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男性版:きつい仕事ランキングTOP10!肉体的・精神的につらいと感じやすい仕事を紹介

更新: 2022.04.04

「働きたい、けれどきつい仕事はいやだ…」

たとえやりがいのある仕事であっても、毎日「きつい」と感じながら働いていては、やがてモチベーションも下がってくるでしょう。

そもそも「きつい仕事」とはどのようなものでしょうか。この記事では男性に向けて、「きつい仕事」の分類を紹介、その後具体的な職業を紹介します。

「きつい仕事」とはどんな仕事か

「きつい仕事」とはどのような仕事でしょうか。一言で「きつい」といえどその種類は様々です。

具体的にどのような仕事を「きつい」と感じるのか、具体的に説明します。

労働時間が長い

仕事=人生と考えている人もいるかもしれませんが、多くの人にとって仕事は人生の一部であっても全てではありません。

趣味や家族と一緒に、あるいは人で過ごす時間も生活の一部として重要視している人は多いです。

労働時間が長い仕事は、「ワークライフバランス」を保つことができなくなってしまいます。仕事中心の生活になってしまい、きついと感じる方も多いでしょう。

労働と対価が見合っていない

いくら好きな仕事であっても、「給料なんていらない」とボランティア精神でやっている人は少ないでしょう。多くの人は労働を提供することで得られる「対価(給料)」のために働いています。

この労働と対価が見合っていない、つまり仕事が激務のわりには給料が安いという状況になると、モチベーションが上がらず「きつい」と感じてしまいます。

給与が歩合制

給与が歩合制であったり成果報酬制である場合、仕事の成果が収入に直結します。順調に成果をあげることができていれば問題ありません。しかしそうでない場合は、収入が十分に得られない可能性があります。

ノルマに追われたり、上司からプレッシャーをかけられたりと精神的な負担が非常に大きくなるでしょう。

精神的なダメージが大きい

日々顔をあわせる職場の同僚、上司などとの人間関係は仕事のモチベーションにも大きく関わります。

セクシャルハラスメント、パワーハラスメントなどがある現場は、たとえ業務にやりがいを感じていたとしても「いやな職場」になってしまう可能性があります。

職場に苦手な上司や同僚がいる場合、朝会社に行くのも億劫に感じてしまうようになるかもしれません。

危険な仕事

危険な仕事はやりがいを感じることはできたとしても「きつい仕事」です。

ミスをすると命に関わるような職業の場合、長時間にわたって高いストレス状態になります。怪我をすれば仕事を続けられなくなりますし、極度の緊張状態から精神的な病気になってしまうこともありえます。

将来性のない職種・職場

「作業のような業務しか任せてもらえない」

「毎日同じことしかやらせてもらえずスキルアップなどのチャンスがない」

「このまま頑張っても昇給・昇格の見込みがない」

このように将来に希望の持てない仕事は、モチベーションが上がらず、たとえ能力的に簡単であったとしても精神的に「きつい仕事」になりやすいです。

同様に、いくら頑張っても成果が報酬や昇進に結びつかない職場で働くのも、きついと感じる人は多いでしょう。

非正規雇用の仕事

「将来性のない職種」と同様に、キャリアアップを目指している人にとっては非正規雇用の仕事は不安定な要素が多いと考えられます。

「5年後、10年後も仕事をやっていけるだろうか」と不安になり、仕事に集中できない、モチベーションが上がらない、という状況になりえます。

熱中できない

仕事は1日の大半を占めるものです。

その多くの時間を使って行うことが、そもそも「好きになれない」のであれば、どのような好条件の仕事であっても「きつい仕事」になってしまいます。

例えば、本当は開発部門で商品開発をやりたいが、営業部門でアポ取りの電話と飛び込み営業ばかりやっている、といったように自分が日々行っている業務に対して熱中できないことは、本人にとって大変つらいことです。

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ランキング選定基準

「きつい仕事」の詳細を確認したところで、次にテックノートが独自にランキングを行った肉体的・精神的にきつい仕事トップ10を紹介します。

ランキング発表の前に、4つの選定基準を解説します。

男性が就くことが多い仕事

このランキングは男性をターゲットとしているため、一般的に男性が就くことの多い仕事を基準の一つとしています。

労働時間が長く、給料が低い仕事

ここまでで解説した「どのような仕事をきついと感じるか」の内容に従い、労働時間が長い仕事や、給与が労働時間に見合わない仕事を基準にしています。

危険な仕事

危険性の高い現場での業務が多い場合、きつい仕事と言えるでしょう。

業務中の怪我や健康障害には基本的には労災がおりますが、適用には一定の条件があります。また、業務中の怪我が大きなものの場合、現場復帰ができない可能性もあります。

体を酷使する仕事

危険な仕事と同様に、肉体的な負担の大きい、体を酷使する仕事についても基準の一つとしています。

男性版:きつい仕事TOP10

では、男性が就くことの多い仕事の中から、きつい仕事TOP10を発表します。

  • 10位:SIer
  • 9位:銀行員
  • 8位:不動産や保険など高単価商品の営業マン
  • 7位:農業・漁業・林業など第一次産業の仕事
  • 6位:コールセンター
  • 5位:自衛隊
  • 4位:引っ越し業者
  • 3位:工場勤務
  • 2位:警察官
  • 1位:飲食店社員

