「パソコンが熱いけど、何が原因なのだろう?」
「夏になるとパソコンが熱くなる時が多い気がする」
「熱暴走が心配だから、ノートパソコンが熱くなる理由や熱対策を教えて!」
ノートパソコンが熱を持ってしまう原因はさまざまで、放っておくとパソコンの寿命を縮めてしまう恐れもあります。特に気温が高くなる夏場はノートパソコンも熱くなりがち。
そこで本記事では、ノートパソコンが熱くなる理由・熱対策・冷却グッズのおすすめなどを紹介するので、パソコンが熱い方はぜひ参考にしてみてください。
この記事もオススメ
この記事の目次
ノートパソコンが熱くなる6つの原因
ノートパソコンが熱くなる理由としては、おもに以下の6つです。
- 電子の摩擦熱で熱くなる
- CPUなどの部品が熱を持ってしまう
- 冷却機能の異常
- ホコリが溜まっている
- 部屋の温度が高い
- 充電器や周辺機器の熱にも注意
上記の内容について詳しく解説します。
電子の摩擦熱で熱くなる
ノートパソコンだけでなく、「電気の力で動くもの」は機体が熱を持ってしまいます。
例えば、長時間動いている冷蔵庫やテレビなどの家電製品に触れると、本体が熱を帯びているのを感じられるでしょう。
これは、機械の内部で電子同士がこすれあうことで「摩擦熱」が発生することが原因です。
そして、ノートパソコンも内部では大量の電子が動き回っています。
特に、ノートパソコンはデスクトップ型よりも本体が小さくパーツ同士が接近しているため、熱が内部にこもりやすく、より熱くなりやすいです。
CPUなどの部品が熱を持ってしまう
ノートパソコンを長時間使用すると、組み込まれている部品が熱を持ち、パソコン本体の温度が上がってしまいます。
特に、「CPU」「ハードディスク」「バッテリー」「冷却ファン」は、熱を持ちやすいです。
中でも、最も熱を持ちやすいとされているのが「CPU」です。
「CPU」は、人間の体で例えると「脳」に相当する部分で、電子の動きも活発となり、本体がより熱くなります。
この記事もオススメ
冷却機能の異常
ノートパソコンの内部には、ファンなどの冷却装置が付いています。
使用中はこのファンが回り、中にこもった暖かい空気を外に排出し、本体の温度を下げる役割をしてくれるのです。
しかし、ファンがあってもノートパソコンの温度が上がってしまう場合、ファンが正常に機能していない可能性があります。例えばホコリなどが溜まってファンの機能が低下してしまうことも。
あるいは、ファンの性能が本体の性能に追い付いていないケースもあります。
この記事もオススメ
ホコリが溜まっている
ノートパソコンの内部にホコリが溜まっていると、本体に熱がこもりやすいです。
特に、ファンにホコリがつまると、冷却機能として動作しなくなるので、本体内部の空気が正常に循環しなくなるでしょう。
その結果、本体の温度が上昇し、手で触れると非常に熱い状態に陥ります。
部屋の温度が高い
ノートパソコン内の温度は、だいたい部屋の温度の「+7〜8度」ほどです。
そのため、パソコンを使う部屋の温度が上がれば、自然とパソコン内部の温度も上がります。
特に、ノートパソコン内の温度が40度を超えると、本体に異常が生じ、操作性に異常をきたす恐れがあります。
夏になるとノートパソコンが熱く感じるのであれば、室温に原因があるかもしれません。
充電器や周辺機器の熱にも注意
パソコン本体だけでなく、電源となる充電器や周辺機器の熱にも注意しましょう。
「充電器を装着する=電気が流れる」なので、長時間に渡って充電し続けると、充電器自体が発熱し始めます。
そして、この状態が続くと、充電器だけでなくノートパソコン本体の発熱につながります。
また、充電器だけでなく、外付けのハードディスクなどの周辺機器についても同様です。
したがって、充電が完了したら充電器を外したりコンセントを抜くなど、ノートパソコンの周辺機器の熱対策にも気を配りましょう。
ノートパソコンが熱いのを放置するとどうなる?
