「転職を考えているけど、仕事の選び方が分からない」
「仕事選びの軸は『やりがい』と『安定』どっちがよいのだろう?」
「仕事選びの基準を参考程度に教えてほしい!」
仕事選びで重視することは何か、お悩みの方は多いかもしれません。そこで本記事では、仕事選びの判断基準、選び方を決めるポイント、NG例などを解説します。
これから転職活動に向けて仕事選びの軸を決めたい方や、仕事の選び方の基準を「やりがい」「安定」のどちらにすべきかお悩みの方は参考にしてみてください。
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この記事の目次
仕事選びで重視することはやりがい?安定?
本章では、仕事を選ぶ上での基準となる「やりがい」「安定」とは何かを解説します。
- やりがいとは
- やりがいのある仕事の具体例
- 安定とは
- 安定した仕事の具体例
やりがいとは
やりがいとは、「事に当たる際の充足感や手応え、張り合い」と辞書で説明されています。
つまり、仕事をする上で手応えを感じ、目標をクリアした際に充足感を味わうことのできる仕事は、やりがいのある仕事といえるでしょう。具体的には、以下の要素で成り立ちます。
- 裁量が大きい
- 自分の成果に対して正当な評価をしてもらえる
- 自分の興味や好きなことと合っている
- 個人のミッションと仕事が一致している
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やりがいのある仕事の具体例
「やりがいのある仕事」の具体例としては、以下の通りです。
- 裁量が大きく自分の努力次第で成果を上げられる仕事:メーカーや不動産の営業職など
- 様々なことに果敢にチャレンジできるベンチャー企業の社員
- お客様と直接関わる機会の多い仕事:医師や弁護士など
ちなみに、やりがいのある仕事については「やりがいのある楽しい仕事ランキングTOP15!刺激のある仕事で人生を豊かに」で解説しています。
安定とは
安定した仕事とは、「業界や業務内容に激しい変化がなく、長期に渡って落ち着いてできる仕事」のことを指します。具体的には、以下の要素で成り立ちます。
- 勤務時間が一定で残業がほとんどない
- 業務内容がルーティンワーク
- 業績が安定しており倒産のリスクが低い
- 終身雇用あるいは長期雇用が望める
- 勤続年数により立場や給与が上がりやすい
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安定した仕事の具体例
「安定した仕事」の具体例としては、以下の通りです。
- ルーティンワーク系の仕事:事務職・工場のライン作業員など
- 業績が安定している:インフラ系企業や医療業界など
- 基本仕事がなくならない:国家公務員や地方公務員など
ちなみに、安定した職業については「【2024年版】安定した職業・仕事10選!基準や転職のコツも解説」で解説しています。
仕事選びの基準を決める5つのポイント
仕事選びで重視することは人それぞれであり、その人の価値観次第なので、答えは決して1つではありません。休日を大切にしたい人もいれば、とにかく仕事で結果を出したい人、良い待遇で働きたい人など、さまざまです。
そこで、仕事選びの基準を決める際のポイントを5つ紹介します。
- 「得られるもの」は何か
- 「懸念点」は何か
- 「譲れないもの」は何か
- 将来のビジョン
- 自分以外の人の利益になるか
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「得られるもの」は何か
1つ目は、仕事を通して「何を得られるか」を考えることです。
例えば、やりがいを重視する場合、仕事を通して以下が得られるでしょう。
- 様々なことに挑戦できる
- スキルや能力が手に入る
- 収入アップのチャンス
- 仕事が充実すれば人生が充実する
また、安定を重視する場合、仕事を通して以下が得られるでしょう。
- リストラの恐怖がない
- 一定の収入が安定的に入る
- プライベートを充実させられる
- 勤続年数により昇給や昇進がある
このように、どちらを重視するかで得られるものは異なります。
「懸念点」は何か
2つ目は、仕事における「懸念点」は何かを考えることです。
