今の仕事にやりがいを見いだせなくなったり、何か新しいことに挑戦したくなったといった理由から、転職を検討する管理職の人が多くいます。
そのような管理職の転職の際に気になるのは、年齢や経歴などによる管理職転職のハードルの高さです。
この記事では、転職を考えている管理職の方のために、ハイクラスの転職市場や転職のメリット・デメリットについて解説します。
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この記事の目次

管理職から転職するおもな理由
会社の評価・待遇に不満があるため
部署やチームのために毎日一生懸命働いているのにも関わらず、適切に評価されない・給料が少ないなど、評価や待遇への不満が主な理由の一つです。
管理職の方は、会社のためと思って部下のミスの後始末をしたり、責任感を持って大きなストレスを抱えながら働くことがある立場。
もしも、その働きに応じた評価や待遇が得られなければ、会社への不信感をつのらせ、よりよい環境を求めて転職を希望するようになります。
会社の環境が変化したため
長く一つの企業に勤めていく間に、会社の環境などが変わり以前よりも働きやすさを感じなくなった(働きづらくなった)ことが理由になることもあります。
例えば、入社当時は従業員の人数が少なく和気あいあい・のびのびと仕事が出来ていたのが、10年、20年と経つ間に企業規模が大きくなって社員数も増え、自由な企業風土が失われてしまったといったことがあります。
プライベートでの問題
結婚や出産などのライフイベントによって、ライフスタイルが変化し、その変化に合わせて転職を考える人もいます。
管理職として働く人が多い40代や50代といえば、子供の自立や親の介護など身の回りの状況が変化する年代でもあります。
この変化の中で、いざという時のためにリモートワークなど柔軟な働き方が出来る企業への転職を考える人も多いのです。
やりがいを求め挑戦するため
新しいことややりがいなど、刺激を求めて転職を希望する人もいます。「毎日同じことの繰り返しでつまらない」「書類仕事などが多くなり現場に出ることが少なくなった」など。


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管理職からの転職が難しいと言われている理由
管理職の求人数が少ない
多くの企業では、20代や30代などで入社した人が昇進・昇格を経て管理職のポジションに就きます。
つまり、多くの企業において若手の中で「幹部候補」となる社員を一定期間教育していくことで、将来の管理職社員を確保するのが一般的。
そもそも外部から管理職に就く人材を採用することが少ないという現状があります。
外部から人材を調達するのは内部でそのポジションにマッチする人材がいなかった場合だけなので、もともと管理職の求人数は少ないのです。
企業が求めるスキルとマッチングしなければならない
新卒や第二新卒、20代などは将来の成長を見込んだ「ポテンシャル採用」であることに対して、一定の年齢を超えた社員は企業が求めるスキルや経歴を持つ「即戦力採用」です。
特に管理職においては、入社したその日から即戦力として成果を発揮することが期待されるため、募集する企業はそのポジションとして相応しい人材の条件を細かく設定します。
管理職として転職を希望する場合には、企業が呈示する条件にマッチしていることが不可欠。
そのため、同じ業界内・業種内での転職である場合でも、細かい職務経歴の違いにより100%のマッチがしづらいという現状があります。
実績のアピールが難しい
管理職はその名の通り「管理」をすることが職務であり、具体的な仕事内容は所属している部門や担当する業務によって異なります。
例えば、営業部門の管理職の場合、若手社員のサポート役として営業に同行することがあるでしょう。
しかし、仮にそこで売上を上げることが出来たとしてもそれは若手社員の実績であり、サポート役の上司(管理職)の実績としては残りません。
このように、管理職は業務特性上実績が見える形で残りづらく、転職時のアピールが難しいのです。
年齢的な問題
管理職の転職には、年齢的な問題もあります。
人材の採用には、面接・入社手続き・パソコンなど備品の支給・研修・トレーニングなどの多くのコストがかかるもの。そのため、一度入社した社員には出来るだけ長く働いてほしいと考えています。
しかしながら、管理職の世代になると転職時にすでに会社員人生の半分が過ぎていることも多く、企業側にとっては若手と比べて「高い買い物」になるのです。