第10位:SIer

SIerとは「システムインテグレーター(System Integrator)」を意味する言葉で、システムの導入、コンサルティングなどを請け負う業者のことを指します。

顧客の問題点をシステムによって解決するミッションを持っており、自社開発をする会社、コンサルティングのみを行う会社、コンサルティングを行い、他社(子会社)に開発を外注する会社など具体的な提供サービスは業者によって様々です。

SIerに勤めている人はSE(システムエンジニア)やプログラマ、システムコンサルタントなどそれぞれの担当業務によって呼び名が異なるため、ここではSIerと総称しています。

SIerの選定理由としては、納期を守るために残業などが発生しやすい、クライアントを納得・満足させることがゴールであるため仕事の難易度が高く、求められるスキルも高い、といったことが挙げられます。

一方でクライアントの問題や悩みを解決することができた時の満足感ややりがいも大きく、「きつい」と感じている人がいる反面、「やりがい」を感じる人も多い仕事です。

第9位:銀行員

一般的に「銀行員」と呼ばれる職種の中でも、担当業務によって大きく異なりますが「営業職」の方はノルマなどによって精神的にきついと感じる方が多くいます。

特に自治体、公共機関、団体などの大口顧客を対象とした法人営業は扱う金額の規模も大きく、責任も重い取引となります。

また銀行、特に地方銀行は業務のIT化が進んでいないというのが現実です。例えば、メールを送る際にも上司に確認が必要だったり、FAXを使わなければならなかったり、場合によっては書類を直接持っていかなければならなかったり。そういったストレスもきっかけとなり転職を考える人も多いようです。

第8位:不動産や保険など高単価商品の営業マン

保険や不動産などの高単価商品はそう簡単に売れるものではありません。ノルマに追われたり、上司からプレッシャーをかけられたりと精神的にきつい仕事であるといえます。

また高単価商品の営業は、給与が歩合制や成果報酬制の場合もあり、自身の成果が給与に直結することになります。

好成績を上げている営業マンであれば良いかもしれませんが、そうでない場合、労働の割に収入が見合わないといったことにもなりかねません。

売るために「スキル」だけでなく「運」も必要な仕事です。給料は他の営業職種よりも高い傾向にありますが、なかなか売れないことも多くストレスを抱えがちです。

売るためにやや強引な手段を取る、といったケースもあり、仕事が好きになれないという理由で「きつい」と感じてしまう人もいます。

第7位:農業・漁業・林業など第一次産業の仕事

私達の日々の生活を支えてくれる農業を始めとする第一次産業の仕事。

熱意を持ち、やりがいを感じながら仕事をされている方も多くいらっしゃいますが、やはり肉体労働である、といった点で「きつい」と感じる方もいることが現状です。

また自然を相手に仕事をしているため、台風や異常気象によって収入に影響が出ることも。収入面での不安定さも「きつい」と感じる要因になります。

第6位:コールセンター

顧客からの問い合わせ対応を行うコールセンター業務は、一日中「電話対応」という同じ作業を繰り返すことがほとんどです。

電話をかけてくる顧客は問い合わせだけとは限らず、クレームの電話の場合も多いです。顔の見えない相手からのクレーム対応は想像以上に精神的に疲弊します。クレームの内容も理不尽なものだったり、威圧的な態度で話してくる顧客もいるでしょう。

コールセンターは一見楽そうに見えるかもしれませんが、精神的なきつさは大きい仕事であると言えます。

第5位:自衛隊

有事の場合には危険な現場に行く可能性もある自衛隊も、大変誇りある仕事である一方、きつい仕事です。

毎日のトレーニングはもちろん、規律ある生活をしなければなりません。そして、大災害が発生した場合など、自衛隊は災害派遣によって命に危険が生じる場合もあります。

第4位:引っ越し業者

引っ越し業者は体力的な負担が大きい仕事であると言えます。

重い荷物を抱えて、場合によっては何階もの階段を上り下りする必要があります。新学期の開始前などの繁忙期には一日に何件もの引っ越しを担当することもあるでしょう。

引っ越し業者は体力的にきつい仕事であることに加え、体を壊してしまったら働けなくなるということも考慮しなければなりません。

第3位:工場勤務

下町の小さな工場が宇宙ロケットの部品を製造する、といった夢のある話もありますが、当然ながらそのようなドラマのような工場はほんの一部。多くの工場では日々決められた生産ラインで同じ作業が繰り返し行われています。

