※2020年3月2日、テックエキスパートは「テックキャンプ エンジニア転職」、テックキャンプは「テックキャンプ プログラミング教養」という名称にそれぞれ変わりました。記事写真中の名称は執筆当時の内容となっております。
「未経験からプログラマーに就職・転職することはできるのか」
「プログラマーは働き方がブラックだと聞いたが、実際はどうなのか」
未経験からプログラマーを目指したいと考える人たちは、このような不安を抱えていることが多いです。
あなたも同じように考えてはいませんか。
この記事では、プログラマーになるためのポイントや実際のプログラマーの働き方などを紹介。その上でプログラマー就職・転職の不安を解消する情報をお届けします。
これからプログラマーを目指す人は必見です。
この記事の目次
未経験からプログラマーに就職するには
まずは、未経験からプログラマーに就職するにはどうすればいいのか、基本的な手順を紹介していきます。
プログラミングを習得する
プログラマーは文字通り「プログラミングを扱う人」のことです。プログラマーになるならばプログラミングの習得はほぼ必須だとお考え下さい。
プログラミングは、参考書や学習用Webサービスを使うことで独学でも習得可能です。しかし、未経験から独学でプログラミングを始めた人のおよそ8〜9割が挫折すると言われています。
より確実にプログラミングを習得したいのであれば、プログラミングスクールを利用すると良いでしょう。
スクールは未経験者の状態から実践的なプログラミングスキルが身につくカリキュラムを用意しています。さらにメンター(講師)のアドバイスを受けながら学習できるので、挫折してしまう確率を大幅に下げることが可能です。
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プログラマーの採用試験を受ける
プログラミングスキルが身についたら、プログラマーの採用試験を受けます。
IT企業を中心にプログラマーの募集を行っていますので、求人サイトを探せば募集を見つけることは可能でしょう。
未経験の場合、「未経験者歓迎」かつ入社後の研修を設けている企業に入社することをお勧めします。
プログラミングスクールでスキルを磨いたといえど、実務を経験したプログラマーのスキルに比較すれば、まだまだ不足している部分は多い状態です。そのため、未経験でも働けて、その職場の研修制度を受けられる企業に入社した方が、働きやすくなるでしょう。
求人の中には、「未経験者歓迎」でも「入社したら資料を渡されて研修はほとんどなかった」というケースも見られます。募集条件をよく読み、本当に未経験者でも働ける環境なのかどうか注意してください。
後ほど「未経験者歓迎」の求人に応募する際の注意点について詳しく解説します。
フリーランスプログラマーの選択もある
プログラマーになる方法は、企業に入社するだけではありません。自分で仕事を獲得して開発を行う「フリーランスプログラマー」になる道もあります。
プログラマーになるには、スキルさえあれば資格などは不要です。新卒や未経験からでもフリーランスを名乗ることはできます。
ただ、フリーランスプログラマーとして仕事を獲得するには、信用や高いスキルが必要です。全く未経験の状態では、思うように仕事にありつけない可能性もあるでしょう。
一般的に、フリーランスになるプログラマーの多くは一度企業に入社し、スキルアップ・人脈づくりを行ってから独立を図ります。その方が独立後も安定的に仕事が得られるためです。
もし未経験からフリーランスプログラマーを目指す場合も、プログラミングスクールの「フリーランスコース」を受講するなどどして、スキルと独立の方法を学ぶのが良いでしょう。
深刻なIT人材不足によりプログラマーのニーズが高まる
プログラマーはニーズの高まっている職業の一つです。その背景には、IT業界で深刻な人手不足が続いていることがあります。
技術が日々進化するIT業界。華やかに見えるその裏では、「技術の進歩に対して技術者が追いついていけない」「エンジニア・プログラマーを目指す人材が足りず、企業が最新技術を取り入れた開発に着手できない」といた状態に陥っています。
経済産業省の調査(2019年3月)によると、2030年にはIT人材の不足数が最大で約79万人になるという試算が出ています。
このような人材不足を解消するためにも、IT業界全体でプログラマーをはじめとするIT人材の確保が盛んに行われています。
「未経験者歓迎」の求人も多数
先ほど触れた「未経験歓迎」の求人。本来プログラミングスキルを必要とするプログラマーなのに未経験者を採用しても戦力にはならないのではないか、と感じるでしょう。
このような求人が多い原因の一つも、IT人材の不足です。未経験者でも採用したいと考えている企業があるほど、人材不足は深刻化しています。
