プログラミングに興味がある、またはすでにやっている人にとって、セミナー・勉強会は新しい技術に触れたり、知識を広げるためのとても良い場です。しかし、
「プログラミングセミナー・勉強会とはどのようなところなのか」
「どうやってセミナーを探せば良いのか」
「プログラミング未経験者でも参加できるのか」
という疑問もあることでしょう。
この記事では、プログラミングセミナー・勉強会の内容や探し方、効果的な活用方法を解説します。

プログラミングセミナー・勉強会に初めて参加する方は、この記事を参考にしてください。
この記事の目次

プログラミングセミナー・勉強会とは
プログラミングセミナー・勉強会は主に、参加者自身のIT技術向上や技術者同士の交流を目的として開催されています。
現役のエンジニア・プログラマだけでなく、これからプログラミングを勉強しようと思っている学生などの未経験者向けのセミナーも数多く開催されているため、自分の知りたい内容・習熟度にあったセミナーを探すことが重要です。
おすすめのセミナー・勉強会やその探し方については、この記事の後半で詳しく解説しています。
セミナー・勉強会の種類
一言でプログラミングセミナー・勉強会と言っても、講義形式から参加型のものまでその内容は様々です。まずは一般的なセミナー・勉強会の種類を解説します。
セミナー
セミナー・勉強会と名付けられているものの多くは、有名なエンジニアや業界のスペシャリストなどの話を一方的に聞く講義形式を指します。
最新技術や今後のIT業界の動向などから、初心者向けのプログラミング勉強法や基礎講座など、初心者から上級者向けまで様々あり、期間も数時間から数日に渡って開催されるものもあります。
ハンズオンセミナー
ハンズオンセミナーとは、その名の通り参加者が実際に手を動かしながら参加する形式のセミナー・勉強会です。
ゲームやアプリを開発する、AIを開発するといったように各セミナーに設定されているテーマに沿って、講師による講義を併行して実際に手を動かしながら進めていきます。

ただ一方的に話を聞くより内容を定着させることができるハンズオンセミナーも、講義形式のセミナー・勉強会と同様に幅広いレベルが設定されています。
もくもく会(自習会)
講師に教えてもらう形式ではなく、参加者がそれぞれ自習形式で知識を深める形式もあります。
もくもく会ではあるテーマに沿って集まったメンバーが、それぞれ思い思いのペース・方法で黙々と学習を行います。一人で作業を行う一方で、疑問点や新しい発見などをその場にいる他の参加者と共有できることで、より効率よく学習を進める目的があります。