「ノートパソコンが熱いくらい、我慢したらいいのでは?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、ノートパソコンが異常な熱を持つと、本体の寿命に関わってきます。そこで本章では、ノートパソコンが熱いのを放置するとどうなるかを解説します。
- 熱暴走に至る危険性がある
- 熱暴走は物理的な被害に及ぶことも
熱暴走に至る危険性がある
ノートパソコン内の温度が上昇しすぎると、「熱暴走」に至る危険性があります。
熱暴走が起きると、おもに以下のような不具合が発生します。
- 急に電源が落ちてしまう
- パソコンの画面がフリーズしてしまう
- エラーが出てしまう
- マウスが動かなくなってしまう
このような操作性の低下は、「CPUの一時停止」が原因で、CPUの過剰な動作で、これ以上負荷をかけまいと、活動がストップしてしまうのです。
CPUの急な停止は、作業中のデータを失う原因にもつながるため、細心の注意が必要です。
この記事もオススメ
熱暴走は物理的な被害に及ぶことも
熱暴走は、ソフト面だけでなく、ハード面に被害が及ぶケースもあります。
例えば、ノートパソコンの高熱は、場合によっては内部の回線などを焦がし、焦げ臭い臭いや本体から煙が出ることもあるそうです。
そして、高熱により発生したわずかな火が、本体に溜まったホコリに引火すると、火事につながる可能性もあるのです。
このように、熱暴走は重大な事故にもつながるので、ノートパソコンが急激に熱くなる場合は、早急な対策が求められます。
この記事もオススメ
ノートパソコンの熱対策7つ
ノートパソコンの熱暴走を防ぐためには、内部の熱を放出させて冷却する必要があります。
ここからは、ノートパソコンの熱対策となる7つの方法を紹介します。
- 本体内部の掃除
- 室温を下げる
- 配置を変える
- 長時間の使用を控える
- 使用しないアプリケーションは終了する
- 冷却グッズを使用する
- 氷で冷やすのはNG
本体内部の掃除
熱暴走を防ぐには、定期的にノートパソコンの裏ふたを外し、ホコリを取り除きましょう。
特に、冷却用ファンにホコリが溜まると、冷却機能が落ちて熱を帯びる直接の原因になります。
そのため、内部掃除は冷却ファンの周りを重点的に行ってください。
また、数ヶ月に1回とペースを決めて定期的に掃除するのが望ましいです。
この記事もオススメ
室温を下げる
パソコン内部の温度は、基本的には「室温+7~8℃」程度で、30℃前後に保つのがベター。
したがって、室温は23℃前後になるように調整しましょう。
室温は、エアコン・扇風機・換気などで調節できるので、難しくはないでしょう。
特に夏場は室内でも温度が上がりやすいので注意です。
配置を変える
ノートパソコンの場合、一般的には本体の裏面から放熱する仕組みになっています。
そのため、ノートパソコンをずっと同じ場所に置いておくと、熱くなった空気が本体の中に停滞し、放熱がうまく行われないこともあるようです。
特に、布団やベッドの上などで作業する場合、放熱がうまく行われません。
したがって、放熱に向かない場所はすぐに移動して、最適な場所で作業しましょう。
この記事もオススメ
長時間の使用を控える
ノートパソコンは、長時間使用し続けるほど熱を帯びやすいです。
そのため、熱暴走を防ぐには、適度に電源を落として休ませる時間を作るのも大切です。
もし、寝ているときや使用しない間も電源をつけたままの場合は、少し面倒と感じてもノートパソコンの電源を切る習慣をつけてください。
使用しないアプリケーションは終了する
ノートパソコンの部品の中でも、CPUは熱を発しやすいパーツです。
アプリを大量に起動したままだと、CPUに負担がかかり、発熱の原因につながります。
そのため、使用しないアプリはこまめに終了して、CPUの負担を軽減させましょう。
冷却グッズを使用する