企業側にとっては課題となる人材不足ですが、求職者からすると追い風です。プログラマーへの転職は比較的容易だと考えられえます。
しかし注意したい点が、入社後のことです。先ほど解説した「研修制度がほとんどなく現場に駆り出される」というケースもあります。
その他にも、あまりにも人手が足りておらず長時間労働を強いられてしまうということも考えられるでしょう。特にプログラマーはその仕事内容から、企業によっては激務となることもあるのです。
次の項目では、プログラマーの仕事内容についての解説と、激務になってしまう可能性について解説していきます。
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プログラマーの主な仕事内容
では、プログラマーはどのような仕事を行っているのでしょうか。
企業の規模によってプログラマーの仕事内容は異なるものの、一般的には以下のような作業を担当します。
コーディング
プログラマーのメインとなる仕事は「コーディング」と呼ばれる作業です。システムエンジニアが作成した設計書に沿って、プログラミング言語を使いながら開発を行います。
コーディングはパソコンを用いて手作業で文字を打ち込んでいく作業です。多くの人がイメージする「プログラマーの仕事」はこの工程に当たるでしょう。
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テスト(デバッグ)
開発したシステムにエラーがないかどうか確認するテスト作業もプログラマーの仕事です。
システムが想定通りに動作するかどうかを確認し、問題があったらその部分のコードを書き直していきます。
システム開発の下流工程は負担も大きい
「コーディング」「テスト」は、システム開発における「下流工程」と呼ばれる作業です。システム開発は大きく分けて4つの工程に分かれます。
- 要件定義(システムの仕様を決定)
- 設計書作成
- コーディング
- テスト
上2つは「上流工程」と呼び、主にシステム開発の元請となる企業やシステムエンジニアの作業領域です。これらの作業は実際にコードを書く機会は少なく、作業の負担としては比較的軽めです。
一方、下流工程はプログラマー自信が手を動かしながら開発を行う領域。その分作業も増え、負担も大きくなりがちです。
このような下流工程の請負を行っている企業のことを「SIer(System Integrater)」と呼びます。SIerでは長時間の作業が続くなど、いわゆる「ブラックな職場」となっているケースが一部に存在しています。
プログラマーの仕事はブラックなのか
プログラマーの仕事は必ずしもブラックというわけではありません。しかし、一部ではブラックな環境で働いている人もいるようです。
どのような環境で働くかは、就職先となり企業によって左右されるでしょう。
多重請負構造による労働環境の問題
SIerのような企業が存在してしまう原因には、IT企業の間で見られる「多重請負構造」があります。
「多重請負構造」とは、システム開発を
元請企業→下請企業→孫請企業
というように、作業を依頼していく状態のことです。この下請企業、孫請企業に当たるのがSIerです。
下請企業は納期を元請企業によって決められているため、忙しいスケジュールの中でも依頼をこなさなければなりません。そのため、納期前などは激務になりやすいのです。
プログラマーでも自社内でサービス開発を行っている企業と、下請企業とでは仕事の忙しさに大きな差が出ます。
ブラックな職場で働かないためにできること
プログラマーとして無理なく働くためには、上記のようなブラックな職場を避ける必要があるでしょう。
では、就職の前にどのような対策ができるのか考えてみます。
元請企業や自社サービス開発を行う企業に就職する
先ほども少し触れましたが、システム開発の元請企業や自社でサービスを開発している企業に就職すると、プログラマーでも比較的楽なスケジュールで働ける可能性が高まります。
これらの企業は、自社内の技術者のスケジュールを把握した状態で開発を進められます。これが下請企業の場合、元請企業の決めた納期を言われるがままに作業しなければならなくなるのです。
求人内容を読み込む
もちろん、元請企業・自社サービス開発をするだからといって必ずしもブラックではないとは限りません。
例えば、ゲームアプリを自社内ですべて開発している企業だとしましょう。そのゲームに不具合が発生し、翌日朝までに復旧を行う必要が生まれました。この場合、社内の開発に関わるエンジニアやプログラマーは、夜通し作業しなければならないでしょう。
