女性の社会進出が進む中「家庭もキャリアも頑張りたい」「もっと社会で活躍したい」という女性が増えています。
この記事では、女性が輝く仕事を7つ紹介します。女性が働きやすい仕事の条件や特徴についても解説するので、仕事選びにぜひ参考にしてください。
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女性が輝きながら働ける企業は2タイプ
女性にとっての働きやすい企業には、2つのタイプがあります。これからキャリアを築いていきたいという人は、まずどちらのタイプが自分にあっているかを考えてみましょう。
男女平等型
男女平等型の企業とは、仕事の内容や評価において男女の差がなく、男性も女性も同じように扱われる会社。このタイプの企業では、男女関係なく成果に応じて出世することができます。
「性別を理由に優遇・差別されたくない」という女性におすすめ。しかし、長時間労働や休日出勤などについても男性と同じように対応する必要があるため、体力面でつらい場面が出てくるかもしれません。
女性優遇型
女性優遇型の企業とは、結婚や出産、親の介護などの事情があっても働き続けるための制度やサポートが整っている会社を指します。具体的には、産前・産後休暇制度、育児中の時短勤務、企業独自の保育施設などが充実している企業です。
このタイプの企業では、出産や育児など女性特有のライフイベントにも理解があるため、家庭と仕事を両立して働きやすいでしょう。
一方、あくまで「働きやすさ」を重視しているため、リーダーやマネージャーなどの管理職になるためには自ら積極的に手を上げなければいけない職場もあります。
女性が輝く仕事の4つの特徴
男女を平等に扱う価値観や企業風土が浸透してきているとは言え、出産・育児など女性には男性と全く同じ環境で働くことが難しい場面も少なからずあります。
また、男性が仕事において給与や社会的な地位を重視する一方、女性は人間関係や働きやすさを重視するといったように、仕事への価値観も男女で異なります。
ここからは、女性が生き生きと働くために必要な条件を解説しましょう。
ワークライフバランスが取れる
仕事とプライベートを両立し、それぞれに対してバランスよく時間と労力を使えることが1つ目の条件。ワークライフバランスは現代の働く女性にとってとても重要なのです。
具体的には、フルタイムで働けて残業がない仕事やフレックスタイム制などで柔軟に働ける仕事などが挙げられます。
企業分析の際には、以下のような点で比較してみると良いでしょう。
- 基本の労働時間、就業時間
- 月の平均残業時間
- 休日の出勤日数
- 休日日数
- 有給休暇の取得率
人間関係が良好
就職・転職の仕事選びの際、業務内容と同じく女性が重要視するのが、職場の人間関係です。
人間関係は実際に転職を経験した人の転職理由の上位にランクインしており「人間関係が良ければ、多少の仕事のハードさやストレスは乗り越えられる」という声も多いのです。
いわゆる「お局様」のような面倒な人や、セクハラ・パワハラ行為をしてくるような人がいる職場は、特にキャリア女性から嫌われる傾向があります。
スキルが身につく
仕事をしながらスキルが身につくかどうかも重要なポイントです。女性は、出産や家庭の都合などで仕事を一時的に休んだり、引越ししたりする可能性があります。
そのような時にスキルがないままだと、転職で不利になることや仕事が見つけづらいことが起こるのです。特定の会社でだけ通用するような知識・スキルではなく、国家資格や有名な民間資格といった汎用的なスキルを身に着けられるかを考えましょう。
福利厚生などの待遇が手厚い
産前・産後休暇や育児休暇、子の看護休暇などの福利厚生の手厚さも、長く働きたい女性には大切です。
どれだけ本人に働く意思があっても、子どもの世話や親の介護などでどうしても仕事を休まなければいけない場面で出てきます。そのような時でも、休暇制度が充実していて、かつそういった休暇を取る社員に対して理解がある職場だと、安心して休むことができます。
復帰後に給与が下がらないかどうか、時間や業務内容など同じ条件で働けるかどうかも、これから結婚・出産を考えている女性はチェックしておくと良いでしょう。