普段からできるノートパソコンの発熱対策としては、冷却グッズがおすすめです。
冷却グッズは多種多様なので、パソコンの種類や作業環境に合わせて選んでみましょう。
冷却グッズのおすすめは、「ノートパソコン冷却グッズのおすすめ8選」で紹介します。
氷で冷やすのはNG
熱対策のNG例として、ノートパソコンを氷で冷やすのは避けましょう。
なぜなら、氷が溶けて内部に入り、ショートする原因になりかねないからです。
また、直接冷やすとパソコン内に結露が生じ、不具合につながる可能性もあります。
ノートパソコン冷却グッズのタイプ4つ
本章では、ノートパソコンの冷却グッズで代表的な4つのタイプを紹介します。
- 卓上ファンタイプ
- ファン付き冷却台タイプ
- 排気・吸引強化ファンタイプ
- エアフロー効率化タイプ
卓上ファンタイプ
卓上ファンは、机の上に置いて使える小さな扇風機のようなもので、ノートパソコンの外部から風を送って、本体を冷却できます。
USBに接続して使える製品が多く、価格は1,000円弱と安価で、気軽に購入できるでしょう。
ファン付き冷却台タイプ
ファン付き冷却台タイプは、エアフロー(空気の流れ)を効率よくする冷却台に、ファンが搭載された製品です。
ノートパソコンを台に乗せて熱を逃がし、さらにファン付きでエアフローが良くなります。
また、ファンの数を調整できるので、ファンの音が気になる人も安心です。
さらに、サイズのバリエーションは豊富で、15〜17インチのノートパソコンが置けます。
排気・吸引強化ファンタイプ
排気・吸引強化ファンタイプは、ノートパソコンの横にある排熱口に製品を取り付けて使用。
ファンを回して排気を強化し、エアフローを効率的にできます。
エアフロー効率化タイプ
エアフロー効率化タイプは、ファンが付いていない冷却台で、風量調整などの操作は必要なく、ノートパソコンを台の上に置くだけです。
裏面と机や床との間に隙間を作り、エアフローを効率良く行えるようにします。
ノートパソコン冷却グッズのおすすめ8選
本章では、ノートパソコン冷却グッズのおすすめを8つ紹介します。
- Keynice USB扇風機
- ELUTENG 120mm 冷却ファン
- サンワサプライ ノートパソコン冷却パッド
- LIENS ノートパソコン冷却ファン
- Forty4 LC06吸引式ノートPC冷却ファン
- LOE ノートパソコン スタンド (11-15インチ用) アルミニウム 製 (シルバー)
- Amazonベーシック ノートパソコン用スタンド
- Spinido® ノート PC スタンド
この記事もオススメ
Keynice USB扇風機
Keynice USB扇風機は、あらゆるシーンで活躍する卓上ファンです。
土台がクリップになっているので、机や車のヘッドレストなどに取り付けて使用が可能。
風量は2段階、角度は360度調整が可能、カラーは4色展開で好みに合わせて選べます。
レビューによると、「クリップが強力でいい」「ファンの音が静かで気にならない」という声が寄せられています。
この記事もオススメ
ELUTENG 120mm 冷却ファン
ELUTENGの冷却ファンは、スリムタイプの卓上ファンです。
厚さはわずか2.5cmなので、ちょっとした隙間にも収まる便利なアイテムでしょう。
パソコンだけでなく、ゲームやAV機器に直接置いて使用でき、軽量でコンパクト、風量は3段階調整可能と高機能です。
レビューによると、「強にしても音がそこまで気にならない」「ゲームが遮断されなくなった」という声が寄せられています。
サンワサプライ ノートパソコン冷却パッド
サンワサプライの冷却パッドは、17×17mmの高級素材を使用したアルミ板で、PCなどの熱を持ちやすい機器に貼り付けて放熱します。
1個のサイズは小さいので、お持ちの機器に合わせたレイアウトで貼り付けられるのがポイント。小さいながら冷却性能も抜群です。
