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SEから転職しやすい仕事は?ITから異業種の転職事情!コンサルが急増中

更新: 2021.08.03

「SIerの下請け構造の中で、業務を続けるのがキツい。業界の将来性が気になる」

「SEとして身につけたスキルを元に、異業種転職も視野に入れたい」

「肩書きはSEだけど、実は技術に自信がない……。自分の将来が不安」

上のように考えている、SIerのSEの方は多いのではないでしょうか。

昨今のエンジニア転職は売り手市場で、開発スキルがあれば転職しやすいのが現状です。

しかし「SIerのSE」と「Webエンジニア」では働き方が大きく違います。「SIerのSE」と「社内SE」も大きく違います。どれだけ「売り手市場」とは言え、すべてのエンジニアを一括りにして語ることは難しいのも現実です。

今回は、SIerのSEから異業種への転職について紹介します。SEからの異業種転職から注目されている理由に加え「SEからWebエンジニア」「SEからITコンサルタント」など具体的な転職プランも紹介します。

特にSEからITコンサルタントへの転職は実績も多く、要注目です。SEとして培ったスキルを何に活かせるか、考えながらぜひ読んでください。

異業種への転職が活発化

今日、エンジニアをはじめとするIT人材は「売り手市場」。転職市場で人気が高まっています。

SEをはじめとするIT人材に、転職活動で人気が集中する理由は何でしょうか。その背景には、まず異業種への転職の活発化が挙げられます。

■ポイント
現代の中途採用は「失職者」を対象としたものではありません。もちろん失職者を採用するケースもありますが、それだけでは企業の採用ニーズを満たすには足りません。業種の垣根を超えたヘッドハンティングやスカウト、人の移動が当たり前なのです。

特に注目が集まるのがIT人材です。

終身雇用制度が色濃く残る日本では、製造業中心からITサービス中心への産業構造の変化に「人の配置」が対応しきれず、IT人材の不足が深刻化しています。

製造業や流通業などのユーザー企業では、デジタル技術活用が年々活発化しています。こうした潮流の中で、IT技術やソフトウェア開発のスキルを持つ人材へのニーズがより高まっているのです。

17年度の異業種転職は09年度と比較して3倍

2017年度の異業種転職は、2009年度と比較して3倍に増えています。同業種に転職した人に比べ、異業種に転職した人は1.5倍でした。

「転職」は同業種・同職種で行うものというイメージをお持ちの方も多いでしょう。ですが実際には、業種の垣根を超えて移動する人の方がはるかに多いのです。

IT業界からコンサルへの転職が目立つ

特に目立つのが、IT業界からコンサルティング業界に移る人の多さです。

8年間で5.6倍

IT業界からコンサルティング業界に転職する人は、この8年間で5.6倍に増加しています。基幹システムの導入などITを活用した経営効率化のニーズは非常に強いもの。

加えて近年はAI(人工知能)や、ブロックチェーンをはじめとするFinTech技術が台頭。コンサルティングファームにとって、ITは業務に欠かせない技術となりました。

よってコンサルティングファームの中途採用では、SEやプログラマーなどのバックグラウンドを持つ人材に対して熱視線が送られています。

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転職市場におけるIT人材不足の現状

転職市場で、IT人材はどの程度不足しているのでしょうか。また具体的にどのようなスキルを持ったIT人材が不足しているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

2015年時点で約17万人の人材不足

経済産業省が2016年6月に発表した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、2015年時点のIT人材の総数は約90万人。この時点で、既に約17万人の人材不足が指摘されています。

人材難は止まらず、2019年をピークに人材供給も低下傾向に転じるとの予想もあります。

2030年には約59万人不足

同資料では、中位シナリオの場合は2030年に約59万人不足すると指摘されてます。

高位シナリオ:約79万人

中位シナリオ:約59万人

低位シナリオ:約41万人

 

