「転職を考えているが、面接で落とされないか不安…」
「効果的な準備や面接対策があるならやっておきたい」
現在のあなたは、このように考えていませんか。
はじめての転職であれば、そもそも何からはじめてよいかわからないという方も多いでしょう。
この記事では、転職を成功に導く面接対策を中心に、採用選考の流れや準備について詳しく解説します。
これから転職活動をはじめる方や面接を控えている方は必見です。
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この記事の目次
採用選考の流れ
転職の採用選考はおもに以下の流れで行われます。
1.書類選考
2.一次面接
3.二次面接
4.最終面接
5.内定
面接の数は企業の規模によって異なりますが、大手企業の新卒採用を経験した方からすると、選考の段階が少ないと感じるでしょう。
中途採用の場合、企業はこれまでに培ってきたあなたのスキルや積み重ねてきた経験などを理解し、キャリアに対する展望を含めて自社とマッチするか知りたいと考えています。
チェックしたいポイントが新卒採用よりも明確なため、選考の行程は少なくなっているのです。
上記は一般的な採用選考の流れで、早い場合だと一度の面接で決まるケースもあります。その分、短い時間で自分の魅力や能力をしっかりアピールすることが大切です。
短時間で簡潔にわかりやすく採用担当者にあなたを売り込むためには、十分な準備が必要となることは想像に難くないでしょう。
面接前にやるべき準備
「自己分析」「業界研究・企業研究」「履歴書・職務経歴書を書く」など、転職の面接の前にやるべき準備について以下で解説します。
自己分析
自己分析は、他のライバルに差をつけて、自分に合った企業への転職を実現する上でとても重要です。
「自分の性格や興味について」「自分のキャリアの棚卸し」「転職して自分は何を実現したいか」という3つのポイントを押さえて行いましょう。
自己分析はただ自分のことを知るだけでは不十分。そこからさらに深掘りして、自分ならではの強みやアピールできるポイントを人に伝えられるように言語化します。
それにより、他の転職希望者と差別化を図れるでしょう。客観的に能力を捉えると、思っている以上に自分が成長していることに気がつき、自信にもつながります。
また、自分がどのような能力があり、転職に求めることも明確になるので、企業とミスマッチも起こりづらくなります。
自己分析については以下の記事でさらに詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:転職を成功に導く自己分析のやり方!注意点やおすすめ本・ツールも紹介
業界研究・企業研究
自己分析ができたら、自分のニーズとマッチする企業を見つけなくてはなりません。次に、その企業を見つけるために役立つ業界研究と企業研究を行いましょう。
業界研究をはじめに行い、その後に企業研究を行うという流れがおすすめです。特に異業種への転職を考えている場合には、この業界研究と企業研究をしっかり行いましょう。
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業界研究のメリット
業界研究を行うと、その業界の現状や将来性について把握できます。その大枠を知ることで、それぞれの企業の位置や関係性についても理解が可能です。
業界に関する一般的な情報を理解していれば、この後に行う企業研究のベースの知識となります。また、競合企業とどのような違いがあるのか比較しやすくなることもメリットです。
業界研究のポイント
業界研究では以下の3つのポイントを押さえて行いましょう。
・業界の現状の把握
・業界に属しているおもな企業やシェア
・業界の将来性
企業研究のメリット
企業研究を行うことで、それぞれの企業に対する理解を深められるというメリットがあります。
あなたにあった企業を見つける上で重要な情報が得られるでしょう。
また、企業を理解すれば志望動機などが企業の特徴や理念を踏まえて考えられるので、面接対策としても効果的です。
企業研究のポイント
企業研究では、以下のポイントを押さえて行いましょう。
・会社概要
・事業内容
・企業理念や社風
・売上高・営業利益
・関連企業
・競合企業
・業界内のポジション
・現状・課題・将来性
・勤務精度・平均年齢・平均年収
・採用情報
企業研究は具体的な内容を掘り下げるため情報量が多くなります。業界に関する基礎知識がなければ、重要な情報や特徴の理解が難しいでしょう。
そのため、業界研究でベースの知識を理解し、企業研究を行うという流れがおすすめなのです。
履歴書・職務経歴書を書く
応募する企業が選定できたら、履歴書と職務経歴書を準備しましょう。
履歴書は、氏名・連絡先・住所・年齢・学歴などのあなたの略歴を定型化されたフォーマットで伝える書類です。
