「独立したいと考えているが、いきなり会社を興したり、独立するのは不安…」
「起業・独立する前に副業から始めた方がよいのだろうか?」
将来的にフリーランスになったり起業したいと考えている人の中には、このような不安を抱えている方も多いでしょう。
起業・独立することで正社員とは違う自由な働き方ができ、成果次第で大きな収入が生まれる一方、初めのうちは収入が大幅に減少したり、事業が安定しない間は働きづめとなってしまう可能性も。
そのため。もし将来的に独立を考えている方は、まずは小さく稼ぎながら、軌道に乗った段階で独立することをおすすめします。
この記事では、独立・起業したいと考えている人はまずは副業から始めるべき理由や、おすすめの副業などを紹介します。
キャリアや収入に安定感はほしいものの、自分の力で稼ぎたいという方は参考になるでしょう。
この記事の目次
起業・独立への関心は高い
意外に思えるかもしれませんが、起業や独立に関心をもつサラリーマンは実は多いです。
経済産業省が実施した『平成25年度 日本の起業環境及び潜在的起業家に関する調査』では、「起業」に対してビジネスパーソンたちは以下のように考えているという結果が出ています。
やや古いデータではありますが、潜在的に「起業をしたい」と考えている人は多くいることがわかります。一方起業に関心がないと答えたのはわずか4.2%と非常に低い数値となっています。
そして割合の中でもっとも多いのは、「起業することを考えたが断念した人」です。この理由は何なのでしょうか。
日本政策金融公庫の『起業と起業意識に関する調査(2017年11月)』によれば、「自己資金が不足している」が40.3%、「失敗したときのリスクが大きい」が30.4%が、起業できていない主な理由として挙げられました。
資金や生活の面などを考慮して、足踏みをしている人が多いようです。
ここで視点を変えて考えてみましょう。膨大な自己資金を要する事業を始めようとする場合、かなりのリスクが発生します。例えば実店舗を構える業態であったり、初期費用がかかるものです。
ですが、事業を始めるというのは、必ずしも店舗を構えたりする必要はありません。
「自己資金の不足」は大きく始めようとするから問題となるのであって、小さな事業からスタートし、徐々に拡大していく方がリスクを最小限にすることができます。
そしてその手段として副業があります。副業は基本的に大きな初期投資などは必要ありません。リスクを抑え、まずは小さく事業を始めることが可能です。
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起業・独立したい人が副業から始めるメリット
起業・独立を考えている人が、まずは副業から始めるメリットは大きいです。そのメリットについて紹介します。
- 収入が安定する
- 社会保険料の半分は会社が負担
- 副業で身につけたスキルは本業にも活かせる
収入が安定する
何より副業から始めることによって、収入が安定します。
いきなり独立した場合、収入は大幅に減るか、もしくは全くなくなる可能性もあります。その場合、金銭面のことばかり考えてしまうようになり精神的にも安定しません。
一方、まずは副業から始める場合、本業を続けたままですので収入が途絶えることはありません。
むしろ本業にプラスして収入が入ってくるため、金銭的には余裕が生まれます。その分を独立の際の資金にすることもできるでしょう。
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社会保険料の半分は会社が負担
会社勤めをしている場合、社会保険料(健康保険や厚生年金など)半分は会社側の負担になります。一方、独立した場合は、当然すべて自分で負担しなければなりません。
国民健康保険と社会保険は医療費負担の割合なども異なるので、場合によっては会社勤めをしている方が良いという人もいるでしょう。
副業で身につけたスキルは本業にも活かせる
副業を通して身につけたスキルや経験は、本業にも活かすことができます。本業と副業が似ている場合はもちろん、一見関係ない仕事同士でもプラスに働くことがあります。
例えば副業でネットショップをしている場合は、仕入れから販売まで全て自分で行うことになります。集客をアップさせるための施策はマーケティングスキルを養いますし、扱う商品によってデザインやキャッチコピーを変えたりと、工夫の余地は常にたくさんあります。
このような事業のバリューチェーンを始めから終わりまで通して行う機会というのは、会社員として働く中では少ないでしょう。
その他にも営業職の場合、上記のデザインやキャッチコピー、マーケティングなどは、わかりやすいプレゼン資料作成や、企画立案などに活かせるものとなります。副業で身に付くスキルは、本業のパフォーマンスアップになることもあるのです。
このような経験は新たな考え方やスキルが得られるため、本業にとってもプラスとなるでしょう。
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起業・独立したい人が副業から始めるデメリット
本業を続けながら副業をして独立を目指すのは、相応のデメリットも存在します。
- 肉体的・精神的な負担が増える
