「在宅ワークはどれくらい稼げるのだろう?」
「できれば高収入が狙える仕事がしたい」
様々な事情から、在宅での仕事を始めようと思った時に、まず気になるのが収入です。平均収入はどれくらいなのか、どんな仕事をすれば稼げるのかなど、在宅ワークを始める前に知っておくとよいでしょう。
この記事では、初めて在宅ワークをしようと考えている方に向けて、在宅ワークの収入や稼ぐコツなどについて解説します。
自宅でコツコツ仕事をして稼ぎたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
在宅ワークの平均収入
まずは、在宅ワークが平均どれくらい稼ぐことができるのかを確認しましょう。厚生労働省が2013年に行った調査のデータを見てみると、在宅ワークの仕事による平均的な月収(1ヵ月あたりの手取り)は、以下の通りです。
「5万円以下」 27.7%
「10~19万円」18.5%
「6~9万円」18.0%
「9万円以下」45.7%
調査結果を見ると、平均収入が5万円以下という人の割合が最も多く、在宅ワークをする人の半数近くが月収10万円に達していないことがわかります。
この調査は、「在宅ワークの適正な実施のためのガイドライン」というもので、在宅ワークに関する法律や契約書に関する情報が記載されています。一度目を通してみておくと良いでしょう。
月収30万円以上の割合は20%ほど
同調査では、在宅ワーカーの中で、月の平均収入が30万円を超えている人の割合は22.3%と、非常に少ない割合。
副業として在宅ワークをし、月30万円以上稼ぐのは難しいと言えるでしょう。
なぜこれほどまでに高収入を得ている人が少ないのでしょうか。
稼働時間が短い
まず一つ目の理由としては、稼働時間の短さが挙げられます。専業として、時間を多く割けるのであれば問題ありませんが、副業や家事の合間に作業するのであれば、必然的に作業できる時間が短くなります。
在宅ワークの収入だけで余裕ある生活を実現したり、高収入を得るためには、相応の作業量が必要です。
報酬の低い在宅ワークもある
もう一つの理由としては、作業の単価の問題です。在宅ワークの中には報酬額の低いものもあり、平均収入の低さにも影響していると考えられます。
どれほど長時間作業をしたとしても、単価が低ければ、充分な収入を得ることは難しいでしょう。
例えば「データ入力」作業の場合、1件入力したあたりの報酬は10〜50円ほどが相場とされています。仮に1件10円の単価で100件のデータを入力した場合、収入は1,000円です。
在宅ワークは「データ入力」「シール貼り」など誰でも簡単に始められる仕事が多いのが魅力的ですが、特別なスキルを要さずにこなせる仕事ほど単価が低い傾向があります。
これらの仕事は、作業量の割に収入が伸びにくいので、結果として「長い時間働いているのに、あまり稼げない」という事態に陥りやすいでしょう。
関連記事:個人(ひとり)でできる仕事15選!在宅・副業で始められるおすすめ職種
在宅ワークで稼ぐためのコツ
先ほど紹介した「稼げない理由」を踏まえて、在宅ワークで稼ぐためのコツを紹介します。
作業を効率化する
在宅ワークで稼ぐには、作業量・時間あたりの収入を意識することが大切です。作業一つあたりのスピードが速くなれば、その分作業を追加できるので、結果として収入は増えます。同じ作業時間でより多くの量をこなしたり、時間あたりの収入を上げる意識が必要です。
まずは作業自体に慣れ、そこからデジタルツールなどを活用し、効率的にこなせる方法を探しましょう。
高収入が狙える仕事を選ぶ
在宅ワークを始める際は、できるだけ報酬が高い仕事を選ぶのが高収入を狙うコツです。同じ作業時間でより多く稼ぐには報酬単価が重要となります。
また自分の得手不得手を考えて選択することも大切です。どれほど単価の高い仕事でも、自分にとって難易度の高い仕事や、あまりにも時間のかかってしまう仕事だと、高収入にはつながりません。
この後、高収入を狙いやすい在宅ワークを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
クライアントと交渉する
案件次第では、クライアントと単価を交渉できる場合があります。
