「転職に良い時期・悪い時期はあるの?」
「転職時期のおすすめは何月なのか知りたい」
転職には最適なタイミングがあります。このタイミングを見誤ってしまうと、転職に失敗してしまったり、転職後に後悔することがあるかもしれません。
転職は人生の大きな分岐点。そのため、転職の成功確率を上げるなら、なるべく最適な時期を狙って転職活動したいところです。
そこで本記事では、転職の最適な時期について解説。何月がおすすめなのか、勤続年数・金銭面・キャリアによる転職時期の考え方などを紹介します。
後悔しない転職をするために、最適な転職時期を理解しましょう。
この記事の目次
転職時期のおすすめは何月?
転職時期のおすすめはいつなのでしょうか。ここでは、以下の3つのポイントで転職に最適な時期について詳しく説明していきます。
- 2〜3月または9〜10月ごろが狙い目
- 外資系企業は10〜12月が最適
- 転職に適した時期以外にも、転職はできる
2〜3月または9〜10月ごろが狙い目
一般的に、年度末は求人数が増える傾向。その理由として大きなものが、「退職者の補充を行うため」とされています。
転職を考える人が多いということは、退職者も同じだけ増える時期でもあるのです。退職者の穴を埋めるべく、企業は中途採用の募集をかけます。
日本の会計年度の年度末は3月、上半期の終了は9月です。そのため、4月および10月から転職者を迎え入れることを目的に求人を出すことが多くあります。
求人数が増える一方、転職者の数も増えるので、必然的にライバルの数は多いでしょう。
条件のよい求人には応募者が多く集まる傾向があるので、内定を獲得するためには相応の準備をして応募することをおすすめします。
なお、引っ越しを伴う転職の場合、3月は引っ越し業者の繁忙期のため、希望する日程で引っ越しができずに入社日に間に合わないことも。
内定が決まったら、速やかに引っ越し業者を予約するようにしましょう。
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外資系企業は10〜12月が最適
外資系企業の場合は、10〜12月頃が転職に最適な時期とされています。なぜなら、外資系企業は会計年度の開始が1月からであるためです。
年度を始めるにあたり新たなる人材を採用するため、1月の前の時期、10〜12月ごろに求人を出す企業が増えます。
外資系企業へ転職を考えている場合は、10〜12月ごろを狙うといいでしょう。
転職に適した時期以外にも、転職はできる
必ずしも2〜3月、9〜10月に転職しなければならないわけではありません。もっとも、その他の月でも転職は可能です。
しかし、年度の途中で転職をする場合、時期によっては中途採用の求人数が少ないことも。
特に繁忙期は会社としても事業が忙しく、中途社員の受け入れ態勢が整っていないことが多いため、求人募集を控えるケースもあります。
例えばITエンジニアに転職したい場合、基本的には通年で採用活動が行われているため、転職すること自体は可能です。
しかし、自分が希望する企業への転職や、希望する条件で転職できるかどうかはわからない、という点は理解しておきましょう。
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勤続年数による転職時期の考え方
ここでは、勤続年数による転職時期の考え方を2つのポイントで解説します。
- 短い期間で転職を繰り返しているのなら注意が必要
- 第二新卒は転職に有利なのか
短い期間で転職を繰り返しているのなら注意が必要
もし短い期間、例えば半年や1年以内で転職を繰り返しているようならば注意が必要です。
なぜなら、職務経歴書を見た面接官は、「この人は長期間働いてくれないかもしれない」という印象を抱いてしまう可能性が高いからです。
もっとも、面接官を納得させるだけの理由があれば問題はありません。
しかし、説得力がない退職理由であれば、書類選考の段階で落とされるでしょう。
そのため、やむを得ない事情がない限りは、できるだけ長い期間同じ会社に勤めてから転職することをおすすめします。
一般的に、転職のタイミングは3年が目安とされています。勤続3年で十分な経験や実績を積んでから、キャリアアップするのがセオリーです。
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第二新卒は転職に有利なのか
25歳前後の社会人を総称して、第二新卒と呼びます。しかし、第二新卒の定義は企業によって若干異なることも。
一般的には、新卒入社してから勤続年数が3年未満の場合、転職する際には第二新卒として扱われることが多い傾向です。
第二新卒者を積極的に採用する企業は増えており、その理由はおもに以下の通り。
- 報告・相談・連絡などの基本的なビジネスマナーを押さえている
- 新卒を教育するよりもコストがかからない
- 年齢が若いので社風にもなじみやすい
ただし、第二新卒は評価されやすいとはいえ、新卒入社後3年未満という短い期間で退職していることには変わりません。
面接官に「また短い期間でやめてしまうのではないか」という印象を与えてしまう場合も。
