「将来役に立ちそう」「好きな時間に好きな場所で働ける」といった理由から、プログラミング副業に興味を持つ人が増えています。
プログラミングで一定の副収入を得ている人がいる一方で「プログラミング副業は稼げない」という声が聞かれることも。
なぜ、このようなことが言われるのでしょうか。この記事では、プログラミング副業で稼げない原因や、高単価案件を獲得するためのポイントを紹介します。
この記事の目次
「プログラミング副業は稼げない」と言われる理由7つ
「プログラミング副業は稼げない」という話は必ずしも事実ではありません。実際にプログラミングの副業で月数万円稼ぐ人もいます。
プログラミング副業で稼げないのには理由があり、それを理解し対策することで一定の収入を得ることができます。
まずは「プログラミング副業で稼げない」と言われる7つの理由を解説しましょう。
プログラミングスキルの獲得に時間がかかる
理由の1つが、スキルの習得に時間がかかることです。プログラミングは大学や専門のスクールで学ぶ人も多い、高度なスキルです。
一般的にプログラミングの基礎を習得するまでに300時間、エンジニアとして仕事をできるレベルになるまでに1000時間の学習が必要と言われています。1000時間の学習時間を確保するためには、1日8時間の学習を125日(約4ヶ月)続ける必要があります。
このように、プログラミングは全くの初心者が独学で学習を始め、すぐにバリバリと稼げるようなものではないのです。
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求められるスキル水準が高い
プログラミングの仕事の単価は、案件の難易度や専門性の高さによって決まります。つまり、高単価の案件には、その報酬に見合う高いスキルや豊富な実務経験が求められるということ。
加えてプログラミングの仕事は、複数人のエンジニアがチームとなって、大規模な開発プロジェクトを数ヶ月〜1年単位といった長期で進めるタイプの方が単価が高くなる傾向があります。
応募条件として「企業での開発経験2年以上」「チームでの開発経験がある」などと書かれている案件も少なくないため、低単価の案件を受注するしかない人も多いのです。
案件の競争率が高い
クラウドワークスなどのクラウドソーシングサービスを利用して、誰でも簡単に案件を獲得できるようになった反面、利用者の数が増えるにつれて競争率も高まってきています。
HTMLやCSS、JavaScriptといった初心者でも比較的習得しやすいスキルは、ベテランエンジニアも含めて使える人が多いため、その分野の案件の競争率はより高くなります。
何かアピールできる強みや専門的なスキル・知識がないと、他の応募者に埋もれてしまい、なかなか案件を獲得しづらいのが現実です。
継続的なスキルアップが求められる
プログラミングは現在進行形で開発が進められている技術。
数年前には最新と言われた技術が、一昔前のものとして扱われることも多く「一度スキルを身につければ一生使える」というわけではありません。
ITエンジニアとしての市場価値を高く保つためには、新しい技術やプログラミング手法のトレンドなどの情報の継続的なキャッチアップとスキルアップが欠かせないのです。
またプログラミングは日本語などの文章と同じで「読みやすさ」や「わかりやすさ」が求められます。
表向きの動作が変わらなくても、読みやすくきれいなコードを書くエンジニアの方が高く評価されるため、ただ「動くものを作れる」だけでは仕事はなかなか増えないでしょう。
条件・納期の交渉に労力がかかる
プログラミングに限らず、副業は基本的に発注者と受注者が直接やり取りを行いながら仕事を進めます。
具体的には業務内容の確認、納期や報酬の交渉、請求書の発行、税処理などすべてのやり取りを自分で行う必要があります。
慣れてしまえばさほどの手間ではないのですが、初心者にとっては「報酬は妥当か」「納期は十分か」などの判断や交渉に時間と労力を要するでしょう。
稼働する時間の確保が難しい
プログラミング副業は、アンケート回答やデータ入力のような副業と異なり、スキマ時間を利用しながら少しずつ進めることができません。そのため、一定額を稼ぐにはそれだけの時間を確保しなければいけません。
多くの人は平日昼間に会社員として働きながら、土日や平日夜の時間を使って副業を行っています。
土日の2日間を丸ごと副業に当てられればかなりの作業時間になりますが、実際にはプライベートや家庭の予定であまり作業できず、結果として報酬額も少なくなるのです。