デジタルトランスフォーメーションを推進できる人材が不足

近年はクラウドコンピューティングやIoT、ビッグデータ、ブロックチェーンなど数多くの先端技術に注目が集まっています。こうしたデジタル技術全般を用いて、企業の業務プロセス全体を改善。引いては人々の生活全体を良い方向に導こうとする考え方を「デジタルトランスフォーメーション」と呼びます。

■デジタルトランスフォーメーションについては、以下の記事で詳しく解説しています。

経済産業省の「今後のIT人材等に関するWEBアンケート調査」によると、今後特に重要性を増すと予測される先端IT技術は「ビッグデータ」「IoT」「人工知能」の3つ。

これらの先端技術は、今後産業界を大きく変革する可能性が高いです。しかし「十分な知識を持った人材の不足」「その技術を用いた製品・サービスを具体化できる人材の不足」が見込まれているのも現状。

「ビッグデータ」「IoT」「人工知能」に「ロボット」を加えた4ジャンルは、質量ともにさらなる人材不足に陥る可能性が非常に高いです。

SEとして既に身につきたスキルに加え、AI(人工知能)やIoTを学ぶことで他のエンジニアに差をつけることができます。積極的に先端技術を吸収しましょう。特に「技術力に自信がない」場合は学習を止めてはいけません。

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従来の業務システムの開発・運用向け人材も足りない

多くの企業では、従来の業務システムの企画・開発・運用向けの人材も十二分に確保しているというわけではありません。慢性的な人材不足の中で、産業構造の変化が一層浮き彫りに。IT人材の重要性がさらに増してきているという状況です。

IT人材に求められるスキルとは、大きく分けて3つです。

・プロデューサー

人や組織を動かすプロジェクトマネジメント能力

・デベロッパー

実践的な技術力。高いプログラミングスキルが求められる

・デザイナー

アイデアを生み出し、プロトタイプやモックへと具体的に落とし込むスキル。UI・UXに関する知見が必要

 

これら3つのスキルをすべて持ち合わせた人材は、圧倒的少数です。現実的には企業はこの3つのタイプから「自社に最も足りない人材」を都度都度判断し、人手の確保に動くことになります。

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内部育成か外部からのスカウトが必要

企業がIT人材を確保する際の選択肢は、大きく分けて2つ。内部育成か、外部からのスカウトです。

内部育成の場合は社内の技術者の配置転換や、ITに適性があると思われる社員に研修を施すことで人材を確保することになります。採用コストが発生しない代わりに、金銭的にも時間的にも「育成コスト」がかかるのがデメリット。また育成には失敗のリスクもあります。

 

よって外部からのスカウトが活発化しています。

外部から優秀な技術者を引き抜く場合は、高額の給与など好条件を提示する必要があります。

ですが技術者の確保に成功すれば、自社のデジタルトランスフォーメーションを迅速に進められる上、採用と育成にも好影響があります。その技術者の知人らをリファラル採用で、採用できる可能性があります。かつその技術者を中心にマニュアルを整備することで、新人育成を効率よく進められるからです。

異業種転職で活かせるSEのスキル

SEのスキルは、異業種への転職でも活かせます。異業種転職に活かせる、SEのスキルをいくつか紹介します。

分析力

SEの重要な仕事の1つが顧客の要望をヒアリングし、問題点とその解決策をまとめる「要件定義」。要件定義に誤りや認識のずれがあると、その後の基本設計やテスト、納品に多大な影響が出ます。

よってSEには顧客の要望をしっかり聞き出し、最適な解決策を導き出すスキルが求められます。こうした分析力は他業種でも活かすことができる能力です。

プログラミングスキル

SEが異業種に転職した際、最大の強みとなるのは「プログラミングスキル」。SEとして実践的なビジネス経験を積んだIT人材は、異業種では少数派。SIer以外に転職しても、Webアプリケーション開発やスマホアプリ開発に技術を生かせます。

