「上司に仕事を休む連絡をしたいけど、電話するのが怖い…」
「正直、電話で休みの連絡を入れるのは緊張するし苦手…」
「会社に休みの連絡を入れる時は、メール・チャット・LINEはあり?」
一般的に、仕事を休む場合は電話で直接上司に連絡するのがマナー。しかし、電話で休む理由を伝えるのが苦手な方も多いでしょう。
そこで本記事では、仕事を休む連絡を入れる際の基礎知識を解説。電話で欠勤連絡する際の文例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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この記事の目次
会社を休む時の連絡は電話が基本!
仕事を休む連絡は、電話で行うのが基本。ここでは、会社に欠勤連絡をする時の4つの基礎知識を解説しましょう。
- 可能な限り自分で連絡しよう
- 休みの理由でウソはNG
- LINE・メール・チャットでOKの会社もある
- 仕事をしばらく休みたい時の連絡方法は?
可能な限り自分で連絡しよう
会社を休む時は、可能な限り自分で伝えます。
中には「電話で直接連絡したくない」と感じる人もいるでしょう。しかし体調不良の場合、電話の方が体調の悪さが伝わるはずです。
また電話連絡の方が、自分が担当する業務の確認が可能。ピンチヒッターを立てる際も、あなたが直接頼むことで、後々のトラブルを防げます。
緊急入院など止むを得ない場合をのぞいて、なるべく自分で連絡を入れましょう。
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休みの理由でウソはNG
電話で休みの連絡を行う際、ウソの理由を伝えるのはNG。
その時は上手くごまかせたとしても、後々事実関係に食い違いが起きて、ウソが発覚するケースも大いにあるでしょう。
例えば「身内の不幸」と偽って会社を休んで外出し、偶然取引先の人と出くわす事態も起こり得ます。そうなると、あなたの信用が下がってしまう可能性が高いのです。
一時的な感情でウソをつくのではなく、長い目で見て考え、会社での居心地が悪くなるような振る舞いは避けるようにしましょう。
一方で必ず会社を休まなければならないこともあります。例えばインフルエンザや新型コロナウィルスなど、感染拡大の恐れがある場合です。
また咳やくしゃみなど風邪の症状があるのに出勤すると、周囲の人に感染し、むしろ業務に支障が出てしまう可能性も。
この場合、自分の病状を分かりやすく説明し、身体を休めることが大切です。
体調不良を伝える際の例文は、後述の「仕事を休む時の電話の例文」で紹介しています。
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LINE・メール・チャットでOKの会社もある
会社や働き方によっては、メールやLINEで休みの連絡を伝えてもOKなケースも。
普段から「休みの連絡はメール可」としていたり、メインの連絡手段がSlackやChatworkなどのチャットツールであったりする場合もあるでしょう。
メールは連絡手段としてメジャーな反面、相手がメールを読んだかどうかがわかりません。
LINEの場合は既読機能がある反面、上司がSNSを使っていない場合もありますし、SNSで欠勤連絡するのは社会人として非常識だと考えている方も多いです。
まずは自分の会社の連絡手段を確認し、前例に従うのが良いでしょう。
また、メールやLINEなどは連絡する相手がいつも見ているとは限りません。直前の連絡になると相手が把握するのも遅れてしまう可能性があるので、できる限り早めに連絡を入れるのがおすすめです。
仕事をしばらく休みたい時の連絡方法は?