受注が安定しない
副業初心者は、Webサイト改修などの単発の案件を次から次へと受注しながら、実績を作っていく方法が一般的です。このため、月の案件数が安定せず、ある月の副収入が前月の2倍になったり半分になったりすることも珍しくありません。
エンジニアとしての市場価値が高まってくると、月○万円固定といった継続案件の獲得も可能なので、そういった案件の応募条件をチェックしつつ、スキルを高める努力をしましょう。
【初心者向け】プログラミング副業で稼ぐ方法
冒頭でも述べた通り「プログラミング副業は稼げない」という話は、すべての人に当てはまるわけではありません。初心者でもスキルアップや案件獲得の対策を適切に行うことで、一定の副収入を得ることは可能です。
「早く稼ぎたい」「もっと仕事の単価を上げたい」と焦る気持ちもあるかもしれません。しかし、将来的により市場価値の高いエンジニアになるためにも、以下の順序で副業の準備を整えていきましょう。
- 目標・ゴールの設定
- プログラミング言語の習得
- ポートフォリオの作成
- クラウドソーシングで案件を受注
- 実績・経験を積み上げる
各ステップの詳細やプログラミング副業の注意点については、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひあわせて参考にしてください。
未経験からプログラミング副業で稼ぐ5ステップ!おすすめ言語や注意点も解説
【中級者向け】プログラミング副業の単価をアップする方法
プログラミング副業である程度の経験を積んだら、より高単価の案件を獲得するステップに進みましょう。
そのために具体的にやるべき4つのことを解説します。
ビジネススキルを伸ばす
本業だけではなく、副業においてもコミュニケーションスキル、交渉力、営業力は重要です。
受注者と適切に意思疎通ができるコミュニケーションスキル、自身の価値をアピールする営業力、納期や報酬などよりよい条件で案件を受注する交渉力。これらのスキルを高めていくことで「スキル・経験があって信頼できるエンジニア」になることができるのです。
プログラミング副業は基本的にチャットやメールなどオンライン上で仕事に関するすべてのやり取りが完結します。だからこそ、文面でのやり取りで相手の信頼を勝ち取るためのビジネススキルが重要です。
最新の情報を収集する
IT関連のブログ、雑誌、セミナーなどを利用して、最新情報の収集に努めましょう。プログラミング言語は現在でも技術開発が進められている分野です。
一度取得した技術に満足してスキルアップを怠ると、いずれ「古い技術しか使えない一昔前のエンジニア」になってしまいます。
最新の情報をキャッチして、今後需要があるプログラミング言語やフレームワークなどのスキルを身につけ自分の武器にしていくことが大切です。
人脈を広げる
エンジニア同士の交流会や勉強会などを通じて、同業者の人脈を広げましょう。
仲間として互いに情報共有したり、あるいはライバルとして互い刺激しあったりするメリットはもちろん「一緒に仕事をやらないか」と案件受注につながる可能性も。
最近ではオンライン上のコミュニティも多くあるので、地方在住でなかなか都心部での交流会に行けない人は探してみると良いでしょう。
複数のスキルを組み合わせる
プログラミングスキル1本で勝負するのではなく、本業の分野などを組み合わせて複数スキルでライバルとの差別化を図る方法も有効です。
複数スキルの組み合わせには、以下のようなものがあります。
- デザイン×プログラミング(Webサイト開発ではコーディングだけでなく、UIやUXの提案もできる)
- Webマーケティング×プログラミング(アプリやWebサービスを開発した後のマーケティングの提案もできる)
- ライター×プログラミング(IT系に特化したWebライター)
クラウドソーシングサイトに出ている案件を見ながら、どのような人材やスキルに対して需要があるのかリサーチしてみましょう。
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副業に関するよくある疑問
「最近流行りだから」「周りもやっているから」といった理由から副業にチャレンジする人が増えています。
しかし、副業は案件受注から納品、請求書発行、税金の処理まですべてを1人で行うため、普段会社員として働いている人にとってはわからないことも多いはず。
最後に副業に関するよくある5つの疑問について解説しましょう。
プログラミング以外で副業するなら何がおすすめ?
