすめの音楽も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
以下の記事では、音楽を聞いた方がよいパターンと悪いパターンについて解説しています。
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この記事の目次

音楽がもたらす集中力を上げるよい効果
ここでは音楽の3つの効果を解説しましょう。
リラックス効果がある
リラックス効果のある音として挙がるのが「ピンクノイズ」です。
ピンクノイズとは、「1/fのゆらぎ」のある音。心拍の間隔や川のせせらぎなど、生体や自然のリズムがこの「1/fのゆらぎ」を持つとされています。
そして、様々な研究で、「1/fのゆらぎ」や「ピンクノイズ」の人体へのリラックス効果が示唆されています。
「リラックスしてしまうとかえって集中できないのでは」と思われる人も多いでしょう。しかし、「適度なリラックス状態」は、集中力に好影響を及ぼします。
また、集中と集中との合間の休憩時間にこのような音やBGMを聞き、脳を休ませる時間を設けても良いでしょう。このような「適度な休憩時間が集中力の持続に役立つ」ことを示す実験データもあります。
参考サイト:音響刺激による集中性効果と時間の過小評価について
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マスキング効果がある
あなたにはこんな経験がありませんか。
・部屋の時計の針の音が気になって集中できない
・図書館に来たけど、本のページをめくる音がかえって気になる
このような時に発揮されるのが、音楽の「マスキング効果」です。
マスキング効果とは、ある音を聴くことで、そのほかの雑音がかき消され、集中できる状態になること。
この効果を期待したい場合は、前述したような自然音やホワイトノイズなどを聴くのがおすすめ。これらと同じ周波数の雑音がかき消され、集中しやすい環境を整えられます。
以下のアプリでは、ホワイトノイズや様々な自然音を聴くことができます。
参照:「Relax Melodies: Sleep Sounds」をApp Storeで(iOS)
参照:Relax Melodies: 睡眠&ヨガ(Android)
座ったまま気分転換ができる
集中力を持続させるためには、適度な休憩を取って、気分転換する時間を持つことが大切です。
これは東京大学薬学系研究科池谷裕二教授が行なった実験でも示唆されていること。教授はこの実験を通し、15分ごとの休憩が脳のパフォーマンス維持に効果的と述べています。
そして、このような休憩時間に役立つのが音楽です。前述したようなリラックスできるBGMを休憩時間に流せば、デスクでも効果的な休息を取ることができます。
たった5分の短い時間でも、目を閉じ、音楽を聴くことで、脳のパフォーマンス回復が見込めるのです。
参考:集中力の維持と長期的な学習効果につながる方法(東京大学・池谷裕二教授の見解)
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集中力を上げる音楽を聞く際の注意点
しかし、仕事の集中力を上げるためには、音楽の選び方に注意しなければなりません。ここで3つのポイントを解説しましょう。
歌詞付きのものはなるべく避ける
仕事に集中するための音楽を選ぶ際にまず気をつけて欲しいのが、「歌詞付きの音楽を選ばないこと」。
歌詞があるとその意味に思考を巡らせてしまい、仕事のための集中力が奪われてしまう可能性があるからです。
仕事のお供にするのは、歌詞のないクラシック音楽や、自然音などがおすすめです。
好きな曲に聞き入ってしまう人は注意
なんとなく気が乗らない日の取り掛かりとして、好きな音楽を聴くのは効果的でしょう。しかし好きな曲に聞き入ってしまう人は要注意。かえって仕事に集中できなくなってしまいます。
仕事に集中するための音楽選びは、好き・嫌いで選ばないのが無難です。「メロディーにはどうしてもノッてしまう」という人であれば、ピンクノイズやホワイトノイズを選ぶと良いでしょう。
眠気が訪れる場合もある
音楽を聴いてあまりにもリラックスしてしまうと、眠気を誘ってしまうことも。仕事に集中するために音楽を聴き始めたのに、眠ってしまっては元も子もありません。
ですから眠気を感じているときは、アップテンポの音楽をかけるなど、シーンに応じて何種類か音楽を準備しておくと良いでしょう。
あるいは、眠い時は潔く、15分程度の仮眠を取ってしまうのも一つの手。眠いままで作業を続けても、効率はあまり上がらないでしょう。

集中力を上げたい時におすすめの音楽
・歌詞がないもの:歌詞に思考力を奪われるため
・自分が聴き慣れた好きな音楽ではないもの:好きな部分に集中してしまったり、長さをなんとなく覚えてしまっているため
・自然音など程よいリラックス効果のあるもの:「1/fのゆらぎ」を持つとされるピンクノイズなど
・気になる雑音を消すことができるもの:ホワイトノイズなど
では、ここではさらに具体的に、集中力を上げるためにおすすめの音楽を紹介しましょう。
歌詞のないクラシックやジャズ
「集中のためには自然音がおすすめ」と言われても、それだけでは物足りない人もいるでしょう。そのような人におすすめなのが、クラシックやジャズです。
これらのジャンルの音楽のメリットは、気分に合わせて選べる点。
リラックス効果したいときはゆったりとした曲調、気合いを入れたいときはアップテンポの曲調といった具合でセレクトしてみましょう。様々な曲調が楽しめる交響曲を選ぶのも良い方法です。
音楽配信サービスの多くでは、プレイリストが公開されています。Spotifyであれば「Focus」といった集中したい時に合わせて作られた作業用BGMがおすすめ。
何を聞けばよいのか迷った時には、プレイリストを探すと集中できる音楽が見つけやすいです。
ポモドーロ・テクニックを活用したアプリも
集中力を持続させるためには、25分の作業と5分の休憩を1セットに続けるのが効果的とされています。これを「ポモドーロ・テクニック」といいます。
「Octomonk」というアプリはこのテクニックを採用したもので、25分間の集中時間ではクラシック音楽が流れるようになっています。
流れるのはスウェーデンのエーテボリ交響楽団が演奏するクラシック。臨場感溢れる演奏を聴きながら、作業に取りかかれるでしょう。
m-floとWantedlyがコラボして作業用のBGMを公開
ビジネスSNSのWantedlyがm-floとコラボし、ビジネスパーソンのための作業用BGMを公開しました。
参照:ENERGY MUSIC PROJECT | ビジネスパーソンを超集中へと導く作業用BGM
このBGMは、自然音と音楽が融合したもの。「宇宙」「急流」「深海」「密林」の4つをテーマに作られています。
ミュージシャンと集中力研究・音響研究の第一人者がタッグを組んだ音楽は、一聴の価値ありです。
仕事の内容や気分によって使い分けよう
「音楽を聴いて集中しよう」となる前に、その作業が本当に音楽を聴いて捗るのかを考える必要があります。重要なのは、いずれかが無意識でできる組み合わせであること。
そして思考力が必要な作業の場合に流すのは、自然音にとどめておくのがおすすめです。マルチタスク状態になってかえって生産性を下げてしまわないように、あなたにとって集中に効果的な音や音楽を見つけましょう。
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