病気や家族の介護などで仕事をしばらく休みたい時の連絡方法は、以下の通りです。
- メール
- 電話
- ビデオ通話
自分が置かれている状況にもよりますが、いずれの手段においても事情をしっかり説明して「仕事をしばらく休みたい」と伝える必要があります。
「メールを送り電話で補足する」「チャットツールでDMを送りビデオ通話で補足する」など、会社でメジャーな連絡手段を選択するのが良いでしょう。
「会社を休みたいけど電話が怖い…」あなたを勇気付ける考え方
「休みの連絡は電話が基本」とはいえ、なかなか勇気が出ない人もいるでしょう。ここではそんなあなたを勇気付ける、「4つの考え方」を紹介します。
- 連絡しない方が問題になる
- 体調不良や急の休みは誰にもあること
- 有給休暇は労働者に認められた権利
- あなたが休んでも会社は回る
連絡しない方が問題になる
会社に休む連絡を入れない方が問題になります。後ほど解説しますが、無断欠勤扱いになったり、事故にあったと心配をかけてしまったりする可能性があります。
それによって上司が対応に追われたり、チーム内で混乱が生じたりすれば、その方が叱られる可能性が高いのです。それだったら勇気を持って電話した方がよいと思いませんか。
「無断欠勤をすると、急に休むより何倍も迷惑をかけ、怒られる」と考えてみてください。
体調不良や急の休みは誰にもあること
体調不良や急な事情で休みを取ることは、誰にでもあることです。つまりあなたが休んだとしても、それは「お互い様」。あまり大きく考えすぎないようにしましょう。
またあなたが責任を感じるのと同様に、同僚も休みを取るのを躊躇っているかもしれません。
自分が休みをもらったあとは尚更、その恩返しとして休んだ同僚のフォローに励むようにすればいいのです。
有給休暇は労働者に認められた権利
2019年4月から、働き方改革で有給休暇の取得が義務付けられました。
つまり有給休暇は労働者に認められた権利であり、取得することに何の問題もありません。後ろめたさを感じる必要はないのです。
ずる休みや仮病でなければ、事情を伝えて休暇を取得するべきです。むしろ積極的に取得して、あなた自身も働き方を見直していきましょう。
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あなたが休んでも会社は回る
仮にあなた一人が1日休んだとしても、会社内の業務は問題なく回るもの。
もし休暇を取ることで担当業務に影響が出ないか心配であれば、上司や同僚に必要な作業を教え、対応してもらいましょう。その場合の対応方法については、後ほど解説します。
あなた一人が休んだことで業務に影響が出る職場であれば、組織作りや業務の管理に問題があるといえます。あなたが全てに対して責任を感じる必要はないのです。
会社を休む時の連絡は始業前に行う
休みの連絡は、できれば始業10分前までに入れましょう。
上司の連絡先を知っていれば直接連絡しても構いません。しかし、早すぎるのも迷惑になってしまうかもしれません。
上司が起きていなかったり、電車内にいたりする時間は避けるべきです。そう考えると、始業の10〜20分ほど前が、欠勤の連絡を入れるベストなタイミングでしょう。
会社によっては、始業前に欠勤の連絡を入れないと無断欠勤扱いになってしまうことも。
また始業開始までに何も連絡がないと、何か事故にあったのではと心配をかけてしまう可能性もあります。できる限り始業前に連絡するべきです。
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上司が不在なら時間をおいて連絡しよう
「上司に電話をしたのに繋がらない」というケースもあるでしょう。上司が不在だったり、留守電だったりした場合は、時間をおいて連絡してください。
人づてに伝えたり、留守電に残したりするのみではマナー上も業務上もよくありません。
もし人づてに欠勤を伝えるのであれば、「休みの連絡と詳細を後ほど連絡すること」だけ上司に伝えてもらいましょう。
この場合、始業時間を過ぎても基本的には問題ありません。
休みの連絡は上司に直接伝えよう
「休みの連絡を誰に伝えればいいのか」「上司でなくてもいいのか」と迷う人も。
欠勤連絡は「上司に直接連絡」が基本です。理由として、まずはマナー面が挙げられます。そしてここから紹介する2つの点からも、上司に直接連絡すべきでしょう。
- 仕事の進捗や対応を伝える
- 現状といつ頃復帰できそうか伝えられるとベスト
仕事の進捗や対応を伝える
例えば商談の予定がある場合、先方にリスケの連絡をしなければなりません。その連絡は自分からするのか、次回はいつにするのかを、社内メンバーとも話し合う必要があります。
また今日中に終えなければない作業がある場合、誰が代役となり何をすべきかを分かりやすく伝えなければなりません。
この場合、仕事の連絡を人づてに行うと、正確に伝わらない可能性も。繊細な対応が求められる場合は、リスケを行って自分が休日明けに対応する形に持っていくのがよいでしょう。
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現状といつ頃復帰できそうか伝えられるとベスト
休みの連絡を入れる際は、理由や現状も上司に伝えられるとベスト。
例えば以下のような点です。
- 体調不良の場合:どのような症状でいつ頃復帰できそうなのか
- 身内の不幸の場合:いつ頃まで休みが必要となるのか(通夜や葬儀日程、場所など)
このような点はあなたしかわからないことであり、上司としてもできるだけ正確に把握しておきたいところ。なので自分の口から伝えるのがベストなのです。
現状がはっきりしない場合であっても、まずは連絡を入れ、「わかり次第追って連絡を入れます」と伝えれば問題ありません。
次の項目からケース別の文例を紹介しますので、参考にしてください。
仕事を休む時の電話の例文
仕事を休むときの電話では、以下のポイントを押さえましょう。
- 休んでもいいか尋ねる形にする(初めから「今日は休みます」と断言しない)
- 休む理由を正直に伝える
- どのくらい休む必要があるかわかる範囲で伝える
- 休んでいる間、代理を立てる必要がある業務があれば伝える
- 休んでいる間、連絡可能かどうかを伝える
ここでは、4つのパターン別に例文を紹介します。
体調不良で仕事を休む場合
体調不良で仕事を休むときは、以下を伝えるとスムーズです。
- 症状
- 病院へ行くかどうか
- 翌日の出勤について
以下の例文を参考にしてください。
あなた:おはようございます。〇〇(名前)です。申し訳ありませんが、昨晩より体調を崩しておりまして……。本日はお休みをいただけますでしょうか?