例えば、やりがいを重視した場合、以下のことが考えられます。
- 給与が減る(割りに合わない)可能性がある
- 仕事に慣れるまでは多くの時間を仕事に費やすため、プライベートがおろそかになる
- 社員同士の競争により職場の空気が悪くなる可能性がある
一方、安定を重視すると、以下のようなことが起こり得ます。
- 仕事へのモチベーションの低下
- 居心地がよい反面、いざというときに転職に踏み切れない
- 実践的なビジネススキルが育ちにくい
このように、得られるものもあれば、犠牲にすべきものもあると考えておきましょう。
「譲れないもの」は何か
3つ目は、自分にとって「譲れないもの」は何かを考えることです。
例えば、「家族との時間を大事にしたい!」という方は、「仕事へのモチベーションはなくても良い。モチベーションが上がらない仕事でも8時間しっかりと取り組み、終業後や休日はプライベートを充実させたい」と考えるでしょう。
一方、「仕事ができるビジネスマンになり年収を大幅に上げたい!」と考える方は、「今はプライベートよりも仕事の方が大切だ」と考えるかもしれません。
このように、「絶対に譲れないものは何か」は重要な判断基準のポイントです。
将来のビジョン
4つ目は、将来のビジョンを考えることです。
つまり、自分の理想とする未来をこの仕事で実現できるかどうか、将来のビジョンから逆算して考えることが重要です。
ただし、未来のイメージはあくまでも「理想」であり、必ずしも実現できる保証はありません。場合によっては、自分が描いていた未来と方向性が変わることもあるでしょう。
そのため、成功した理想の状態だけではなく、実現可能性も含めて判断基準にすることがあなたにとって良い選択をもたらすでしょう。
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自分以外の人の利益になるか
5つ目は、自分以外の人の利益になるかどうかです。
例えば、家族を養っているのであれば、自分の一存だけで物事を決めるのは難しく、仕事よりも家族の幸せを最優先の判断基準にすることもあるでしょう。
また、自分の利益よりも他者の喜びや笑顔が仕事のやりがいにつながることもあります。
このように、誰かのために行ったことが結果として自分の利益につながることもあるでしょう。したがって、自分軸だけでなく、他人軸で仕事選びを考えてみるのもポイントです。
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仕事の選び方のNG例
本章では、仕事の選び方のNG例を4つ紹介します。
- なんとなくで決める
- 人気企業ランキングで決める
- 適職診断を鵜呑みにする
- 家族や友人の目を気にする
なんとなくで決める
1つ目は、なんとなくで決めることです。
「なんとなく大手だから」「なんとなく楽そうだから」といった考え方で仕事を選ぶと、企業が求める人物像とのミスマッチが起きる可能性が高いです。
ミスマッチが起こると、頑張っているのに成果に結びつかない、仕事のモチベーションが維持できないといった理由から、仕事が長続きしないでしょう。
すると、会社内での評価に影響したり、何度も転職を繰り返す事態にもなりかねません。
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人気企業ランキングで決める
2つ目は、人気企業ランキングで決めることです。
人気企業ランキングで決めることの背景には、「ハズレを引きたくない」「人気企業なら安定して働けるだろう」といった考えがあると思います。
確かに、ランキング上位の企業は業績が安定しており、十分な給与や福利厚生が望めるかもしれません。
しかし、人気だからといって自分に合うかどうかは別問題です。そのため、入社してみたら自分に合わず、すぐに離職をしてしまうケースもあるでしょう。
適職診断を鵜呑みにする
3つ目は、適職診断を鵜呑みにしてしまうことです。
大手の就職・転職サイトには、「診断テスト」や「自己分析ツール」といったサービスをよく見かけます。
これらは、自分の強みや弱みを言語化できるという点で便利なツールです。しかし、仕事の選び方は自分の特性だけで決まるわけではなく、将来のビジョンややりたいことなど、総合的に判断するのが重要です。
家族や友人の目を気にする