管理職から転職するメリット
また、現状に不満がある人は今よりもよい待遇・条件の企業に転職ができるチャンスでもあります。管理職から転職するメリットを解説します。
年収アップ・キャリアアップが見込める
これまで培ったスキルや経験をアピールすることで、年収アップやキャリアアップが見込めます。
例えば自社の営業部門に営業部長が一人しかいなければ、一つの企業が用意できる管理職の席は限られるでしょう。
自分より上のポジションがすでに埋まっていれば、そのまま勤めていても今よりも上に上がれる可能性が低い場合もあります。
一方、他の企業に移れば今よりも高い地位・好条件のポジションが用意されている可能性もあるのです。
キャリアの面で有利
管理職としてすでにポジションに就いている場合、それを活かして転職活動を進めることが出来ます。
例えば、転職エージェントや転職サイトの中には、ヘッドハンティング(企業が求職者に面接のオファーを行う)や年収◯百万以上の案件のみを取り扱うハイキャリア向け転職サービスを提供しているところがあります。
それらのサービスを利用するためにはそれ相応の経歴が必要であり、管理職だからこそ出来る転職活動の方法もあります。
業務や環境の不満から抜け出せる
企業にはそれぞれ企業文化や風土があり、それが企業の個性となります。それらが自身とマッチしているからこそ一つの企業で長く働き続けることが出来る一方、働いているうちにその文化とのズレを感じたり、不満などを抱くこともあります。
その経験を元に転職活動を行うことで、より自分にあった企業に出会える可能性もあり、これまで日々抱いていた業務や環境、企業への不満・ストレスから開放されます。
それにより、あなたの能力を最大限に発揮できるようになるでしょう。
管理職から転職するデメリット
以下で、管理職から転職するデメリット(リスク)について解説します。
年収が下がることもある
やりがいなどを求めて転職をした結果、年収が前職よりも下がってしまう可能性があることは留意しておかなければいけません。
上述した通り、管理職世代の採用は企業にとってもリスクのあることであり、始めから高い給与で契約するためには即戦力であることをアピールすることが必要です。
もし年収や条件面を妥協してでもその企業に入社をしたい場合、評価制度など将来的に年収が上がる可能性があるかについて確認しておきましょう。
期待値が高すぎる場合がある
前職の輝かしい経歴は、転職先の企業で大きすぎる期待を生む可能性があります。
「◯◯で開発責任者をやっていたエンジニア」「◯千万円を売り上げたやり手の営業部長」など、あなたの経歴が独り歩きをして、大きなプレッシャーとしてあなたに返ってくる可能性があります。
その期待に答えられる自信があるか、を考えた上で転職する企業やポジションを選択しましょう。
名ばかりの役職である可能性もある
「管理職」というポジションの定義は企業によって異なります。
待遇や権限は平社員と同様で責任だけを負わされる「名ばかり管理職」や管理職としての業務や権限が一切ない「管理候補者」など、役職名が実態とそぐわないポジションも一部あります。
特に人材不足に悩んでいる企業は、アシスタントマネージャーや上級コンサルタントなど、聞こえの良い言葉を並べて人材を確保しようとします。
役職名はあくまで名前であり、大切なのは実際の業務内容です。ポジション名にに惑わされず、実際の業務や与えられる権限などをよく確認することが重要です。
管理職からの転職を成功させるためにやること
これまで解説したきた通り、管理職からの転職が新卒採用や20代などの若手社員の転職よりも難しいことは事実です。
しかし、そういった中で実際に転職している人も大勢おり、転職をきっかけに年収アップを実現した人もいます。
以下の記事では、管理職からの転職を成功させるためのステップを紹介します。転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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