上司:そうですか。病院で診てもらいましたか?
あなた:これから病院で診てもらいます。
上司:わかりました。今日はゆっくり休んで。明日以降のことはまた連絡してください。
あなた:ありがとうございます。明日の出勤については、また診察後に連絡します。何か急用がございましたら、なるべく対応しますのでご連絡ください。
上司:はい、よろしくおねがいします。でも今日は仕事のことはあまり気にせず休んでくださいね。
あなた:ありがとうございます。それで本日の△△の案件で□□さんに代理を頼みたいのですが、出社していますか? もしいれば電話を代わっていただきたいです。
上司:はい。今□□さんに代わります。お大事に。
身内の不幸で休む場合
身内の不幸で休む場合、まず誰に不幸があったのかを伝えます。その上でどれくらい休む予定なのか、連絡する時点でわかる範囲で説明しておきましょう。
あなた:おはようございます。〇〇(名前)です。実は昨晩祖父が他界しまして、葬儀参列のために忌引休暇をいただきたいのですが、よろしいでしょうか?
上司:それは残念ですね。大丈夫ですか? 忌引休暇の件はもちろん構いませんよ。
あなた:ありがとうございます。通夜や告別式の日程については、またメールで連絡します。
上司:わかりました。実家は遠いですか?
あなた:実家は●●県でして、移動のことも考えると本日より4日間の休暇になると思います。また後日忌引休暇の書類を提出しますので、よろしくお願いします。
上司:ああ、わかりました。道中気をつけてください。
あなた:ありがとうございます。休暇中、何かありましたら電話かメールでご連絡ください。急な連絡で申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
家族の事情で休む場合
家族の事情で休む場合とは、例えば子供の体調不良などです。担当業務があれば、代理を立てる旨などもあわせて伝えておきましょう。
あなた:おはようございます。〇〇(名前)です。実は子供が昨晩から発熱しまして、今朝も熱が続いているためこれから病院に連れて行こうと思います。本日お休みをいただきたいのですが、よろしいでしょうか?
上司:それは大変ですね。もちろん構いませんよ。
あなた:ありがとうございます。明日以降の出勤については、診察後に連絡させてください。本日予定していた△△の案件は、□□さんに代理を頼む予定です。
上司:わかりました。お子さんお大事に。
あなた:ありがとうございます。もし何かありましたら、電話やメールでご連絡ください。できる限り対応しますので、よろしくお願いします。
上司:はい、わかりました。看病疲れが出ないように気をつけてください。
急な事故で休む場合
急な事故で休む場合は、連絡を入れるのが難しいケースもあるでしょう。ここでは連絡可能な場合の文例を紹介しています。
あなた:おはようございます。〇〇(名前)です。実は本日出勤中に車同士の接触事故を起こしてしまいまして、これから病院で検査を受けるところです。もしかすると本日は出勤できないかもしれませんので、お休みをいただけますでしょうか?