4つ目は、家族や友人の目を気にすることです。
例えば、「ベンチャー企業でチャレンジしたいけど、親は公務員になりなさいというから諦めようかな」と悩む方もいるでしょう。
確かに、ベンチャー企業やスタートアップは創業間もない会社で資金も限られ、長続きする保証もないため、入社するのはリスクと考えるのも一理あります。
しかし、家族や周囲の人間の目を気にしてチャレンジを諦めると、今後同じような機会は来ないかもしれません。またある程度年齢を重ねたり家族を持つと、リスクを取る行動がしにくい側面もあります。
実際、1度しかない人生でリスクやチャレンジを取れる機会は少ないので、周囲の目は気にせず失敗しても起き上がれるうちに果敢に挑んでみるのがよいでしょう。
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仕事の選び方は時代や考え方で変わる
仕事選びで重視することを考える上で重要なのが、「やりがい」や「安定」といった指標は絶対的なものではない、ということです。その理由について解説していきましょう。
- 「安定」は時代と共に変わる
- 「やりがい」は個人の考え方・仕事への姿勢・環境で変わる
- 「やりがい」は仕事を長く続けていくために必要
「安定」は時代と共に変わる
仕事・職業というものは、つねに時代と共に形を変えるもので、その仕事が永久に安定しているかどうかは、誰にも分かりません。
例えば、1900年代前半、自動車産業はいわばベンチャー的な存在でした。しかし、四半世紀を経て、自動車産業はトヨタ自動車を代表として日本経済、ひいては世界に注目される存在になりました。
このように、「安定」は時代と共に変わるので、現時点の社会情勢だけで判断するのではなく、将来を見据えた仕事の選び方を意識してみましょう。
「やりがい」は個人の考え方・仕事への姿勢・環境で変わる
仕事へのやりがいは、「既にある」「誰かが用意してくれる」ものではなく、自分で作るものだという考え方があります。
つまり、どのような仕事であれ、個人の考え方や仕事への向き合い方、環境でやりがいを見出すことができるのです。
例えば、営業職をしており「営業成績が芳しくない」「モチベーションも上がらない」、だから「営業職はやりがいのない仕事だ」と一様に断じてしまうのは、やや先決かもしれません。
なぜなら、取引先から「買って正解だったよ」と喜びの声を頂いたり、感謝の声を直接聞けば、「自分の仕事には意義・価値がある」と感じモチベーションが上がるかもしれないからです。
あるいは、今の職場での成績が悪かったとしても、転職をして環境を変えることで、「新しい環境ではとても評価される」ということも往々にしてあるからです。
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「やりがい」は仕事を長く続けていくために必要
やりがいのある仕事を頑張ると、出世や収入のチャンスにも恵まれるので、結果的に収入がアップするチャンスがあるでしょう。
これに対して、やりがいを感じられない仕事に就いた場合、仕事に対して前向きな気持ちで取り組むのは難しいです。すると、モチベーションも下がり、毎朝「今日もまた仕事か…」とネガティブな気持ちで会社に向かうことになるでしょう。
そのため、仕事選びの基準を「安定」にするにしても、実は「やりがい」は仕事を長く続けるには重要な考え方なのです。
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仕事選びで重視することが決まったら転職活動を始めよう
仕事選びの判断基準、選び方を決めるポイント、NG例などを解説しました。
仕事の選び方において重要なことは、自分の価値観を明確にすることです。
「なんとなく」や「人気企業だから」といった投げやりな考え方で仕事選びを進めると、転職活動はうまくいかず、会社に入っても方向性を見失い、仕事が長続きしません。
そのため、「やりがい」か「安定」か、簡単にでも判断基準を決めて、仕事選びをスムーズに進めましょう。仕事選びで重視することの方向性が決まれば、後は行動あるのみ。必要な準備を行い、転職活動を進めましょう。
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