長い期間、一定以上のクオリティの仕事を続け、信用を積み重ねたり、クライアントの要求にあるいはそれ以上の仕事ができれば、交渉して報酬を上げてもらえる可能性は高いです。
もちろん要求する金額次第ではクライアントから許可が降りないことも充分ありますし、仕事の質が低ければ交渉は成功しにくいでしょう。ただ、単価が上がれば、これまでと同じ時間働いても、より多くの収入を得ることができるようになります。
単価交渉の際は、しっかりと根拠を元に交渉することが重要です。数字で自身のスキルや功績を示すことができるとよいでしょう。
在宅ワークで高収入を狙える仕事
次に、在宅ワークで高収入を目指すのにおすすめな仕事を紹介します。
以下の仕事は報酬単価が高めに設定されている傾向があります。
プログラミングを使った仕事
Webサービス・アプリ開発など、プログラミングを使う仕事は、高単価であることが多いです。プログラミングは非常に扱える人材が少ないので、その分需要が高いスキルです。また、近年は在宅やリモートワークなどで開発を行うことも増えています。
プログラミングの仕事を在宅で始めるためには、クラウドソーシングを利用して開発の依頼を請け負う方法と、制作工程を全て自身で行う方法の2種類があります。
企業から依頼を受ける場合、一般的な副業よりも、高い水準の報酬を提示している企業が多いようです。
関連記事:プログラミングの仕事とは。仕事に困らない?在宅でできる?徹底解説
Webデザイン
Webサイトの見た目(レイアウト)を構築するスキルです。Webサイトは、デザイン次第で収益やユーザーの行動が左右されます。様々なビジネスでWebサイトが欠かせない現代では、需要の高いスキルであると言えるでしょう。
イラストやデザインが好きで、趣味で取り組んだことのある人であれば、スタートしやすい仕事となるでしょう。
Webライティング(記事作成)
ライティングは比較的スタートしやすい在宅ワークです。Webメディアの記事執筆を行う「Webライター」であれば、未経験でも始めやすいでしょう。
知識や経験、調査したことなどをまとめ、記事を作成します。Webライターとして仕事をする上では、資格などは必要ありません。
経験が浅い間は、単価が低くなってしまうかもしれませんが、実績ができるに連れて、単価交渉などもしやすい職種です。
関連記事:Webライターの仕事内容や収入、必要なスキル・経験などを紹介
翻訳
海外のテキストを翻訳するスキルも、在宅ワークで高単価の仕事を受けられるスキルです。
翻訳には、外国語知識はもちろん、文脈を正しく理解して読みやすくするための知識・能力が必要です。海外のニュース記事を日本語に訳したり、日本国内で制作されたサービスを外国語に訳すなど、その仕事内容は様々。
かなり高い外国語のスキルを要しますが、文脈を理解して翻訳する動作は現状、機械にも難しい作業です。長い目で見ても、ニーズの高い仕事と言えるでしょう。
関連記事:英語力を活かしたフリーランスにはどんな仕事がある?職種や年収について解説
ブログ・アフィリエイト
在宅で仕事を受ける以外に、自分で仕事を作り出し、収入を得る方法もあります。その中でももっとも始めやすいのが「ブログ・アフィリエイト」です。自身でブログを開設し、広告を貼ることで収入を得ることができます。
クリック型の「Adsense広告」や、成果報酬型の「アフィリエイト広告」などが、もっとも手軽です。
自身でブログを運営していると、文章力を示すこともできますので、Webライターの仕事を受けやすくなることもあります。ブログ経由で仕事を受けることもできるでしょう。
関連記事:ブログやホームページから広告収入を得る仕組みを解説
動画編集
撮影した映像を見やすい形に編集する「動画編集」のスキルの需要は、近年高まっています。
Youtubeなどの動画プラットフォームの隆盛もあり、動画を投稿する人の数が増えているのがその理由です。
動画作成の段階において、編集は非常に高度なスキルが求められるもの。専用のソフトを使いこなす必要があり、時間も手間もかかります。そのため、動作編集をアウトソーシングしている個人・企業も増えつつあるのです。
関連記事:副業に役立つスキルとは。身につける方法や副業の選び方も解説