必ず記入する必須項目とそれぞれの製品によって設けられた個別項目で構成されています。
職務経歴書は、業務経験・知識・スキルをおもに記入することで、あなたがどのように企業に貢献できるのかを伝える書類です。
ネット上にテンプレートはありますが、特にフォーマットは決まっていません。記載する内容にあったフォーマットに記載し、A4サイズで1、2枚にまとめるスタイルが一般的です。
ただし、採用選考は学歴・キャリア・スキルだけで決まるわけではありません。どのように働いていくかといった意気込みやあなたの性格や人柄も見られます。
志望動機・自己PR・趣味・特技で、あなたの人間としての魅力もしっかりアピールしましょう。
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面接の練習
採用選考の対策として面接の練習も行いましょう。
応募企業への志望理由が明確で貢献できる要素を理解しており、働く意欲が溢れていたとします。しかし、その企業への熱意を伝えられなければ採用されることは難しいです。
面接の練習は本番を想定して練習することがポイント。1人でやることも大切ですが、家族・恋人・友人にも協力してもらうと効果が高まります。
あるいは、転職エージェントを利用すると、担当者が面接の悩み相談に乗ってくれます。
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面接対策の具体的な方法
面接の練習の具体的な方法を以下に記載しますので参考にしてください。
・想定される質問を考え、答えを準備しておく
・対面で協力者に質問してもらい、考えた答えを言葉にして伝える
・協力者からあなたの印象をフィードバックしてもらい、問題点を洗い出す
・問題点が直るまで時間の許す限り練習を繰り返す
・問題点がある程度改善されたら、時間を図る
・20分から30分程度の一般的な面接の時間内で答えられるようにする
ただ、話すことを準備するだけでなく、実際に声に出してみることが大切。声に出すことで記憶の定着もよくなり、本番での緊張を和らげる効果も期待できます。
練習の段階からスーツを着ると、本番さながらの緊張感の中で受け答えができるのでおすすめです。
採用面接でよく質問されること
採用面接でよく質問される質問されることを以下で紹介します。
- 自己PR(経歴・職歴)
- 志望動機(転職を考えた理由)
- 趣味・特技
- 将来の夢やキャリアプラン
- 働く条件(収入、残業、休日)
- 「何か質問ありますか」という逆質問
自己PR(経歴・職歴)
面接対策を行う上で、まず考えたいのが自己PRです。自己PRは自分の魅力や能力を伝えて、相手にそれを理解してもらうことが重要です。
自己PRによって、企業はなぜ応募してきたのかという理由や熱意を判断しています。また、熱意だけでなく、どのように培ってきたスキル・経験を生かすのかということも知りたいと考えているのです。
自己PRは客観的な評価や具体的な体験を織り交ぜて、あなただけのオリジナルなエピソードが話せるとインパクトが残せます。
また、自己PRの一環として「あなたの長所と短所は何だと思いますか?」という形で聞かれる場合も想定しておくべきです。
自己分析をしっかりと行えば、長所と短所が理解できるしょう。面接ではさらに一歩踏み込んで、その長所と短所をどのようにその企業の仕事で生かせるが説明できるとベスト。
それにより、あなたが働いている姿を採用担当者もイメージしやすくなるでしょう。面接において、一緒に働きたいと思わせることはとても重要です。
長所と短所の具体的な考え方や伝え方は以下の記事を参考にしてください。
関連記事:面接や履歴書で自分の長所・短所を上手に伝える方法を解説
志望動機(転職を考えた理由)
志望動機も面接で必ずと言ってよいほど質問されます。
採用担当者が志望動機を聞くのは、あなたがどれくらい真剣に働きたいと考えているか知りたいという思いからです。
また、その志望理由が会社の社風や事業のビジョンとマッチしているかも重要なポイント。採用担当者は熱意が感じられ、共感してもらえる人と「一緒に働きたい」と考えます。
自分の経験や能力をどのように生かして貢献するかや、その企業でなければならない理由を明確に伝えましょう。
志望動機を考えるのが苦手という方は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:【転職の志望動機】面接を突破するための大切なポイント
趣味・特技
あなたの人柄を知る上で欠かせない趣味や特技に関しても聞かれる可能性が高いです。
趣味や特技を聞くのは選考の判断材料になるだけでなく、場を和ませて話をスムーズに聞き出したいという狙いもあります。
