「採用で優秀な人材を見極めたい」
「そもそも未経験者から優秀な人材を見極めることはできるのか」
「優秀な人材が持つ特徴や見分け方が知りたい」
採用担当者ならば、面接で優秀な人材を見分けて採用につなげたいところ。
しかし、優秀な人材と言ってもその定義はさまざま。企業によっても「優秀」の判断軸は異なるので、特徴を見分けるのは難しいかもしれません。
そこで本記事では、「優秀な人材とはそもそもどのような特徴を持つのか」そして「優秀な人材の見分け方と確保する具体的な方法」を解説します。
企業の採用担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
優秀な人材とは
そもそも「優秀な人材」とはどのような人を指すのでしょうか。
ここでは「優秀」の定義について以下の流れで解説します。
- そもそも「優秀」の定義とは
- 「優秀な人材」が示すもの
- 「優秀な人材」を英語で言うと?
そもそも「優秀」の定義とは
コトバンクによると「優秀」の意味は以下のように示されています。
非常にすぐれていること。また、そのさま。
他のものより一段とまさっている・こと(さま)。引用元:コトバンク
しかし、この「すぐれている」はどこで判断すればいいのでしょうか。
一点注意してほしいのが、「優秀=頭がいい」という式は必ずしも成り立たないこと。
例えば、大学受験では純粋に点数の良し悪しで優秀かどうかが決まります。
一方で、仕事上では単なる知識だけで優秀かどうかは決まりません。
スキル・思考力・行動力・精神力・実績などの複数の判断軸を合わせて、総合的な判断を下す必要があるでしょう。
これらの要素が、会社が望むレベル以上に到達している人が「優秀な人材」なのです。
「優秀な人材」が示すもの
優秀な人材とは、周囲が求めるのに充分な知識やスキル、思考力、行動力、精神力を持ち、スキルの裏付けとなる実績も備えている人を指します。
具体的には以下のような人が挙がるでしょう。
- 常に学び続けている
- 今ではなく5年後、10年後も見据えた予測を立て行動に移す
- 困難に立ち向かう強い精神力を持つ
- 高いスキルとそれを証明できる実績を持つ
詳しくは後述の「優秀な人材が持つ10の特徴」で解説します。
「優秀な人材」を英語で言うと?
「優秀な人材」を英語で直訳すると「excellent human resource」です。
しかし「優秀な」は「excellent」以外にも、「capable(能力がある)」「talented(有能な)」「competent(能力のある)」にも置き換えられます。
また「human resource」は比較的硬い表現。それよりも、「person」や「people」、雇用主からの表現として「employee(従業員)」を使用した方がふさわしいことも。
以上のことを踏まえると、「優秀な人材」の英語表現は以下も挙げられるでしょう。
- capable person(能力がある人)
- talented people (有能な人)
- competent employee(能力のある従業員)
優秀な人材が持つ10の特徴
「AI(人工知能)に仕事を奪われる時代」になってきた現在、優秀な人材とは、いわば「AI時代でも変わらず活躍できる人」を指すともいえます。
それでは、AI時代でも活躍できる人材とは、具体的にはどのような特徴を持つのか。
本章では、優秀な人材が持つ10の特徴を紹介します。
- 常に自分のスキルを磨いている
- 会社の中での自分の役割を理解している
- 豊富な知識を会社の利益に役立てられる
- マネジメント力がある
- 経営者の視点で仕事ができる
- 時代を先読みできる
- 人間関係を円滑にできる
- 現状に甘んじず行動できる
- 自己肯定感と謙虚さを併せ持つ
- ITスキルを仕事に活用している
常に自分のスキルを磨いている
現状に満足することなく、常に自分のスキルを磨いている人は優秀です。
近年はITの発達がめざましく、次々と新たな技術が生まれています。