副業はプログラミング以外にもたくさんあります。プログラミング副業は作業にまとまった時間が必要であるため、スキマ時間を利用したい人にとっては不向きであるかもしれません。
プログラミングに強いこだわりがない人は、他の副業にチャレンジするのもおすすめです。
こちらの記事ではパソコンでできる仕事を12個紹介しています。副業・在宅本業で稼げる仕事に興味がある方はぜひ参考にしてください。
パソコンでできる仕事13選!副業・在宅・本業で稼げる仕事を紹介
安全に稼げる副業は?
副業を選ぶ際に気をつけたいのが、その仕事の安全性です。
巷では「スマホで誰でも簡単に稼げる」「1日5分で月10万円」といった謳い文句で応募者を募る怪しげな求人も。
犯罪行為に巻き込まれたり、詐欺被害にあったりしないためにも、受注する際には以下の情報をチェックするようにしましょう。
- 仕事内容は明確に書かれてあるか
- 年齢や性別は指定されていないか
- 発注者の情報(名称、所在地など)は明確か
以下の記事では安全に稼ぎたい人におすすめの副業を紹介しています。副業を始める際の注意点についても解説しているので、ぜひあわせてご参考ください。
【本当に稼げる】安全な副業おすすめ10選!スマホ・在宅・長く稼げる副業を紹介
1人でもできる副業はある?
副業の中にはクライアントや他のクラウドワーカーなどとチームになって、コミュニケーションを取りながら仕事を進めていくものも多くあります。
そのような仕事はチャットやオンライン会議などでのやり取りが頻繁に発生するため、スキマ時間を使って自由に仕事したい人にとっては、やりづらさを感じてしまうかもしれません。
1人でできる副業を探している方は、こちらの記事がおすすめです。本業にもできる仕事も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
個人(一人)でできる仕事22選!在宅OK・高収入・副業で始められるおすすめ職種
副業の時間はどう確保すれば良い?
副業にはアルバイトのような時間労働型、成果物1つにつき○円といった成果報酬型、You Tubeやブログ・アフィリエイトなどストック型があります。
いずれの副業をするにしても、一定の収入を得るためには副業の時間を確保することが第一条件。
「忙しくて副業する余裕がない」という人は、まずは本業での働き方などワークライフバランスを見直してみましょう。在宅など自分のペースで働ける仕事を本業にすれば、副業の時間を確保しやすくなります。
こちらの記事ではおすすめの仕事を紹介しています。自分のペースを保ちながら働くためのコツも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
【要望別】自分のペースでできる仕事15選!ペースを保つための方法も解説
副業から始めて独立・フリーランスは目指せる?
気になっている仕事や憧れの仕事に副業からチャレンジし、スキルや実績を積み上げた後に本業として転職したり、独立・フリーランスになることは可能です。
一定期間を本業・副業の二足のわらじで頑張るために体力と精神力は必要ですが、本業で経済的な安定を確保しつつ新しいことに挑戦できるのが大きなメリット。
副業から独立・フリーランスを目指したい人は、計画的にスキルアップをしていくことが重要です。具体的にやるべきことはこちらの記事で紹介しています。
未経験・スキルなしからフリーランスになるには何から始める?成功への7ステップ
「プログラミング副業は稼げない」なんてことはない
プログラミング副業にはしっかりと稼いでいる人とあまり稼げていない人の両方がいることは事実です。
しかし、初心者でも適切にスキルアップし、案件獲得のための対策をすることで安定した収入を得られる可能性は十分あります。
この記事を参考に「稼げる副業エンジニア」への一歩を踏み出しましょう。
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