あまり硬くならずに自分の好きなことや興味のあることを話しましょう。できれば、企業と関連のあるものや他のライバルよりもインパクトが残せる趣味や特技が話せるとベター。
ただし、印象づけたいからと言ってウソをつくのは逆効果なのでやめましょう。
関連記事1:履歴書の「趣味・特技」欄の書き方まとめ!考え方・例文・NG例なども紹介
関連記事2:面接で「休日の過ごし方」を聞かれたらどう答える?答え方のポイントや例文を紹介
将来の夢やキャリアプラン
将来の夢はあなたがどれだけ主体性を持って働けるかを測るため、キャリアプランはあなたの目標やビジョンが転職によって実現するかを判断するために聞かれます。
夢や目標がある人は成長したいという気持ちが強いので、自分から積極的にやるべきことを考えて動けるでしょう。
ただ、仕事をやらされているのではなく、自分の将来のための経験を積んでいると捉えるからです。
キャリアプランはあなたの人生に大きく関わるものなので、ムリに志望企業に合わせる必要はありません。ただし、企業の理念や事業計画に寄り添えるある程度の柔軟性を持たせるとよいでしょう。
そうすれば、入社後に想像とは違ったというミスマッチのリスクが低く、将来のキャリアプランの実現のため意欲的に働いてくれる人材という印象が与えられます。
働く条件(収入、残業、休日)
年収・残業時間・休日の日数など、働く条件について質問するのは、給与の目安や仕事への適性を判断するためです。
人を雇う場合には、もちろんコストが掛かります。利益とのバランスを考えた採用予算が組まれているので、希望する年収を聞くのはその中で収まるか考えるためです。
残業時間や休日の日数に対する質問は、単純にそれだけの労働時間に耐えられるかを聞いている場合もあります。
あるいは、「それでも我が社で働きたいと思うか」「ストレスへの耐性はあるか」といったことを見極めようとしている場合もあるでしょう。
年収・残業時間・休日の日数はどれも転職を考える上で重要なポイント。あなたの希望と対応できる現実的な数字を伝えましょう。
それにより、正しく自己評価や自己分析ができているという好印象も与えられます。
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「何か質問ありますか」という逆質問
質問されるだけでなく、あなたからの質問を求められる逆質問にも準備しておきましょう。
逆質問は、まずあなたの疑問を解消するという目的があります。面接の中で聞けなかったことや、気になることを聞きましょう。
そのやりとりを通して、どの程度のコミュニケーション能力があるのかも見極めようとしています。
「実際に働きはじめてからの疑問」「企業のこれからの展望」「自分の長所の生かし方について」「転職者に求めること」といったポイントを押さえると、よい逆質問が考えやすいです。
逆質問は、企業研究の成果や会社に対する意欲を伝える自己PRの絶好の機会。面接の中での疑問の解消を想定して、あなたが聞きたいことをピックアップして備えましょう。
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回答を考える時のコツ
上記はあくまでも聞かれることが多い質問の例。面接時には、さまざまな質問があると考えて準備を行いましょう。
その準備の効果を最大限に発揮する回答のコツについて以下で解説します。
- 結論から伝える
- マイナスな点はプラスに転換する
- 自己PRは自慢にならないように
結論から伝える
回答はまず結論から伝えましょう。それにより、あなたの回答の重要なポイントが明確に伝えられます。
理由を説明して結論にいたるという方法で伝えると、話している間に答えがブレてしまう場合があるでしょう。緊張が伴う面接の場では、その可能性がより高まります。
結論を伝えてから理由や具体例を話せば着地点がブレにくいです。
また、採用担当者もあなたの回答に対して「話が理解しやすい」「コミュニケーションスキルがある」と感じるでしょう。
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マイナスな点はプラスに転換する
「あなたの短所は何だと思いますか」といったマイナス面について聞かれる場合もあるでしょう。
そのような場合に、素直に答えるだけではマイナスな印象を与えます。マイナスをプラスに転換する工夫が必要だとお考えください。
短所を踏まえて、その改善へのアプローチや対策をどのように行っているかまで伝えることがコツです。
自己PRは自慢にならないように
自己PRはこれまでの成果を並べるだけではなく、「どのようなスキルを身に付けたのか」「それを転職先でどのように生かしたいか」を説明しましょう。
どれだけ優れた功績や経歴があっても、ただの自慢話になってしまっては逆効果です。