もくもく会は、各参加者が独立して学習を進める必要があるため、中級者~上級者向けであることが一般的です。
LT(ライトニングトーク)会
ライトニングトーク会では、参加者がそれぞれ自身が行っている開発や身につけたノウハウなどを発表します。プログラミングに関連する発表会のようなものをイメージしてもらえると分かりやすいでしょう。
エンジニア・プログラマを対象にしたLTから、プロジェクトマネージャーやコンサルタントなど他のIT職種を対象としたものまでありますが、いずれにおいても参加者は自身の経験やノウハウを発表する必要があるため、中級者~上級者向けのセミナーです。
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プログラミングセミナー・勉強会でできること
毎日の仕事で忙しい日々を送っていると、休日や仕事終わりにセミナーや勉強会に足を運ぶことが億劫に感じられるかもしれません。
あるいは、仕事で実際にプログラミングを使っているのであれば、わざわざ外部の勉強会に参加する意味がない、と考えてしまうこともあるでしょう。
しかしながら、セミナー・勉強会は新しい知識や人との出会いなど、その場でしか得られないようなメリットがいくつかあります。
効果的な学習ができる
各テーマに沿って集中的に知識やスキルのインプットが出来るセミナー・勉強会では、効率的に学習が進めることができます。
例えば「Pythonを使ったWebサイトの構築方法」というテーマのセミナー・勉強に参加したと想定します。すると講師の指導を受けながら、ものの数時間でシンプルなWebサイトを作成することが出来るでしょう。
セミナーや勉強会に参加することなく、独学で行うことももちろんできますが、疑問点を即座に解消しながら最短時間で目標達成が出来ることはセミナー・勉強会に参加する大きなメリットです。
エンジニアとの情報交換ができる
セミナー・勉強会には、様々な経験やバックグラウンドを持つエンジニアが集まります。
同じようなことに興味・関心のある他のエンジニアとの情報共有も、セミナー・勉強会に参加するメリットの一つです。
自分とは異なるシステム開発に携わるエンジニアは、あなたの知らない知識を持っているかもしれません。あなたもまた、彼らが知らない知識を共有できることもあるでしょう。
会社や一つのプロジェクトに長く従事していると、知識が普段使っている分野に偏ってしまいがちです。普段は知る機会の少ない分野の知識を得るよい機会になるでしょう。
エンジニアとの人脈ができる
セミナー・勉強会では、他の会社や開発プロジェクトに関わるエンジニアとの人脈作りにも効果的です。
社外での人脈を持っていることで、彼らの紹介などで転職活動を有利に進められたり、フリーランスのエンジニアの場合は仕事の受注に繋がることもあります。
それ以外にも、ITに関する最新情報が培った人脈から入ってきたり、単純に共通の趣味を持つ友人としてプライベートの時間も充実させることも出来る可能性があります。

おすすめのプログラミングセミナー・勉強会
プログラミングセミナー・勉強会に参加するメリットについて紹介しましたが、これらのメリットを得るためには、あなたのレベルと知りたい情報や身につけたいスキルにあった会に参加することが重要です。
これから紹介するおすすめのセミナー・勉強会の中で、あなたのキャリアなどに有益なものがないか確認してみましょう。
eLV

eLVは「組織の枠を超えITエンジニアの価値向上に寄与する」ために生まれたITエンジニアコミュニティです。
ほぼ毎週勉強会を開催しており、テーマもセキュリティやエンジニアリング理論、ITコンサルタント講座など分野は様々。
初心者歓迎のものからある程度の予備知識があることを推奨しているものまで、レベルも異なります。
各開催会でテーマやゴールが明確に設定されているため、自分の知りたい内容、深めたい分野の会が開催されていれば積極的に参加してみましょう。
BPStudy

BPStudyは、2007年9月から毎月1回のペースで開催されているWeb系の技術に関する勉強会でです。技術者が自らのノウハウや知見を発表する 「技術者のTED」 のような会を目指しています。
Web系のプログラミング言語がメインですが、その他の開発手法、OSなどWeb関連の技術が扱われることもあります。
TechLION

TechLIONは、IT文化の振興、UNIX/Linux文化の普及、エンジニア同士の連帯を目的として定期的に開催されているトークイベントです。
夜に開催されているこのイベントは、IT業界の第一線で活躍しているエンジニア達のスピーチやディスカッションを聞くことができる、トークライブ形式の勉強会です。参加費はかかりますが、飲み物・軽食がついていきます。
登壇者として参加することで実際に他のエンジニアとの熱い議論を楽しむ他、観覧者として彼らの話を聞き、質問をしたり、他のエンジニアとの交流することも楽しみの一つです。
イベントの開催日程は、告知サイトの他Twitterでも発信されているため、興味がある方はチェックしてみましょう。
PORTもくもく会

1ヶ月の一度程度のペースで開催されているPORTもくもく会は、株式会社PORTが主宰するもくもく会(自習会)です。
言語の指定やレベルの指定がなく、参加者は勉強、仕事、卒業制作、趣味の開発など好きなことを行います。朝から夜まであるこの会の途中にはランチタイムがあり、そこで他の参加者との交流が出来るようになっています。
また、会の終盤にはLTの時間も設定されているため、自分の作業を進めるついでに情報共有を行いたい場合にもぴったりです。
参加費は無料なので、休日にいつもと気分を変えて勉強や開発をしたい、という方におすすめです。
Ruby会議