女性が活躍する業界・職種7選
「自分のペースで生き生きと働きたい」「自分らしさを発揮しながら社会で活躍したい」という方におすすめの、女性が活躍する業界・職種を7つ紹介します。
それぞれの仕事の働き方や必要なスキル・資格についても解説します。
航空業界
航空業界でも、特に客室乗務員や空港の地上スタッフ(グランドスタッフ)は女性が多く活躍している職種です。
女性比率が他業界と比べて大きいことから、結婚や出産に対するサポートが手厚く、女性管理職も多いことが特徴的。出産・育児を経て職場復帰をしている先輩社員も多いので、キャリアをしっかりと積み上げて長く働きたい女性におすすめです。
また、国の認可があって始めて事業を行える航空業界は、参入障壁が高いことから、既存の企業の業績が安定しています。その安定した業績は充実した福利厚生や給与として社員に還元されており、ホワイト企業が多いのも魅力です。
ただしコロナウィルスの影響により、2020年以降は状況が変わっていることには注意が必要です。
エンジニア・プログラマー
企業の業務システムや個人向けのWebサービス、アプリ、ゲームなどの開発を行うエンジニア・プログラマー。技術職と言ってもパソコンを使った作業なので、体力による男女差がなく、女性でも男性と同じように働けます。
パソコンとインターネットがあれば業務ができることから、在宅勤務を認めている企業も。経験を積めばフリーランスとしての独立も可能です。
女性ならではの人当たりの良さやコミュニケーション能力が活かせる場面もあるので「男性と同じフィールドで、でも女性らしさも発揮しながら働きたい」という人におすすめ。
未経験でも応募可能の求人もありますが、プログラミングスクールなどで知識を身につけると就職が有利になります。
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コンサルタント
コンサルタントとは、専門知識を活かして企業や個人にアドバイスしたり、依頼主が持つ課題や悩みを解決するサポートする仕事です。
資格不要で働けますが、その分野や業界の深い知識や問題解決力が問われる高度な職種。経験を積むうちにスキルも上がっていくので、結婚や出産を経てもキャリアアップしていくことが可能です。
特に外資系では成果主義になっていることが多いため、男女の差がなく働けるでしょう。
エステティシャン・セラピスト
女性が多く、結婚や出産にも柔軟に対応できるのが美容系職種。中でもエステティシャンやセラピストは、スキルがあればどこでも働けるのでおすすめです。
・エステティシャン:見た目の美しさを追求する施術
・セラピスト:リラクゼーションや内面から心身の調子を整えるための施術
国家資格は必要ないので、美容系の専門学校などで一定の課程を修了すれば仕事を始められます。
将来は独立して自分のサロンを持ち、現場はスタッフに任せて自分は経営に専念する…といったキャリアプランも。女性経営者が多いので、参考となる先輩たちがたくさんいるのも特徴です。
薬剤師
薬剤師とは、調剤、医薬品の供給、その他薬事衛生を司る医療従事者のこと。調剤薬局やドラックストアなどで、薬の処方や販売、注意点の説明などを行います。
実は薬剤師は男性よりも女性の数が多い職種の1つ。厚生労働省のデータによると、届け出された全国の薬剤師の数は以下の通りになっています。(平成30年12月31日時点)
- 総数:311,289人
- 男性:120,545人(38.7%)
- 女性:190,744人(61.3%)
このため、女性の働きやすさを重視して産休・育休制度が整備されている職場も多く、中には保育施設まで併設されているところも。アルバイトやパートであっても比較的高い時給が設定されていることが多いので、安定して働けます。
薬剤師になるためには、国家試験に合格する必要があります。簡単ではありませんが、資格があれば全国どこにでも働ける利便性と安定性から、大人になってから目指す人も多い資格です。
プランナー・コーディネーター
顧客にヒアリングを行い、顧客が持つ要望やイメージを形にすることがプランナー・コーディネーターの仕事。具体的には次の職種があります。