そのような中でも従来のシステムにとらわれず、最新の動向を掴みながらよりよい方法を開拓できる人は、いつの時代もあらゆる企業から重宝され求められるでしょう。
この記事もオススメ
会社の中での自分の役割を理解している
会社の中の自分の役割を理解していれば、「無駄な仕事」を避けられます。
そして自分の中の強いこだわりは捨て、会社にとっての利益を最大化するにはどうすればいいのかを考えられます。
優秀な人材は全てを自分でこなそうとするのではなく、チームメンバーに仕事をうまく振り分け、自分が本来集中すべき業務に尽力できるでしょう。
豊富な知識を会社の利益に役立てられる
いくら高いスキルやナレッジを持っていても、ビジネスではそれを利益に結びつけることが重要視されます。
優秀な人材はそのようなビジネス視点を高く持つため、自分の知識を会社の利益にどう役立てられるか、いかに効率的に成果を生み出すかを考えられます。
マネジメント力がある
優秀な人材は何でも一人でこなす能力はあります。
しかし、無駄に一人でこなそうとはしません。周囲に仕事をふり、自分が能力を最大限発揮できる仕事に尽力できるよう、部下を育てる力も身につけています。
周囲の能力も引き上げられる力を持つため、チーム全体を育てられるでしょう。
この記事もオススメ
経営者の視点で仕事ができる
仕事を与えられた時に「How:どうこなすか」ではなく「What:そもそもこの仕事は何のためにあるのか」から考えます。
「どうこなすか」は、既存のシステムに依存した考え方。しかし仕事の本質を捉えられれば、業界にとらわれない柔軟な思考につながります。
「顧客に他にはない価値を提供するには」を常に考えている経営者にとって、このような考え方ができる優秀な人材は大切な存在でしょう。
時代を先読みできる
優秀な人材の「時代を先読みできる力」は、いま多くの企業が求める力です。
とくにここ10年はITの発展にともない、あらゆる業界のアップデートが求められています。
そのような中で、5年後10年後の社会構造の変化を見据え、既存のシステムを改革させられる人材は重宝されるでしょう。
人間関係を円滑にできる
仕事は人と人との関わり合いがなければ成り立ちません。
優秀な人材はただ自分のスキルを高めることに集中するのではなく、周囲のメンバーとのコミュニケーションも忘れません。
業務の効率化もはかりつつ、対面のコミュニケーションも重要視できる人は、あらゆる組織で必要とされます。
この記事もオススメ
現状に甘んじず行動できる
優秀な人材は企業ブランドに依存しません。
自社や業界にとらわれることなく、新たな道を切り開くことができます。
また、自らが打ち出した成果にも固執しすぎません。成功も一つのデータとして捉え、次の行動に移せるでしょう。
自己肯定感と謙虚さを併せ持つ
自分の知識やスキルをひけらかすようなことはしません。周囲からの評価を軸にせず、自分の信念に従って行動できます。
一方で、謙虚な気持ちも忘れません。周囲のアドバイスを受け入れる心の余裕も持ちます。
この記事もオススメ
ITスキルを仕事に活用している
プログラミングやマクロツールを用いた業務効率化、対話型テキスト生成サービスの「ChatGPT」を用いたアイデア出し。
テクノロジーは人間の生産性を底上げしてくれます。こうしたIT技術を業務に活用して生産性を上げられる人材もまた、優秀な人材といえるでしょう。
この記事もオススメ
優秀な人材を採用するための見分け方
「優秀な人材の10の特徴」を踏まえて、ここでは優秀な人材の見分け方を3つ解説します。未経験者や新卒採用でも役立つ方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
- 前職の経験をポジティブに話せるか
- 常識にとらわれない柔軟な考え方ができるか
- 自分のスキル・経験をわかりやすく説明できるか
前職の経験をポジティブに話せるか
中途採用面接の際は、前職の経験を尋ねましょう。そうすることで「後ろ向きな転職ではないか」を見極められます。
よい方法は、前職の成功体験を語ってもらうこと。その経験と転職を結び付けられれば、向上心を持って転職に望んでいることがわかるでしょう。