ビジネスマナーやスキルがあることに加え、意欲をアピールすることも重要です。
20代中盤くらいの年代の社員が転職を考えるのならば、第二新卒の期間で行うか、勤続年数を長くするか、判断が分かれます。
別業界からエンジニア業界への転職であれば第二新卒、エンジニア業界内で転職するのであれば勤続年数を長くするのがおすすめです。
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金銭面による転職時期の考え方
転職時期を考える目安として、金銭面も考慮しましょう。
ここでは、4つのポイントで金銭面による転職時期の考え方を解説します。
- ボーナスをもらってから転職
- 昇進してから転職
- 退職金をもらえる勤続年数をクリアしてから転職
- 失業手当給付期間を考える
ボーナスをもらってから転職
1年間のうち、夏と冬で2回ボーナスを支給する会社が多く、ボーナス支給月は夏は6月、冬は12月が一般的です。
転職する際にボーナスをもらってから転職するか、ボーナスをもらわずに転職するかで収入が大きく変わってしまうため、悩む人は多い傾向にあります。
ボーナスを貰った上で求人が増える時期に合わせるならば、7〜8月または1〜2月くらいから転職活動を始めるのがおすすめ。
そして、10月または3月頃に転職を完了させるスケジュールになるでしょう。
転職先が決まっていない状態で退職する場合、収入面で不安が残ります。そのため、ボーナス月まで働いてから退職し、転職活動を始めるのがおすすめです。
なお、会社によってはボーナス支給月に退職済みでもボーナス算定期間に在籍していたのであれば支給してもらえます。会社の給与規則を確認してみましょう。
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昇進してから転職
自分が転職を考えていた時期と、昇進のタイミングが重なるという場合もあるでしょう。この場合も、転職を悩むことになります。
どうしても早くに転職したい理由がなければ、まず昇進することをおすすめします。昇進だけでなく役職も上がれば、役職手当などでさらに給与が上がることも。
また、昇進をきっかけに社内でのキャリアアップを図る機会が与えられる可能性も。
さらに、昇進することで転職の際にリーダー職や管理職として、よりよい条件で転職できる可能性が広がるでしょう。
給与面が不満で転職を考えているのならば、昇進と昇給後でも遅くはないでしょう。
その後のキャリアアップにつながるのであれば、さらに給与が上がる可能性もあります。
マネジメントスキルを身につけよう
また、リーダー職などの中途採用は、前職でもリーダー職やマネジメントの経験が求められることが多いです。
そのため、昇進を受けてからマネジメント経験を積んで転職するキャリアプランに変更することをおすすめします。
一方で、昇進すると役割範囲や担当範囲が広がることが一般的。
そのため、仕事が忙しくなったり、責任ある立場になることで今の職場を簡単に離れられない状況になることが想定されます。
この場合、転職する際は後任への引継ぎまで視野に入れた転職スケジュールを事前に立てた上で動かなければなりません。
あなた自身の置かれた状況から、昇進前後どちらでの転職がメリットとなるのか、冷静に考えた上で決断することが必要です。
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退職金をもらえる勤続年数をクリアしてから転職
退職金が支給される企業もありますが、退職金が支給されるには規定の勤続年数を設けている会社が多くあります。
転職活動の資金や、転職直後の生活で経済的な不安があるのであれば、退職金をもらえる勤続年数をクリアするまで働くことをおすすめします。
なお、退職金制度の代わりに確定拠出年金制度を導入している企業であれば、これまで積み立てた年金は退職後も有効になりますので会社規則を確認してみましょう。
失業手当給付期間を考える
退職後に転職活動を行う場合、失業保険の手続きを行う方も多いでしょう。失業保険は、収入がなくなる期間を支える大切な手当となるでしょう。
しかし、失業保険は特定の期間「被保険者期間」(雇用保険の被保険者だった期間)がなければ給付されません。
自己都合退職の場合、退職日以前の2年間に被保険者期間が12か月以上(1ヶ月ごとに区切った時、賃金の支払い対象となる日が11日以上ある月が12ヶ月以上)必要です。
また、自己都合退職の場合、失業手当の給付制限があり、給付開始は退職から3ヵ月後からとなる点も注意が必要。
キャリア転職する場合は、自己都合退職が該当します。そのため、失業保険の給付期間を考えた上での転職も必要となるでしょう。
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キャリア・生活面による転職時期の考え方
ここでは、キャリアや生活面による転職時期の考え方を3つのポイントで解説します。
- 引き継ぎ作業について考える
- 経験やスキルは身についたかを考える
- 女性は出産してから転職の方がいい?