採用試験を受ける前に、よく求人内容を読み込んでください。少し怪しい部分があれば、他の求人とも比較して納得のいく内容が見つかるまで調べ続けましょう。
会社の評判を調べる
インターネット上では、その企業で実際に働いたことのある人や現役の社員からの口コミを集めたサイトがあります。「カイシャの評判」「Vorkers」などが有名です。
これらのサイトを使って、就職を考える企業の評判を調べるのも一つの方法です。
ただ、このようなサイトの口コミ情報はすべて匿名で投稿されている点に注意してください。本当にその企業で働いた人の意見なのかはわかりません。また、悪意はなくても偏見を含む口コミが多いのも事実です。
サイト内の口コミすべてが正しい情報ではないということを認識しておきましょう。
スクールのキャリアアドバイザーに相談する
プログラミングスクールでは、プログラマー就職・転職を支援するサービスを設けていることがあります。受講期間中にキャリアアドバイザーが就職に関する相談に乗ってくれるのです。
例えば、就職を考えている企業にかつてどんな人が進んだのか、どのような働き方をしているのかなどの情報を持っている場合もあるでしょう。
多くの受講生をプログラマー就職に導いてきたキャリアアドバイザーに相談することで、適切な情報を得やすくなります。
スクールはただプログラミングを学ぶだけでなく、就職・転職サポートとしても利用可能なのです。
面接時に担当者へ質問する
もし事前に調べても情報がつかめないなどのことがあれば、面接の際に担当者へ質問してみましょう。
仕事内容や社員の働き方について質問するのはごく自然な流れです。本来、マイナスの評価につながることはないでしょう。
もしその時に面接官がはぐらかしたり、結果的に不採用とされてしまったりしたら、その企業には就職しないほうがよかったと判断するべきです。
プログラマーの平均年収
賃金構造基本統計調査によると、プログラマーの平均年収は約416万円とされています。
これは平均の数値なので、個々のプログラマーを見ると習得しているプログラミング言語や勤務時間によって収入に差はあるでしょう。
ただ、一般的な認識として、プログラマーの平均年収はサラリーマンの平均年収(およそ400万円ほど)と変わりないとご理解ください。
仕事にはプログラミングという特別な技術が必要で、残業が長引くことも多いプログラマー。それにもかかわらずサラリーマンの平均年収ほどしか給料がもらえないのだとしたら割に合わないと感じたかもしれません。
ただ、プログラミングスキルがあるとキャリアアップも図りやすく、年収もさらに高めることが可能となるのです。
キャリアアップでさらに収入は上昇
プログラマーからのキャリアアップの例としては、システムエンジニアになることがあります。
システムエンジニアになる上でもプログラミングスキルはほぼ必須です。
ただプログラマーとして開発の経験があるならばスキル面でも経験面でも評価されやすいでしょう。
システムエンジニアの平均年収は、およそ500万〜600万円ほどとされており、サラリーマンの平均年収を上回る数値となっています。
さらにキャリアアップするとプロジェクトマネージャーの道が見えてきます。システム開発全体をマネジメントするのがプロジェクトマネージャーの仕事です。システムエンジニアの経験などが求められます。
プロジェクトマネージャーの平均年収は700万円以上で、高い水準に達します。プログラマーになり、プログラミングを扱う職でキャリアアップを続けていけば、収入も上昇することにつながるのです。
キャリアアドバイザーによる「未経験からIT就職・転職のリアル」
株式会社divが運営する「テックキャンプ プログラミング教養」、「テックキャンプ エンジニア転職」では、様々な受講生のIT就職・転職を成功に導いてきました。
受講生自身の努力が実ったのはもちろんですが、就職成功の裏にはキャリアアドバイザーによるサポートもありました。
IT転職について経験豊富なキャリアアドバイザーたちは、未経験からのIT就職・転職についてどのように考えているのでしょうか。
・未経験からでは無謀なのか
・年齢はより若いほうがいいのか
・IT人材の需要は本当に高まっているのか
などを、以下の記事において語ってくれています。これからIT業界を目指すのであれば、ぜひご一読ください。
さいごに
プログラマーは決して楽な仕事ではありません。ただ、企業を選び、理想に近い環境を見つければ、無理なく働けるでしょう。将来のキャリアアップを考える上でも、プログラミングを身につけてプログラマーになるのはおすすめの道です。
未経験からプログラマーを目指すのであれば、スクールなどを活用して効果的に就職・転職活動を進めてみてください。
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