Ruby会議とは、プログラミング言語Rubyに関連する情報発信・共有が行われる会議です。
日本人によって開発されたRubyは、そのシンプルさから初心者向け言語として人気であるだけでなく、多くの情報を日本語で得られることも魅力の一つです。
一般的な有名プログラミング言語の場合、最新情報はまず英語で発表されることが多く、最新情報を取り扱う会議や勉強会も英語であることが多いです。
そのような状況で、Rubyは日本語の文献、サイト、勉強会やセミナーが多く開催されています。
その中でRuby会議は特に豊富なコンテンツが人気の会で、一流のRubyエンジニア達の話を日本語で聞き、さらに日本語で質問することもできます。
Rubyに関する情報を知りたい、Rubyエンジニアの人脈を作りたいという人におすすめです。
プログラミングセミナー探しにおすすめのサイト
おすすめのセミナー・勉強会をいくつか紹介しましたが、もちろんこれ以外にも大小様々なセミナー・勉強会が日々開催されています。
ここからは、セミナー探しにおすすめのサイトをいくつか紹介します。開催予定やコンテンツを定期的にチェックし、興味があるものがあれば積極的に参加してみましょう。
connpass(コンパス)

エンジニアをつなぐIT勉強会支援プラットフォームであるconnpassでは、様々なイベントの情報をチェックすることができる他、イベントを開催したい場合にはconnpass上でグループを作成し、告知することができます。
また、TwitterやFacebookと連携させることで、友達が公開したイベントや参加するイベントをお知らせしてくれます。同じ興味・分野の人脈をすでに持っている場合には、そこからセミナーの開催情報を得られるため大変便利です。
doorkeeper(ドアキーパー)

参加者としてイベント検索するだけでなく、運営側としてイベントの作成や告知などが行えるコミュニティサイトです。
現役エンジニアだけでなく、子供向けのプログラミング体験イベントなども紹介されています。人気のコミュニティやイベントをサイト上で見ることができるため、参加する勉強会の評判が気になる、という人にはおすすめです。
TECH PLAY

TECH PLAYはIT勉強会・セミナーなどのイベント情報検索サービスです。
開催エリアとコンテンツからセミナー・勉強会の検索ができる他、数あるイベントの中から自分の都合のよい日程に開催されているものを検索できるイベントカレンダー機能がついており、忙しいエンジニア・プログラミングにぴったりです。
また、興味のあるタグをあらかじめ選んでおくことで、それに一致する新しいイベントやレポートがアップロードされると、メールでお知らせしてくれる機能もあります。
自らサイトを開いて検索をせずに済むため、とりあえず登録しておくのも方法の一つです。
ATND

リクルートが運営するサービスであるATNDは、仲間との飲み会から勉強会まで様々なイベントの告知・運営管理をすべて無料で行うことができます。
エンジニアリングやプログラミングに特化したコミュニティサイトではありませんが、定期的にチェックすると面白そうなイベントが見つかるかもしれません。
また、イベント参加登録時には公開コメントを残すことができるため、自分が参加するイベントの「他の参加者」について参加前から知ることができます。
AZusaar!!

AZusaar!!(あずさー)は ATND、Zusaar、こくちーず、connpass、doorkeeperのイベントと会場周辺のホテルを検索できるサービスです。
遠方からセミナー・勉強会に参加する場合は、AZusaar!!を利用することで余計な労力を使わずに周辺のホテルを見つけることができます。
また、カレンダーの一覧で開催される日ごとにイベントを見ることができるので、予定が空いている日や出張や用事で訪れた場所で開催されるイベントを探したい方には特におすすめです。
プログラミングセミナー・勉強会で失敗しないためのポイント
数あるプログラミングセミナー・勉強会の中には、無料で参加できるものも多くあり、それらは有料セミナーよりも気軽に参加できます。