同じ場所で同じ作業を繰り返す、というのはなかなか時間の経過を感じません。時計を見ては「まだ5分しか経ってない…」と感じる仕事は、精神的なつらさがあると言えるでしょう。

業務に熱意を持って行える場合は別ですが、そうでない場合はなかなか時間が経たない精神的な苦痛が大きい仕事です。

第2位:警察官

通報があれば現場に急行する必要があり、並行してパトロールや書類作成を行う警察官は、非常に激務な仕事です。

また事件が起きた際は、現場の最前線に立つ仕事であるため命の危険も多く存在します。

交代勤務制の場合は24時間を3交替制で勤務することが多く、なかなか連休をとることができません。上下関係も厳しく、人によっては非番の日も柔道の稽古をするという方も。

警察官は、体育会系の仕事であると言えるでしょう。

第1位:飲食店社員

飲食店勤務は学生時代にアルバイトなどで経験した方も多いことでしょう。

労働力の多くをアルバイトやパートで担っている飲食業界には、従業員を指揮し、店舗を運営する立場としての社員がいます。

この飲食店社員は、特に長時間勤務などが頻繁に問題となっています。

接客やアルバイト・パートの管理、売上や店舗の管理などで精神的・肉体的にストレスを感じることが多く、きつい仕事であると言えるでしょう。

きつい仕事に就かないために必要なこと

ここまで、きつい仕事として具体的な職業を紹介しました。「きつい」と感じるポイントが人によって異なるように、必ずしも全ての仕事がきつい仕事というわけではありません。

仕事のきつさは職場環境や人間関係など様々な要因が絡みます。続いて、転職活動をする際に「きつい仕事」に就かないようにするために意識しておきたいことを紹介します。

業務の実態や平均給与を調べておく

就こうと考えている仕事は、果たしてどのくらいの収入を得られるのか、あらかじめ確認しておきましょう。

転職活動をする場合には、ただ給与額だけをチェックするのではなく業務の細かい内容、ポジション、その業界や職種の平均給与についても調べておくことが重要です。

平均を把握しておくことで、なぜこの企業は給与が高い・低いのか、といったように一歩踏み込んで仕事選びができるようになるでしょう。そこで、「この仕事は給与が高いが、ノルマなどに追われる精神的にきつい仕事かもしれない」と見当がついてくるかもしれません。

実際にその仕事をしている人から話を聞く

実際に仕事をしている人から話を聞いてみることも大切です。話を聞いてみることで自分が想像していなかった大変さや、やりがいを聞くことができます。

また繁忙期や残業時間の長さ・頻度などについても聞いてみることで、自分のライフスタイルに合っているか判断することができます。

転職エージェントを活用する

転職エージェントを活用することも方法の一つです。エージェントは仕事選び・紹介のプロフェッショナルであるため、多くの案件を知っています。職場の雰囲気や具体的な業務内容について理解した上で求人に応募することができるでしょう。

募集を出している企業の採用担当者とのつながりを持っていることも多いため、面接対策なども同時に行えます。

高い専門スキルを身につける

高いスキルを身につけることで「やりたい仕事につけない」「給料が低い」といったことを避けることができます。

なりたい職種が明確にある場合は、その職業にとって有利な資格やスキルをあらかじめ取得しておくことで、希望の条件で働きやすくなるでしょう。

例えばプログラミングスキルと身につけることで、システムエンジニアやプログラマーといった仕事に就くことができるかもしれません。そしてスキルが高ければ高いほど、自分の希望する給与や条件、仕事内容の職場に就くことができる可能性は高くなります。

高い専門スキルがあれば、企業に雇用されるだけでなく、自ら事業を興したり、フリーランスとして働くこともできるようになります。働く場所や時間などの制約がなくなり、理想の働き方で仕事をすることができるでしょう。

面接時に不安を解消する

職場の雰囲気、残業時間など、評価制度など気になることは面接官に直接質問しましょう。

落とされるかもしれない…と不安になり残業や給与の話を控える方もいますが、入ってみたらパワハラ上司のいる残業続きの現場だった…といったことにならないように事前に双方で条件や職場の雰囲気などを確認することが大切です。

可能であれば、実際に従業員の方が働いている様子などを見せてもらいましょう。

さいごに

ここまで「きつい仕事」について紹介してきましたが、重要なのは「自分はどんなことにきついと感じるのか」をしっかりと把握することです。

就職・転職の際には自身のキャリアプランやライフプランなどもしっかりと考え、熱意を持って打ち込める仕事を選択するようにしましょう。

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この記事を書いた人

石田ゆり
元システムエンジニア・コンサルタント。ERPパッケージソフトウェア会社にて設計から開発、品質保証、導入、保守までシステム開発の一通りの業務を経験し、その面白さと大変さを学ぶ。働く人々を支援するバックオフィス系システム・業務効率化ツール等に特に興味あり。趣味は旅行、ヨガ、読書など。

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