上司:大丈夫ですか? 休みに関してはもちろん構いませんよ。
あなた:ありがとうございます。幸い怪我をしたのは私だけでして、相手方に怪我はありませんでした。
上司:大変でしたね。これから検査ですか? 大事に至らないことを祈ります。また連絡をください。
あなた:ありがとうございます。大した怪我ではないので、おそらく大丈夫だと思うのですが……。明日以降の出勤については、状況がわかり次第連絡させてください。
上司:はい、わかりました。お大事に。
仕事を休む時の注意点
仕事を休む場合は、ここまで解説した点に加えて、以下の2点にも注意しましょう。
- 無断欠勤は絶対にNG
- 休み明けはお礼の気持ちを伝える
- 休みが伸びる場合も連絡を入れる
無断欠勤は絶対にNG
無断欠勤とは、休みの連絡を入れずに欠勤すること。無断欠勤するとどのようなことが起こるかというと、まず会社側としてはあなたを心配するでしょう。
「事故や事件に巻き込まれたのか」「急病で連絡を入れられないほどの病状なのか」と思われるケースもあります。
また当日あなたが担当する業務があれば、このままあなたの出社を待った方がいいのか、それとも代理を立てるべきなのか、その判断もつきません。
一度でも無断欠勤をすると、周囲の目が気になって出社するのが怖くなります。信用度が下がるのは当然で、肩身が狭い思いもするでしょう。
一方で自分では欠勤の連絡を入れるのが難しいケースも。例えば「出勤中の事故で緊急入院した」というケースでは、連絡を取ろうにも取れません。
この場合は、連絡を入れられるタイミングで自分から電話をするか、医師や家族に代理で連絡をお願いしましょう。
休み明けはお礼の気持ちを伝える
仕事を代理で引き受けた社員がいる、リスケして少なからず迷惑をかけたお客様やメンバーがいる。この場合は、休み明けにお礼の気持ちを伝えてください。
また誰かが困っていたときはサポートに入るなど、行動で感謝を伝える方法も。お土産を持参して挨拶周りするのもよいでしょう。
大事なのは、感謝の心を忘れないことです。
休みが伸びる場合も連絡を入れる
連絡を入れた当初は1日だけ休むつもりが、事情が変わり数日休まなければならなくなる状況も考えられます。その際も必ず連絡を入れるようにしてください。職場の人たちはあなたの事情が変わったことを知らないため、無駄欠勤扱いになったり、心配をかけたりしてしまう可能性があります。
「どう連絡しても休めない」場合は職場に問題あり
「どう連絡しても休めない」職場の場合はどうしたらいいのでしょうか。例えば以下のようなケースです。
- どのような理由であっても休みが取れない
- 休みの連絡しようものなら怒られて強制的に出社させられる
- 自分が休むと業務が完全に停止してしまう
上記の場合、職場自体に問題がある可能性が高いです。
休暇を取ることは労働者に認められた権利。あまりにも休みが続いているのならばまだしも、体調不良などで1〜2日休む程度であれば、会社側も拒否はできないはずです。
それでもやはり休みを取れないのであれば、以下の2つの方法を検討しましょう。
- 転職を検討してみる
- フリーランスになれば職場への連絡は不要になる
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転職を検討してみる
休みの連絡を入れても強制的に出社させられる職場環境であれば、問題が大きくなる前に転職するのも一つの手段です。
しかしいきなり転職するのは難しいもの。現状と自分の理想を照らし合わせて、転職すべきかどうか慎重に考えましょう。
「「仕事を辞めたい」今すぐ転職すべき人・そうでない人の違いを解説」では、すぐに仕事をやめても問題ないケースと、そうでないケースを解説しています。
フリーランスになれば職場への連絡は不要になる
独立してフリーランスになれば、休みを取る日も自分で設定できます。もちろんクライアントがいる場合、いつでも好きに休むわけにはいきません。
しかし会社員のように、休む場合は逐一連絡をする必要はないのです。
あなたに独立できるスキルがあり、会社で働くのが向いていないと感じるのであれば、フリーランスを目指すのも一つの方法です。
フリーランスに興味のある方は、「フリーランスとは?働き方や具体的な職業、独立に必要な準備などを解説」も参考にしてみてください。
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休む時の連絡は会社のルールに従おう
仕事を休む連絡は、「上司に直接電話で伝える」のが基本です。連絡が遅れて無断欠勤扱いになれば、業務に支障が出るだけでなく、あなたの信用も下がってしまいます。
紹介した例文を参考に、可能な限り始業時間前に連絡を入れるようにしましょう。
もし休みの連絡を入れても強制的に出勤させられるような職場であれば、転職を検討するのも一つの手段です。
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