余った冷却パッドは別の機器に使い回せるので、PC・スマホ・ゲーム機・ACアダプタなど、機器が多く所持している方はあると非常に便利でしょう。
レビューによると、「以前はバッテリーも直ぐに減ってましたが、貼った後は改善されました」「1セットでは数が足りないので、リピします」などの声が寄せられています。
LIENS ノートパソコン冷却ファン
LIENSの冷却ファンは、2つの大型ファンが搭載されたファン付き冷却台。
台の角度は4段階で調節が可能、USBポートも2つ搭載されています。軽量なので、持ち運びにも便利です。冷却性能だけでなく、静音性にも定評があります。
レビューによると、「冷却性能が高くコスパも良い」「風量も問題なしでしっかり冷却してくれる」などの声が寄せられています。
Forty4 LC06吸引式ノートPC冷却ファン
Forty4の吸引式冷却ファンは、13段階のスピード調整が可能な排気・吸引強化ファン。
最大5,000RPM回転するファンで、PCの熱を7~10℃下げ、熱くなるのを防ぎます。
軽量かつコンパクトなので、持ち運びにも便利でしょう。
LOE ノートパソコン スタンド (11-15インチ用) アルミニウム 製 (シルバー)
LOEのノートパソコンスタンドは、スタイリッシュなデザインが特徴。
シンプルな設計かつ効率的な熱放出が可能で、熱伝導率の高いアルミ素材であることもポイントでしょう。
レビューによると、「おしゃれでしっかり熱を逃がしてくれる」「キーボードが見やすくなった」という声が寄せられています。
Amazonベーシック ノートパソコン用スタンド
Amazonのプライベートブランド「Amazonベーシック」のノートパソコン用スタンドは、コスパが良く折り畳んで持ち運べるのが特徴。
排気口と机の間に隙間ができるので、効率よく放熱でき冷却を促進してくれるでしょう。
アルミ製でシンプルなデザインなので、MacBookなどの薄型ノートパソコンにもぴったりな設計。最大13インチのノートパソコンに使用可能です。
レビューによると、「ちょっと重いけども、安定していて使いやすい」「軽くて力を入れずに設置完了できるのがよい」という声が寄せられています。
Spinido® ノート PC スタンド
Spinido®のノートPCスタンドは、耐久性のあるアルミ素材を採用。シンプルで飽きのこないデザインで、MacBookユーザーに人気です。
ノートパソコンの画面が目の高さになるため、長時間作業を快適にします。
レビューによると、「ちょうど背筋を伸ばして使える高さ」「MacBook Proのカラーと合う」という声が寄せられています。
ノートパソコンの熱がおさまらないときは買い替えも検討しよう
ノートパソコンが熱くなる理由・熱対策・冷却グッズのおすすめなどを紹介しました。
パソコンが熱くてお困りの方は、ご紹介した熱対策や冷却グッズを活用して、パソコンの寿命を縮めない使い方を意識してみてください。
ちなみに、「熱対策を行っても、どうにも熱がおさまらない」といった場合には、思い切って買い替えを検討するのもありです。
ノートパソコンの選び方は、「【ノートパソコンの選び方】日本と海外のメーカーの違いとおすすめモデルも紹介」で解説しているので、合わせてご参考ください。
はじめての転職、何から始めればいいか分からないなら
「そろそろ転職したいけれど、失敗はしたくない……」そんな方へ、テックキャンプでは読むだけでIT転職が有利になる限定資料を無料プレゼント中!
例えばこのような疑問はありませんか。
・未経験OKの求人へ応募するのは危ない?
・IT業界転職における“35歳限界説”は本当?
・手に職をつけて収入を安定させられる職種は?
資料では、転職でよくある疑問について丁寧に解説します。IT業界だけでなく、転職を考えている全ての方におすすめです。
「自分がIT業界に向いているかどうか」など、IT転職に興味がある方は無料カウンセリングにもお気軽にお申し込みください。