- ウェディングプランナー
- イベントプランナー
- インテリアコーディネーター
- フードコーディネーター
- フラワーコーディネーター
女性ならではの豊かな発想が発揮できる点や、趣味や「好き」という気持ちから始められる仕事である点から人気の職種です。
プランナーやコーディネーターとして一般企業に就職する方法が一般的。経験を積んだ後、独立するという選択肢もあります。
企業のバックオフィス系部門
人事、総務、経理などの企業のバックオフィス系部門も女性が輝く仕事の1つ。特に経理や財務の業務には専門知識が必要なので、簿記や税理士、ファイナンシャルプランナーなどの資格を持っていれば有利になります。
バックオフィス系部門は営業や開発などの部署よりも残業が少ないため、家庭と仕事の両立もしやすいでしょう。また、どの企業にもある部門なので、転職時の選択肢も多い点も魅力です。
仕事で女性が輝くために大切なこと
「仕事を通してもっと輝きたい」という女性は、就職した後どのような点に気をつけてキャリアを築いていくと良いのでしょうか。
仕事で女性が輝くために大切なことを4つ紹介します。
憧れの人や目標を設定する
何か実現したいこと、成し遂げたいことがある場合には、すでにそれを実現している人を憧れ・目標として設定するのがおすすめ。
具体的に目指す人が見えている方が、モチベーションがアップし、今やるべきことが何かを考えられます。本人と知り合いである場合には、アドバイスや経験談を聞くこともできます。
会社の上司や先輩などの身近な人でも良いですし、雑誌やメディアで紹介されていた人も構いません。「かっこいい」「私もこうなりたい」と素直に思える人を探してみましょう。
人生プランを立てる
憧れや目標を持つことと同じく大切なのが、人生プラン・キャリアプランを立てること。
色々なことを経験する人生では、仕事よりもプライベートを優先する時期が何年か続いたり、反対に仕事に全ての力を注ぐ時期が続いたりすることもあるでしょう。人生プランやキャリアプランを持っておくことで「自分はこのままでいいのか」といった不安を持つことなく、目の前のことに集中できます。
例えば「30歳までは仕事を全力でやって、スキルと経験を身につける。その後の5~10年間は出産・育児をして、子どもが大きくなったらまた全力で働く」といったように、大まかなプランを立ててみましょう。
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自分の軸を持つ
社会的な価値観や周囲の意見に惑わされない、しっかりとした自分の軸を持ちましょう。
「ずっと保育園に預けるなんて、子どもがかわいそう」「家庭と仕事を両立するのは無理だよ」「女性の幸せは家庭で夫に尽くすこと」…といった意見を今後友人や家族から言われることがあるかもしれません。
しかし、それらはあくまでその人の価値観や経験に基づいた意見であり、決して正解ではないのです。
意見として参考にすることはあっても、それらの声に流されて本当に自分のやりたいことを見失わないようにしましょう。
一時的な感情で転職しない
仕事でうまくいかないことや、気に入らないことがあったとしても、一時的な感情で転職することは避けましょう。
確かに転職をきっかけにキャリアアップや給与アップが実現することもあります。しかし、成功する転職には綿密な準備と計画が欠かせません。
「上司が嫌い」「仕事が合わない」といった理由での勢いの転職は給与ダウンや条件悪化などのリスクがあるので、まずは仕事を変えずに問題を解決する方法を模索しましょう。
女性が輝く仕事 まとめ
女性が社会で輝くためには、この先の人生で起こるであろう様々なライフイベントにも柔軟に対応できる仕事を選ぶことが重要です。「仕事が好き」「今のやりがいが一番」という気持ちももちろん大切です。しかし、長く働き続けるためには福利厚生が充実している会社や、女性の管理職登用にも積極的な会社を選ぶのが良いでしょう。
この記事を参考に、5年後や10年後を見据えてキャリアプランを考えてみてはどうでしょうか。
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