日常業務の中でもRPAや人工知能、チャットボット、マクロなどを使って業務を自動化し、生産性を高めることができるでしょう。

技術を活かしたコミュニケーション能力

またプログラミングスキルがあることで、社内外のエンジニアとのやり取りも円滑化できます。マネジメント層がしばしば直面する課題の1つが「エンジニアとのコミュニケーション」。管理職からすれば、エンジニアの使う専門用語が理解できない。エンジニアからすれば自分の話がなぜ通じないのかが分からない。このようにして管理職とエンジニアの間には、溝が生まれやすいです。

SEから異業種に転職した場合、こうした溝を埋める橋渡し役を担うこともできます。

SEから異業種に転職する際の選択肢

SEから異業種に転職する際の選択肢を、4つ解説します。

Webエンジニア

プログラミングとは

SEからWebエンジニアへの転職は、もっとも一般的な選択肢です。一般的にWebエンジニアは、自社サービスのWebアプリケーション開発を行うエンジニアを指します。

楽天やZOZOTOWNに代表されるECサイト開発や、Yahoo!をはじめとするポータルサイトの開発。facebookやtwitterなどのSNS開発を手がけます。

WebエンジニアとSEの大きな違いは「自社サービスの開発をするのか」「クライアントからの請負で開発をするのか」。Webエンジニアは、社内でのやり取りがメイン。請負に比べて、スピード感を持った開発が可能。ABテストやPDCAサイクルの検証もしやすく、新たな言語やフレームワークの導入もしやすい傾向にあります。

請負開発は自社サービス開発に比べ、より安定性を持った開発が求められます。バグやセキュリティホールを可能な限り排除することが必要です。そのため新たなフレームワークや技術の導入は、開発事例が出揃い、技術の検証が済むまではしづらいと言えます。だからこそ、SEの仕事は「要件分析」「要件定義」が重視されます。

Webエンジニアに転職した場合、SIerでの業務に慣れているSEはスピード感についていくのに苦労するケースもあります。仕事の進め方に戸惑うケースもあるでしょう。ですが、コードを書くことが好きであれば親和性が高い職種です。

社内SE

社内SEとは既存システムの保守・運用や社内でのITサポート、社員からの質問対応などを主に担当するエンジニアです。社員のパソコン関係のトラブルシューティングを行うこともあります。

顧客対応が発生するケースは極めて稀で、タイムスケジュールや納品期限も柔軟に設定しやすいです。また納品先が社内となるため直に感想やFBを受けることができ、成果が見えやすいのも特徴。こうした理由から、社内SEは人気が高いポジションの1つです。

社内SEは、所属する企業が成果を上げるための「IT技術を活かしたバックアップ」の役回り。そのため「単に言われた仕事をこなす」だけではなく、積極的に他部署とコミュニケーションをとる姿勢が求められます。他部署の社員からヒアリングをしたり、雑談をする中で気づく「システムの改良すべき点」も多いものです。

厳密な要件定義があるSEに比べて、社内SEはコミュニケーション能力や柔軟性が問われるポジションと言えるでしょう。部署横断的な仕事が好きな方に、特に向いています。

ITコンサルタント

ITコンサルタントとは、企業の経営課題を解決するための対策提案からシステム開発までを一気通貫で行う業務。

詳細な業務内容は、クライアントや「解決すべき課題」によって変わります。企業の経営課題の解決に「システム開発」が必要であれば、開発を行います。既存システムの改修や運用体制の見直しが必要であれば、ITコンサルタントはディレクションを全面的に見直すことになります。

SEとITコンサルタントの大きな違いは「業務範囲の広さ」と「経営視点」。

ITコンサルタントの業務範囲は「アナリスト」的でもあり「デベロッパー」的でもあります。マーケターやディレクターの業務にも関連性が深いです。これらの業務をITコンサルタントが一人で担うのが現実的に難しく、コンサルタントはスペシャリスト数名を組織。チームで協力して、経営課題の解決に取り組むのが一般的です。このことから、ITコンサルタントには強いリーダーシップも必要です。

経営視点の重要さも欠かせないポイントです。ITコンサルタントの提案は、業務改善に繋がるものであることはもちろん「コストパフォーマンス」や「ROI」にも優れたものでなくてはいけません。「現場は楽になるかもしれないが、必要経費がかかりすぎる」という提案は、必ずしもクライアントのためにはなりません。