- 独立が先延ばしになる可能性もある
肉体的・精神的な負担が増える
何よりも肉体的な負担はとても大きいでしょう。基本的に本業が終わった後や休日の時間を使って副業をすることになるので、必然的に働く時間は増えます。副業に力を入れるほど、きついと感じるようになるかもしれません。
また副業では金銭的な問題はない分、プライベートの時間が削られていくことでさらに精神的にきつくなるということも考えられます。
特に副業を始めたばかりの頃は、単純に労働時間が増加し、体力的な負担が増えるという点に注意が必要です。
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独立が先延ばしになる可能性もある
副業に慣れていくと、本業との両立が楽になってきます。そうすると、独立が先延ばしになってしまう可能性も考えられるでしょう。
もともと金銭的な不満から独立を考えるようになった場合、副業収入が安定してくると独立する意思も弱まってしまうかもしれません。
何か達成したくて独立を考えるようになったという人は、モチベーションや行動の軸がブレないように、「なぜ独立したいのか」をしっかりと言葉にしておくことが大切です。
起業・独立につながりやすい副業
ここでは、起業や独立がしやすい副業の種類を4つ紹介します。
- アフィリエイト
- ネットショップ
- サービス開発
- ライター
アフィリエイト
アフィリエイトとは、サイト(ブログ)を作り、そこに広告を貼ることで、収益を上げるビジネスです。
商品やサービスの紹介を行い、それを見た人がサイト経由で商品を買うと一部が収入として還元されます。広告の種類によっては、バナーをクリックした時点で報酬が発生するものもあります。
アフィリエイトは紹介する商品などによって収益が変動します。高額の商品を継続的に売ることができれば、高収入を見込めるでしょう。アフィリエイトの収入が安定してきたら独立・法人化などを検討する人が多いようです。
昨今はブログだけでなく、動画で商品紹介を行うケースもあります。
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ネットショップ
ネットショップを開き、様々な商品を販売する副業も、収益次第で独立を目指すことができます。販売する商品は仕入れるか、自らアイテムを作り販売するという方法もあります。
商品の単価や、ショップの訪問者数などのを工夫することで、高収入を得ることができます。
サービス開発
プログラミングはとても将来性のあるスキルです。Webサービスやスマホアプリの開発など、プログラミングスキルを持つ技術者の需要は絶えません。副業としても開発を受託したり、自分でサービスを開発するなど、スキルを活用できる場はたくさんあります。
プログラミングを学んで副業から始め、やがて独立するという流れで独り立ちする人も多いです。かつてプログラマーなどの職種は会社勤めであることが多かった仕事ですが、近年はノートPCがあれば開発できるような環境も整っているので、企業勤めでないプログラマーも増えています。
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ライター
文章を書いて生計を立てる「ライター」も、副業からはじめて独立につなげやすい職業です。Web媒体で記事を書く「Webライター」はライターの中でももっとも始めやすい仕事です。クラウドソーシングサイトでは、未経験でも可能なWebライターの募集案件が多数存在します。
中には単価が低く設定されているものもありますが、執筆する内容は比較的簡単である可能性が高いです。もちろん、実績を重ねることで、報酬の面でクライアントと交渉もできるようになります。
クラウドソーシングについては「クラウドソーシングとは?仕事内容や副業初心者におすすめのサイトも紹介」の記事を参考にしてください。
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サラリーマンの副業から独立するタイミング
副業から独立するタイミングは、「副業の収入が本業の収入を上回った時点」が適切であると言えます。副業が本業を上回ることは容易ではありませんが、生活に支障をきたさないためには、それくらい慎重であるべきでしょう。
副業から独立するために必要なこと
副業から独立する条件としては、単純な収入だけに焦点を当てるのではなく、自分の資産に注目することも大切です。
貯蓄や株など資産の形は様々ですが、例えば貯金が生活費半年分ほど残っているのであれば、「その間売り上げがなくても生活できるだろう」と、独立に踏み切ることもできます。最低でも半年分、可能であれば1年分の生活費があることが理想です。
副業の売上が伸びているというのも独立に必要な要素です。売上が頭打ちになっている段階では、まだ副業の状態でできることがあるのではないか探ってみましょう。
独立する段階で、「次に打つべき施策が複数ある」という状態が理想的です。
売り上げが伸び続けていたとしても、ある日突然売り上げが落ち込むということも往往にしてありえます。そういった場合に、次に打つべき施策が複数用意されていれば、PDCAを回しながら対応することができます。