その他に面接で気をつけたいポイント
面接での質問の受け答えだけでなく、その他にも採用の確率を上げるために気をつけたいポイントはあります。
- 髪型・服装などの身だしなみ
- 態度・姿勢・表情
- 言葉づかい
- 声の大きさ
髪型・服装などの身だしなみ
身だしなみで気をつけたいのは、「清潔感」です。極端に神経質になる必要はありませんが、ビジネスパーソンとして逸脱しない範疇を心掛けましょう。
面接前に美容院に行ったり、スーツをクリーニングに出したりといった準備ができるとベストです。
企業の中には、私服で来てくださいという会社もあります。そのような場合には派手すぎるものよりも、シンプルなビジネスカジュアルでまとめると印象がよいでしょう。
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態度・姿勢・表情
自信を感じさせる態度と姿勢を意識し、リラックスした表情で面接に望みましょう。
うつむいたり、目線をそらしたりすると、自信のなさや落ち着きのなさを相手に感じさせます。話す時は相手を見て話しましょう。
自信を感じさせる落ち着きのある振る舞いは、話す相手に安心感を与えます。
言葉づかい
正しい言葉遣いも気をつけたいポイントの1つ。
面接の場にあった適切な敬語を使いましょう。友だちと話すようなくだけた話し方が歓迎される場面は少ないです。もちろん、相槌は「うん」ではなく、「はい」を使いましょう。
また、適度に身振りや手振りを混ぜると、話がわかりやすくなります。
声の大きさ
また、ぼそぼそとした小さな声ではなく、ハッキリとした声で受け答えをしましょう。
相手に自分の言葉を伝えるという気持ちで話すと、自然と声も適切な大きさになります。
また、緊張していると早口になったり、声が小さくなったりしやすいです。はじめはいつもより少し大きめな声を意識するとよいでしょう。
面接当日も油断しない!最終チェックポイント
面接対策としてやるべきことは、面接当時にもあります。以下に最終確認の項目をまとましたので参考にしてください。
些細なことや当然のことと思うかもしれませんが、面接に大きな影響を与える可能性があるものばかりです。最後まで油断せずに、しっかりチェックしましょう。
体調に問題はないかチェック
朝起きたら体調に問題がないかチェックしましょう。面接はそれまでの準備を生かすために、ベストコンディションで受けるのが理想です。
もし、風邪を引いたなどの理由で体調が悪いなら、企業の採用担当者に連絡しましょう。個人面接であれば、別日にスケジュールを変更してもらえる可能性が高いです。
もちろん、面接の日に向けて体調管理に気をつけることが基本。前日は早めに眠り、明日に備えましょう。
忘れ物はないかチェック
面接に必要となる持ち物は出発前に確認しましょう。
履歴書・エントリーシート・職務経歴書など、面接時に提出を求められる場合もあります。企業によっては、ポートフォリオも必要になるでしょう。
前日に準備しておき、当日は最終確認という手順にすると忘れ物のリスクを下げられます。
また、髪型や服装といった身だしなみもしっかり整えることも忘れてはいけません。
面接会場となる場所をチェック
面接会場がどこなのか事前にチェックしておきましょう。支社・支店での勤務の募集に対する面接であっても、面接会場は本社というケースもあります。
近隣に同じ企業や関連企業があり、場所を間違えやすい場合には地図上で入念に確認しましょう。
面接会場を勘違いして、時間に間に合わないことがないように注意してください。
時間に余裕を持って家を出る
面接の開始時間ギリギリではなく、余裕を持って自宅を出ましょう。
電車・バスなどの交通機関のダイヤが乱れ、遅延が発生する可能性もあります。また、実際に最寄り駅に着いて、道に迷うこともあるでしょう。
時間に余裕があれば、別路線に切り替えたり、地図を見直したりといった行動も冷静に行えます。
面接会場には、面接がはじまる最低10分前には到着するようにしましょう。
トイレは事前に済ませておく
トイレも面接前に行っておきましょう。面接が長丁場になることも想定して、万全な状態にしておくべきです。
トイレに行くと、身だしなみの最終チェックも行えます。また、一呼吸入れるタイミングとしても最適です。
さいごに
面接対策はどれだけ行っても、やりすぎということはありません。考えられるすべての準備と対策を行うことで、転職は成功に近づきます。
十分に対策を行っても、もちろん不採用となる場合もあるでしょう。それは、あなたと企業の理想がうまくマッチしなかっただけです。落ち込む必要はありません。
その経験を生かして再度面接対策を行えば、あなたの納得のいく転職は必ず実現します。
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