「誰でもできる在宅ワーク」は収入も低め
得られる収入が低くなる在宅ワークは、共通して「誰でもすぐに始められる簡単な仕事である」という特徴があります。
例えば「データ入力」や「文字起こし」などは、パソコンのキーボード入力ができれば誰でも始められるので、その分単価も低くなります。
「スキル不要で誰でもできる在宅ワーク」は取り組みやすく仕事のハードルは低めです。そのため、何かすぐにでも仕事を始めたりという方には最適でしょう。しかし、同じ条件で稼ぎ続けることは難しいと言えます。
一方で、高収入を狙える在宅ワークに共通しているのは「専門的なスキル」が必要であるという点です。上記で紹介した仕事は、「プログラミング」「Webデザイン」「Webライティング」「英語」「動画編集」など、専門的なスキルを持っていることで、始められます。
作業は複雑になりますが、その分、高い報酬が支払われる傾向にあるのです。
収入を上げるにはスキル習得が必要
高収入を得るためには、スキルを身につける必要があることがわかりました。ただ、専門的なスキルがないという方にとっては、スキルを習得するのは、非常にハードルが高く感じることでしょう。
しかし、上記のスキルは未経験からでも身につけることが可能です。もし在宅ワークで高収入を得たいのであれば、以下の方法で、スキル習得を優先することをおすすめします。
在宅ワークで稼げるスキルを身につける方法
在宅ワークで稼げるスキルを身につける方法は、「独学」「スクールや通信講座」が一般的です。
独学で習得する
独学は、学習費用を安く抑えられるというメリットがあります。現在は上記のスキルを習得するための書籍なども多く出版されているので、学習習慣さえつけることができれば、スキル習得は可能でしょう。独学の場合、自分のペースで学習できるので、本業や家事が忙しいという方にも向いています。
ただ独学の場合は、学習のモチベーションを保ちにくかったり、指導してくれる人がいないので、途中でつまづいたりしてします可能性もあります。まったく知識がないという状態であれば、どんな学習書籍を選べばいいかわからないということもあるでしょう。
独学でスキル習得を行う場合には、まず「毎日勉強する習慣」を作ることが必須です。
そして、自分にあった教材を選び、それを理解できるまでなんども繰り返しましょう。経験者が身近にいたら質問するのも大切です。もし身近にいない場合は、SNSなどを活用するのもよいでしょう。
関連記事:独学で資格をとって転職・キャリアアップしたい!挫折しない勉強のコツを解説
スクールや通信講座を利用する
独学が難しいという場合は、スクールや通信講座を利用することをおすすめします。スキル習得の専門スクールや通信講座であれば、まったくの初心者が学ぶことを想定したカリキュラムで学習を進めることができます。
市販のテキストなどが分かりづらいということも考えられるので、初心者が効率的に勉強するのであれば、スクールや通信講座を活用するのがおすすめです。
スクールであれば、ある種の強制力が働くので、学習を習慣化させやすいです。同じ目標に向かっている仲間もいるので、挫折の心配も少なくなるでしょう。
スクールや通信講座のデメリットもあります。まず一つが費用がかかることです。独学であればテキストだけで済みますが、スクールではそれよりかなり高い費用がかかるでしょう。
また、スクールなどは自分のペースで学習を進められないので、時間を捻出するのが難しいという側面もあります。
関連記事:趣味や仕事が充実!社会人スクールのおすすめ&通う際のポイントを解説
さいごに
在宅ワークの収入について解説しました。スキル不要の業務は始めやすいですが、なかなか高収入につながりにくいという側面もあります。一方、スキルを身につけ、高い価値を提供できる在宅ワーカーは、高収入を稼ぐことができるでしょう。
もし、今後長期的に在宅ワークをしていこうと考えている方は、スキル取得も視野に入れてみることをおすすめします。
関連記事:在宅ワーク初心者が知っておきたい自宅でできる仕事の種類や働き方
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