常識にとらわれない柔軟な考え方ができるか
これは未経験者の採用で重視したい点。
未経験者の採用になると、潜在的な能力を見極める必要があります。
例えば、中途採用面接の際「異業界での経験をどう活かすのか」を尋ねてみるとよいでしょう。
業界の従来の思考にとらわれない、俯瞰的な考え方ができるかを確認する一つの方法です。
自分のスキル・経験をわかりやすく説明できるか
論理的思考力やコミュニケーション能力を見極める方法です。
例えば新卒採用であれば「学生時代に得た経験や、社会人になって活かしたい部分」を尋ねてみましょう。
異業界からの転職希望者に、前職の業務内容をたずねるのも効果的です。
誰にでもわかりやすく前職の経験を伝えられる人は、コミュニケーション能力の高さを表す1つの要素といえるでしょう。
この記事のハッシュタグ
優秀な人材を確保する具体的な方法
優秀な人材を確保するには、以下の4つの方法を押さえましょう。
- スキル・年齢・経験で絞りすぎない
- 興味のある人材以外にもアプローチする
- まずはフランクな面談の機会を設ける
- 日程調整など真摯に対応する
スキル・年齢・経験で絞りすぎない
「優秀な人材の特徴」で解説した条件を満たす人は非常に限られます。
それにも関わらず、初めからスキル・年齢・経験で条件を絞りすぎると母数が減り、優秀な人材を獲得できる可能性を下げてしまいます。
興味のある人材以外にもアプローチする
初めから自社に関心のある人のみに絞ってアプローチすると、その中から優秀な人材を探すのが困難になります。
優秀な人材は他の企業からも注目されています。ですから最初の門を広くすることで、優秀な人材にアプローチできる可能性も高められるでしょう。
優秀な人材から自社に気づいてもらえるよう、広く自社の魅力をアピールすることが重要です。
まずはフランクな面談の機会を設ける
優秀な人材を採用するのに、いきなり選考に入ってしまうのは避けましょう。
優秀な人材は引く手数多です。その中でいきなり選考を強く意識させる「面接」から始めてしまうと、相手が尻込みする原因になります。
自社の魅力をアピールし、働く上で大切にしたいことや譲れないことなどを相手から聞き出せたらなおよいです。
「応募しようかな」と思ってもらえるような関係性を築きましょう。
日程調整など真摯に対応する
優秀な人材と面談できることになれば、真摯に対応しましょう。まずは日程調整をスピーディーに行うことが重要。
優秀な人材を求める企業は多数いますから、向こうからのアプローチから日が経てば立つほど返信率が悪くなります。
日程調整も企業側から積極的に提示し、なるべく人材の希望に添えるよう対応しましょう。
優秀な人材ほど早く辞めていく理由も把握しておこう
本記事では、優秀な人材が持つ特徴、優秀な人材の見分け方、優秀な人材を確保する具体的な方法について紹介しました。
各企業によって、優秀な人材になりえるかどうかの判断基準は変わるはずです。
ここで紹介した特徴と合わせて、各企業で活躍できる人材かどうかのチェックポイントも準備しておくのがよいでしょう。
一方で、「優秀な人材ほど早く辞めていく」という問題もあります。企業としては、採用後の定着をはかる施策も非常に重要です。
定着させる方法については「「優秀な人材ほど辞める」理由とは。定着させる方法を解説」で解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
即戦力でも、未経験でもない。エンジニア採用に第3の選択「テックキャンプ」
テックキャンプ 人材紹介サービス<企業様向け>は、エンジニア養成スクールのテックキャンプが提供するエンジニア特化の人材紹介サービスです。既に800社以上の企業様に導入いただいております。
600時間の研修をやり抜いた人材を、ご契約から最短1週間で採用可能。常時400名前後の候補者がいますので、貴社の求める人材に合った候補者をご紹介しています。完全成功報酬型なので、採用まで一切費用はかかりません。
ITエンジニア採用にお悩みの経営者様・人事ご担当者様は、お気軽にご相談ください。