「SEとしての経験を足がかりに、経営サイドでのキャリアを積んでいきたい」

「企業の業務改善全般のプロセスに携わりたい」

上のようなキャリアプランを描いている方は、ITコンサルタントへの転職を前向きに検討すると良いでしょう。

フリーランス

フリーランスエンジニアは、個人事業主として独立。企業から業務委託案件の発注を受けて、開発を行うエンジニアです。フリーランスの魅力は「自分の働き方を、自分で決められる」こと。

仕事は在宅ワークが主となり、出社時間・退勤時間は自分で決められます。正社員にありがちな副業規定も特にないため、複数クライアントから同時に仕事を受けることも可能です。

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全くの異業種への転職は避けよう

前述の通り、SEの技術や分析能力は他業種でも活かせます。しかし「全くの異業種に転職しても活かせるか」は別問題。何の関係性もない業種にいきなり転職すると、苦労する可能性が高いです。

特に弁護士や弁理士、税理士をはじめとする「士業」への転職は慎重にしましょう。資格取得に要する勉強時間が非常に長い上、士業は人余りの傾向が強く、顧客獲得のハードルも高いです。

SEからの転職を考える際は、既に持っているスキルと「次の仕事」のシナジー効果をしっかり考え抜いて決断しましょう。

転職前にするべきこと

最後にSIerのSEから転職する際、「転職前にするべきこと」を紹介します。

スキルの棚卸し

それまでの業務を通じて、培ってきたスキルを棚卸しましょう。以下の3つを自分に問いかけてください。可能な限り客観的に、具体的な数値やデータ、過去の実績に基づいて検討してください。

・「仕事を通じて、達成したことは何か」

自分が業務で残した具体的な成果は何かを考えてください。

例:クライアントに業務効率化ツールの導入を提案。システム開発から導入までを一括サポートし、人力で1時間かかる作業を5分に短縮。年間で1000万円近い人件費の削減に成功。

・「自分が得意とする業務は何か」

「自分が他者よりも優れている点は何か」を具体的に考えましょう。

例:高級言語だけでなく、C言語をはじめとする低級言語のプログラミングが可能。IoTなど省電力性と処理性能が両方求められるシーンでは、高級言語にこだわらずにCで開発できる。用途に応じたフレームワークの使い分けもできる。

・「苦手な業務にどのように向き合ってきたか」

どのような人にも、得意なことと苦手なことがあります。得意な業務に専念し、生産性を最大に高めることは理想的な働き方。ただ、実際には苦手な業務にしっかりと向き合うことも大事です。

例:コーディングは得意だが、クライアントからのヒアリングや要件定義が苦手。そのため、事前にヒアリングシートを作成。MTGで全てをヒアリングするのではなく、事前に「重点的に聞きたいポイント」を洗い出しておく。MTG時間を最小に抑えることで、業務効率化した。

「スキルの磨き直し」も考えよう

上の3つの項目に対して「特に答えられることがない」「自分の強みがわからない」「これといった成果もない」といった場合は、転職活動よりも「スキルの磨き直し」を優先しましょう。

上の3つの項目に答えられないということは、採用サイドにアピール出来る要素が無いこととほぼ同義です。

例えばプログラミングスクールに通い、オリジナルサービスを開発。開発したサービスを採用サイドに提出すると「企画力」と「技術力」を同時にアピールできます。サーバーサイドからフロントエンドまで一気通貫で手がけられる技術があると評価されるため、Webエンジニアや社内エンジニアの内定を獲得しやすいでしょう。

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この記事を書いた人

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音楽ライターとしてエイベックス、ビクター、トイズファクトリー等に所属するアーティストの取材を担当。2016年に開催された『Bjork Digital』の取材経験から、VR×音楽に関心を抱く。2017年よりテクノロジーに関するライティングを開始し、テックキャンプ ブログにジョイン。猫とウサギを飼っています。

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