引き継ぎ作業について考える
あなたが現職で行っている仕事内容から転職時期を考える必要もあります。
仕事の難易度や量によっては、他の社員への引き継ぎ作業にも時間がかかるはずです。
マネジメント職や専門スキルが必要なエンジニア職の場合は、後任の人材が見つかるまでは引き継ぎ作業自体ができないことも。
この場合、短い期間での退職は難しいでしょう。
かといって、「辞める会社なので後の事は知らない」と無責任に辞めてしまうと、残された社員に非常に迷惑がかかってしまいます。
実際、離職しても前職の人とは付き合いが続くこともあるでしょう。
例えば、エンジニア業界では転職先の会社と会社間で取引があれば、転職後も一緒に仕事することは大いにありえます。
円満退社できるように、転職のタイミングを決めることが大切です。
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経験やスキルは身についたかを考える
中途採用では、前職での経験やスキル、成果が合否に大きく影響します。中途社員に求められるのは、即戦力になれるかどうかです。
転職を考えた時は、十分な経験やスキルがあるかどうか考えてみてください。
転職先の異なる環境でもやっていける自信があるかが、判断基準の1つ。
もし不安があるようであれば、今の職でもっとスキルを磨き、自分自身の市場価値を高めることを目指しましょう。
新卒採用の時とは採用基準が異なり、熱意や可能性だけでは採用されず、実績やスキルをシビアにチェックされることを理解しておいてください。
女性は出産してから転職の方がいい?
ライフプランとして結婚・出産を考えている人も多いと思います。
転職を考える際に出産前後、どちらのタイミングで転職をするべきでしょうか。どちらにもメリット、デメリットがあります。
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出産前に転職するメリット・デメリット
出産前に転職する場合のメリットとして、子供がまだいない状態なのでフルタイム・残業可能を条件として転職活動できるため求人の選択肢が広がることがあげられます。
デメリットは、転職後の一定期間は出産しにくくなることです。
もっとも、転職後は新しい環境に適応することが最優先。転職して間もないのに産休に入ってしまうと、あまり印象が良くないかもしれません。
なお、妊娠中の転職活動は、転職後に1年経たずに出産・産休となる点、体への負担が大きい点からやめておきましょう。
出産前に転職する場合は、将来の出産に備えて産休・育休などの福利厚生が整っているかを転職先選びの条件に含めた上で転職活動しましょう。
出産後に転職するメリット・デメリット
出産後に転職するメリットは、現職の環境で産休・育休を取得できるため、時間的にも急ぐことなく今のキャリアをきちんと積んだ上で転職できること。
デメリットは、出産や育児を終えてから転職すると、転職のタイミングが数年先となってしまい、希望するキャリアプランから遠回りになってしまうこと。
数年先の転職市場が今と同じ保証はありません。また、年齢も上がるため求人数も限定されてきます。現職での育児期間中にキャリアを積み重ねていくことが大切です。
出産前後どちらのタイミングで転職するのか、自分自身の状況と会社・転職市場の状況の双方を考慮した上で判断するようにしましょう。
ITエンジニアは転職時期を問わず転職しやすい
IT業界へのエンジニア転職は、他の業界と比較して、時期を問わず転職しやすい業界です。
スキルや経験が重視される業界なので、比較的自分のペースで転職活動ができます。
ここでは、ITエンジニアの転職事情について簡単に見ていきましょう。
- ITエンジニアは引く手数多
- 先端技術のスキルがあると転職に有利
- プログラミングスクール経由だと転職しやすい
ITエンジニアは引く手数多
経済産業省の調査によると、ITエンジニアは慢性的な人材不足に陥っており、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足すると予測しました。
そのため、どの企業においてもITエンジニアの深刻な人材不足が続いており、エンジニア転職は売り手市場ともいえる状況なのです。
一般的には、業界全体で3月や9月に求人数が増えます。一方で、IT業界では多くの企業が年間を通して採用活動を行っています。