しかし、無料・有料に関わらずセミナー・勉強会の時間を有意義に過ごし、価値あるものとするかはあなた次第です。
なんとなく、といった軽い気持ちで参加したり、レベルが合っていない会に参加してしまうことは結果的に時間の無駄となってしまう可能性もあります。
ここからは、プログラミングセミナー・勉強会の場を無駄にせず、有効活用するためのポイントをいくつか紹介します。
参加する目的を明確にする
どのプログラミング言語を、何のために学ぶのか明確にしてからセミナー・勉強会に参加することは、時間を無駄にしないために最も重要なことです。

目的が定まらないままなんとなくセミナーに参加しても、内容についていけなかったりそこで得た知識を活かすことができず、「無駄な時間だった」と感じてしまうことにも繋がります。
目的を明確にすることでセミナーに参加している間に質問が浮かんできたり、テーマに関連する別のトピックに対して興味が湧いてくることもあります。そのようにして関心のある分野を増やしていくことで、知識の幅を広げていくことができます。
セミナーで学んだ内容は自習に活かす
セミナーを有効活用できるかどうかは、セミナーを受けている間だけでなく、その後の行動も重要です。
セミナーを受けて「新しいことを知れた」と知識を得たことに満足するだけでは不十分です。学んだ内容はその後の自身の仕事や作業に活かし、知識を無駄にしないように努めましょう。
例えばプログラミング未経験者の方の場合は、学んだ内容の復習も兼ねて開発を行ってみましょう。
その場では理解したつもりでも実はちゃんとわかっていなかったことにも気づくことができ、知識の定着化にも役立ちます。
人脈作りは自分から積極的にする
セミナーに参加するメリットとして、他のエンジニアとの情報共有や人脈形成を紹介しました。人脈を作りのために参加するのであれば、自分から積極的に声をかけるのがおすすめです。

待っていても、誰かから声をかけてもらえるとは限らないですし、声をかけてくれた人とのつながりが、本当に有益かどうかも分かりません。
必要な人脈は自分から獲得する意気込みで、積極的に声をかけ、その中で今後も継続してつながりを持ちたい人に絞っていきましょう。
怪しげなセミナーでないか確認する
数あるセミナーの中には、残念ながら怪しげな商材を売りつけるようなものも存在します。
初めて参加するセミナーの場合は、エントリーの前にセミナーの詳細や評判などを確認すると良いでしょう。
セミナー・勉強会だけでプログラミング習得は難しい
セミナー・勉強会の開催期間は1日〜数日程度であることが一般的です。もしあなたがプログラミング未経験者で、セミナーや勉強会に参加してプログラミングスキルを身につけたいと思っているのであれば、それは少し無理があるかもしれません。
未経験者向けのプログラミングセミナーや勉強会は、実際に数多く開催されています。しかし、内容は入門〜基礎部分であることが多く、開発に必要なスキルまで達するためにはその後の継続的な学習が重要です。
あくまでの入門編・基礎編としてセミナー・勉強会を活用すると考えておくようにしましょう。
未経験者はプログラミングスクールに通うのがおすすめ
全くの初心者が実践レベルのスキルを身に着けたい場合、概ね3〜6ヶ月の期間が必要と言われています。
未経験からプログラミングを身につけるのであれば、プログラミングスクールの受講がおすすめです。
セミナー・勉強会の場合、参加者が独自で勉強を進めていく面が強いので、全く知識のない状態だとついていけないことも考えられます。
スクールで基礎を身につけ、ある程度スキルが身についた段階でセミナー・勉強会に参加してさらにスキルアップを目指す、という流れが良いでしょう。
さいごに
セミナー・勉強会は参加することに意義があるのではなく、その時間を有効活用し、そこで得た知識を自分のものとして仕事や趣味に活かすことに意義があります。
貴重な時間を無駄にしないよう、明確な目的を設定し、セミナー・勉強会選びを慎重に行いましょう。
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