そのためには、事業に対する深い理解が欠かせません。副業をしている段階で、より深く事業を理解できれば、次に打つべき施策は思いつくでしょう。
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副業から独立・起業できる人の特徴
ここでは、サラリーマンの副業からはじめて起業・独立を達成できる人の特徴を紹介します。
- 逆境をチャンスと考えることができる
- 行動力がある
- マーケティング的な思考ができる
- 独立の目的を明確にできる
逆境をチャンスと考えることができる
本業を続けながら副業で独立を目指すというのは、とても困難な道のりです。それを自分が成長できるチャンスと前向きに捉えることができる人は、独立に向いていると言えます。
一方これらの困難を楽しむことができず、恐れてしまう人はあまり向いていないと言えるでしょう。どちらが良い悪いという話ではなく、あくまでも向き不向きの話であるとご理解ください。
あなた自身の気持ちや性格を考えた時、独立・起業に踏み切れないのであれば、副業の範囲で続けても問題はありません。
例えば、あなたの目的が「お金を稼いで生活を楽にしたい」なのであれば独立するリスクを取らず副業のままでいいでしょう。
あるいは「事業として達成したいことがあり、企業の看板を掲げて投資や借入を受けたり、人材を採用したい」といった目標があるならば、起業に踏み切るべきです。このような観点からも、独立・起業するべきかどうか判断してみてください。
行動力がある
独立には行動力が欠かせません。何か問題に直面した時に、頭で考えるだけで行動につながらないと、解決には至らないでしょう。
もちろん思慮深いことは重要で、物事の解決に深い思考は欠かせません。特に独立・起業をするならば稼ぎがゼロになってしまうことも考えられます。
また、税金の支払いや開業に必要な手続きが発生することを考えると、それらを理解してから独立しようとしていつまでも行動に移せない状態が続いてしまいがちです。
しかし必要以上に失敗を恐れて行動できなければ、いくら独立したいと考えても「希望」のままで終わってしまいます。
「わからないことは調べつつ、まずはやってみよう」と行動に移すことができる人は、独立に向いていると言えるでしょう。
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マーケティング的な思考ができる
どのような事業を行う場合でも、マーケティング思考は必要です。
商品を売るサービス、自分のスキルを提供する、など事業の形は様々ですが、その商品やスキルをしっかりと求める人に届けられなければ利益を出すことはできません。自分の扱う商品の良さを的確に他者に伝えるスキルが求められます。
売り物そのものにこだわり過ぎず、世の中の流れや人々の消費行動などに目を向けることが大切です。
例えばSNSを娯楽と利用するのではなく、現在のトレンドは何か、人々は何に興味を示しているのかなどを知るツールとして活用してみましょう。マーケティング的な視野を広げる足がかりとなります。
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独立の目的を明確にできる
独立の目的を明確に言葉にできるというのは、事業を始める・続ける上で欠かせません。
漠然と独立したいと考えている人は多いですが、その目的が曖昧だと事業を継続していく上でモチベーションを維持することが難しくなります。
また「会社をやめたい」というような理由の場合、会社をやめて独立した時点で達成してしまうので、その後のモチベーションに繋がりません。
より現実的な話をすると、独立するメリット・デメリットを理解しなければ、せっかくの行動がマイナスに働いてしまうことも考えられます。
例えば、本記事の前半で紹介した保険について。独立した場合、国民健康保険と国民年金に加入するのが義務とされています(代わりとなる保険もあります)。これらの支払いは全て自分で負担しなければなりません。しかし、事業の収入が低ければ負担が大きくなってしまうでしょう。
このようなデメリットを理解せず、「会社をやめたい」「フリーランス、起業がかっこいい」という理由で独立に踏み切ると、痛い目を見てしまうでしょう。
独立して仕事をしていく上で降りかかる困難に直面した時、重要なのは以下です。
- 自分がなぜこの仕事をしているのかを軸にして行動できる
- 独立のメリット・デメリットを理解し、適切な判断をくだせる
これらを満たす人は、事業を継続していくことができるでしょう。
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起業・独立をするなら副業からスモールスタートしよう
起業・独立を考えている人が副業から始めるべき理由や、おすすめの副業について解説しました。
独立は少なからずリスクがつきものですが、副業からスモールスタートすることで、そのリスクを可能な限り減らすことができます。
独立に向けて始める副業にはメリット・デメリットがありますので、自分の状況やモチベーションなどを考慮して考えることが重要です。
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