他の業種と比較して、ITエンジニアは時期を問わず転職しやすい職種といえます。
また、ITエンジニアはキャリアアップを目的として転職することが一般的になってきており、他の業種と比べて転職することは珍しいことではありません。
転職が身近なものであることはエンジニア向けの転職セミナーや転職フォーラムが定期的に開催されていることからもうかがえます。
先端技術のスキルがあると転職に有利
新しい技術に関する知識やスキルがあると、さらに転職に有利です。
例えば、VR(仮想現実)やAI(人工知能)は、いずれも数多くの企業が注目しており、利活用に向けて技術開発を進めています。
例えば、AIは音声アシスタントや画像認識など活用されており、近年ではテキスト生成サービスの「chatGPT」でも注目されています。
AIエンジニアになるには、おもにデータ分析スキルやAI開発に適したプログラミング言語のスキルの2つが必須です。
データ分析スキルでは、学習インプットとなるデータの解析、加工やグルーピングなどのマイニングスキル、ビッグデータを取り扱えるスキルが該当。
AI開発のプログラミング言語としては「Python」が人気です。Pythonには、AIに必要となる数学的理論の代替となる豊富なライブラリが用意されています。
VRやAIを扱える技術者はまだまだ少ないため、スキルを身につけていると様々な企業に好条件で転職することができるでしょう。
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プログラミングスクール経由だと転職しやすい
エンジニア転職の場合、未経験であったりスキルに自信がないと、転職後の仕事に不安を感じ、転職に踏み出せないかもしれません。
スキルを身につけるには、実務で身につけるか学習で身につけるかのいずれかです。
未経験から効率的にスキルを身につけるには、プログラミングスクールがおすすめ。
独学でプログラミングを勉強することもできますが、プログラミング学習は基本的に多くの時間を必要とします。
学習でつまづいてしまった場合に解決することが難しいからです。
プログラミングスキルのベースがあれば、学習にかかる時間は少なくはなりますが、それでも一定の時間をかけて学習することに変わりはありません。
目的は転職ですので、あまり学習に時間をかけるわけにもいかないでしょう。
プログラミングスクールでは、専門の講師がサポートしてくれますので学習でつまづいてしまった場合でも迅速に解決できます。
学習目標やスキルレベルに応じてプログラミングスクールに通う期間は変わりますが、1ヶ月~半年は必要となります。
スクールに通う期間を考慮に入れた上で、転職タイミングを検討しましょう。
キャリアプランをふまえて無料で相談することができますので少しでも興味があれば利用してみましょう。
転職保証付きのスクールがおすすめ
スクールの中には転職保証付きのスクールもあります。スキルが身につくだけでなく、転職活動までサポートしてくれるスクールです。
こういったスクールに通えば、スキルアップと転職活動が両立できます。
例えば弊社サービスの「テックキャンプ」は、未経験からでもITエンジニアへの転職が目指せる、実績豊富なプログラミングスクールです。
洗練されたカリキュラムとメンターの指導により、最短10週間でITエンジニアに必要なスキルを身につけられます。
気になる方は、まずは無料カウンセリングからの参加をご検討ください。
まとめ:転職しやすい時期を把握しよう
転職の最適な時期について、さまざまな観点から解説しました。
一般的に転職に適した時期は2〜3月、9〜10月頃。理由としては、年度末や期末は退職者が増え、その補充のために求人を出す企業が増えるためです。
ただし、業界や企業、個人のスキルによっても最適な転職時期は異なります。
そのため、求人が増える時期だけでなく、自分の持っているスキルの面からも転職するタイミングは重要になります。
いきなり転職しようとしても、スキルや経験不足で転職できない場合もあります。
特に中途採用の場合はスキルが重視されますので、求人に見合ったスキルを持っているか、自分自身の市場分析を行った上で検討してみましょう。
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